パソコン・インターネット

2009年3月11日 (水)

思えば遠くへ来たもんだ

脚注部分に日本語とスウェーデン語を混在させるとすぐに落ちてしまうワードは、今日もダメである。で、気分転換に夕方の大阪ローカルのニュースを見ていたら、1985年に阪神タイガースが優勝した際に道頓堀に投げ込まれ「行方不明(笑)」になっていたカーネル・サンダース人形の上半身が発見された…と速報されていた。そんなことに速報としてのニュース・ヴァリューが求められるなんて…(以下、僕の心情はご自由に想像してください…溜息)…きっと僕がまだまだ大阪から見ればエトランジェで、カーネル・サンダース人形の「行方不明」にこめられた大阪の人の思いを知らないだけなのだろう。

で、昨晩、郷ひろみさんがゴールドフィンガー99を熱唱する姿をテレビで見て、あの歌が流行ってからもう10年も経つのか…と過ぎゆく時のはやさに驚いていた。(郷ひろみさん、「自分を他人と比べると、劣等感を抱くだけか、つまらない優越感が生じるだけなので、自分は他人と比較はせず、過去の自分と比べて将来を考える」みたいな、とても良いことを言っていた。これはすばらしい発言だ。)あの頃、10年後に大阪で自分が生活していることなどまるで想像がつかなかった。あの頃とかわらず近世スウェーデン史研究を続けているけれども、10年後に自分がウップサーラ大学の(…よりによって…)神学部に招かれることになるとは想像がつかなかった。そして…iPhone(笑)。

前置きが長くなって申し訳ないが、この発言、要はiPhoneがますます手放せなくなっている状況を伝える内容である。僕が近世スウェーデン史研究を志すことができたのは、ひとえにIT技術の進展に負うところが大きい。10数年前、まだDOSなどという真っ暗な画面でコマンドを入力する作法が一般的だった頃、Telnetなんてものを使って僕はスウェーデンの大学図書館のOPACに入り込んで、むこうのしかるべき研究文献の書誌情報を集めまくり、それが今へ至る僕の研究の…そしてITスキルの基礎になった。僕自身の研究は未だ未完成で人に誇れるところなどこれっぽっちもないけれど、けれど、試行錯誤を繰り返して現地の研究のしかるべき研究史と最新の研究情報を直に得られた利点は大きかった。

例えば、はじめてルンド大学歴史学部に留学したとき、スウェーデンの研究者たちから「あの人のコレ知ってる?」とか聞かれると、(日本にいてもそういう情報はしっかりとおさえることができていたから)「うん、ソレってこういう内容だったよね。」と答えたりして、研究仲間としてすんなりとむこうの環境に溶け込むことができたし、とりわけ歴史学部のシステム・アドミニストレータと(コンピュータの技法は万国共通だから)ITのことで盛り上がって、仲良くなれた。(たまにはむこうの研究者のPCの面倒をみたり…あぁ、人様のPCのお手伝いをする状況は10年前も今もかわらないな。)そう考えてみると、ルンドの仲間は今でも再会する度に「クレイジーな日本人」と僕を呼んでくれるのだが、確かに古いことから、新しいことまで世界的に見ればマイナーなスウェーデンのことで話が通じている日本人は、ある意味クレイジーに映ったのだろう。

(だからこそ思うのだが、今の学部学生、少なくとも大学院進学を志望する学生のみなさんは、お願いだから研究史を踏まえたしかるべき文献目録の作成から出発するべきだ。10年近く学生を指導していて、そんな学生に出会ったのはほんの1、2名。こんなにもIT技術が進展しているというのに、誠に寂しい限りだ。)

前回の発言でも触れたが、21世紀に入ってからのIT技術の進展は歴史学研究の作法を劇的に変えている。とりわけデジタルデータ化された史料の活用は、研究実践の重要な方法として欠くべからざるものになった。今はPDFがデジタル化された史料様式のデファクト・スタンダードになっているかも知れない。(PDFだけが絶対的なフォーマットではない。たった今スウェーデンの王立文書館から届いたニュースレターによれば、グスタヴ1世期の1523〜42年のRiksregistraturetのデジタル化処理が終わって、王立文書館の運営するSVARからそれが閲覧できるようになったのだけれども、例えばSVARで閲覧できる史料の多くはDjVu技術を使っている。)

増える一方のPDF化された一次史料、二次文献なのだけれども、PDFファイルの管理について僕はPapersというMacのソフトウェアに全面的に依存している。Papersについては以前このブログでも触れた通りだけれども、この2月にアップデートされた最新のVer.1.9からはiPhoneとPapersで構築したプライベート・データベースを連動させ、PDF化された史料をiPhoneで持ち出せるようになった。iPhoneにはPDFを閲覧できるソフトウェアが無数に存在するが、iPhone版のPapersのPDF閲覧機能は、しおりを挟んだり、読みかけのページをそのまま保存できたり、メモをとったり…で、なにより動作が機敏である点、実にすばらしい。もちろんPapersのオフセットだから、文献データの編集も可能だし、(これはまだ使えていないのだが)Google ScholarやJSTORといったレポジトリにiPhoneから接続して情報を得、PDFを単体で得ることさえできる。

ネット上で配信されている電子ジャーナルは全く問題ないが、自分でスキャナを使って取り込んだ史料の場合、そのフォーマットがA4であることが前提であったり、プライベートな文献データベースを構築しているMacintoshとの連携は無線LANに限られていたりと、まだいくつか問題は残る。しかし、一度転送してしまえば、これほど軽快に手のひらの上で膨大な文献資料を持ち出せ、必要とあらば、いつでもどこでもデータ検索できるようになっている点、10年前には考えられなかったことだ。10年前は、やはりDOSで動いていたMobileGearでモバイルしていたと思うけれど、携帯電話で通信は試みるものの、そもそもネット上のレポジトリが整備されていなかったからいつでもどこでも検索できる状況ではなかった。それが今では手のひらの上の端末に世界に拡がる史料の海があるというのだから、思えば遠くへ来たものだ。

10年前には、自分がMacintoshだけで仕事をするようになっていることも想像できなかったことだ。本格的にスウェーデン史研究(…スウェーデンの史料のデジタル化はかなり恵まれていると聞いているので、歴史学研究全般とまでいえる、どうかわからないから限定するけれど…)を志そうというならば、Papers(とiPhone版のPapers)があるだけでもMacを使う利点は大きいと思う。年度末にあたる最近、通算2名の同僚のVAIO type Pのセットアップをお手伝いしたのだが、その処理速度の遅さとOSの操作性の非効率さを知ってしまうと、やはりもうWindowsには戻れないと思う。

| | コメント (0)

2009年2月15日 (日)

高解像度の作業空間

今、国際シンポジウムの原稿と別に寄稿せねばならない複数の論文を同時に執筆している。今時の大学はどこでも自分の研究以外の仕事を求められるのは普通だろうから、僕が抱えている仕事がとりわけ多いとも思わない。なんくるないさ〜、こんなものだろう。もとより落ち着きがなく、あっちこっちの話に面白がって首を突っ込む性分だから、僕の仕事はマルチタスクな進行が普通。昔懐かしい『パーマン』に登場するコピーロボットがあれば…なんて非現実的なことは言わず、限られたこの身体をフルに活用せざるを得ない。

身体の潜在力を引き出すためには実のところ良い道具が必要だと僕は思っていて、今はこの正月に修理から返ってきたiMacに助けられている。とりわけラップトップPCよりも高解像度である点。複数のアプリケーションを判読可能な文字の大きさで起動させられる環境は、マルチタスクな仕事をこなす上で必須条件だ。年度末だからだろう…最近、いろいろな人にパソコン選定の助言を求められるたが、ナレッジワーカな方々には、まず僕の経験から言って高解像度の液晶をもっているということを第一の選定条件として薦める。もちろん値段相応の話だけれども、もしお金に余裕があるならば、解像度の低いネットブックは仕事効率があがらないだろうから薦めることはしていない。

試みに、今のiMacのスクリーンショットをここで公開しよう。ここでご覧頂くiMacの画面には、左上に一太郎2009、右下にNorstedtのスウェーデン語辞書(瑞英・英瑞・瑞瑞・SAOL)と右上にCotEditorというテキストエディタが同時に立ち上がっている。このデスクトップ画面では、某誌に投稿予定の論文執筆に関わる三つのウィンドウが開かれているが、MacOS XにあるSpacesという仮想デスクトップ機能を用いて、別のデスクトップには国際シンポジウム関連のテキストが開かれている。そうしたように、僕は今書きかけの文書のテーマによって仮想デスクトップの画面を複数使い分けている。

1_6

ここでご覧頂いている二つのソフトウェアは本来Windowsでしか動作しない。しかしParallels Desktopというエミュレータを用い、Windows Vistaのインターフェースを隠してしまうことでほぼMacのソフトウェアとかわらない感覚でMacOS上で使用することができる。この画面にあるCotEditorは下書き用で用いているテキストエディタだが、これを清書する際には一太郎へとコピー&ペーストする。Parallelsが進化した結果、クリップボードを経由するMacとWindowsの往来も問題なく使えるようになった。それぞれのソフトウェアのウィンドウの移動や拡大・縮小も、iMacの画像処理能力ならば快適に実行される。

文書編集用のソフトウェアと言えば、MacにもWord2008があり、Wordがデファクトスタンダードであることはわかっているのだけれども、日本語を主体に複数言語を交えた長文の文書を作成するとバグが発生することがある。例えば、日本語を主体としてスウェーデン語による脚注情報を加えた論文を書く場合、原稿用紙にして60枚以上くらいの分量になると高い確率で落ちる。これはどうしようもなく不便な…あるいは日本語とスウェーデン語を併用するナレッジワーカには致命的な問題だけれども、そのような人が数少ないためだろうか、いっこうに修正される気配はない。

日本語を主体とした文書編集を考えた場合、僕はMacユーザとなった今でも一太郎とATOKの組み合わせが理想的だと思っている。行数や字数を確定させつつ、フリーカーソルモードで日本語の文章を編集できる一太郎の編集機能の高さは、ここであえて言うまでもないだろう。とりわけ最新のATOK2009は、日本語と英語を常用する者にとってはますます便利になっている。ATOKは2009になって、英語入力の支援機能が相当強化された。これは外部の英和辞書との連携というのではなく、ATOK自体が持っている変換機能を拡張し、英単語を一部入力するだけで推測変換されるといった機能だ。(英語入力モードと言う。)さらにもし英単語が思い浮かばなくても、日本語で入力するとそれに対応する英単語が変換される機能も加わった。これらの機能はMac用のATOK2008では実装されていない機能だし、Wordは動作が重く不安定だから、勢い一太郎を使ってしまう。ただ…これはWindowsだから仕方がないのだけれども、表示フォントの荒さだけはどうしようもなく汚い。

さてさて気分転換もここまで。高解像度の作業空間に再び没入だ。

| | コメント (0)

2009年2月14日 (土)

道具を大切に使う理由

昨日Amazonを眺めていたら今時のSerialATA規格の2.5インチHDDが格安即納状態だったので、急遽それを購入して昨年秋に突然壊れたMacBook(2006年初夏の初代モデル)を修理した。Amazonプライムは在庫さえあれば即日発送される点、「思い立ったが吉日」の気分を萎えさせることがないので、僕のような浮気性の人間には実にすばらしい存在だ。そして道具の修理は、休日返上で仕事をしている自分には、よい気分転換になった。

今回はHDDがクラッシュしたので、それを交換すればよい。WesternDigital製のHDDに数千円出費するだけで、今は何事もなかったかのようにMacOS X Leopardが動いている。今回の修理のきっかけは、来月以降のウップサーラ滞在で持参するラップトップをどうしようか…と悩んだ結果の僕なりの回答でもある。多少古いものでも、修理すれば十分に使える。数年ものの古いものなら、海外で不測の事態に直面したとしても納得できよう。ウップサーラから帰国してそれでも順調なら、しばらくは箕面の研究室で使い続けようとさえ今は目論んでいる。

(自分でも信じられないことだが、僕の研究室にはまともに動作するPCが常置されていない。これは普段研究室に腰を落ち着ける時間がほとんどないので、常に携帯可能なPCに仕事を依存している結果だ。)

今回の修理にあたって、初代MacBookはおそらく公表されていないだけでたくさんの問題を抱えている機種なのだろうなという思いを強めた。これまでもバッテリの不良、パームレストの断裂と二度サポートセンターの世話になっている。今回は当初HDDを交換するだけの作業だったのだが、その過程で、HDDを支えるゴム製のスリット(レール)部分が本体内部で「もげ」ていることを発見した。これではうまくHDDユニットが基盤に接続されない。今回の修理で、このゴム部品がないとHDDは本体のなかで浮き上がってしまう構造だということをはじめて知ったのだが、このゴム部品自体の接着面は大変少なく、どうみても経年劣化すれば簡単に「もげ」落ちてしまうのではないかと思った。今回はそのレール部分を両面テープで接着させて対応したが、思うに、今売られているアルミニウム・ユニボディのMacBookは、そうした内部構造上の不具合も解消させた一つの完成型なのだろう。

果たして、そんな多くの問題を抱えている初代MacBookに、僕が修理を施して大切に使おうという思いは伝わるだろうか?そもそも道具に思いを伝えるなんていう発想が日本人的すぎるのかも知れないけれども、2006年の初夏にIntelプロセッサが搭載されたMacBookを購入したとき、僕は「こんなすばらしい道具ならどんなにかすばらしい仕事ができるだろう!」と心躍る感覚を得たのは事実。しかし、そのときの思いを成就できたという感覚はいまだなく、今度のウップサーラ滞在で少しづつその感覚に近づきたいと思っている。僕はそれぞれの道具を買ったときの思いを忘れないために、その思いを込めて古い道具を修理して大切に使っている…ということになろうか。

| | コメント (0)

2009年1月29日 (木)

頭は痛いが仕事は続行

今日は一日箕面キャンパスでドタバタとしていた。落ち着かない状態が続いたからだろうか、帰宅後、子供たちを風呂に入れようと浴槽を掃除し、風呂釜をかけて風呂場を出ようとしたとき、思い切りサッシに右側頭部を強打してしまった。一瞬泡を吹いてしまった。今も氷で冷やしているが、正直、痛い。頭が痛い話で続けると、今年度は研究で欠くことのできない道具がよく壊れた。秋には2年半ほど自宅で使ってきたMacBookが、何の前触れもなく…バックアップされていないデータとともに壊れた。急遽代替としてiMacを購入したものの、納品直後の真新しいiMacも年末に壊れた。そして4年近く使い続けてきた複合型のインクジェットプリンタも、ここのところ色合いがおかしくなりつつあったので、急遽新しく購入した。

僕はキャノンのプリンタを長らく愛用してきた。それは何の深い意味もなく「なんとなく」キャノンのブランドイメージだけで選んできた結果だったと思う。「なんとなく」ブランドイメージだけで商品を選択してきた消費者にとっては、偽装請負の実態など労働者の雇用を巡る問題がいやしくも経団連会長のお膝元で発覚したという報道があっただけで、例え今は反省しているのだと弁解されたとしても、「なんとなく」今までもっていたブランドイメージに希望を託せなくなる。もちろん現場ではより良い商品の開発に心血を注いでいる人たちも多いことはわかっているが、そうした生産の現場が消費者には目に見えない以上、マスコミが作り上げた批判的イメージは、「なんとなく」のまま購買にも影響を与えてしまう。ただそれだけの理由で、今回は初めてエプソンのプリンタにしてみた。

(繰り返すけれど、モノとしてキャノンのピクサスやイクシー、イオスといった商品も良いものであることはわかっている。)

今回新たに買い換えた機種はEP-901Aという複合型インクジェットプリンタ。オートシートフィーダや無線LANも内蔵されている。今まで使っていたキャノンの複合型プリンタは複合型が市場に出回り始めた最初期のもので、図体はでかく兎に角とても重い。無骨だか丈夫だったからだろう、知らず知らずのうちに4年も使い続けていた。今回、久しぶりにインクジェットプリンタを買い換えたが、まず驚いたのはEP-901Aの筐体のスマートさ。複合機にしては薄くて、オーディオ機器のような面持ち。無線LANやBluetoothなど無線で印刷できる機能が内蔵されている点も4年前では考えられなかったことだ。次に驚いたのは、単体で使うときのコピーのスピードの速さ。十分にコピー機の代わりになるスピードだと思った。でもちょっと音が五月蠅いかな?あとMacのドライバやユーティリティのインストール用のソフトがちょっと古いような気がする。肝心のMacからの印刷スピードやインクの発色などはいまだ確認していない。オートシートフィーダもまだ試してはいない。4年の間にプリンタも相当進化していたんだなということはすぐにわかった。進化はわかるけれど、お願いだからもう壊れないで…こんなことで頭が痛くなるのは嫌なので。それが切なる願い。

| | コメント (0)

2009年1月19日 (月)

iPhoneとスウェーデン語学習

帰宅途中にSoftbankの直営店に立ち寄って、鳴り物入りで発売されたiPhone用の周辺機器TV&バッテリーを購入した。iPhoneはとにかくバッテリーのもちが悪いので、デザイン的にiPhoneを踏襲している補助バッテリーを入手するという点ではよかったけれども、プラスチック筐体のつくりがなんともチープで、そこにAppleのデザインとの歴然とした差を感じた。開封直後、呆れて二の句が継げない程の安っぽさ。電源を確保する場合、iPhoneとのバッテリー接続の場合、USB端子が必要になるため、筐体に厚みが出てしまうのは仕方がないのだろう。なんか、ちょっとした裁縫箱かマッチ箱のようだ。

TVチューナとして使う場合には無線で接続するのだけれども、いまだTVの映り具合は確認できていない…笑。少なくとも築40年ほどのコンクリートづくりの官舎のなかでは全く映らない。(これは携帯電話のときもそうだったから、織り込み済みだけれども。)でも良いんだ…どんなにデザインは野暮ったくても、日本の特殊な携帯電話市場のためだけにSoftbankがiPhoneの機能を補う周辺機器をデザインし、それを実現してくれたというその心意気は評価してる。実際のTV&バッテリーの筐体デザインがもっとスマートならもっとよかったけれども、本当に大切なことはそうした製品を市場動向を精査しながら企画していくデザイン力だから。

それはそうと、スウェーデン語学習者にとってiPhoneの立場を携帯電話より決定的に優位にするキラーアプリケーション(…と僕は思っているけれども…)が登場した。Clockwiseというところが開発したLexikonというアプリケーションだ。これはスウェーデンの言語審議会(国語審議会みたいなところ)がWeb上で公開しているLexinという辞書をiPhoneで検索するためのツールで、iTunesのAppStoreで無料配布されている。Lexinはもとは移民のスウェーデン語学習のために編纂されたスウェーデン語辞書であるが、それゆえ性や数、時制の変化なども丁寧に表記されており、スウェーデン語学習者にとって最も重宝する学習リソースである。(対照的なのはおそらく巷で一番普及しているであろうNorstedtのスウェーデン語・英語辞書などで、大方の辞書ではそうした文法事項の説明は省かれている。)LexinはWeb上でも長らく公開されていて、阪大外国語学部スウェーデン語専攻の学生も日常これを活用している人は多いし、僕もスウェーデン語を確認するときにはまずはこのLexinから始める。

そうしたLexinのコンテンツがiPhoneで検索できるようになったのだ。iPhoneはもとよりパケット定額制での契約が求められるから、携帯電話のようにネット上のリソースを使いすぎて莫大な使用料を請求される「パケ死」が起きる可能性は少ない。(ただし海外でiPhoneを使うとSoftbankのパケット定額制は非適用だから、「パケ死」になる可能性が出てくるので注意!)で、3Gの携帯回線ないしは無線LANによるネットワークに接続されていれば、常時iPhoneを使ってLexinを検索できる。(iPod touchでもLexikonを導入可能だが、無線LAN環境でしか検索はできない。)iPhoneが携帯電話より優れている点は、スウェーデン語の特殊文字の表記と入力が完璧に行える点だ。文字化けは一切ない。LexikonによるiPhoneでのスウェーデン語の検索の快適さは、あたかもスウェーデン語専用につくられた電子辞書のようだ。気軽に使えるスウェーデン語の電子辞書の登場こそスウェーデン語学習者にとって積年の夢であり、それがようやくiPhoneによって結実した感じがする…ただし英語が使えることが前提だが。(eラーニング的な語学学習教材もiPhoneで提供してみたら、どうだろう?)

QRコードや赤外線通信が使えない、それだけではワンセグも見られない、おサイフケータイが使えない、バッテリーのもちが悪い、内蔵カメラの性能が低い…iPhoneを携帯電話として考えると、携帯電話を使っている周りの人たちとのコミュニケーションが円滑にいかなくなるので、学生のみんなからすれば幻滅する部分が大きいと思う。けれども、僕は個人的にLexikonのようなアプリケーションは、そうした幻滅した部分を補って余り大きい存在だと思う。それにPodcastを使えば、スウェーデンのニュースもリアルタイムに見たり、聞いたりできるからね。iPhoneはパケット定額制に基づく常時ネットワーク接続が可能な端末だから、Wikipediaも、Lexinも…そしてときにはNEやSAOBさえ常に検索できるメリットをもつ。(箕面キャンパスはまだまだ無線ネットワークどころか、3Gの携帯回線が弱い場所なので、ネイティブ環境で動作するiDicのようなEPWING辞書も必需品なのだけれども、最近は国語辞書や英和辞書、仏和辞書までiPhone用に揃ってきた。)

たいぶ昔、冒冒グラフという深夜のバラエティー番組で「知識は荷物になりません。あなたを守る懐刀。」という合い言葉ではじまる外国語講座があったけれども、iPhoneは、もし2年契約で毎月8000円くらいの支払いを続けられるならば、そしてパケット定額制の意味をきちんと理解するならば(…みんながみんな、同じ考え、同じ状態ではなく、いろいろな事情があると思うから、僕はこれがすべての人におすすめするものではないけれども…)、スウェーデン語学習者にとって重宝される懐刀になりうる可能性があるような気がする。

あ、そうそう、デンマーク語については…残念ながら何もないし、何も進んでいない。なんでかね〜?

| | コメント (2)

2009年1月18日 (日)

Windows 7 の試験導入

激しく新しいモノ好きな僕の話。Macで作業をしていて、Windowsから移行した身としては、どうしても解決できない問題が一つある。それは、一太郎で作成されたファイルをどうやって使うかだ。最近のMacはネイティヴにWindowsを動かせるし、またWindoesのエミュレータ環境も充実しているので、どうしても一太郎が必要な場合には、どこかでWindowsを導入する必要がある。Windowsから完全に逃れることはできないのだ。そこで今回の話は、Windowsの次期ヴァージョンであり、順調にいけば来年早々に発売されるWindows 7のこと。早速、ベータ版(32 bit 版)が公開されていたので、iMac上のParallelsのエミュレーション環境に導入してみた。

インストールは最初数回クリックするだけであとは自動…とても簡単。インストールをはじめてから実際に使いはじめるまで30分もかからなかっただろうか…実に快速。久しぶりにWindowsをインストールしてみたけれども、昔のことを考えるとだいぶユーザーフレンドリーになった。で、なぜかWindows PC以上にWindows XPが快速に動作してしまう…(笑)…Macのエミュレート環境だから、Windowsのネイティブ環境と単純比較はできないけれども、ブートスタートの時間は1分弱ほど。許せる範囲だ。

今手元にOffice 2007や一太郎など、Windowsのネイティヴ・アプリケーションがないので、そうしたアプリケーションの動作は確認できず、従って、Windows 7のシステムを弄ぶだけだけれども、Windows95以来の伝統的なユーザーインターフェースを踏襲しながら、すでにMacで実現されているような方向にますます近づいた気がする。悪い意味で言っているのではなく、使い勝手を考えれば、当然の「進化」だと思うという意味での発言。僕はここ数年本格的にWindowsを使っていない。それでも、Windows 7の操作は、WindowsXPのことを思い出しながら、すんなりとできた。

インターフェースに劇的な変化はないものの、「使い勝手が良くなっているな」と思ったのは、かつてならマイコンピュータのなかにマイドキュメントやマイミュージックなどのフォルダが乱立していた部分が、ログインしているユーザー名ごとに「ライブラリ」が用意され、その「ライブラリ」のなかにドキュメントやミュージックやピクチャなどが整理されて一元管理される点だ。例えばMacOS Xの場合、ログインしているユーザごとにフォルダが設定され、例えばバックアップを取る際には何も考えずに、自分のフォルダだけをコピーすればすべてよし。実に単純で合理的な発想だ。Windows 7も、ディレクトリ構造を見る限り、「ライブラリ」というディレクトリにユーザーごとにフォルダが設定されている。断言はできないけれども、おそらくMacOS Xと同じようなものではないか。だとするならば、これはとても明快なファイル構造なので、バックアップなども楽になる。

Windows 7、快速、快適でなかなか良い感じじゃない?!

| | コメント (0)

2009年1月16日 (金)

流行りモノを巡る寒い日の会話

センター試験の頃は一年でも一番寒い時期で、昨日あたりは箕面でも雪がちらついていた。寒さ厳しいこの頃の箕面で同僚(ただしオヤジ系限定だが)と交わされる会話のなかに、とある共通項があることに気がついた。

(お題の1)「古谷くん、ユニクロのヒートテックってどうよ?」

大学であまりアンダーウェアのこと(…そもそも服装のこと自体…)が話題になることは少ないけれども、小雪舞う箕面キャンパスで話題になるくらいだから、昨年来のヒット商品ヒートテックの普及の程が窺われる。ヒートテックは、「体から蒸発する水分を吸収して熱エネルギーに変換する「発熱機能」と、熱を外に逃がさない「保温機能」を兼ね備え」ているらしい。はげしく新しいもの好きな僕も、そうした機能性に着目してヒートテックを愛用している(笑)。それだけで劇的に暖かくなると言うことではなく、むしろそれにいかなる服を組み合わせるかがポイントだと僕は思っている。例えばヒートテックの上に、ピーチ加工された風合いの柔らかなコットン地のシャツやマイクロフリース地のパーカーを組み合わせるとか。

肌触りという感覚は、もう一つの皮膚を通じた感覚である温感にも影響するのか、厚手のゴワゴワとした風合いのウール地よりは実はソフトなタッチで肌に密着するコットン地のほうが「暖かさ」に直結する感じがする。その論理はマイクロフリースにも言える。フリースも進化していて、今年大々的に販売展開されたマイクロフリースは保温性はそのままだけれども風合いはより細やかで柔らかく、しかし生地のの厚みはかなり薄くなった。で、最近はそうした生地は薄いが保温性の高いヒートテックやマイクロフリースといった生地が普及したことで、寒い季節でもゴワゴワと重ね着をする人が減り、活動的でスマートな格好をしている人が増えたように思う。さすがに外出する際にはジャケットを羽織る必要はあるが、寒い季節でも室内ならば薄手の格好で十分生活ができるようになった。(スウェーデンの歴史を研究しておきながら、こんなことを言うのは矛盾しているかも知れないが…)僕は本来極端な寒がりなのだが、そんな僕でもユニクロの機能性の高い服を愛用することで、薄着にもかかわらず活動的でいられる。

(お題の2)「古谷くん、ソニーのVAIO type Pってどうよ?」

数日前、このブログでも滑稽なおねーちゃんたちの写真で紹介したVAIO type Pは、重量約600gという軽量スマートな筐体にもかかわらず、昨年大ヒットした安価なネットブックとは一線を画す処理能力をもち、しかも値段が10万円を切るときたから、そりゃ〜もう、箕面の同僚たちの間でも話題になっている。笑っちゃうのは、みなさん、仕事で忙しい日々を過ごしているにもかかわらず、「ヨドバシカメラへ行って実物を見てきたんだ・」と話しかける人が多いこと、多いこと。数日前のブログネタだけれども、実は皆さん、家電屋さん好きでしょう?隠れファンでしょう?だから、笑った。

僕は実物を見ていないし、そもそもWindows PCから完全に撤退してしまったので、これについては的確な答えを返すことができない。けれど、これまでのモバイル・ガジェットに関する経験から言えば、type Pで見るべき点は、第一に解像度、第二に処理速度、この二点だと思う。第一の解像度については、8インチ程度の小さな液晶画面で1600×768という解像度をもつというんだけれども、これは表示される文字がかなり小さく、細かくなるということだ。第二の処理速度については、最近流行りのネットブックに搭載されているAtom系CPUの処理能力がよくわからん。大抵の安いネットブックはOSをWindows XPにして、それでもなおモッサリとした緩慢な処理しかしてくれない。type Pは、そんなAtomでWindows Vistaを動かすのだと言う…大丈夫か?

OSをかえれば処理能力はどうにかクリアできるとしても、液晶画面の解像度の問題だけはいかんともしがたく、それゆえ、type Pは同僚のなかでも若い世代の人、とりわけ視力の衰えがなく、たとえ処理速度が遅くとも愚痴を言うことがない人、つまり、さっと鞄のなかからtype Pを取り出したときに、たとえ画面上では「砂時計」がクルクル回り続けていたとしても。外見的にはクールな表情を決められそうな人にしか、お勧めはしていない。

今回の発言の胆は、箕面キャンパスで僕に求めらる意見はスウェーデンや北欧の歴史に関することはほとんどなく、流行りモノに関する物欲系な話がほとんどだということ。いや〜皆さん、僕の本質を的確に見抜いていらっしゃる…f(^ー^;

| | コメント (0)

2009年1月12日 (月)

iPhoneからの投稿実験

iBloggerというiPhoneのブログクライアントが115円まで安くなっていたので導入。「Other MovableType」を選択すれば、ココログも問題ないようですね。カテゴリーは選択できないようだけれど、それは携帯電話上でココログを扱うのと同じ。Safari上からの投稿では、ココログの動作が不安定なので助かります。あとはオフィス系ファイルを閲覧だけでなく修正できるようなソフト(現状ではGoogle Docsで対応)があれば良いですね。こうして自分の必要な機能をあとからあれこれ付け加えていくうちに、iPhoneをあっという間に2年くらいは使ってしまいそうな勢いです。

と思いきや…僕にとってのキラーアプリであるiDicという電子辞書検索ソフトが、アップデートされたらこれまで辞書データを保存してきたディレクトリからデータを読みこまないという「奇妙な仕様」に変更され、結果、使えなくなった。あっちが立てば、こっちが立たず。こんな状態が続いていては、まだまだ仕事で信用できる道具になったとは言えません。

| | コメント (0)

2009年1月10日 (土)

iMacの帰還

iMacの帰還

Appleより今朝方、修理に出していたiMacが返送されてきた。6日にピックアップ、7日に修理完了、8日に発送完了、9日朝に帰還。以前MacBookを修理に出したときもそうだったが、これ以上は考えられない最短コース。忙しい身の上では、こうしたピックアップサービスと迅速な対応は実にありがたい…そりゃ、壊れなければもっといいのだけれど。修理箇所は…僕の予想通り、電源周り。内部パワーケーブルが交換されたそうだ。今晩は、iMacに火を入れて自宅書斎を整理した後、ついでに購入後うまく作動していなかったScanSnap S300Mもちょこちょこっと自分で修理。これも完全に動作するようになった。機械いじりをしていると不思議と心が落ち着く。昨年末からほとんど仕事にならなかった自宅の環境もようやく整い、深夜だけれども気分は晴れやか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月 8日 (木)

災厄の伝染と解消

阪大では1月5日から授業が始まっている。僕の場合、年明け一発目の授業は今日から。久々の講義は興奮して、つい時間配分を忘れて話をしすぎてしまった。学生のみなさん、ごめんなさい。今日の大阪はとても寒かったのでレザー風ジャケット(笑)を羽織ったままで講義をしていたら汗だくになり、むしろ体が冷えてしまう失態。とはいえ爽快な疲労感。それもこれも、購入早々おニューのiMacが見事に壊れたことで、なんとなく厄が払われた気分でいるから…根拠はなにもないけれど。問題のiMacは今日の午前中にAppleの修理センターに届き、すでに今日中に修理は完了し、明日返送され、明後日には届くようだ。Appleの対応は誠に小気味がよい。

で、隣の研究室のデンマーク語の同僚の先生に新年の挨拶をしにいったところ、間髪入れずPCのヘルプ要請を受けた。聞けば1月3日以来、隣の研究室の先生が愛用しているiMacが起動しなくなったままで、サポートに電話をしてみても全く埒があかず、すでに保証期間がきれているため自腹を切って修理に出そうかと考えていたとのこと。実はその先生は僕が愛用しているMacBook Airをご覧になって、昨年末にAirを購入されていた。そして。たまたま12月29日に偶然僕が研究室に赴いた際にAirの環境構築を手伝い、iMacからのデータ転送も終えていたところだった。(その29日に帰宅後、僕の所では、おニューのiMacが完全沈黙した。)つまり、29日に僕のiMacが壊れ、1月3日に隣の先生のiMacの調子がおかしくなった。災厄は伝染する。しかも、隣の先生も、僕も、1月3日にAppleのサポートにiMacの修理で電話をかけていた。偶然の一致。(んむ〜、現行のiMacはダメ子ちゃんなのかしらん?Appleお得意の秘密主義?)

僕のiMacは、明後日自宅に返送されたときに添えられてくる修理箇所の明細を見て、はじめて故障の原因が明らかになるけれども、おそらく電源系と思われるハードウェア上のトラブルで八方塞がりの状態だった。けれど隣の先生のほうは電源を入れるとマシンは立ち上がり、起動途中で画面がブラックアウト、Darwin/BSD login:という表示がでてきて先に進めないというソフトウェア上のトラブルだった。MacOS XはDarwin/BSDというUNIXでできているが、本来は表に出てこないUNIXのCUI表記が前面にでてきて、MacOS XのGUIに移行できないという問題だった。これはMacOS Xではまれに起きるシステムエラーらしく、システム起動時の初期設定ファイルのいくつかがなんらかの拍子で破損していたときなどに起こるらしい。また一つ良い勉強をさせてもらった。

この問題の対処法は、もっとも軽微なエラーの場合にはログオン時のログインネームとパスワードを入力して再起動すればもとのGUI表記に移行できるが、隣の先生のiMacではそれができなかった。それなりに深刻な起動ファイルの破損が起きていたのだろう。しかし、ハードディスクは生きているから、隣の先生の書類やメールなどのデータも生きているはず。自腹を切るなんてもったいない!そこで、iMacをMacOS XのDVDから起動させ、もとの設定を残したままシステムを再インストールすることを決断。見立て通り、無事もとの状態を回復することができた。問題の発見から対策の行使までに要した時間は、15分程度。(システムの再インストールは授業があったので隣の先生に任せたけれど。今日は3時間連続で授業がある日だったのだけれども、その間隙をぬってこんなこともしていたのですよ…学生のみなさん。だから講義もハイテンションになっていたのかも。)

Appleのサポートもこの点はふがいないけど、だからといって「おまえ、仕事の選択を間違えただろ?」という僕への突っ込みはよしてください(汗)。今日は今日で、こんなことでも人のためになる仕事ができると思えたのだから。そして隣の先生の厄もこれで払われただろう…と祈ることができるのだから(笑)。災厄の伝染は願い下げだが、楽天的な雰囲気の伝染なら、いいもんじゃない?

| | コメント (0)

2009年1月 5日 (月)

大当たり

といっても縁起の良い「当たり」ではない。最近の僕を鬱にさせていた理由のひとつは、11月末に自宅で使用していた初代MacBookが何の前触れもなくHDDクラッシュを起こして、データがすべて消え、その代替として購入し、納入後2週間と立っていない(…正確に言えば、納入後1週間ほどは何も手をつけていなかったので、数日間しか使っていないことになるが…)ニューカマーのiMacが、年末にいきなり起動音も出ない状態で沈黙してしまったこと。液晶モニタに何も映らず、強制再起動やPRAMクリアをしてもダメ。DVDドライブからの起動を試みるも、DVDは挿入されただけでその後は排出さえできない状態。そもそもUSB接続されているマウスやキーボードさえも受け付けていない状態で…これは電源ユニットか、マザーボードに起因する深刻な問題と見た。

PCを使い始めて15年あまり。初物でコケてしまった例はこれが初めて。12月中はこのブログに発言ができないくらい仕事もうまくいっていなくて、追い打ちをかけるようにiMacが沈黙して、最初かなり鬱になったのは事実。でも、まぁ、いいの、いいの。しばらく手書きメインになったし、世界の事情からも隔絶されて、仕事は遅れたのは確かだけれど、これで今の僕に降りかかっている厄が払われたと思うならば、誰も傷ついていない訳だし、むしろ良かった。仕事もなんだか、この新年にあわせてすべてデフォルトにもっていって心機一転できると思えばね!ここはひとつポジティブシンキング!

1月3日にAppleにダメもとで電話をかけたら、もうAppleは仕事をはじめていて、冷たく冷え切ったiMacは休み明けの明日朝にAppleへと引き取られていくことに。ナイス!Apple!以前、MacBookの修理のときに経験したAppleの速やかな対応に期待するところ大。そもそも、そんな一週間ももたない商品に手を出すなって?数万台のうちに数台は予測不可能なものもあるでしょう?だから、そんな突っ込みは、聞かなかったことにしておこう (;;;´Д`)ゝ ほんの二、三日、使っただけだったけど、iMac、値段のわりに液晶の解像度も広々としていて、処理速度もMacBookなんかよりずっと速くて…こんな「当たり」がなければ、よかった…ような気がしているから。iMac、修理から返ってきたら、生産力があがる…ような気がしているから!あくまでも、そんな気がしているだけだけど ┐(´-`)┌

何の確証もないけれど、この正月はAppleのナイスサポートから、ちょっとだけ「あぁ、こんなところでも自分は支えてもらっているんだな」って気分がしたから、今は「どんといこう」っていう気にもなってる。ここでも一つ、小さなことだけれども良い仕事から勇気をもらった気分。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月18日 (火)

iPhoneとの一ヶ月(iPhoneOS アップデート後の修正版)

iPhoneを使い始めて一ヶ月が過ぎ、はじめての料金請求が届いた。機種変更の事務手数料をのぞけば、請求料金は7000円弱。パケット通信は17万円弱を使っていたが、それでもパケット定額の上限には達しておらず、まだまだ使えたということに驚き。一言、安い。au時代の請求金額より2000円程度も安い。しかし仕事に使えているのは、今までの携帯電話以上にiPhone。となれば替えて良かったと言えるね。(この一ヶ月は意外と電話での通話が多かったので通話料が意外ととられた。ということで、他社の携帯電話との通話料が半額になるWホワイトというプランにも急遽加入した。)

iPhoneを使い始めて劇的に変化した点は、いつでもどこでも知りたいことを検索できるようになったこと。例えば、スウェーデン語の辞書や人名事典については、スウェーデンで公開されているしかるべきコンテンツをもったネットワーク上のレファランスを検索できるようになった。(wikipediaもよく閲覧しているが、叙述に明らかな間違いが見受けられるため暇つぶしに読む程度。)Lexin、Norstedt、SAOB、SBHLなどが使えているし、iPhoneOSが2.2にヴァージョンアップしてNationalencyklopednも検索できるようになった。iPhoneは常時ネットワークに接続できる環境が前提となる道具だ。けれども箕面キャンパスにあってはいつもネットにつなげるとは限らない。未だ無線LANが完備されておらず、携帯電話の電波さえ絶え絶えしい箕面キャンパスではオフライン検索ができるEPWING検索ツールも必須だが、それもiDicの登場でクリアされた。(EPWINGでなくても、広辞苑、大辞泉、ジーニアスといった辞書のソフトも出揃いはじめた。)来月にMicrosoft OfficeのファイルをiPhone上で加筆修正できるソフトウェアが登場すれば、ナレッジワーカのための道具としてのiPhoneはいよいよ完成の領域に至る。

おそらくiPhoneを使い始めて享受できたメリットは上述した一点に絞られる。しかしそのメリットさえ確たるものではない。この一ヶ月で使用したパケット通信料は15万円を超えた。定額制に入っておかねば、即破産だ。常時ネット接続のメリットは、パケット通信定額制度の上に成り立つ「砂上の楼閣」に過ぎない。iPhoneOS 2.2にバージョンアップしてブラウザのSafariの安定度は若干安定度が増したと言われているけれど、それでもまだ検索中に突然落ちてしまうことが頻繁にある、また無線LANあるいは3G携帯回線を通じて常時ネットワークにつながっているため、iPhoneの連続駆動時間はおそろしく短い。毎朝100%の状態で充電をしていても、毎夕ほぼ10%をきってしまう。いつも夜は不安。iPhoneOSのヴァージョンアップでは期待していた絵文字の利用がソフトバンクのものに限られるなど、期待はずれの部分もあった。けれど、今は未熟な道具でも、ファームウェアの更新で徐々に道具が熟成されていくことに期待しよう。ボジョレーの解禁は過ぎたけれど、ワインも熟成されて良い味を出すのだから。ちょっとはiPhoneに未来を託してみようか。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月16日 (木)

ものづくりの国はいま何処?

海外出張から帰ってきて二週間以上経つのに、休むことなく未だに時差ボケ状態の生活を送っている。(そもそも大学院生時代からヨーロッパ時間で生活しているだろうという突っ込みがあるならば、その突っ込みを甘んじて受け入れます。)そのおかげで昨晩はカリフォルニアのクバティーノで開催された新しいMacBookシリーズの発表会をリアルタイムで見ることができた。今回は、MacBook Proは2004年のPowerBook G4以来の、MacBookは2006年の初代MacBook以来の筐体デザインの大幅変更を伴うフルモデルチェンジ。すでにネット上で話題になっているから、チェック済みの方も多いだろう。すでに2004年のPowerBook G4でこれ以上に変更の必要がないデザインに達したからだろう、基本的なデザイン・コンセプトに変更はないものの、着実な進化を遂げている。僕が一番注目したのはアルミ素材一枚を圧延・成形する手法でつくられた、つぎめのない筐体…頑丈と洗練を両立させた美しい仕事だ。(どこかに我が国発の技術が活かされていることを期待するけど。)さらに昨日のS.ジョブスのプレゼンで繰り返されていたのは、このMacBookがいかにエコ・フレンドリーであるかということ。それと可笑しかったのは、「今日のスティーヴのスペック」とかいって彼の血圧値が示されたこと。金融恐慌に世界がおののくなかで需要を喚起すべく、次世代を見据えた新たなイノベーションを常に模索し、しかもそれを「良い仕事だ」と誇らしげに語るプレゼンは余裕。僕は最近はやりのネットブックの必要も認めるが、しかし不景気に妥協するかのごとく、枯れた技術を再利用して安価路線だけを求めるようなネットブックは、なんとなく時代に逆行する道具のようで心踊るものを感じない。昨日のプレゼンの質疑応答で、ジョブスが「ネットブック市場は未成熟」とばっさり切り捨てていたのが印象的だったが、そもそもMacBookだろうが、ネットブックだろうが、話題の表舞台に日本が登場してこないところが実に寂しい。ものづくりの国とやらはどこへ行ったのだろうか?思えば、僕の身の回りの勉強道具で日本製のものと言えば、ツバメノートの大学ノートとカシオのデジタルカメラだけになってしまっている。例えばこの二つの会社の道具を使ってみて、その会社の仕事ぶりを身をもって知ったときに、そこにこの国の希望をほんの少しだけ感じることができるから…だから僕はそれらを愛用し続けるのかもしれない。MacBookはすばらしい。が、悔しいがそうした感慨はおきない日本人としては寂しい道具である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月15日 (水)

ココログの「改悪」への対処

元夏迪さん、ご無沙汰しております。そして、ココログの「改悪」に関してアドバイスを頂き、ありがとうございました。取り急ぎ、LaCoocanにファイルスペースを確保しまして、そこにftpを使って講義ファイルを蓄積していく方法を使っていこうと思います。LaCoocanに美麗なページ、wiki、ブログを作っても良いのでしょうが、今はちょっと時間がないのでしばらくブログは従来通りの形を継続しようと思います。(ちょっとだけiWebを使ってページを作ることを試みましたが、やめました。僕は、Webデザインのセンスがなさすぎです。)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年10月 8日 (水)

ココログの「改悪」

この2ヶ月あまりのブログ休止期間のなかで、見過ごしてしまったココログの仕様変更があります。アップロードできるファイル容量が1MBに制限されてしまったということです。これでは画像を多用し、容量の大きくなったプレゼンファイルを事前に配ることができません。ブログ自体の容量はだいぶ大きくスペースがあるのに。(従って、阪大外国語学部のゼミ講読用のファイルを分割せざるをえませんでした。)さまざまな不正に対処するためとはわかりますが、僕などは一応お金を払って、あらかじめ様々な学生にURLを教えてブログを開設している者ですから、ココログからの移設となるとこれがまた面倒なので、どうにかしてもらいたいものです。フリーのファイルストレージを別途用意して講義ファイルはそこにアップし、このブログからリンクをはってダウンロードしてもらう形をとろうかと思っています。なにかよい知恵があれば、どなたか×ご教授→○ご教示(ご指摘ありがとうございます)下さい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月23日 (土)

仕事の道具としてのiPod touchの近況

なぜか今日は京都の烏丸界隈にある某カフェからエントリ。このカフェには、MacBook Airのデザインがすんなり溶け込む…そんなカフェといったらどこだか場所はもうわかるかな?最近自分の勉強でPCを封印しているけれど、趣味としては使い続けているので、気分転換にPC関連の発言。最近のiPod touchの話。

iPod touchはファームウェアを2.0にアップグレードしてからは電子辞書機能が使えない日々が続いている。けれど、iTunes StoreのApp Storeにあがってくるアプリケーションを加えることで、胸を張って堂々と誰もが仕事でも使える道具に仕上げる環境は整いつつある。(電子辞書機能もいずれiDicが新しいファームウェアに対応してApp Storeで配布されるようになれば、問題はなくなるだろう。)

MacOSを使っていることが前提になるが、母艦となっているMacとiPod touchの間でファイルを往来させ容易にiPod touchでPDFやOfficeドキュメントを閲覧できるようになった。FileMagnetというアプリケーションである。ただしPDFの場合にはもととなるPDFファイルを作成する際に、パスワード設定などあまり手の込んだ仕掛けを加えると閲覧ではできないので注意は必要であるが。

同一の無線LAN環境にあるMacを、Apple RemoteのようにiPod touchを使って遠隔操作させるiSofaというアプリケーションがあって、これを使うと遠隔操作対象になるMac内部のドキュメントをiPod touch上のサファリからも閲覧できる。ファームウェア2.0のSafariでは別段特別なプロトコル設定を加えることなくPDFが閲覧可能なので、iSofaを導入してもPDFを読むことはできる。ただしiSofaの場合には、FileMagnetとは違ってiPod touchのメモリにファイルを保存させることはできないので、常にリモート接続をしておく必要があるが。

仕事柄、「こんなものがあればプレゼンも楽しくなるのに。」と求めていた機能は、iPod touchでMacを遠隔操作する機能である。とはいえ、Apple Remoteのようにあらかじめ割り当てられたアプリケーションをFront Rawよろしく操作するのではなく、iPod touchの画面をあたかもMacのタッチパッドのように使って、Mac全体を遠隔操作する機能。これが欲しかった。そうした機能は実のところ、すでに数年前にBluetooth接続が可能であるNokiaのスマートフォンを使って実現していたものであった。(2005年の千葉大学での日本西洋史学会のときにそれを使っていた。)しかし、ここ数年はauの携帯電話を使うようになっていて、それもできなくなっていた。

最近App StoreでリリースされたPadというアプリケーションを加えれば、iPod touchでもそれが実現できるようになった。同一無線LAN環境上にあるMacBook Airを連携相手として選ぶと、MacBook Airで実現されているピンチやスワイプといったマルチタッチのタッチパッド機能さえ、iPod touch上で実現できる。これによってプレゼンソフトがPowerPointであろうが、KeyNoteであろうが、自在に扱えるようになった。来月のザグレブとベオグラードでのシンポジウムの際には、早速iPod touchを使って報告を試みよう。もちろん秋以降の僕の授業ではすべてiPod touchで操作を試みようと思う。お楽しみに。

| | コメント (0)

2008年8月 6日 (水)

There is something in the air.

先月来、福岡、松本、柏原、東京と週末は大阪を留守にする生活が続いた。大阪にいても豊中、吹田、箕面を行き来している。そんな移動の多い日常のなかで、結局僕はMacBook Airを手放せなくなっている。ここのところiPod touchや携帯電話以上にMacBook Airを広げている時間が多い。新大阪駅や伊丹空港でMacBook Airを広げて史料と「にらめっこ」している白髪男がいたら、それはたぶん僕かもしれない。

最近の文書館史料のデジタル処理を促進している技術の一つは、PDFよりデータ圧縮率の高いDjvuの普及によるところが大きい。PDFはフォントを埋め込む必要があるため、低い処理能力のPCではデータ処理に時間がかかったり、特殊文字やいわゆる2バイト文字などのフォントが埋め込まれていない場合には文字化けが起きたりする。Djvuにはそれがないため画像処理が楽にもかかわらず、しかし(どうやっているのかは知らないが)OCR化された文字情報が埋め込まれていて文字列検索が可能なため、現時点で文書館史料のデジタル処理に適した最適のフォーマットだ。Djvu技術を用いた史料、そして今や「古典的」となったPDFフォーマットによる史料や論文は、液晶画面に表示させてみれば相応に小さな文字として表示される。例えば、18世紀当時のスウェーデンにおける活字史料は不鮮明な印刷でフラクトゥーアが用いられている場合が一般的なため、f、k、sの読み取りには注意を払う必要がある。MacBook Airの液晶サイズならば、それらの文字を十分に視認可能である。

無線LAN環境がある大学と自宅では拡張性の乏しさも問題にはならない。ワンセグチューナが使えないなどと以前ここに記したが、そもそもテレビを見る時間などないのだからそんなことは問題とはならない。SSDは聴覚に依存したデータアクセス確認ができないため、不安も残る。しかしスリープ時からの立ち上げが快速だから、どこでもさっとMacBook Airを開いて史料や論文を確認できる。ラップトップを開く億劫は完全に払拭され、どこでも史料を読んでノートを取ろうという気分を高めてくれる。静音・低温だから一見すると文字通り「クール」なのだけれども、しかしなかなかどうして液晶輝度を落とせばバッテリ駆動時間も長く(5時間ほどはもつ)「粘り強い」ところもある。MacBook Airは、過激なまでに削ぎ落とされたスタイルのなかに「何か」を見いだせる人にとって、これ以上にないIdeaPad(あるいはThinkPad)たりうる可能性を秘めている。

| | コメント (0)

2008年7月23日 (水)

すっとこどっこいMacBook Air

MacBook Airは今日から本格運用です。液晶やキーボードのバックライトを点灯させ、無線LANを使ってネットに接続させている環境で今日はおよそ3時間30分ほど作業ができました。これくらいがバッテリ駆動時間の限界のようです。

MacBook Airのすっとこどっこいな部分が徐々にわかってきました。

まずUSB接続タイプのワンセグチューナが使えない…といいましょうか、USBポートが本体右奥の奥まったところに隠れているため、ポートの奥までUSB端子が刺さらないのです。この問題はワンセグチューナだけでなく、USBメモリでも、USBケーブルでも、USB装置の本体部分が厚いものを使っている場合には、共通して起きる問題でしょう。USBケーブル、USBメモリなどは薄型でないと使えない可能性が高いです。

そもそもUSBポートが一つしかなく拡張性が低いのに、この問題は致命的ではないか?!あは…汗

で、USBポートが一つしかないということは、PFUのドキュメントスキャナScanSnap 300Mを使おうと思ったら、USBポートはデータ転送のケーブルに独占されてしまうから、電源供給用のUSBを確保できず、従ってACアダプタなしでは使えないということ。あはは…汗。

それと随分と高価なラップトップの割にはスピーカがモノラルで、音質は悪い。本体右奥のほうから、申し訳なさそうにしか音が聞こえてきません。

こんなMacBook Airをどう思いますか?あなたはそれでもデザイン・コンシャスを気取って、やせ我慢しますか?あはははは…汗。

| | コメント (1)

2008年7月22日 (火)

MacBook Airについて

巷はiPhone 3Gの話題で一色で、「何を今更」といった感がありますが、新たなモバイル用途の相棒としてMacBook Airが手元に届きましたので、使い始めの感想を整理しましょう。最近一部の方から、僕がPC関連の発言をするとその発言に何が書かれているのかわからないと指摘を受けていて…「こんなブログ、やめてしまおうかな」とも思う機会もあるのですが、しかし世の中のどなたかの参考になればと思いますからとりあえず整理しておきます。(それにしても長い「独り言」だ。)

最近EeePCのような安価なサブノートが話題になっていますが、僕は10年ほど前からLibrettoやMobileGearなどのミニノートやPDAを使ってきた経験から、出先の仕事でも効率的に仕事をこなそうと思うならばフルスペックのラップトップが必要と今では考えるに至っています。ですからMacBook Airを選びました。Papersに、Keynoteに、Word…。複数のアプリケーションを同時に立ち上げていても、ストレスなく作業することができます。4年間モバイル用途で使い続けてきたThinkPad X40、最近になって復活させたiBook G4に処理能力の限界を感じていましたから、MacBook Airには完璧にそれを置き換える処理能力が秘められていると感じます。

MacBook Airは予想していたほどには軽くありません。確かに薄いことは薄いのですが、13インチ液晶とフルサイズのキーボードを備えているわけで、それなりの大きさはありズシリと重い。1.4Kgほど。これでDVDドライブなど内蔵していないのですから…どんなものでしょう?これだけの筐体の大きさがありながら、拡張端子はUSBポートが一つ。だからMacBook Airを使おうと思う場合、その取り回しには知恵が必要となります。取り回しを容易に済ませたいならば、ThinkPad X300やVAIO type Zを選択すべきでしょう。

もしすでにMacOS Xを使用している人ならば、DVDドライブが内蔵されていないことはそれほど問題だと僕は感じていません。環境整備の最初の段階でアプリケーションをインストールするときには、主たるコンピュータがMacであるならば、システム環境設定の共有機能にあるリモートドライブを指定すると簡単にドライブを共有させることができます。このあたりの取り回しの簡便さはMac OS Xならではのものだと思います。この点、もしWindowsユーザがMacBook Airを選択したときに直面する問題になるかもしれません。

とはいえたとえMacユーザであっても、AirはIEEE1394ポートを備えていないため、既存のMac OS Xから環境移行を図るターゲットディスクモードが使えず、この点は不便です。結果的にデータ転送は、スピードのことさら遅いUSBハードディスクを経由させて行いました。今時USBに依存せねばならないなんてやりきれません。MacBook Airの拡張性の低さはいかんともしがたいので、MacBook Airは初心者むけではなく、使う人を選ぶマシンだといえます。

液晶画面の明るさと大きさは良いです。モバイル用途では、少なくとも12インチ以上の液晶サイズが必要と僕は考えています。MacBook Airの13インチは十分に広い。加えて実際に使い始めて感心した点は、MacBook以来搭載された薄型キーボードの着実な進化です。MacBookの「のっぺり」とした感じのキータッチに比べると、MacBook Airのキータッチは「乾いた」感じがあり、ストロークの跳ね返りが実に心地よい。これなら長文を打ち込んでいても、なんら疲れることはないでしょう。この点では、MacBook Airを高く評価したいと思います。

今回入手したMacBook Airはソリッドステートドライブを搭載しているモデルで、ハードディスクのないゼロスピンドル機です。初めてSDDモデルを使い始めましたが、HDDの回転音などまったく発生しません。これは一見快適ですが、「本当に今このMacは動作しているのだろうか?」と思う機会もあり、なるほどパソコンを使う際には耳から入ってくる情報にも依存していたのだということ認識させられます。SSDではコールドスタートの際、電源スイッチを入れてから立ち上がるまで、(おそらく64GB分のメモリチェックを行っているのでしょう…)しばらく何も液晶に表示されない時間があります。これはSSD独特の癖というものでしょう。スリープ状態の開始と復元は快速です。

SSDの容量は全くアプリケーションを入れていない状態で空き容量が40GB弱しかなく、今は必要最低限のアプリと個人作成のデータをコピーした結果、残りが10GBほどしかありません。アプリケーションについては、大物ではiWork'08、Microsoft Office 2008、Adobe Creative Suites 3くらいに絞りこみました。そのほかはPapersやJamming、Jedit Xなどの小物。最近はWindowsを全く立ち上げなくなりましたので、今のところParallelsを導入していません。もしWindowsのアプリケーションを走らせたい場合には、BootCampやエミュレータを使うよりは、WineベースのOS互換レイヤーソフトであるCross Over Macを使い、アプリの容量を極力減らすほうが得策かもしれません。

バッテリが本体に内蔵されていて、自ら交換できないところはさすがに不安です。液晶輝度をゼロにしてBluetoothや無線LANをオフししてみたところ、バッテリ駆動の時間が6時間程度と表示されました。実際に液晶輝度をつけてバッテリ駆動させてみると、3〜4時間程度といったところ。実用上これで問題はありませんが、2年後どうなっているかはわかりません。経験上、2年で一つのバッテリを交換しています。ですから、今後4年間使い続けようと思うと、一度はバッテリの有償交換をAppleに依頼することになりそうです。SSDを搭載している機種ということもあるかもしれませんが、デュアルコアプロセッサを搭載した今時のラップトップにしては発熱量も少なく、その点では「大阪の夏」向けの機種といえるかもしれません。今後4年くらいで減価償却を達成すべく、この「大阪の夏」から待ったなしで活用します。

| | コメント (0)

2008年6月10日 (火)

iPod touchがようやくナレッジワーカーの道具になった

苦労の連続を経験しているiPod touchですが、その後、いくつかのソフトウェアを加えることでなんとか仕事に使える環境を完全に構築できました。(iPhone G3が発表されましたが、その一方でiPod touchにはなんら新しい機種の発表もなく、ちょっと安心しました。同僚からは、「あれだけiPhone、iPhoneと騒いでいたのに、なぜiPod touchを…。」と呆れられていますが。でも、先端的語学ツールの前衛を行くためには必要なことだったのです…って、説得力はないですね。)

例によってiDicと同じように、ゴニョゴニョとOSの内部を弄ぶ作業を経て、ブラウザのSafariにインプットタグのfile://を使用できるパッチを当て、DocsというiPod touchのローカル環境におけるドキュメントリーダとなるフロントエンドを組み込みました。このフロントエンドを加えると、SafariでPDFをはじめMicrosoftのWord、Excelで作成された文書ファイル、AVplayerを同時に加えるとMP4やMP3などのメディアファイルを閲覧できるようになります。とりわけPDFの閲覧については、PDFをPC側でJPEGに変換する必要もなく直接iPod touchに取り込んで読めるようになり、またJPEG化したファイルでは大きな問題となった合焦速度もとても快速となり、なんの問題もなく論文講読ができるようになりました。

このように、ゴニョゴニョとiPod touchに付け加えたアプリケーションは、他にMobileFinder(ファイラ)、MobileTextEditJ(テキストエディタ)、WiFiSwitch(Wifi機能のオン・オフを切り替えるユーティリティ)、NemusSync(iPod touchのカレンダとネット上のGoogleカレンダとの情報を同期させるユーティリティ)くらい。これだけあれば、と言いましょうか、iDicとDocsの二つが完全に動くようになって、iPod touchはようやくナレッジワーカーのための道具として使えるようになりました。しかし、こうして考えてみると、PDFをここまで軽快に閲覧することのできるSafariというブラウザの実力はすごいですね。

あぁ、大変でした。かつて取った杵柄でPDAを弄ぶような作業をしてしまいましたが、もう二度とこのような作業はしたくないというのが正直なところ。なんていうんでしょうか…昨晩のSteve Jobsによるプレゼンを見ているとやはりiPhoneは魅力的です。iPhoneであるならばネットワークにも常時接続できるわけですし、アプリケーションもApple社の認めるところ、正々堂々とインストールできるわけです。iPod touchだけをとってみても、いずれファームウェアのアップデートがなされた新版がでれば、それでアプリケーションを加えられるようになる。(ただし、iDicのようなEPWINGビューワがいつ出てくるかはわかりませんが。)今回の困難な経験を踏まえて、確かにiPhoneないしはiPod touchの可能性は大きなものを感じましたが、しかし今あせって困難なiPod touchの使用に走るよりも、7月11日以降を待ったほうが得策だと思います。(無論、ソフトバンクがどのような料金設定をしてくるのかにもよりますが。しかし、iPhone 3Gの本体価格は安い。日本の携帯電話がふっとんでしまう価格設定です。)

| | コメント (0)

モノとしてのiPod touchの評価

昨日は午前箕面→モノレールと京阪電車→午後枚方。一年の間に滅多にない箕面と枚方の掛け持ちなので、帰宅して食事を採った後、いつの間にか爆睡していました。疲れました。あぁ…枕草子ではないですが、夏至も近いこの季節、この時間にはもう東の空がうっすらと明るくなるのですね…素敵かも。

昨日から箕面や枚方への移動時間を利用して、iPod touchの運用を本格化させましたので、個人的な感想を整理します。一言で結論を言いましょう。電子辞書やら、PDF(→JPEG変換)閲覧やら、本来iPod touchに想定されていない使い方をするのでなければ、これは実によくできたガジェットです。ただし、それも常時ネットワークに接続されていればこその快適さでしょうが。

通常のiPodにはないtouchの良さは、無線LANによるネットワーク接続の機能ですが、ブラウザ、メールソフトはよくできています。とりわけメールの操作性の良さと軽快さは、かつて使っていたWindows Mobileの比ではありません。ブラウザもSafariベースなので、文字化けなど一切ありません。本当によくできています。ソファーでゴロ寝しながらのWebやメールのチェックなどにはiPod touchが快適。もはやPCには戻れないでしょう。意外だったのは、デフォルトで付いているカレンダーの使い勝手の良さ。意外にサクサクと入力できるので、携帯電話によるスケジュール管理をやめてiPod touchベースに変えようと思います。

メールやカレンダーの使いやすさを感じさせる理由は、おそらく仮想キーボードによる入力が快適であるからと思います。大人の男性の指では、最初のうちは文字入力や変換候補の選択の際に隣の候補に触れてしまい、入力ミスが頻発することでしょう。しかしそれも馴れ。携帯電話のように予測変換候補が出てきたら、爪先で軽くつつくように入力すると意外といけるようになります。とはいえ、確かに携帯電話よりは文字入力は快適ですが、しかし長文入力にはむきません。あくまでもちょっとした単語の入力程度の話です。

iPod本来の音楽と動画の機能は何も言うことはありません。これ以外のものは考えられない。とりわけ動画はとても閲覧しやすいです。まったく手のひらサイズの小ささを感じません。ただし、(動画は別ですが)Web閲覧でも、音楽でも、本体を横向きにするとモーションセンサがそれを感知して自動的に表示が90度転倒するのですが、最初はこのギミックに驚いたものの、馴れてくるとその反応はすこし遅く感じます。遅いと言えば、Web閲覧でも、写真(JPEG)閲覧でも、画像を拡大・縮小する際のレンダリングと合焦の遅さは、いかんともしがたい。一度画像データを取り込んで、レンダリングが修了してしまえば、その後の操作は快適ですが、この点は不満です。

昨日、往復4時間の大阪府内大移動のなかでiPod touchをいろいろと使ってみて、Apple社が想定している範囲内での用途ならば、これは本当によくできた道具だというのが僕の正直な感想。比較する対象ではないかも知れませんが、入力方法が煩雑で液晶画面も小さい携帯電話よりはずっとスマートな時間の過ごし方ができる道具かも知れません。昨日の僕は携帯電話の存在を完全に忘れ、iPod touchを用いてだいぶ生産的な時間を過ごすことができたと思います。論より証拠、帰宅後確認してみると携帯電話のバッテリはほとんど減っておらず、iPod touchのバッテリはほとんどゼロに等しかったですから。iPod touchのバッテリのもちは、ほぼ公称値通りかと思います。無線LAN機能をONにしたまま、動画ばかり閲覧していると4時間ももたないのではないかと思います。

(いえね…行き帰りの電車のなかで、ずっとレナード・バーンスタインの伝説的な"Young People's Concert"を見まくっていたがゆえの結果なのですが。字幕なしですから、リスニングの良い訓練になっています。いつでもどこでも、バーンスタインのレクチャーを「お守り」のように懐に入れておき、いつでもバーンスタインを見られるというのがなにより嬉しい。動画、Podcast、電子辞書(→導入はかなり困難だが)…これだけの機能を考えてみても、iPod touchは語学学習のツールとして最適でしょう。)

携帯電話の機能が省かれたiPod touchでさえ、これだけよくできたガジェットなのです。近々発表されることが噂されている3G対応型iPhoneが日本でも発売された暁には、iPod touchで実現されている機能に常時ネットワークに接続できる機能が加わることになるわけであって、盲点の少ない洗練されたガジェットになることは必然。(iPhoneはソフトバンクから発売されることが発表されています。僕は非接触型ICやワンセグなどの携帯電話の機能はそれはそれでなかなか便利なものですから、予想される我が国でのiPhone狂騒ブームが去るまでは、携帯電話とiPod touchの二刀流でいこう…と思ったら、今晩の発表だったのですね、iPhone2.0と言いましょうか、iPhone3G。日本では7月11日ソフトバンクから発売だそうです。う〜ん、スペックを確認すると、iPod touchになくてiPhoneにあるものとして手書き入力機能にはあまり魅力は感じないけれど、iWorkやMS Officeのドキュメントに対応する仕様なんてのがある…。う〜ん、ソフトウェア的に対処できるものなら、是非touchにも導入できるようにして欲しい…。う〜ん、ソフトバンクでなければ…とは言わないが、う〜ん、SIMフリーならスウェーデンでも使えるわけだが…しかし、ロックはかかっているんだろうし…。えぇぇ!アメリカでは8GBのiPhoneが$199ですか!う〜ん、アメリカでこの値付けなのに対してソフトバンクはいくらぐらいの価格設定をしてくるものか…。う〜ん、ぐらつくけれど、いまいち踏み出せない何か…。

それにしてもなんですなぁ…。不可解で気分の悪くなることばかりの世の中ですが、こういう道具に関するコメントは誰も傷つけることのないもので(…その道具の開発者くらいは傷つくかな…?)、情報を必要としている人以外にとっては無意味なものだから、独り言としては最適かも知れません。時たま、こういう発言が繰り返されるときは、そんなものだとお許し下さい。

| | コメント (0)

2008年6月 8日 (日)

問題が残るiPod touchの電子辞書化

この週末は、iPod touchの環境設定に時間を費やしました。ようやく使える程度にはなりましたが、昨日発言したように本当に難しい。いえ、正確に言えば、それなりに僕の仕事に使える電子辞書を整えようとすると難しかったということです。もし意外とすんなりと事が運ぶようでしたら、iPodを使った電子辞書の作り方を学生のみなさんにもわかるようにお知らせしようかと思ってもいましたが、この作業は無理です。WindowsやMacの知識はもちろん、途中でUNIXやMS DOSの知識も必要になりましたから。それでもやりたいという人はそうそういらっしゃらないと思いますが、以下に気がついた点を(僕個人の備忘録もかねて)整理しておきます。

現行のiPod touch(ファームウェア1.1.1から1.1.4)に対応したEPWINGビューワはiDicしかありません。最初、ビューワのインストール自体は簡単(ただし、iPod touch側へSFTP転送した後にパーミッションを0755に変更したことを必ずチェック!)で、そのあとはiPod touch内に作成した辞書データ保存用のディレクトリにどんどん手持ちの辞書ファイルをインストールしていきました。しかし、それでは、なぜか辞書のタイトルが表示されないどころか、すべてのインストールされているはずの辞書で串刺し検索ができませんでした。

はじめこの問題が起きていた頃(それは昨日の発言をした頃でしたが)、それは辞書データファイルの要領の問題かと考えていました。一つ一つの辞書データを加えていくと、およそ3GBを越えたかたりから辞書タイトルの非表示と検索ができない問題が起き始めたからです。しかし問題はそこにはありませんでした。この辞書ビューワで閲覧可能な電子辞書のファイル形式はEPWINGです。これを圧縮したEBZIP形式も処理可能です。そこでMacOS Xでも使用可能なEBZIP作成ユーティリティであるDicCompressorJを使って、すべての辞書ファイルを最高圧縮値の4で圧縮しました。(圧縮値4でも、検索スピードはそれほど落ちません。これは立派。)この操作の後、2GB程度までデータを圧縮しましたが、それでも問題は起きてしまいました。

そこで、圧縮した辞書データを一つ、一つ、iPod touch側へ転送して、どの辞書データが転送された段階で問題が発生するのかを確かめました。(一冊や二冊程度ならば、問題なく動作はしていました。)そうすると、三修社の十二カ国語辞書をまとめた(これは35冊ほどの電子辞書の集合体なのですが)EPWINGデータを転送させたところで問題が起きることがわかりました。また三修社のデータを入れず、ほかの辞書データを入れてみると、辞書のタイトル数が19冊のところでエラーが発生することがわかりました。問題はデータ容量ではなく、このiDicというビューワで扱える辞書データの見出しタイトル数に上限(19冊)があることから起きていました。

普段、PCでは40タイトル近くの電子辞書を串刺し検索して使っていますが、iPod touch側で扱える辞書タイトルの数に制限がわかったことからiPod touch側に入れる辞書の選別をはじめました。三修社の十二カ国語辞書については、Esselteのスウェーデン・英/英・スウェーデン、Gyldentalのデンマーク・英/英・デンマークの4タイトルにだけしぼりました。(ノルウェー後やフィンランド語、そのほかのヨーロッパ語は今回はあきらめました。)この十二カ国語辞書の辞書タイトルに切り分けには、CDW2EPWというMS DOSのユーティリティを使います。さて、そのほかには、百科事典系では平凡社、小学館、ブリタニカ、そして今回はウィキペディア(日本語版)、語学辞書系では英語はランダムハウス、リーダーズ(+プラス)、研究社中辞典(英和・和英)に、英辞郎、和英辞郎(…それにしても英辞郎、和英辞郎の用例数は圧倒的ですね…)、クラウン独和・仏和などを入れました。

日常業務で使う電子辞書はこれくらいで十分かなと思っていますが、検索できる辞書タイトル数が20以下に制限されてしまうのは残念なところ。これについては、今月にでも発表されるだろうiPhoneなどに採用される新たなプラットフォームの登場と、その上で開発されるであろう新たなEPWINGビューワにおいて問題が克服されることを期待しています。それにしても、iPod touch上での電子辞書の検索速度や表示フォントの見やすさなどは大変満足に足るものですが、使えるようになるまでには、ここまでややこしい導入作業が必要となると、お薦めできません。途中で投げ出そうかと思うくらいでした。本当に疲れました。(それ以外のところでのiPod touchの感想については、また後ほど整理します。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

困難なiPod touch

目の調子が悪く、文字が良く見えません。そんな調子だからでしょうか…この週末にはじめたiPod touchの環境設定に手こずっています。ここから先は、何か問題が起きたとしてもApple社の保証対象外となる作業の話です。僕はそれをわかったうえでの自己責任でしていますが、どうもこの作業は想像以上に困難なようなので、追従者がでないように作業の核心はぼかします。以下に掲げるアプリケーションの導入、データ転送は、FTPなどの知識をもたないと困難な作業であることを付言します。取り急ぎ、iDicというEPWINGリーダとiComicというJPEGビューワを入れました。前者はiPodで電子辞書を用いるため、後者はiPodでJPEG化したPDFを閲覧するためです。

前者については、どういう理由かわかりませんが、僕は4GB以上のEPWINGデータを転送しているのですが、一気に転送すると辞書データのすべてが反映されません。一つ、一つ、地道に転送していく必要があります。現在は、まだすべてを転送できていないのですが、ひょっとするとあるデータ容量を越えた時点でオーバーフロを起こしてこのiDicがEPWINGデータを認識できなくなるのかもしれないので、今は一つ、一つ転送作業を繰り返して、そのタイミングなどを見計らっています。

いや〜、FTP(正確にはSFTP)を使ったiPod touchとMacとのデータ転送の遅いこと、遅いこと。この作業があと何時間続くのかと思うと辟易としています。

後者については、iPod touchのファームウェアヴァージョンが1.1.4の場合には、iComicの最新版のフォルダ1.1.1に含まれているファイルを導入すれば、問題なく使えます。が…、iPod touch側は、ピンチなどの作業によって、JPEGのサイズを変更した際、画像ファイルの拡大・縮小のレンダリングにものすごく時間がかかる。わかりやすく言えば、画像を拡大・縮小する際に、文字のピントがぼけるわけですが、iPod touchの非力さゆえか、合焦するまでの時間があまりにかかりすぎて使い物になりません。これはPDFからJPEGへの変換の際に、母艦となっているPC(Mac)側で高解像度の変換作業をするなどして、ピントがぼけないような工夫が必要と思われます。この点はこれからの課題です。

とにかく、手懐けることにかなり苦労しています。iPod touchをナレッジワーカのためのツールとして改造することは、コンピュータの知識に詳しくない方にはあまりお薦めできませんね。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年5月29日 (木)

ScanSnap S300Mについて

出先での文書スキャン用に購入したScanSnap S300Mについて。これのいいところは、軽量コンパクトな点の一点につきるかと思います。ペットボトル1本分くらいの大きさで、出張鞄が大きければ十分に持ち運ぶことができるでしょう。電源の確保できない出先での文書スキャンのためにも配慮されていて、データ転送用のUSBケーブルとは別に、PCからの電源供給用のUSBケーブルが用意されています。つまりPC本体に、USB端子が二つ確保されていれば、ACアダプタに接続させなくても文書スキャンができます。(もちろん、通常通りのACアダプタも付属していて、これで直接電源をとることもできます。)

しかし、まさにUSBケーブル二本を使ってPCから電源をとるという長所が、このS300Mの短所にもなってしまってもいるかと思います。これまで使ってきた据え置きタイプのScanSnapと比べますと、USBケーブルで電源をとる場合、文書の取り込み速度が「カタログ値」通り、遅くなっています。ACアダプタで直接電源をとっている場合の取り込み速度は、感覚的に据え置きタイプのScanSnapと比べて若干遅くなった程度の乾燥ですが、USBケーブルで電源をとるとかなり遅くなったと感じます。(今回は、バッテリ駆動させているiBook G4にS300Mを接続して試しました。これは、完全に電源ケーブルレスの形を実現していますが。)しかも、もしMacBooc AirのようなUSB端子が一つしかないPCの場合には、このUSBケーブル二本差しの電源供給ができません。この場合、S300MをACアダプタでコンセントにつなげる必要があるわけで、MacBook Airのせっかくの可搬性が無駄になってしまいます。

USBケーブル一本で電源供給も、データ転送もできれば理想的ですが、高速度の文書スキャンを売りにしているScanSnapでは、通常のCIS型のスキャナで実現されているPC本体からのUSBによる電源供給は、難しいのでしょう。でも、このコンパクトな筐体はなかなかいかしていますし、なによりスピードは遅くとも、ScanSnap本来の文書取り込みの作業のしやすさにはかわりがありません。

| | コメント (0)

2008年5月25日 (日)

出先で気軽に無線LAN環境を手に入れる

出張など外出先での無線LAN環境を確保する目的で、AirMac Expressを購入しました。比較的安価で小型な無線LANのホットスポットです。

日本、スウェーデンあたりならば、出張先でLANは有線でほとんどの場合提供されることが多くなりました。僕はこれまで巻き取りリール型のLANケーブルを持参してきましたが、多くの場合には机に張り付いて作業をせねばなりません。ゴロ寝作業の愛好者としては、「無線化できればなぁ」といつも思っていました。有線LANにつないでホットスポットを据え付けるAirMac Expressの存在は前々から知っていました。これはACアダプタほどの大きさで、コンセントに直づけして電源をとり(…直づけできない場合にはケーブルに付け替えることも可能です…)、そのLAN端子にケーブルをつなぐだけで簡単に設置できます。僕は、これの無線の規格が最新の802.11nに対応するのを待っており、ようやく今年初めに対応がかなったので購入に踏み切りました。

一言、これは良いです。まず取り回しと設定が簡単。設定は付属のCD-ROMからAirMacユーティリティをとりこんで行いますが、その指示通りに設定をすすめれば簡単に無線LANのホットスポットをたてることはできるでしょう。この週末は、取り急ぎ自宅の環境で設定を試みました。

自宅では、僕の書斎にTime Capsule (500GB) がすでに無線LANのホットスポットとして立っているので、取り急ぎリビングにAirMac Expressを置き、そのオーディオジャックにアクティブスピーカをつないで、書斎にあるMacBook ProのHDDに溜め込んだiTunes内の音源をとばして、リビングで聴くことを試みました。AirMac Expressを中心に立てなくても、既存の無線LANネットワークにこれを加えることもできます。AirMacユーティリティでの設定を終えて、一度再起動させ、iTunesを起動するとその最下段に音楽を出力するスピーカの項目が登場します。これでAirMac Expressを選択すると、あまりにもあっけなく簡単にリビングでiTunesに溜め込んだ音楽、Podcast(東大の講義なども含めて)をきけるようになりました。(家族は、突然リビングのスピーカから普段聞いたことのない音が聞こえてきたので、かなり驚いていたようです。)

また、一台目のAirMacユーティリティで設定をしたあとは、なんの設定をしなくても2代目以降のMacBookともAirMac Expressを共有することができました。妻は妻でMacBookに子供向けの英語教材などを溜め込んでいるのですが、これも問題なく無線で飛ばしてリビングで聞くことができました。(理論的にはアクティブスピーカだけでなく、3.5mmのオーディオジャックで接続できるならば、そのほかのステレオ機器、USBポートを媒介させるならばプリンタの無線化もできます。)

なによりACアダプタ1つ分の大きさであるコンパクトなAirMac Expressですから、これからは出張の際の必需品になりそうです。もちろんこれだけ気軽に無線LAN環境を作れるとなれば、一台目のホットスポットとしてもお薦めできますね。これは良いですよ。

(出張用の道具としてはもう一つ、スキャナになりますが富士通PFUのScanSnap for Mac S300Mも購入しましたので、その感想もいずれ発言したいと思います。出張用のプリンタとしては、5年ほど前に購入したキャノンのPIXUS 50iが未だに現役です。古ぼけてきましたが、なかなか堅牢です。キャノンからは最近PIXUS iP100が出ましたね。電気屋さんで実物を見ましたが、なかなかコンパクトでよさそうです。)

| | コメント (0)

2008年5月21日 (水)

新たな電子辞書の構築にむけて

ナレッジワーカのためのiPodという発言に対して、小林様、コメントをありがとうございました。PDFの閲覧を含めてiPod touchの研究教育目的での活用を図るべく、動いていきたいと思います。まだ手元にiPod touchはないのですが、これが届きましたら僕のところでどのように環境を構築し、どのように活用しているかをご報告申し上げたいと思います。今しばらくお待ち下さい。

PDFの閲覧も目的ですが、最近Wikipediaのオフライン閲覧に関する方法がネット上で盛んに議論されていることもあって、同時に電子辞書環境の構築も図りたいと思っています。取り急ぎ、WikipediaのEPWING化されたデータを用意しました。(これは二次配布は禁止だと思いますので、あくまでも個人的使用の範囲で使います。)EPWINGは古くからある電子ブックの統一データ規格で、かつてはスウェーデン語やデンマーク語などの辞書データもありました。

僕は大学の学部生の頃からこつこつとEPWINGのデータを購入し、今でもそれら集めたデータを様々なデジタルデヴァイスで使い回しています。かつてPDAにはまっていた頃は、PDAに様々な辞書データを組み込んで自分なりの電子辞書をつくっていました。僕が大阪外大に着任した頃には、スウェーデン語やデンマーク語の電子辞書のCD-ROMも売られていたので、学生のみなさんにも電子辞書の構築方法を教えていましたが、今は肝心のEPWING化されたデータが売られていません。(ネットオークションに古いCD-ROMが出品されるのを待つしか入手の方法はないでしょう。)

スウェーデン語専攻やデンマーク語専攻の学生のみなさんには、そうしたEPWINGのデータを二次配布することはできませんので、実際に使えるようにはならない点、申し訳ありませんが、今回僕はiPod touchを一つの電子辞書に見立てて環境を構築し、どれだけそれが実用に耐えうるものなのか試みたいと思います。

| | コメント (3)

2008年4月27日 (日)

ナレッジワーカーのためのiPod

今日は子供と僕だけで大阪モノレールに乗って北摂を練り歩いていました。いつも大阪モノレールにのっているときには「忙しいなら忙しいなりに移動中の勉強のやり方もあるだろう 。」と考えています。かつてはそれがPDAによるものだったし、最近は携帯電話だったのですが、PDAの小さな画面と低速な処理能力では非効率的で生産性が悪い。携帯電話の場合、携帯電話のドキュメントビューワ機能は緊急時のおまけ程度くらいにしかならず、データ通信速度が遅くてどうにもこちらの要求するスピードについてきてくれない。スマートフォンも悪くはないのですが、Nokiaが採用しているシンビアンOSではEPWINGビューワがなく、そうなると無骨なWindows Mobileしか選択肢は残されていません。しかしながら、スマートフォンでは携帯電話で使えている非接触型ICのような便利な機能が使えなくなってしまう。そんな短所がいろいろあって、決定打は今もありません。

実のところ移動中の勉強といっても、パソコンを広げてしまえば確かにそれで事足りてしまうのですが、イラチな僕は少しでもパソコンが緩慢な動作をするとすぐカッときてしまう。それにパソコンを広げるためには座る必要がありますが、立ってでも読んでいたいときがある。そうしたときには、なんらかの携帯デヴァイスに頼るしかないわけです。移動中にすることは、論文を読んだり、書類を確認したりすること(…ときにはメール書きもある…)くらいなので、細かな文字がはっきりと閲覧できてサッと動くものであれば良いということになります。意外と知られていないことかも知れませんが、画像情報をクリアに表示できる液晶画面をもっている携帯デヴァイスとしてiPodがあります。例えば、現行のiPod nano 3Gは、液晶サイズは2インチ程度、解像度も320×240ピクセル程度ですが、ドットピッチは204dpiという数値で、実のところ、液晶サイズのより大きなiPod ClassicやiPod Touchよりもドットピッチは高く、そのぶん小さな液晶でもクッキリと画像が表示されます。

ここ数年、会議資料や論文のほとんどはScanSnapを使ってPDF化していますが、PDFファイルをJPEGに変換して「写真」扱いにし(ScanSnapの場合は、取り込みユーティリティの設定をPDFではなくJPEGにすればあらかじめJPEGファイルとして取り込めます)、そのJPEGファイルをiTunesを使ってiPodに転送すれば、「話の上では」高く詳細な画面をもったiPod上で文字情報を十分に追える筈です。「そうか!あんな小さな画面でも動画ファイルのみやすいiPodならば、論文もサクッと読めるはずだ!」と思いつき、早速、上に述べたような方法で今僕が使っているiPod nano 3Gに転送してみました。結果は…PDFの取り込み、Mac上におけるPDFからJPEGへの変換、iTunesを経由したiPodへの論文ファイルの転送まではもう「お見事!」としか言いようがないほどスムーズな作業で完璧だったのですが、肝心のiPod nano 3Gでは写真は液晶サイズの大きさに写真の大きさが最適化されてしまい、その画像を拡大することができず…そりゃぁ、2インチ程度の小さな液晶では文字は完全につぶれてしまって、アウト!顕微鏡でもモバイルしていれば別でしょうが。

となると、こうした論文や資料の閲覧という目的でiPodを使うとなると、画像ファイルの縦横移動や拡大縮小を液晶画面に指で触れることで自在に扱えるiPod Touch(ないしはiPhone)が最適ということになりますね。iPod Touchには無線LAN機能も内蔵され、Safariのようなブラウザや簡略版ながらメールソフトもついていますから、外出先でのおおよその情報収集も可能となるでしょう。もしサードパーティ製のソフトウェアも自在にインストールできるようになれば、例えばEPWINGビューワを載せて電子辞書を構築できる可能性もでてくる。なるほど、ナレッジワーカーのための電子道具として、iPod Touchの可能性は高いのだなと感じています。とはいえ、7月くらいには第三世代携帯電話の機能を搭載したiPhoneが発表されそうという話もありますすから、しばらくはせっかく復活させたiBook G4の重さに耐えつつ、様子を見てみようと思います。(そうだ…iPod Touch発表直後にそれを購入したものの、最近僕に指摘されるまで無線LAN機能の存在を知らなかった同僚のYさんをたきつけて、今回の論文閲覧のことを実験してもらおうかな。Yさんも大変お忙しいナレッジワーカーだから、iPodはユーミンを聞くためだけのものではなく論文の閲覧もできると知ったら、きっと喜んでもらえるでしょう!)

| | コメント (1)

2008年4月 9日 (水)

新しき古き相棒

新学期もはじまり、一気に脳内を活性化状態。おかげさまで、仕事も忙しくなってきました。それに応じて、「これはしっかりと仕事のできる環境を整備しなければならない。」と思いたち、古い道具をレストアさせることでこれに対処することにしました。

3年前に購入したiBook G4(mid 2005)というiBook G4の最終モデルを完全に僕の仕事に対応できるようにレストアしました。古い道具のレストアという僕の趣味を満足させるための行為でもありますが。僕の研究室では、かつてデンマーク語・スウェーデン語共同研究室に捨てられていたPowerBook 2400、IBM最後の謹製サブノートとして愛用してきたThinkPad X40に続いて、三台目のレストアです。とはいえ、今回は英語キーボードとメモリのみを個人的に買い込み、ハードウェア上のレストアはこれを交換するだけ。レストアの主眼は、ソフトウェア上の環境整備に置きました。

実のところ、僕の研究室でまともに2008年春の仕事状態に対応可能なPCはありませんでした。HPのタブレットPCはキーボードと液晶部分のヒンジ部分が経年劣化のため断裂し、キーボードなしの状態でしか使えない状態。PowerBook 2400は…MacOS8.6は完全に動く状態ですけれども完全にクラシックな環境を鑑賞するだけのもの。ThinkPad X40はかろうじて使える状態ですが、今の仕事量をこなすには処理速度が遅すぎる。そんな状態でiBook G4を復活させるに至った背景は、3年前のモデルとはいえ、最新のソフトウェア環境にも十分に耐えうる力を秘めていることに気がついたためです。メモリを1.5GBにまで増設しましたが、そうすればストレスなく最新のMacOS X Leopardも使えます。

Leopardにせねばならない理由は、美麗なファイルを効率的に作成可能なiWork'08を使うこと、Dashboardならびにデフォルトの辞書機能を連動させられるPapersを使うこと、Acrobatを導入しなくてもある程度のPDF編集がデフォルトの環境で可能なことにあります。ついでに最近はOffice 2007以降の普及の結果、.docx形式のファイルが送られてくることも多くなり、MacでいえばOffice 2008をはしらせる必要もあります。これらが2008年春時点での僕の仕事環境に必要な条件です。

iWork'08とOffice 2008とSafariの登場で、Windowsを起動させる機会が最近めっきり減りました。ですから、とりあえず出先での作業としてはWindowsを動かせるIntel系Macを使う必要性を感じない。それに高い処理速度の求められる画像処理などは、出先では行わないですし。そこで、重いことだけに耐えられるならば、MacBook Airを購入する資金的目処もない現状では、iBook G4でいくべしと判断しました。(外装は細かな傷だらけですから、ハードに扱っても悔いはないですし。)

それにしても3年前のアーキテクチュアで最新のプラットフォームが使えるという点はすばらしい。(ん?!アーキテクチュアとプラットフォームでレイヤーは異なるって発想はおもしろい…というか、ブローデル以降は当然の発想なのかな。人間はある種のプラットフォームを敷いたうえで自らの生活を営んでいますが、実のところ、そのプラットフォームはそれを受容するアーキテクチュアいかんによってはまる場合もあれば、はまらない場合もある。小学生でもわかりやすい事例としては、現代北欧モデル風の福祉社会というプラットフォームを受容しうるアーキテクチュアはスカンディナヴィアあるいはバルト海の自然・風土・伝統といった世界だということ。そうですね、今日の4時間目の北欧んも地誌は、そんなことを追求する授業です!)

とりあえず秋にスウェーデンへ行くまでは、このiBook G4を出先での仕事用にフル活用しようと思います。例えば、3年前のラップトップでWindowsVistaは快適に動くのでしょうか?気になるところですが…いえね、昨日、この春、阪大にいらっしゃった新しき古き相棒であるKくんから、「よしこんはえらい。」という言葉を頂戴したのだけれども、「趣味と実益を兼ねる。」とか言い逃れしつつ、こんなことしてるから、「は」とか言われちゃうんでしょうね…(笑)。

新しいものばかりが最良の選択肢ではない。知識と経験が伴うならば、古いものも十分に今に活かしうる。古い道具を大切に使い続けること…僕は一つの美徳だと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 6日 (日)

驚愕のApple デリバリーサービス

昨日の夕方、Appleから一昨日引き取られていったMacBook修理の完了と返送に関する通知メールが送られてきました。一昨日の午前中にピックアップされて、昨日の午前9時に修理センターへの到着の知らせが届いて、昨日の午後5時に修理完了と返送の通知が届いたのです。…そして、今日午前11時頃、修理の終わった現物が自宅に返送されてきました。はやい…はやすぎる。昨日の時点では、「修理されなかったのだろうか?」と不安になりましたが、今日届いてみると…しっかりと修理されたうえで返送されてきました。修理報告書によれば、修理箇所は以下の三点です。

  • パームレストのひび割れに対して、トップケースの交換。(→これが今回交換の対象と伺った内容です。パームレストにはフィルムが貼られた状態、トラックパッドやキーボードも綺麗に掃除されて返送されてきました。)
  • 検査工程でエラーが発見されたことによる、ヒートシンクの交換。(→これは初代MacBookにみられた熱処理問題(使用し続けているとハングアップする)に関する対処で、ネット上ではよく話題にあがっていました。僕のところのMacBookがたまたまこの問題が起きていなかっただけですので、シリアル番号から判断すれば交換は順当といったところでしょう。酷い場合はマザーボードごとの交換と噂で聞いていましたから、どおりで事前に修理依頼するときにHDDのデータ内容の初期化にも同意することが求められたわけです。)
  • 申告されていた内容のほかに、ディスプレイハウジング(液晶部分ですね)を動かすと軋み音が発生する状態を確認したため、ラッチカバーの交換。(→これは全くの予想外の修理!サプライズ!ありがたい!すばらしい!)

Appleの速やかなる修理対応は満点です!(だって、今日は週末ですよ。)今までいろんなメーカのPCを使ってきたけれども、こんな即応メーカはなかったので驚きました。しかも、こちらの気がつかない不具合まで修理されるとは…。もちろん、初期不良もなく、ソニータイマもなく、いつまでも丈夫なものを最初からつくっていただくことが、一番の信用につながるわけですけれども。Appleへの満足度は高い!再び生まれ変わったMacBook。大切に使い続けたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 1日 (火)

初物は怖い

今年、同僚のみなさんむけにつくった嘘話を聞いてください。「ノンアルコール・カクテルにオレンジジュースと木イチゴシロップと牛乳でつくるコンクラーベってありますが、あれってローマ教皇の選挙会議(コンクラーベ)に参加していた聖職者たちが、根比べで疲れたときにさすがに酒は飲めない会議の席上で飲むためにつくった」って。信じないでくださいね…4月1日なのですから。それにしても、オチがない。箱根の関を越えてきた東夷には、これくらいのセンスが関の山。

ここからは嘘話ではありません。年度末ぎりぎりにようやくTime Capsuleが届いて、無線LAN環境をリプレースしました。AirMacユーティリティを使っても設定に手間取って、しばらくネットにつなげず、Time Capsule裏のリセットスイッチを何度か押しましたけれども、今はこうしてネットができています。まだ、噂の無線LANによる自動バックアップ機能は使っていませんが、Time Capsuleにこだわった理由は、普段なにかと面倒で怠りがちなコンピュータ・データのバックアップを自動的にほぼ毎日、ユーザが意識することなく、しかも無線でとっておいてくれる機能があり…おそらくコンピュータを使うユーザにとっては最強の命綱となりうる装置だと思ったからです。それゆえに、この1月のAppleによる新製品のなかでは、MacBook Airが外見から言ってとても目立っていたわけですが、革新的な製品はむしろこのTime Capsuleのほうであると僕は注目していました。(結構、周りの方々を見ていると研究費執行のベクトルがいつもコンピュータ本体のほうに向かっている気がするんですよね。でも、コンピュータの実力はネットワークに接続されてこそ発揮されるものだと考えれば、実のところ通信環境のインフラを固めることが確実な研究環境を保証するもののように思います。)これがあれば、データが突然なくなって涙し、コンピュータにふりまわされる可能性は、だいぶ少なくなるでしょう。ただしAppleの初物なので、お先に「人柱」としてその実力の如何を体験しておきます。

「初物は怖い!」といえば、2年近く使い続けている初代MacBookなのですけれども、パームレスト右下部の外縁がひび割れ・断裂を起こしていたことは前にも発言した通りです。春休みもなんだかんだと時間がなくて、心斎橋のApple Storeに行く暇がまるでとれないので、今日、一念発起してAppleのサポートに電話をしてみました。すると、僕の使っている初代MacBookのシリアル番号は交換の対象になっているので「無償で交換がきく!」との回答。ん?キーボードベゼルの断裂に関する交換プログラムなんてアナウンスされてた?ま、それはさておき、明後日にはピックアップされて修理に旅立ちます。MacBookはとても素性が良い、コストパフォーマンスの高いラップトップだと思うのですよ。2年近く使っているのに、古くささや非力さも感じませんし。だから、こうして無償交換がきくのだと聞いて、嬉しくなりました。また戻ってきたら、大事に使ってあげよう。でも、なにやらデータは初期化されるということに強く同意が求められたので、そのほかにも交換部位がひっそりと隠されているのでしょうか?こんなことならば、もっとはやく電話してピックアップしてもらえばよかった…。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年3月19日 (水)

学会道具考

国際シンポジウム『コトバの力学』が終わったところですが、最近の学会に参加すると思うのは、なんだかパソコンの品評会みたいになっているということ。配付資料は、今はネットワーク上にあるPDF配布が主流になっていますしね。一時期は一部の国際学会ではCD-ROMでの事前配布もあったけど、CD-ROMのようなメディアによる配布はもう完全に古い。学会会場の選定条件の一つはやはりネットワークへの接続性に置かれるべきであって、ネットワーク上のストレージに常に接続できる状態にしておいて、学会参加者はそれに自由にアクセスできるようにする…もちろん、学会中の情報検索と参照手段としてもネットワークは大切ですし。このように考えると、DVD/CDドライブのようなものが内蔵されているラップトップはいらなくなるわけで、なるほど最近話題のeeePCのような格安ラップトップで十分なわけです。

今回のシンポジウムでも、いろいろな人がもちこんでいる最新のラップトップには驚かされました。最近のVaioの液晶画面の薄さやLet's Noteの小ささって、すごいですね。でも、Windows VistaっていうOSは、本当に動作が重たい。データの移行だけで、数分も待たされたりで、頭抱えましたよ。やはりその点、まだまだXPですね。ラップトップ本体が薄型軽量なだけに、中味が重たいVistaでは残念です。液晶15インチ越えのフルスペックなラップトップを持参していたのは、たぶん僕くらい。しかもMacBook Proだし、重い。でも、実際にプレゼンテーションするには、無粋なPowerPointではなく、Keynoteで表現できる効果を求めたから、それはそれで仕方がないですね。それにApple Remoteでリモートコントロールできますし。けれどMacBookやProの場合、アナログの15ピンD-Subケーブルの端子をもっていないので、プロジェクタに接続する際には必ずアダプタをかませなければならないのは不便です。

ところで、僕は、僕が学会で最初に報告した福岡大学での日本西洋史学会とのき以来(…あのときは僕はドコモユーザで、P205っていうのを使っていました…あの頃はiモードなんてなかったな…)、報告の際には携帯電話をタイマーとして使うことが多いです。国際シンポジウムのほうですが、0円で替えたばかりのInfobar2のバイブレーション機能、これがあまりにも高音・高速で、報告中頻繁に届くメールの着信でこのバイブレータがうるさいくらい…実にまいりました。設定を弱くする必要がありますね。さてさて、携帯電話の進化を見ていると、やがて学会へはパソコンも持参せずに、携帯電話で配付資料を閲覧しながら、プレゼンテーション・ファイルの操作も携帯電話で行う(…実のところ、千葉大学での日本西洋史学会のときにはノキアの702NKですでにそのどちらも実現していたのですが…)ようになるのでしょうか。少なくとも今のauの端末は、この点、学会での使用には不向きです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 1日 (土)

文系学生・研究者のお役立ちツール(5)

最近の研究スタイルでは、電子化された史料・資料・論文を蓄積することが一般的になり、どなたもそれらが膨大な量になりつつあることでしょう。みなさんは、例えばPDF化された論文をどのように管理していますか?僕は、Papersで決めうちです。そもそもPDFの操作についてはその軽快さからMacに一日の長があるわけで、それゆえにこのPapersもMacのソフトウェアであることをお断りしておきます。

PDFの管理はEndNoteやiTunesなどでもできるのですが、Papersの便利なところは、PDFの登録の簡単なことは言うまでもありませんが、Google BooksやGoogle Scholar、ProjectMuseといったレポジトリにある情報を検索して、そこにあるPDFがダウンロード可能ならばダイレクトに取り込み、自動的に登録される点はすばらしい。それに、研究者が論文を読みながら地道に勉強する姿に即して、「痒いところ」に手の届いている点。例えば、フルスクリーン表示(Macならとても軽快)にPDFを展開しながら、同じ画面でノートがとれる…。MacOS XがLeopardならばデフォルトの辞書検索機能と連携させて、単語検索も一発でできる…。そして、徐々に蓄積されていく書誌情報はEndNoteにエクスポートできるし、Copy as EndNote Citationも直接ワードに流し込める…。

とにかく便利。これを研究活動で使わない手はないでしょう。もし、これから真剣に研究作業のデジタル化を考えている方がいるならば、Papersをキラーソフトとして考えてMacに移行するのも良いかもしれない…そう思わせるくらい優秀なソフトで、僕はお薦めします。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年2月24日 (日)

Galeのデータベース試用公開

東大の近藤和彦先生から許可を頂きましたので、こちらのブログにも情報を公開します。Gale社のご厚意でこの3月末まで、以下のページからGale社に電子媒体としてデータベース化された史料を検索・閲覧できます。

http://infotrac.galegroup.com/itweb/seiyoshi

パスワードは、fulltext (3/31/2008まで)。

いろいろと試用公開されていますが、個人的には社会経済史研究の第一級史料とされてきたGoldsmiths'-Kress Library of Economic Literatureが公開されていることに感激しています。例えば、18世紀スウェーデンの政治経済学を考える上で重要なシュデニウスやベルフ、ファゴットといった思想家・学者の18世紀当時の文献が軒並み閲覧できています。ECCOなどと違って、スウェーデン語による文献が手に入る点が今回のすごいところ!スウェーデン本国における電子化はまだ進んでいないと思いますので、さすがはGoldsmiths'-Kress Libraryです。

数百ページある文献を一気にPDF化できないあたり、いろいろとお考えがあるのかもしれませんが、しかし、こんなに重要な文献がネットで入手できるのですから、ありがたい。(実のところ、この3月初旬にストックホルムへ出張するのですが、そのときやろうとしていたRiksarkivetへの政治経済学関連文献の調査は、これで事足りてしまうことになる!)

学生のみなさんも、どんどん試用期間を有効に使って、こうしたデジタル化された史料データベースの有用性を知ってもらいたい…と言いたいところですが、ここまで所蔵文献数が膨大になると、著者名や書名がわかっていて「決めうち」できるならば良いですけれども、ますますキーワード検索における入力キーワードの「適切性」が効率的な史料探索の肝になってきますね。キーワードの連想検索システムがGale社のデータベース検索システムにはありませんから、キーワード入力の「適切性」という壁をクリアするには、普段から様々な研究文献を読んで、それぞれの時代の史料で記述される文章の内容や言語表現の特性などに敏感になって、「テキストへの嗅覚」を鋭くしておくことが必要でしょう。

そう…だからこそ、どんなに史料がデジタル化されていっても、究極のところ、それが記述されている言語への感覚を鋭くすることを訓練しないことには、「データベースにやみくもに鉄砲を撃つようなもの。」というわけで、「デジタルな史料収集とアナログな言語解析の循環」こそが大切なんだと確信します。僕はここでごそっとデジタル化された史料を入手しておいて、この春からのゼミでは18世紀の文献を読ませて、学生のみんなにその感覚を身につけるよう訓練させよう(笑)…って、そんな18世紀のスウェーデン語を読む能力なんて需要がないか(汗)。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年11月 4日 (日)

Leopard入れてみました!

新しいもの好きな僕は、先週金沢から帰阪して(科研申請があるから「慣れたPC環境が必要だ」なんてことお構いなしに)、バックアップをとる時間さえ惜しんで…つまり、なんの予防措置をとらぬまま新しいOS、MacOS X Leopardを一気呵成にインストールしてしまいました。「これでダメなら僕の運もこれまでよ!」って感じで、バックアップとらずに環境更新に挑んだわけですが、決してそんなまねはしないでくださいね。で、DVDを入れ数回クリックして1時間少し待つただけで、自動的に、これといった問題もなくインストールが終わってしまったのですが、OSのメジャーアップデートだというのに、新しいOSになっても動作が軽快であるのは、さすがMacOS Xといったところ。OSのメジャーアップデートの可否を、ハードウェア性能に多く依存するWindowsとは全く異なります。

さて、アップデートしてみて便利な点、不便な点はいろいろとあるのですが、総じて不便な点よりも便利になった点を多く感じているので、今回のアップデートには満足しています。一言で言うと、今回のアップデートは、仕事の効率化を図る最大限の可能性が示されているものと思います。例えば、ファイルの内容を当該アプリケーションを起動させなくても確認できるQuickViewは、便利このうえない。メールについても、メールの文章からスケジュールに関する日時の情報を読み取り、iCalと連動してスケジュール管理ができる点、実に効率的です。Safariやテキストエディットといった既存のアプリケーションのアップデートもなされており、とりわけブラウザはSafariだけで十分かなと思えるようになったのでFirefoxなど捨てました。PDFを直接編集できるようになったプレビューもよい。それから、ネットワークとの接続と連携は、これまで以上に自然と無意識のうちに行えるようになりました。家庭内のネットワークにあるHDDやプリンタとの共有は、AirMac Extremeを媒介させていることもあるけれども、ローカル環境で使っているのと同じような感覚で使えるようになりました。

現状では、サードパーティのアプリケーションがLeopardに対応していないもので問題が起きています。頭を抱える最大の問題は、Adobe Acrobat。どうやらこれのプリンタドライバがLeopardとうまく連携できていないようで、Acrobatを経由してPDFを作成することができないでいます。この問題には、LeopardデフォルトのPDF作成・編集の機能をつかって急場をしのいでいますが、Adobeは高価なソフトですから、早々に対応してもらいたいものです。そもそも、OSのアップデートに際して、それまで設定していたプリンタドライバの設定がすべてなくなったということからして、印刷機能に関連するソフトウェア群は、Leopardではうまく動いていないという感じがします。例えば、ラベル・名刺作成ソフトのラベル屋さんなど。これは全く起動しません。

というわけで、メジャーアップデートだったとはいえ、これまでのところ大きな問題もなく快適な環境は継続されており、無事に科研申請もLeopardに載せ替えたMacBook Proで終えることもできました。本当のところを告白すると、気分転換を目的としてLeopardへのアップグレードを図ると、このブログでも宣言していたわけで、もう少し問題らしい問題が起きてその解決を云々と試行錯誤するほうが、仕事を忘れることのできる「気分転換」になったのかも知れません。逆説的な言い方になりますが、そうした「気分転換」の時間を与えないほどのあっけないアップグレード…仕事をするうえでストレスのない環境が、継続的に確保されているという結論が一番なのでしょう。使い込む時間が増えれば、いろいろな短所や長所も見えてくるでしょう。そうしたことがでてくれば、またこちらで発言します。(しかし15000円程度の出費で、この新しい環境ならば、買いですね〜。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月16日 (火)

脳天直下速攻予約

物欲ネタ。今日もよく働いて帰宅してみれば、なんとApple StoreにてMacOS X Leopardの予約が始まっていました。速攻予約を入れてしまいました。(…auの秋冬新作も発表されたけど、これといって惹かれるものもなかったし、iPod touchのこともこの際忘れよう…汗)Leopardは、26日には手元に届くそう。久しぶりのOSメジャーアップデートで、心躍るものがあります。(残念ながら、Windows Vistaのときには、そんなものがなかった。思えば、10年以上前には、Windows95とか、Windows98とか、OSがメジャーアップデートされる度にお祭り騒ぎでしたよね。Windows98のときだったかな、新婚間もない古谷家は(秋葉原の近くに住んでいたのだけれども)深夜に夫婦揃ってお出かけしたことを覚えています。)さてさて、今月は大学も新しくなったし、所属先も新しくなったし…ということで、心機一転を図るには良い機会だから、ついでにOSも新調しちゃおう…ってノリで予約してしまいました。もちろん、新しいFinderでのより直感的なファイル操作やいちいちファイルを開いて内容を確認しなくても良いQuickLookなど、Windowsの一歩先行く効率の良い操作性やようやくβ版ではなくなったBootCampでのWindows環境に惹かれてのことではあります。とりあえずは1ライセンスだけ、MacBook Proをプラットフォームとして様子を見たいと思います。しばらくは息抜きのよいきっかけができました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月11日 (火)

海外に渡航される方への助言

海外出張中の大学の同僚が滞在先でPCのトラブルに直面したというメールを携帯電話でもらいました。その対応をしていて思ったのですが、確かに夏期休業期間は終わりに近いのですが、これから海外へ渡航される方へちょっと助言したいと思います。

PCは電源が入らなくなればがらくたです。ですから研究活動は、PCがなくても紙とペンで行う心構えが必要です。海外に持参するPCに何らかの問題があっても対処できるように、リスクを分散させるよう準備すべきです。例えば、海外での調査活動に必要な情報・資料などは、あらかじめGmailやHotmailなど、ファイルストレージとしても使用可能なサービスを使って、ネットワーク上に保管しておくことです。PCが壊れたとしても、ネットワーク環境があれば、公共機関やネットカフェでそうした重要ファイルに接することができます。必要な情報はネットワーク上のストレージから印刷して、あとは紙とペンで作業を進めます。

それと携帯電話の活用について。最近では海外で使用可能な携帯電話が増えてきました。それは海外の携帯電話会社へローミングを行って、日本と通話やメール交換を行うものです。今回のように緊急事態の場合には、地球の反対側に居ても時間差のまったくない携帯電話によるコミュニケーションは大変便利です。しかしながら、海外での通話・通信には、国内でのパケット通信料定額制サービスなどの料金割引サービスは適用されません。ですから海外での携帯電話による通話やメールの使いすぎには、十分に注意を払わねばなりません。

皆様が充実した成果をそれぞれの滞在先で収められることを心から祈ります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

iWork'08良い感じです

負債処理にMacBook ProとMacBookはフル稼働状態です。MacBook Proのキーボートは絶品ですが、高熱を発するのが玉に瑕。僕の両手はいつも熱せられています。

最近ではMacBookをいつも持ち歩いています。購入以来一年ちょっとを過ぎ、一昨日はじめて問題らしい問題が起きました。最近OSの起動が遅くなったと感じていたので、ディスクユーティリティでハードディスクを検証してみたら、ドライブボリュームが壊れていました。そこでOSの起動ディスクをDVDにかえて、修復作業を試みました。10分もたたないうちに、修復作業は完了して、今では再び以前のように快速な環境を回復しています。このような緊急の修復作業でも、Macは本当に簡単で快適です。

簡単で快適といえば、先月発売されたiWork'08を導入してみました。今回のアップグレードでは、新たにNumbersという表計算ソフトが加わりました。iWorkに含まれるPagesというワードプロセッサ、KeyNoteというプレゼンテーションソフト、そしてNumbersの特徴は、多くの場合デフォルトで用意されているテンプレートに従って情報を加え、ファイルを完成させるという作業過程にあります。既存のプラットフォームの上に、適宜情報を流し込むわけですから、操作は簡単です。

Numbersはまだ使い込んでいませんが、今回のアップデートで個人的に良いと思ったのは、Pagesの進化です。脚注機能をはじめ、美麗な文書作成を可能にする編集機能が充実してきました。今までのPagesはデスクトップパブリッシングソフト的な性格が強かったと思いますが、これでワープロに近づいた感じがします。

使い込めば使い込むほど、Microsoft Officeのへっぽこなのに慇懃無礼だというよくわからなさ加減に頭がきます。iWorkに比べれば、立ち上がりも遅く、よく落ちる。使用者が多いという理由だけで、なぜ15年以上も同じWordやExcelのようなソフトを使い続け、これからも固執しなければならないのか、理解に苦しみます。栄枯盛衰…そろそろMicrosoft Officeにばかり執着するのもどうかと思います。(結局、Windows3.1時代のVer.6くらいで実現されていたMicrosoft Officeの機能で十分なんですよね…というか、それで完成されていたといえる。)

フリーならばOpenOffice org,があります。Macならば、そうですね、今回のアップデートでiWork'08が今後のオフィススイーツの有力候補となったという感じです。とはいえ、結局毎日の仕事では、多勢に無勢でMicrosoft Officeを使わざるを得ませんが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月30日 (木)

Parallels Desktop良くなりました

なんだか今朝は頭がクラクラしています。これから評価室のヒアリングを前にして目眩が…。どうしよう。そこで、気分転換にParallels Desktop for Macのことを。

最新のBuild 5120版で、MacOSのデスクトップ上のファイルがそのままParallelsのWindowsのデスクトップ上に反映されるようになりました。あえて、MacやWindowsで作成したファイルをドラッグ&ドロップしなくてもよくなったということです。ここまでくると、なんの違和感も、ストレスもなく、MacOSとWindowsの両方を立ち上げて、相互に行き来しながら作業することができます。メモリを2GB程度積んでおけば、あえてBootCampのようにリブートさせることなく、快適にMacOS上でWindowsが使える。

Parallelsの上では、一太郎も、秀丸も、Nationalencyklopedinも動きますし、Windowsのデスクトップ画面を消してしまうコヒーレンスモードにすると、それらWindowsのアプリケーションが、あたかも完全にMacOSのアプリケーションとして動いているかのようです。Build 5120からは、コヒーレンスモードで動作しているアプリケーションが、Mac OSのDockに収納されるようにもなりましたから、外見的には、一太郎も、秀丸も、MacOS上のアプリケーションのようです。

ここまでくると、ときたまWindowsのアプリケーションで作成されるファイルの編集が必要になる僕らのような人文系研究者にとって、Parallels Desktopこそが、MacOS移行へのキラーアプリケーションと断言できますね。人それぞれ、いろいろな考えがあると思いますが、今現在、Macは、安価で、高速で、安定しているPC環境の一番の選択肢と言えるのではないでしょうか。というわけで、お隣の研究室のT先生に最近発売されたiMacの購入をお勧めしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月26日 (木)

MacBookのバッテリー交換と発火事故

昨日から大阪教育大での集中講義がはじまりました。豊中の自宅から柏原キャンパスまでは、ドアツードアでまるまる2時間かかりますが、大阪外大とはまた違った学生のみなさんと、僕の本来の専門である西洋史学での講義を、山間に開けた柏原キャンパスののびやかな環境でできるということで、肉体的にハードですが毎年楽しみな三日間です。(しかし今年はちょっと個人的な状況が違います。たった昨日一日だけで、返信と回答を要するメールが大阪外大のほうから多数寄せられており、帰宅後一眠りしましたが、深夜に起き出してガシガシ返答と指示をだしています。こんな調子でアイスランドへ二週間ちょっと逃亡して、大学は大丈夫だろうか?不安です。)

昨日は天神祭ということもあって、久し振りにラッシュアワーの近鉄電車や御堂筋線に乗ったら、浴衣姿の人たちを多くみかけました。梅雨明けした夏の大阪の風情は、なかなか良いもんです。(それと夕方の鶴橋駅の焼き肉の香り!)僕は疲れた体に鞭を打って、心斎橋で途中下車。こじゃれた心斎橋界隈を歩くなんて何ヶ月ぶりだかわかりませんが、例の突然死を起こしたMacBookを診てもらいにApple Storeへ行きました。事前予約していたお陰もあって、またApple側もバッテリー突然死の問題を十全に把握していたこともあって、スムーズに事は運びました。正常なバッテリーと交換してもらうことで、アイスランドへの出張前に問題解決です。

Apple Storeの修理カウンターであるGenious Barでの対応は迅速丁寧で心地よいものでした…が、帰宅してみてびっくり!経済産業省から、僕も愛用しているMacBook MA472J/Aという機種が発火事故を起こす事例が確認され、現在原因を調査しているという報告がなされました。原因はまだ特定されていませんが、以前からソニー製のバッテリーが発火に結びつくという点がほうぼうで指摘されて問題になっていました。今回僕が直面したバッテリーの突然死が、この問題と関連するのかどうかはわかりませんが、ちょうど一年前くらいに出荷されたMacBookの最初期モデルには、ハードウェア上の問題がいろいろと隠されているのかも知れません。

しかし、発火するMacBook…突然死ならまだ良いけど、いくら仕事の相棒とはいえ、僕が大学でのことでカッカ、カッカと頭に来ているときに、机の上で僕の代わりに燃えることはしないでもらいたいなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月24日 (火)

MacBookのバッテリー突然死

今晩、MacBookのバッテリーが突然認識されなくなりました。あちゃ〜。酷使しすぎた結果、僕より先に逝っちゃったみたいです。大阪教育大での集中講義とアイスランドでの仕事をこれで乗り切ろうと思っていたのに。

購入後1年きっかりのタイミングでこの問題。ネット上でも、Appleでもこの問題はよくあげられているようです。PMUのリセットをしても駄目な場合のバッテリー交換プログラムはいつの間にか2年に延長されていました。

アイスランドへの渡航一週間前を切り、大阪教育大への集中講義を明日に控え、さらにミネルバの論文脱稿直前にあるこの忙しさのなか、心斎橋のApple Storeに駆け込む必要がでてきました。もう分刻みのスケジュールです。

「神よ、何処におわします?!」忙しいときに、必要なときに、問題が起きるのがパソコンというもの。全く信頼のおけない道具です。とりあえず、明日大阪教育大での授業を終えたら、その足で心斎橋に立ち寄ろうと思います。MacBookがなければ、アイスランドでの仕事もできませんから。

全くついていない。最悪だ、どうにかしてくれ。アイスランドの荒野は、そんな悪運を断ち切ってくれるだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月29日 (金)

もっと「パワー」を!

今週もよく働きました。今日の大阪は久々に梅雨らしい天気でしたが…それにしても異常かな?局地的なにわか雨がスコールのようにザーッと降ってはやむ…って感じ。せっかく購入したコンパクトな折りたたみ傘もささず、箕面キャンパス内を移動していたら、どうも今、のどが痛くて、軽く風邪気味になってしまいました。

「もっと「パワー」が欲しい!」「パワー」にはいろいろな意味がありますが、いろいろな意味で解釈してもらって構いません。今週の仕事を終え、今週を振り返ってみるととにかくもっと「パワー」が欲しいと思うことがいろいろとありました。

というわけで、「パワー」をめぐる話の一つ。(ここから先はいつもの物欲ネタです。)自分の肉体を鍛えるためにも、将来の研究を鍛えるためにも、自分の仕事を支える「相棒」について、今日一つの決断を下しました。重くても構わない…体を鍛えられるし、とにかく時間を稼ぐために「パワー」重視ということで。ここで言う「パワー」は処理能力ということで、他意はありません。

最近、研究室でだましだまし使ってきた3年もののThinkPad X40が再びブルースクリーンをはいて、突然シャットダウンする現象を繰り返すようになりました。「こりゃ、HDDの寿命が近いな。共同研究室のパソコンが壊れたこともあるし、縁起の悪いことは続きそうだし。」と感じたので、いよいよの決断が迫られた次第。なにせ、ThinkPadが壊れてしまったら、今の僕の研究室には、本当に完動するPCがなくなってしまう。「パソコンなんていらない!」と看破してみたものの…結局、まわりからいただく仕事はパソコンでこなすことをいつも要求するんですね。

少なくとも今後3年の僕の仕事を支えられる「パワー」。Core 2 Duo、GeForce 8600M、802.11n…、これだけの内容で、「ははぁ〜ん、あれか?」と答えられた人、そこのあなたはエライ!一体これが何なのか、その話は、いずれまた発言しましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月25日 (月)

SL-C750を復活させてみた

久々のPDAネタ。もうPDAなんて時代錯誤…と思っていることにはかわりありません。けれど非常勤先にも手ぶら通勤しようとすると、モノレールや電車のなかで時間を有効活用するために、どうしても何らかの電子的作業をせざるを得ません。その作業に必要なものは、(1)PDFやPowerPointの閲覧、(2)キーボード入力可能なテキストエディタ、(3)電子辞書の検索・閲覧。これらのために片道1時間30分はかかる非常勤先に、2kgオーバーのMacBookを毎度、毎度運ぶのは辛いことです。

(かといってチョ〜高額なWindowsのモバイルラップトップを買うのも馬鹿馬鹿しい。スマートフォンを使おうにもauからは出ていない。他社のスマートフォンに替えたとしたって、非接触型ICやワンセグといった携帯電話独自の機能が使えなくなっちゃう。)

で、ふと我が家の机の引き出しを探してみると、4年前ほどに購入していたザウルスSL-C750を見つけました。シャープは最近、WillcomやEモバイルあたりにスマートフォンをOEMしていて、本家のザウルスにはあまり力を入れていないようです。ザウルスはほそぼそと生き残っているようですが、4年前のSL-C750でも十分に現役でいけそう。(現にSL-C750がザウルスシリーズでは最軽量のままですね。これは220gという軽量機種ですが、その一方でバッテリがあまり持ちません。)そんなこんなでSL-C750を復活。古い道具でも僕はメンテナンスを欠かしません。すぐに使える状態へ!

今回はオフィスドキュメントとPDFの閲覧用にPicsel Browserを仕込ませ、大学のパソコンとのやりとりは携帯電話との流用可能なmicroSDをストレージとしました。microSDは、極小USBアダプタでUSBメモリにも仕立てられますので、実際に授業をするときには大学のパソコンにコピーするだけです。以前は、PHSを外出先での通信手段としていましたが、今は携帯電話しか使っていません。ですから、メールの受信と閲覧、webの閲覧は携帯電話で行い、緊急に長文のメールで返答を要する場合には、ザウルスで文章を作成し、それをQRコード化して携帯電話のカメラで読み取ります。

明日は試しにこれを身につけて、他には携帯電話とメモ帳とiPod shuffleだけで、枚方に手ぶら通勤を試みてみます。(そういえば、大阪外大では、ザウルスを使っている人を時たま見かけますね。う〜む、ザウルス使っているところを見られて、「親父っぽい」とか言われたら使うのを辞めよう…汗。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月31日 (木)

僕は処理速度が欲しい…

学生のみなさんには、ごめんなさい。右目の調子が悪く、体も熱っぽいので、今日は自宅待機をしています。(めずらしく、会議が一つも入らなかったものですから。)

で、バロックにはまっているということを前に発言しましたが、疲れていても最近僕の知的回路は再び活性化してきたので、手元にある史料をデジタル化しようとPDF変換・OCRの作業を繰り返しています。仕事は待ったなしの状況が続いていて時間もないので、再活性した知的回路を十全に動かすためには、圧倒的な処理速度をもった機械が欲しくなります。

昨年くらいからデュアルコアプロセッサが普及しはじめた結果、画像処理など格段に処理速度はあがりましたが、ここに2GBくらいのメモリが搭載されていないとどうにもならない。デュアルコアでも、やはりCore2Duoってものならもっと速くなるんでしょうね。そんな新しい技術をいまだ使ったことないので、どれだけの恩恵を預かることができるのか、不明ですが。

しばらく「忙しいから…」といって研究室のPC環境をないがしろにしていたのですが、忙しいなかでも研究を進めねばならないという現状にあっては、限られた時間を有効に使うために圧倒的な処理速度が必要なのだろうなと思い直しています。MacBookは安いにもかかわらず処理能力の高いベターな選択肢ですが、重い。日本市場むけにAppleがMacBookの軽量版を出すという噂もあるのだけれども、アイスランド行きに間に合うかどうか…今更、Windowsマシン?!国産のPCはやけに高価だし…ばかばかしい。なんだか、こうしたことを考える時間は、実に非生産的でむなしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月15日 (火)

ThinkFree Officeを試せ!

ブラウザソフト上で利用するオフィススイートThinkFree Officeの日本語版が、ソースネクストより提供開始されました。とりあえずThinkFree てがるオフィスという名前で、今はベータ版ですからユーザ登録は無料、登録と同時にネット上に1GBのファイルストレージを確保できます。

さてこのThinkFree Officeですが、ブラウザ上で動作するソフトであるGoogle Docs & SpreadsheetsのようにInternetExplorerやSafari上で動かすワープロ、表計算、プレゼンシート作成のソフト。Microsoft Officeとは違って、いちいちパソコンにインストール作業を施すことなく、ThinkFree Officeのサイトをブラウザで閲覧し、ログオンするだけで文章を作成できます。(なぜか、うちのMac miniのFirefox 2.0.0.3ではうまく動作しませんが。Safariでは、ばっちりです。)

Googleよりすごい点は、Microsoft Word, Excel, PowerPointで作成されたファイルと互換性をもっている点。それだけでなく、高度編集モードにおけるソフトウェアのインターフェースは、一昔前のMicrosoft Officeそのもの。いやはや、ブラウザで動かせるワープロソフトで脚注まで挿入できたり、プレゼンテーションソフトでアニメーション効果を挿入して、それを実行させたりできるとは恐れ入りました。もう、ほとんどMicrosoft Office XP並みです。

でね!早速、講義で使えないかといろいろと弄んでいたら、これすごいですよ。とりわけプレゼンテーションソフト。例えば、PowerPointの入っていないパソコンってのは結構あるけれど、PowerPointがなくてもネットワークに接続されていて、ThinkFree Officeにログインできれば、そのプレゼンソフトでスライド実行すると、そのままプレゼンができてしまう!最近は、ネットワークにノートパソコンを接続させて講義を行い、情報検索の方法などをその場で実践したりしているけれど、ブラウザ一つでプレゼンも、情報検索もできちゃうってことになる。す、すばらしい。(相変わらず大阪外大の教室ではネットワークに接続できないから、来週の関西外大での授業から試してみよう。)

これが携帯電話で使えるなら、「もう本当にパソコンを持ち歩く必要もなくなるな」と淡い期待を抱きながら、携帯電話のPCサイトビューワ(auの場合は、Operaですが)で扱ってみましたが、ログインはするもののファイルが見られずアウト。今後に期待です。

こうしたブラウザで使用できるソフトが普及すれば、常時ネットワークに接続された環境ならば、高価なMicrosoft Officeをあえて導入する必要もなくなりますね。不正コピーなんて問題も回避できるようになる。なにより、パソコンの知識がない人も、インストールなんて面倒な作業をする必要なく、ただブラウザを開いて、パスワードを入力すれば、すぐに文書を作成できるようになる。それに、クライアント側にはクライアントOSとブラウザと日本語変換ソフトくらいを導入すれば十分になるから、システムアドミニストレータ(あるいは、いつもパソコンの面倒をみさせられている人)の管理が楽になる。

なんだか、この文章を書いていて、Microsoftのことを思うと寂しくなってきました。余計なお節介かもしれませんが。Windows Vistaが未来を感じさせないOSとして仕上がった結果、WindowsというOSのブランドネームは、一世を風靡したかつてのDOSと同じように、もはや「時代遅れ」の代名詞と変わりなくありつつあるし、文書作成の道具としてデファクトスタンダードの地位を占めたOfficeも、OpenOffice.orgやThinkFree Officeのような互換性の高いソフトが出回り、いずれ高価が仇となって使われなくなるんじゃないかな?さようなら…Microsoftって感じです。

(ま、十数年、世界のコンピュータ市場を牽引してきて、ソフトウェアのライセンス料なんて概念を生み出しただけでも、20世紀末から21世紀初頭の文化形成に一廉の役割を果たしたってところでしょうか。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 3日 (火)

docxファイルの取り扱いについて

最近、同僚からの添付ファイルに.docxという拡張子のついたファイルをちらほら見かけるようになりました。これは次世代のファイル形式のデファクトスタンダードたるべく開発されたXML形式のファイル形式であり、様々なソフトウェアやOSの環境の違いによっても、レイアウトなどが崩れないように高い互換性を第一に考えて策定されたものです。この年頭に発売されたMicrosoft社のOffice 2007で正式に導入された結果、今後、このファイル形式が普及する勢いは加速するでしょう。しかしながら、Office 2003以前のものではこのXML形式のファイルをそのままでは読み書きすることはできません。そうした古い環境でこれら新しいファイルを処理する必要がでてきた場合には、以下のホームページからOffice 2007のファイル互換機能パックを別途導入する必要があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月31日 (土)

Macと気分転換

研究室の掃除は延々と続いています。まだ進行状況は半分くらいですが、それでも訪れた人たちからは、驚愕されます。(今までが、書類と本に埋もれた部屋でしたからね。)それも気分転換の意味が大きいわけですが、最近は自宅でも、子供用にMac miniの設定を変更することで気分転換をしています。

自宅リビングに接続してある初代Mac mini(コンボドライブの一番安かったもの)ですが、購入以来、テストベッドとしていろいろなソフトを導入しては、消していったりしていたので、一念発起して環境を一から作り直しました。その作業の楽なこと、楽なこと。しこたま撮りためてあった子供番組をDVDに焼いたあと、一気にすすめたシステムの入れ替えは30分もかからないで、終わったんじゃないかな?なんでこんなに楽なのMacOS。(最近、ぼちぼちと始めたThinkPad X40のWindows復旧の作業など、一週間過ぎた今でも終わりませんぞ。)

最近、写真を撮ることに興味を持ち始めた息子にはデジカメを与えて遊ばせているのですが、とりあえずまっさらなMac miniの環境には、iLife'06とiWork'06という二つのApple純正のソフトウェアしか入れていません。無粋なMicrosoftのソフトは入れていません。(本音のところ、メモリが512MBしかありませんので。)それにしても、デジカメを接続させるだけで、子供でも簡単にアルバムが作れてしまうiPhoto、おそるべし。あっというまにリビングの液晶テレビでアルバムショーを見ることができます。

今回、普段はKeynoteの陰に隠れてしまいがちなPagesというワープロといいましょうか、DTPソフトといいましょうか、まぁそんなソフトをいじくって気分転換をしていたのですが、これが軽快なソフトにもかかわらず、なかなかの使い勝手。通常のワープロという感覚で見ると操作方法に戸惑いを覚えますが、あらかじめテキストを作っておいて、画像などとともにPagesに流し込んでみると、自由自在にレイアウトを組むことができる。DTPソフトっぽいですね。パンフレットなどを作る際には便利かも。

最近、長男はだいぶ成長して、自分の欲しいおもちゃなどを声高に主張するようになりました。Mac miniを君用にセッティングしてあるわけだから、どうぞKeynoteやPagesを使って、欲しいおもちゃがある際にはプレゼンしてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年2月27日 (火)

重いけど最強なモバイル機器

最近はMacBookを持ち歩く機会が多く、例えば、今日なども統合関連の会議ではMacBookでメモをとっていました。いつも会議でご一緒している某先生からは、「古谷さんは、いつもモバイルは何を?」と聞かれるから(…見ればわかると思うのに…)、「ヘビーな仕事を抱えているときには、ヘビーなMacBookを抱え、そうでないときには携帯電話だけです。MacBookは重いけど、安い、速い、賢いの三拍子そろっています。」と答えました。

私、個人的には大阪外大のどの先生よりも、モバイル機器に対する経験を積んでいると自負します。ThinkPad220やPalmTopPC110といったモバイル機器の草創期からの経歴があります…かれこれ15年ばかりになるのかな。あの頃は今のようにネットワーク環境が整っていなくて、普及しはじめたばかりのPHSで音声みなし通信なんてやってましたね。就職してから2〜3年くらいは、お給料をもらうと嬉しくて、あれや、これや様々なガジェットを使いまくりました。DOSを積んだMobileGear、WindowsCEを積んだMobileGearIIやJornada、Sigmarion、SimbianOSを積んだPSION、PalmOSを積んだPalmやVisor、Linuxを積んだZaurus。そして、Windows XPを積んだSony VAIO Uシリーズ。いやはや、今となれば自分でもあきれるほど、本当に多くのモバイル機器を使ってきました。

(念のために話しておくと、これらの機器は、新しいものが欲しくなったときに、その都度中古屋さんに売り飛ばして、それを元手にして新しいものを買うという方法をとっていた、今、手元には残っていません。)

そんな僕も、今は重いMacBookだけ。通信は基本的に携帯電話だけで十分で、キーボードを必要としない一日だったら、パソコンのメールを転送し、添付ファイルも閲覧できる携帯電話だけです。もしキーボードが必要な作業を外出先で行う予定がある場合には、MacBookを持って行きますが、それを広げるような大抵の場所には、今や無線LANの環境があるので、かつてのように、携帯電話やPHSをパソコンやPDAに繋げて通信をする必要がなくなりました。

いろいろなモバイル機器を使ってきたからこそ言うのですが、ハッキリ言って、小さな画面に小さなキーボード、非力な処理能力のマシンでは、ストレスばかりがたまって、仕事は効率的にできません。(僕はB5サイズ以下のノートパソコンについても懐疑的です。)小さな携帯機器に仕事の効率化を求めるのは夢のような話であって、実際に使ってみれば、モバイルなんてものはガジェットマニアの格好の道楽の対象でしかありえなかったことに気がつきます。僕が結局2.3kgもあるMacBookを持ち歩く理由は、重さを犠牲にしても、MacBookが提供してくれる作業環境が、効率的な仕事の進行に不可欠と考えるからです。

そんなMacBookですが、Parallelsも安定の度合いが高まって、2GBに増設したメモリ環境ではWindowsXPもサクサクと動き、僕個人のPC歴のなかでは最強の仕様に達しつつあります。今日は、ドイツのIO SPIRITという会社から出ているRemote Buddyというソフトを導入し、Apple Remoteによる遠隔操作機能を拡充しました。かつてICUの那須敬さんとこのブログでも話題にしたことがあるのですが、MacBookの場合、Apple Remoteというリモコンがついていて、赤外線によるリモートコントロールが可能です。KeyNoteならば、このApple Remoteを使って、プレゼンの遠隔操作ができます。もう何も望むことはありません。今のMacBookが最強です。

(Parallelsは、WindowsからMacへ移行する人にとってのキラーアプリケーションだと思いますが、やはり快適にWindows XPを動かすには、メモリを2GBに増設しておいたほうが良いですね。ケチって、メモリを1GBにしたMac miniでは、ちょっときついです。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年2月18日 (日)

Intel Mac への移行完了

久しぶりにPCネタ。自宅書斎用にIntel Core Duoを搭載したMac mini(コンボドライブの安いほう…Core 2 Duoの搭載を待てませんでした…)を導入しました。この1月にThinkPad X40が沈黙して以来、復旧させるにも時間がかかり面倒なので、自宅でも、外出先でも「虎の子」MacBookを用いていました。で、ようやくこれで自宅の作業はMac mini、出先の作業はMacBookという体制が整いました。Intel Coreプロセッサを積んでいれば、Parallels上でWindowsを快適に動作させられるので、Windowsによるスタンドアローンな環境は全く要らない。そこで、完全にWindows環境を自宅からなくしました。あ〜、すっきりした。

今回のMac miniの導入にあたっては、キーボード・マウス・iSightが余っていたのでそれを流用。今回、追加投資したものはモニタだけで、それもBenQの格安19インチワイドのFP93VW。WXGA+の解像度、デジタル・アナログの二系統の入力端子をもっていて2万円台で売られている。かなり安いですが、ドット抜けなどなく、今のところ順調。うちではBenQという名前が「便器」に聞こえるらしく、かな〜り、うけてます。デザイン的には不評ですが。

まぁ、人それぞれ、いろんな意見があるとは思いますが、最近の僕はお金がないので、いかに安価で効率よく仕事の環境を整えられるかに、関心が集中しています。そうなると、20数万円もするWindowsVistaの搭載されたラップトップPCを一台買うよりは、同じくらいお金をかけられるならば、MacBookとMac miniで二台体制をとったほうが相互補完的にバックアップも取れるし、精神的に良い気がします。MacBookなら一番安価なもので139800円、Mac miniだと74800円…。

それから、この春休みには、自分の研究室からパソコンを撤去しようと思います。酷い話だけど、どうせ大学に行っても、研究室でパソコンに向かって集中して研究をさせてもらえる時間などありませんから、パソコンなんて研究室に必要ないんですよ。(より正確に言えば、パソコンがない今様の大学教員のワークスタイルは、どのように実現できるかを探求してみようという野心もあります。いつまでもパソコンに縛られている時代じゃ、ありませんぜ。)メールやブログは、すべて携帯電話でできていますし。でも書庫や学生相談の場としての使い勝手はありますので、研究室自体は必要。で、僕の研究室にある自作パソコンですが、埃をかぶるよりは共同研究室に移設して有為な学生のみなさんに有効利用してもらったほうが良いと思うので、スキャナから、プリンタから、モニタ、キーボード、マウス…すべてを提供します。スウェーデン語、デンマーク語の学生のみなさん、今しばらくお待ちください。この春の新学期からは、共同研究室でパソコンを使える環境を完璧に整備しておきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月 4日 (木)

僕流「もったいない」の実践

最近いろいろなところでケニアのワンガリ・マータイ女史による「もったいない」キャンペーンを目にするようになったからというわけではないのだけれども、僕としても、昨秋のトラブル発生以来、 ほったらかしにしておいた2年半もののThinkPad X40がこのままでは「もったいない」っていうんで、 ちょっと本腰を据えて復旧作業に取り組んでみました。

最初はHDDのオールフォーマットからいかなければならないかなと予想していたのですが、 落ち着いてチェックディスクから取り組んでみるとバッドセクターを数カ所発見しただけで、それらを修正してみたら何の問題もなく動作する。 「なーんだ、問題はそれほど深刻じゃなかったんだね」と安堵した傍から、 昨秋の外装交換時に見出していたパームレスト部の断裂が大幅に進行していることを発見。例によって山形県長井市にあるパーツ屋のデータ・ ポイントさんに即効連絡して、部品を取り寄せて、交換終了。とても3年目を迎えたサブノートパソコンには見えなくなりました。 「できる男のビジネス・ウェポン」、晴れて復活!

いやはや、最近はMacばかり使っているのですが、 Macの安さと比べるとWindowsのラップトップパソコンって平気で20万円以上もしたりするから、 そう易々と買い換えることはできないんですよね。となると、部品を一つ一つ交換して使い続けられるThinkPadは、「もったいない」 精神につながるなと思ってしまう。大量生産・大量消費を旨とするDellやHPでは、こうはいかないでしょうね。 (AppleのPowerBookも、ネット上で部品が出回っているからリペア可能ですが。かつては東芝も秋葉原のチチブ電器あたりで、 リペア用の部品を買えたっけな。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月21日 (土)

ThinkPadの外装交換、完了

水曜日にThinkPad X40のリペアを思い立ったことを発言しました。実は…木曜日のザ会議デーを終えてヘトヘトになって帰宅してみると、なんと水曜日に発注していた部品が届いていました。発注から部品が届くまで24時間も立っていない誠に迅速な対応に、思わず感激(公開してしまいますが、発注先は山形県長井市のデータ・ポイントという会社です。誠に丁寧な対応だったことも付記します。感謝します)。

で、あまりの感激に居ても立ってもいられず、ThinkPadの外装交換をしてしまいました。しばらく先になるなんてことを言っておきながら…駄目なんですね、僕は。目の前に転がっている楽しみがあると、我を忘れてすぐに手を出してしまう。例えば、好物があると何よりも先にすぐに手を出してしまう。賞味1時間ほどで外装交換を完了しました。IBMのラップトップPCは保守マニュアルや部品番号が公開されており、部品も買うことができるので、「保証なんていらない!」と思い立てば、自分で修理できるところが良い。

昔のラップトップPCに比べると解体は楽です。昔のThinkPadはとにかく頑丈で、なかなか裁くことができなかった。力任せで解体すると、キーボードベゼルやLCDベゼルを引っかけている爪が折れてしまうなんてことがよくありました。昔も、今も変わらないのは、ねじをたくさん使っているという点です。この点がPowerBookとは異なる。Macは分解してみればわかることですが、筐体の外面的なデザインだけでなく、内部の部品組み上げの方法も実に洗練されていて、ねじなど本当に最低限しか使われていない。それに対して、ThinkPadは誠に無骨もの。

パソコンを解体する際、細心の注意を払うべきことは、まずドライバへの力の加え方。下手に力任せでねじを回すと、ねじ山をなめてしまうことがあります。(かつて使っていたSonyのVAIO Z1はそれで駄目にし、もう分解できません。)ドライバは、必ずねじと適合した大きさのものを使い、垂直方向に力を徐々に加えていくことが鉄則。次に液晶画面とシステムボードやキーボードとシステムボードを接続している「フレキケーブル」と呼ばれる平型ケーブルの取り外しに細心の注意を払うこと。フレキケーブルの接続方法はメーカによっていくつかあるのですが、IBMを除いては保守マニュアルが公開されていないので手探り状態で作業をしなければならなくなります。これは危険。(かつてVAIO Z1をばらしたときにシステムボードの留め具を壊してしまった経験があります。)

今回の作業で、普段手を乗せているキーボードベゼル部分に新たな断裂を発見しました。PCカードスロットの支柱がおれていました。おれていても、ほとんどそれががたつかないようにつくられているのはさすがThinkPadですが、PCカードスロットの支柱がおれるというのは“チャンドラ”というコードネームで一世を風靡したThinkPad235の頃(1998年)と変わりありません。今回は予算の都合上、キーボードベゼルは発注していません。

(“チャンドラ”とは、今は解散してしまったライオス・システムという会社が試作したサブノートパソコンです。この会社はThinkPad220やPalmtopPC110といったモバイルパソコン草創期(今から10~15年前くらい)のIBM ThinkPadの開発を請け負っていたことでも知られます。“チャンドラ”は本来試作機で本家のIBMは製品化を一時見送ったのですが、当時隆盛を迎えていたNiftyServeなどのパソコン通信(インターネットではない)の世界を舞台に、製品化を求める署名運動が広がり、まずは同じモデルをライオス・システムやフロンティア神代、日立といったメーカが相次いで製品化し、最終的には“チャンドラ”の後継モデルを本家IBMもThinkPad235として製品化に踏み切ったという曰く付きの一品。ネットを通じたヴァーチャルな連帯が企業を動かしたということで話題になりました。ちなみに福岡大で開催された日本西洋史学会で僕が学会デビューしたときに持ち込んでいたマシンが、“チャンドラ”でした。)

これで見てくれ的にはThinkPad X40は新品同様に回復しました。もう昨日の授業から使い始めています。あとは肝心のソフトウェアのリペアですね。これは時間がかかりますから、科研申請の季節が過ぎて秋の色が深まってきた頃にでも、じっくりと取り組もうと思います。これであと2年は、よしこん言うところの「○○○男のビジネス・ウェポン」ThinkPadを使い続けることができる…のかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月19日 (木)

自らThinkPadをリペアする

あまり時間と体力が残されていないので、しばらく先のことになるとは思うのですが、愛着の深いThinkPad X40のリペアを(ぼーっとする頭のなかで)決意しました。良い気晴らしにはなるでしょう。あのぉ…僕はハンダゴテとドライバを握る時間が好きです。理系に進まなかったのは、それ以上に歴史学の可能性に魅了されているから。ちっさい頃、父からハンダゴテを与えられて鉱石ラジオとかよく作っていた経験から、昔取った杵柄ではないけれど、大学院生の頃はお金がなかったものだから、大学の中で廃棄処分され古い打ち棄てられたパソコンを拾ってきては部品を汲み上げて、リペアなんてよくやっていました…勉強しながら。とりわけOld Macなんて、高嶺の花だったわけですよ。今のパソコンは処理能力がとても高くなったから、若い学生のみなさんは想像できないでしょうけれど、昔のパソコンってのは亀のようにとてもとても遅かったんですよ。だから、ラップトップPCなんかの場合には、マザーボードを抜いてはハンダゴテで抵抗付け替えて、クロック周波数のアップなんて荒技をよくやっていましたね。とりわけOld Macっていうのは、普通のPCとは違って部品がモジュール化されていなかったから、システムボードを抜いてはハンダゴテを使って抵抗の付け替えとかして、改造してました。Old Macのリペアというと、今でも思い出すのが、僕が大阪外大に着任した当時スウェーデン語専攻の研究室に打ち棄てられていたPowerBook 2400のリペアです。PowerBook 2400は、IBMが作成に関わったことで知られる(おそらくPowerBookシリーズのなかでは唯一)「サブノート」コンセプトをもった名機とされています。確か、新品だと30万円以上したはずです。それがボロボロの姿になって、誰にも使われず埃を被っていた。すでに廃棄処分対象にあがっていたものですから、僕はそれを引き取って、ネットオークションで取引されているPowerBook 2400の部品(とりわけ外装)を一つ一つ自腹を切って購入し、美しい姿で現状復帰させました。いつだったか、名古屋で開かれた研究会にそれを持参したらICUの高澤紀恵先生から「私もこれもってるんだけど、これってそんなによかったの?」と質問を受け、リペアするだけの価値ある一品だとトートーと説明したのを覚えています。今でも研究室に保管してありますが、MacOS 8.6だけれどもちゃーんと動きますよ…しかも無線LANまで使えるようになっている。で、今日は床に伏せながら、そのときのことを思い出しつつ、とりあえずはThinkPad X40の外装から総取っ替えからはじめようと。これなら中古のThinkPad X40を買うよりもずっと安くあがるし、仕事と勉強の合間の良い気分転換にもなるでしょう。自分の世話になっている道具を大切に使い続けるということは大事なことと思います。けれど、こうした自分の手によるリペアは、技術にそれなりの自信がある人が常に自己責任で行うということが大原則。メーカーの保証は完全に受けられなくなりますから、万人におすすめできるものではありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 4日 (水)

着実な進化を遂げるEndNote

未曾有の忙しさを紛らわすには、物欲ネタが一番。

毎年10月くらいになると来年のスケジュール帳の更新の時期にあたります。このクソ忙しい日常を支えてくれているのは、ほかでもないアナログな手帳の存在。昨年から使い始めた超整理手帳が「実に使える!」と判断したので、2007年版を発注。いや…ホントに、この手帳はA4の紙を綴じ込むだけなのだけれども、A4紙が媒介するデジタルとアナログの生活を掛け持ちする人には、絶対的に便利だと思います。昨年は普段持ち歩いている国立商店の2Way Light Briefという鞄に併せて、超整理手帳のカバーは同じ国立商店のライトデューティ製にしていたけれど、今年はタニザワの鞄に換えたから併せてスリップオンのカバーに変更を検討中。こうしたコーディネートが楽しめる点も、ちょっとした日常生活の気分転換という意味で良いのかも。

以上は前置き。一部で18世紀に活字化された英語文献を網羅的に所収したデジタルアーカイブのECCO試用が、この10月からできなくなっていることが話題になっています。電子ジャーナルについて、今、大阪外大で使用可能なものはProQuestだけでなのですが、それでもPDFをフォーマットとした電子ジャーナルを得られるってのは、ありがたい。膨大な分量の文献検索など、PDFファイルならば実に容易ですからね。(うーん、大阪外大では、EBSCOのトライアルも8月末で終了してしまいました。これは残念至極。阪大との統合がもし実現したとするならば、僕にとっての最大のメリットはJSTORが使えるようになることかもしれないなぁ。)

この間も突然1702年にLondonで公刊されたSamuel PufendorfによるThe Compleat History of Swedenが必要になったんですが、「欲しい!」と思いたった数分後には件のECCOを通じ、PDFファイルでそれを分割ダウンロードし、自分のパソコン上で読み進めることができました。これまでだったら、この1702年のThe Compleat History of SwedenなんてNACSISによると日本には存在しないわけだから、海外の図書館に発注するか、海外出張の際に実際に所蔵先の図書館に赴いてコピーするかしかなかったわけです。この本の場合、Abebooksによれば、10万円くらい出せば、世界の稀覯本市場で買える代物です。ですがECCOを使うことで、2006年に生きる僕は、大阪豊中の6畳の書斎に居ながらにして、ものの数分のうちに、大英図書館に所蔵されている版を底本としたPDFファイルを、無料で手にしたわけです。

で、そうした勉強スタイルが定着してくると、パソコンのハードディスクのなかにはPDFファイルが膨大にため込まれていくわけで、その管理が大変になってきます。(電子ジャーナルの場合にも、「蔵書管理」って言い方するのかな?)結局、電子ジャーナルを読んでその一部メモをとり、それを出典情報としながら自分は論文を書いていくわけですから、PDFファイル管理と書誌情報のデータベース構築…そしてそのデータベースを元とした論文執筆時の脚注作成と文献目録作成が連動していると、便利さこのうえないわけです。で、そうした要望を満たしてくれる研究者垂涎のソフトウェアが、ECCOなんかを管理しているThomson Gale社の関連会社であるThomson Research Soft社が発売しているEndNoteなんですね。(すでにこのブログでは何度も話題に挙げていますね。)

で、今日ようやく発注していたEndNoteの最新版Ver.XのアップデートCDが届いたので、早速導入してみました。(ただし、MacOS X版です。Windows版は確認していません…というか、もはやWindowsでは使わないでしょう。)かつてのEndNoteでずーっとネックになってきた日本語をはじめとする多言語の混在はもはや何の問題もなく可能になっています。MacOS X版について言えば、このVer.XからIntel Macにも正式対応したので、データ容量が大きくても実に軽快に動作するようになりました。(Ver.9だと、Rosettaを介した運用ではちょっともっさり感がありましたけどね。)書誌データベース構築の効率化という意味では、ネットワークを介してOPAC上の書誌情報を自分のEndNoteに取り込むことができる機能に対応した図書館の数が800以上にのぼっています。

で、そんなことより今回のアップデートの目玉は、一も二もなく、電子ジャーナル時代に対応した書誌情報管理を前進させるいう意味で、PDFファイルの扱いがとても簡潔に、合理的になった点にあげられると思います。自分が作成している蔵書ライブラリ上にPDFファイルをドラッグ&ドロップするだけで、その書誌情報上に自動的にリンクが張られるようになりました。もちろん、それをクリックするだけで即座にPDFファイルを閲覧することができます。(この点、WindowsよりMacに一日の長があります。MacOS Xにはデフォルトでプレビューというソフトウェアが用意されているのですが、AcrobatReaderが鈍重な亀に思えるほど快速にPDFファイルをオープンできるのです。)僕の勉強スタイルでは、PDFファイルの管理は上で述べたような機能があれば、十分ですね。いや、ホントに思わず風呂に入るのを忘れてしまうくらい、楽々とEndNoteで作ったライブラリからリンク張りと閲覧ができるようになりました。

EndNote X、東大の近藤先生の言葉を拝借するならば、「アナログの物は出てこずに、ヴァーチャルなデータはすぐに見られるという逆転した」時代に対応した書誌情報管理ソフトウェアとして、着実な進化を遂げています。(というわけで、うちのMacBookですが、一部で問題になっている突然の電源断という問題も起こらず、これまで僕が手にしたコンピュータの系譜のなかでも最も強力な研究ツールへと化けています。)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年9月17日 (日)

やはりPDAは使えない!

昨日は、東豊中では名の知られたそば屋さんで、とりわけ有名なカレーうどん(大盛り)を食べ、エネルギーの沸いてきたところで一念発起し、かつてNTT docomoから発売されていた日電製のPDAであるSigmarion IIIに火を入れてみました。PDAからの完全撤退を実行してはや一年ちょっと。このSigmarion IIIもこの一年ほどは全く使わず、「軽い端末が欲しい」とおっしゃられていた大学の隣部屋のウタ先生に貸与していていました。しかし、そのウタ先生も使いこなせず、挙げ句の果てにはNEC製のモバイルPCを購入されてしまった。そんなこんなで、Sigmarion IIIはこの一年ほどお蔵入り状態でした。ここに来て、阪大に出かけて会議のメモをとる際(…本当ならば専用の端末を一台貸してもらいたいところなのですが…)今までいつも持ち運んでいたThinkPadではちょっと力を持て余し気味。だったら、メモ書き程度ならSigmarion IIIでも十分だろうと考え、それを復活させてみたという次第。

一年近く使っていないと、バックアップ用の内蔵バッテリまで完全に干上がっており、それが充電されるまでおよそ一日。各ケーブルの接触口もがたが来ているようで、ThinkPadとのUSB接続は接触不良気味です。必要最小限のアプリケーションを一度導入してしまえば、それは快適に動作するのですが、このSigmarion IIIという端末は、Windows CE.netとかいう特殊なOSを搭載しているために、いくつかのアプリケーションはバイナリエディタを使って、プログラム自体に改変を加えないとインストールさえできない。誠にユーザー・アンフレンドリーな代物なのです。ウタ先生が使いこなせなかった理由もよくわかります。道具のほうがそれを使いこなせるユーザーを選択するとは、言語道断にして本末転倒な全くひどい話です。

Acrobat Readerやら、Bluetoothやら、まさにこうしたしちめんどくさい作業を踏まなければ、どうにもならないのですが…挙げ句の果てにBluetoothはなんだかポートが、赤外線ポートなどとかちあっているらしく、動かない。まったく…時間と手間ばかりとらせる代物で、昨日の午後はこれに付きっきりで作業を続けてきたのに、その努力も水泡に帰す…のかな。「この数時間を返せ!」と叫びたい気持ち。思い出した。一年ちょっと前、PDAをやめようと決心したときの気持ちを。まさに今のこの思いと同じ…かける時間とお金の割に、仕事の効率はそれほどあがらないという気持ちが高まったからでした。やはりPDAは使えないということかな。ま、メモ書き程度に、Sigmarion III、使ってやりましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月15日 (金)

パソコンなんていらない!

この一週間も毎日大学へ行っていましたが、手ぶら通勤で通しました。鞄なし。UTコミュニケーションセンターの小銭入れ、 モンブランのモーツァルト&ノートブック、ヴォーダフォンのノキア端末702NKII、 USBメモリと鍵のついたPhilippi Designのキーホルダをポケットに、そしてiPod nanoを首にかけるというスタイルです。「当世学生の三種の神器は、携帯電話・ 電子辞書・iPodだ」とは以前にも発言したとおりですが、今の僕にとっての三種の神器はスマートフォン・ USBメモリ・ iPodということになります。とりわけスマートフォンとUSBメモリが仕事上重要。

授業でプレゼンをするときはノートパソコンを持ち歩きますが、それ以外の日程ならば、 スマートフォンとUSBメモリがあれば当面の仕事はこなせます。パソコン端末は、自宅と出先にあればそれで十分。 作業に必要なデータはUSBメモリに放り込んでおけば、自宅と出先の端末で作業を継続できる。 通勤時間中に内容確認が必要なデータはGmailあたりで自分のアドレスに送っておき、携帯電話でチェック。ここで僕にとって必要なことは、 携帯電話に(1)通常のパソコンで使っているメールの送受信機能、(2)海外の辞書・書籍検索サイトを閲覧できるフルブラウザ機能、(3) Word/Excel/PowerPointの校閲機能、(4) PDFの閲覧機能とが備わっている点。 これらの機能が使えるということでスマートフォンが僕には必要となり、今のところノキアの702NKIIがベストというわけです。

手ぶら通勤にとってスマートフォン以上に重要なのは、実のところ、USBメモリをいかに活用するかという点です。 データの一時保存先としてUSBメモリを活用するだけでは、もったいない。僕は、 USBメモリのなかにUSBメモリだけで動作するいくつかのアプリケーションを入れています。その利点は、 出先のパソコン端末に自分が作業したいファイルを扱えるアプリケーションがなかった場合でも、 USBメモリにいつも使っているアプリケーションが入っていれば、いつもの作業環境を出先のパソコンで再現できるところにあります。

例えば、国の内外を問わず学外の大学や研究機関でプレゼンすることになり、 自宅で作業したパワーポイントファイルだけを出先に持って行ったとしましょう。 その出先で貸し出されたパソコンに肝心のパワーポイントが入っていなかったとしても、慌てることはない。 自分のUSBメモリを出先のパソコンにサクッと差して、そのなかに仕込ませておいたパワーポイント互換のPortable OpenOffice.orgを起動すれば、編集も、スライド実行も問題なくできます。同じようなことはWordでも、 Excelでもいえる。出先が海外の場合、そこにあるパソコン端末に日本語変換機能がない場合がある。学生のみなさんなどが、 よくその問題でローマ字使ってメールとかを書いてくるけれど。そうした場合には(出先の端末がネット接続されていることが前提だけれど) Ajax IMEのページを立ち上げ、 そこに出てくるボックスに日本語の文章を書き、Portable OpenOffice.orgやPortable Thunderbird、あるいはWebメールなどにコピー&ペーストすれば全く問題ない。 (もちろんAjax IMEのページは、 あらかじめPortable Firefoxにブックマークさせておく。)PDFファイルを閲覧する必要がでてきたときには、 USBメモリにあるFoxit PDF Readerを起動させるだけ。出先のパソコンでいつも閲覧しているホームページにたどり着きたければ、 USBメモリにあるPortable Firefoxでウェブを閲覧し、そこに自宅などで使っているブックマークをあらかじめコピーしておけば良い。

つまり、USBメモリのなかに最低限自宅や研究室における作業環境を確保するアプリケーションを潜ませておくということ。 これによってパソコンなんて持ち歩かなくても、USBメモリさえあれば、世界中のどこでも同じ作業環境を実現できるんです。僕の場合、 とりあえず以下のアプリケーションをUSBメモリに入れてあります。

  • Portable OpenOffice.org
  • Portable Firefox
  • Portable Thunderbird
  • Foxit PDF Reader

これらすべてを導入していても、容量は250MB程度。 最近のUSBメモリの実勢価格は1GBのものでも5000円くらいで買えるらしいから、 それで世界のどこでも同じ作業環境を確保できるというなら、かなり安いものです。 USBメモリで持ち出して動作させることのできるアプリケーションは、上記のほかにも世界中でいろいろなものが開発されていますから、 このWikipediaにあるリストを参考にしながら、 出先で自分が必要になる用途に応じて取捨選択すると良いでしょう。

今回の発言。Ajax IMEなどの話も含めて、もっとはやく、夏休みに海外渡航される人たちにむけて発信できればよかったのですが。 1~2週間の短期間の滞在であり、しかも滞在先での仕事内容が論文を書くようなこともなく史料収集中心ならば、 あえてパソコンを持ち込む必要もないのではないかと思うようになりました。 今の僕がAJCだけに参加するという目的でフラッとロンドンへ行くなんてなったら、 ヨーロッパでも使えるヴォーダフォンの702NKIIとポータブル・アプリケーションを仕込ませたUSBメモリ(… あとはコピー機がわりのデジタルカメラと精神安定剤としてのiPod nanoくらい…)だけで行っちゃうんじゃないかな。

大容量化と価格低下のすすむUSBメモリの効用を考えると、従来、 通信やワープロなどのあらゆる機能を集中させながらワークステーションとしての地位を築いてきたパソコンは、 今や携帯電話に通信機能を奪われ、ストレージ機能はUSBメモリに奪われ…ということで、図体の大きいだけのもはや時代遅れな道具なのかも。 その一方で、たった数千円で買えてしまう10数グラムの筐体に秘めたUSBメモリの潜在力は、計り知れないものがあります。 携帯電話との組み合わせってこともあるけどね。(ちなみに僕が愛用しているメモリは、ELECOMのMF-WU201Gというもの。 キーホルダに掛けられるワイヤとデザインがよい。このデザイン、 UTコミュニケーションセンターで売られているUSBメモリと酷似しています。)

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年8月30日 (水)

バッテリー雑感

今日、 MacBookのリチウムバッテリーが届きました。ラップトップPCを購入する際、バッテリーは完全なる消耗品なので、予備を一つ必ず手元に用意しています。僕は個人的にはあまりデスクトップPCを多用しません。ラップトップPCですと持ち運びができるとか、いろいろな理由がありますが、最大の理由は、ラップトップPCにはバッテリーが搭載されているものですから、停電などによる電源供給断といった不測の事態に耐えられるためです。そのような理由から、日頃バッテリーを常備したままでラップトップPCをデスクトップユースで使っていますと、当然バッテリーの消耗もはやくなり…そうですね、一年くらい使い続けるとバッテリーのもちは悪くなっていきます。

さて、このようにバッテリーを常に充電させた形で使い続けている者として不安なことは、先頃話題になったバッテリーの異常発熱・炎上問題です。デルやアップルをはじめ、ソニー製のリチウムバッテリーを搭載していたメーカーが軒並みリコールを発表しました。この問題を受けて、経済産業省も、リチウムバッテリーの安全性確保のために、電池・蓄電技術の専門家による検討委員会を設置すると発表しました。リチウムバッテリーは今や数少ない我が国の「お家芸」とも言える技術ですから、技術立国を自負する我が国にとっては、その信頼性を損なう話はまさに死活問題です。(イギリスでのテロ未遂事件の余波を受けて、ただでなくても飛行機内に持ち込める荷物には相当厳しいチェックが入るというのに、最近ではラップトップPCの出火を恐れて、ラップトップの機内持ち込みを認めない航空会社もあるそうです。)

我が家では、妻が使っているiBook G4がアップルのリコール対象モデルにあがりましたが、バッテリーのシリアル番号が対象から外れていて、事なきを得ました。いやはや、突然出火するってのは、どうにも予想できない問題で、恐ろしい。まさに爆弾を抱えながらて、命がけでパソコンを使うってことですから。皆様も、リコール対象にあがっているメーカーのものをお使いの場合には、はやめにチェックされることをお勧めします。しかしなんですなぁ…パソコンってのは確かに便利なんだけど、ブラックボックス化されすぎている分、信頼を持って使うことのできない二律背反的な道具で、どうしようもない。(リチウムバッテリーの技術情報は、名もないサードパーティによる粗雑な作りの危険性を伴ったバッテリーの流通を防止するうえで、安易に公開することはできないんだそうで…仕方がない。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月26日 (土)

JSTORに救われる

先日、東大の文学部図書室でコピーしてきた古い論文。ScanSnapを使ってPDF化し、インデックスをつけるためにペーパーキャプチャしようと思ったら、古い雑誌からのコピーだったこともあり、ノイズが多くてテキスト認識が惨憺たる結果になってしまいました。(ま、そのまま読めばいいのですが。)

で、大阪外大図書館では今月末までEBSCOのトライアル期間なので、その電子ジャーナルサービスを使って当該の論文をダウンロードしようと思ったら、EBSCOでは1990年までのバックナンバーまでしか出てこない。JSTORならば、そのジャーナルのバックナンバーは第一巻から公開されているというのに、EBSCOったら…というか、それだってトライアルなんだし、大阪外大図書館でもJSTORくらい使えるようにしてください!大阪外大図書館で使えるのは、ProQuestだけなんです…涙。

あの…大阪外大は阪大と統合されそうな感じなのですが、そうしたら大阪外大図書館は阪大附属図書館の箕面分館ということになるわけでしょうか?となると阪大附属図書館で使える電子ジャーナルはどんなものがあるのか、気になるわけです。そこで、そのリストだけでも見てみようと思ったら、学内限定とやらで完全に排除されてしまいます。もちろん利用について学内限定ってことはわかるんですが、どういったデータベースが使えるのかくらいは情報公開してもらいたい。あの…広さだけで全国2番目の規模を誇るのではなく、ユーザビリティという点で誇ってもらいたいです…そりゃ全国一くらい!

で、どうにかならないか…と思い立って東大西洋史研究室に電話一本。助手のK藤くんに話してみたら、彼は僕の不躾な依頼にもかかわらず、快く応えてくれ、いとも簡単にJSTORへと入っていき、件の論文をPDF化してダウンロードして、メールを介してプレゼントしてくれました。この間、たったの3分程度。ものの3分もたたないうちに、大阪外大の研究室にいる僕の手元にPDF化された論文が届いてしまったというわけです。あらためて、K藤くん、ありがとうございました。JSTOR、ありがとうございました。

(JSTORの日本総代理店といえばユサコですが、今年もEndNoteのアップデートの季節がやってまいりました。9月にはいよいよVersion 10になります…って、こんなことで季節感を感じる年中行事ってどうなんだろう?)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年8月25日 (金)

プロジェクト形成のためのwikiシステム

今、僕は大阪外大の研究活動を統括する部署で働いているのですが、全学的な共同研究の推進にあたって、wikiシステムを使ったプロジェクト形成のページを用意しています。wikiは、ブログのようにカテゴリ別に記事を投稿し、その記事にコメントやトラックバックをつけることができます。アクセス制限を設けることもできます。プロジェクト形成にあたっては、記事そのものを編集できるスーパーバイザーの権限を公開することもできるのですが、当面はこちら側が提案する案をそれぞれの記事として投稿しておき、それに対してコメントを寄せてもらう形にしようと考えています。はたしてこの試みがどのような成果を挙げるでしょうか。秋の科研申請に間に合えばいいのですが。(livedoorの無料wikiを使って作成中ですが、記事の書き方に関して独特の「文法」が必要で、ちょっと使いにくいですね。)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年8月 9日 (水)

Parallels小括

今朝方ThinkPadのパームレスト部分に断裂を発見。経年劣化ということで仕方がないことですが、暗い気分になっています。ここ数日Parallelsの話題が続きましたので、ここで小括しておきます。昨日はMicrosoftからVirtualPCの開発中止も発表されました。いよいよMacOS X上では、ParallelsとVMwareにエミュレータが限られたというわけです。

鳴り物入りで世に出たIntel Mac対応のエミュレータであるParallelsDesktop for Macですが、WindowsXPの動作は噂通りの快適さを実現しています。しかし現状では、ある程度のWindowsあるいはDOSに関するコンピュータスキルを必要とするソフトウェアであり、万人向けとは言い難いと言わざるを得ません。

16bitアプリケーションの扱いについては前回の発言でも述べたとおり。ネットワーク接続に関してはほぼ万全だけれど、USBで接続できる周辺機器の数にも現状では限りがある。重要なMacOS XとParallels上のWindowsXPとのファイル共有ですが、これはSambaを介して問題なくできるのですが、このファイル共有を行うにはネットワークの初歩的な知識が必要になるでしょう。ドラッグ・アンド・ドロップだけでシームレスなファイル共有環境を実現していたVirtualPCよりは扱いが困難です。

というわけで、WindowsXPの快適な環境には脱帽するのですが、Parallelsについては今後の熟成と発展に期待することとして、ある程度のスキルに自信がなければ、現時点では「待つ」ことが得策かと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 8日 (火)

WindowsXP on Parallelsにおける16bitアプリの導入

表題の件について解決策を求めてネット上を徘徊していたら、情報を見いだしました。(先達の方々のお知恵には深く感謝申し上げます。)個人的なメモになりますが、今後Parallelsを導入して同じような悩みを抱えている人がいらした場合の参考情報として、解決策を示します。

WindowsXPのC:\windows\system32\config.ntにあるhimem.sys以外のdevice、devicehighをすべてコメントアウト(rem)します。コンフィギュレーションシステムのコメントアウトによるコンベンショナルメモリの解放なんて、十数年前のDOS時代の技法です。今や64bit時代に突入しているというのに、こうした前世紀の遺物に囚われてしまうあたり、なんとも…。

とはいえ、裏を返せば、これまでのWindowsはそうした遺産を大切に保護してきたOSでもあり、だからこそ、まったく新たなOSとして新機軸を打ち出そうとしている次期Windows Vistaの開発は相当に難儀なことで、それゆえに開発も遅れに遅れているのだろうと、善意で考えたいと思います。

ひとまず、この問題、解決してよかった。これでMacOS XのParallels上でスウェーデン語やデンマーク語の辞書も問題なく動作するようになりました!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

苦渋の方針転換

MacBookを手放しに礼賛できない話の続き。どうにもParallels上のWindowsXPに16bit時代のアプリケーションをインストールできないので、やはりWindows単体のマシンも必要と思い直し、急遽ThinkPad X40の続投を決定。黒いブツをリプレースすることをあきらめました。ThinkPadがいつ潰れても良いように、主たる作業環境は、CoreDuoの強力な処理能力をもつMacBookに完全に移行させました。16bitアプリが使えないだけで、ほかのWindowsXPのアプリケーションは完璧に快適に動作していますから。

これまで自宅の主たる作業マシンだったPowerBook G4ですが、今日手放してしまいました…相当に悩んだけど。しかしなんですなぁ…昨年の春先に自腹きって購入したPowerBookG4、大切に使ってきても一年半弱でずいぶんと値を下げるものです。大枚はたいている分、複雑な心境です。しかも英語キーボードに換装されているってのは、発注してから納品されるまで随分と時間がかかるのに(今回のMacBookだって、英語キーボードのカスタマイズをしたら一ヶ月以上待たされた。)、査定にかけると減価の対象になるんですね。これは知らなかった。

ってなことで、MacBookは、ThinkPadではなく、PowerBookを駆逐したという話。もうこんなことで悩んではいられないよね。とにかく道具は道具。大切なことは、仕事の成果。良い仕事しなきゃ、今回のなんともすっきりしない方針転換も救われない。ここに、この夏以降の戦力が固ったのですから、あとは仕事に集中する。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 6日 (日)

Parallels…夏の夜の夢(かも?)

今週は本当に良いことがなく、落ち込むことばかりの一週間。一所懸命なんだけど、報われないね。真夏だというのにショパンばかり聴いているこの精神状態は、やはりおかしいと思う。(暑気払いにも誰も誘ってくれない、誰も着いてきてくれない!)この週末はテレビを見ながら、ぼちぼちとMacBookのセットアップを始めました。

早速、噂のParallels DesktopにWindowsXPを載せてみました。一言、驚愕の速度です。今週の僕に降りかかった災難など、一気に忘れさせてくれるような会心の体験。はじめ、「こりゃ、真夏の夜の夢か?!」と真面目に思いました。とにかくMacOS X上で走らせているWindowsXPが快速で快適に動作している。恥ずかしい話ですが、おそらく僕が今まで使ってきたどのWindowsマシンよりもWindowsXPが速く走っています。これまでのThinkPadなど論外だし、研究室にある自作のPentium4マシンよりも体感上明らかに速い。一太郎、花子、Word、Excelに至まで…もうどれも、これも信じられない速さ。(ちなみに仮想メモリとして512MBを充てています。)WindowsXPを全画面表示させてみれば、Alt+Enterで画面がキューブ状で回転し、速攻MacOS Xの環境に切り替わるなんて芸当も。

このWindowsXPがMacOS X上で走っているのですから、全く信じられない。トロトロと緩慢にしかWindowsが動作しなかったVirtualPCなんて、もう戻れません。それにMacOS Xの安定した快速な環境を知ってしまえば、WindowsXP単体にも戻れない。Parallelsを使うならば、常にMacOS X上にWindowsXPを起動させておいて、OEDやら、NEやら、理屈の上ではWindows上でしか走らないアプリケーションを起ち上げておいて、全くストレスなくMac上で作業ができます。(緊急修正!Windows3.1時代から使い続けているNorstedtのスウェーデン語辞書、Gyldendalのデンマーク語辞書なのですが、現時点でインストールできません。これら16bitアプリは、インストール段階ではじかれてしまうようです。現在、解決策を模索中。ということで夏の夜の夢になってしまうかも…。)これはIntel CoreDuoのデュアルコアなCPUパワーのおかげなのか、Parallelsに実現されたエミュレーション技術のなせる技なのか。

パソコンを使い始めて十年ちょっと。ここにきてようやくOSの違いを乗り越えた統合された作業環境を手に入れたという感じがします。Core Duoを搭載したラップトップってのは、ちょっと高価なものが多いのだけれども、MacBookなら、学生・教員向け販売価格で最小構成125,364円。メモリを1GBまで増設して、Parallelsを導入してWindowsを走らせれば、ほぼどんな作業にも対応可能な環境を手に入れられる。まだまだ手を触れた時間が短いので、本当に良いものかどうかを結論できませんが、使い始めて数日間の感想としては、安価で強力な(抜群にコストパフォーマンスのよい)MacBookは、一台のパソコンですべてをまかないたいという多くの皆さんにお勧めできる機種であると感じつつあります。(MacOS X上のソフトウェアはUniversal Binaryで書かれたものはもちろん、Rosettaを用いているものも、Parallels上のWindowsXPも快速なのですが、現時点では16bitアプリが使えないので、手放しでMacBookを礼賛する結論は下せません。古くからの作業環境を堅持したい場合には、Windowsマシンが必要でしょう。)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年7月20日 (木)

最近のラップトップPCって軽い!

はい、今日も会議、会議、会議…で大学から帰宅したのはだいぶ遅くなりました。なにかと「もめ」まくってますね。で、今日はそんな会議の合間を縫いながら、お隣の研究室のウタ先生がデンマーク出張に合わせて導入された軽量ラップトップPCをサクッとセットアップ。僕としては、限られた時間のマルチタスク状態で、いかに的確に環境構築を行いうるかを楽しんでいました。こういうスリリングな時間の使い方は好きです。(大阪外大に来てから5年が過ぎました。しかし僕は東大時代以来のあいも変わらぬ「パソコン屋さん」。大学がなくなってもいつでも「人文系研究者に特化したパソコン屋さん」にまじめに転業できそう。「進むべき道、間違えだんじゃないか?」という突っ込みはやめてください(汗)。今日はメモリ増設からはじめて、ネット設定、各種ソフト導入で賞味30分かからなかったかな。)

さて今日セットアップしたのは、NECのLaVie J LJ700/EEという機種でしたが、最近のラップトップPCってのはとても軽量にできているんですね。驚きました。ウタ先生の機種なんて、12.1インチの液晶や十分な大きさのあるキーボードも搭載されていて1kg少々。手にしてみるとあまりの軽さに、思わず「これ、中身、スカスカなんじゃないですか?」と言葉が出ちゃうほど。デンマーク語・スウェーデン語専攻の同僚も、皆が手にとっては「軽い、軽い…」の大合唱。(その傍らで、「哀れ!」、僕が普段持ち歩いている古ぼけたThinkPad X40は「重い、重い…」と指弾され…。)ウタさんに伺うと、あまり高価でもなかったらしい。僕は出先での仕事に耐えうるラップトップってのは、液晶が12.1インチ以上のものじゃないと使い物にならんと確信しているのですが、このLaVie Jは十分使えますね。天下の日電の底力ってやつでしょう。(最近よく出先のビジネスマンが抱えているパナは絶対イヤ。)僕個人はWindows XPというOSのヘッポコさ加減を見限っているので、もはやWindows系のラップトップPCに戻ることはありません。しかし、どうしても仕事に使える軽量ラップトップが必要という人がいらっしゃるならば、このLaVie Jという選択肢はお奨めですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月18日 (火)

いずれ来る道

この夏の「決戦」(…大阪に籠もって論文執筆に集中します…)を控え発注している新たな「黒い相棒」は、4週間も過ぎても音沙汰なし。そんな欲求不満のたまる今日、マイクロソフトがブラウザ上で動作するオンライン版の2007Officeのベータ版を月末から試験的にサービス開始をはじめるとのニュースに接しました。

『クリオ』にも書いたことですが、個人が使うコンピュータ環境が単体として活きる時代はもはや過去のものであり、個人にとってのコンピュータ有効活用の核心はネットワーク環境に接続されたクライアント端末としての性格を引き出すことにあります。すでにグーグルがネットワーク上で提供してきた様々なサービスとそれの志向する方向性が、未来を指し示していたということでしょう。ネットワーク環境に接続された端末ならば、世界中のどこにいても普遍的に等価な機能を利用できる。マイクロソフトもOfficeをオンライン化することによって、その方向性に追従するといったところでしょうか。結局、僕たちにとってのキラーアプリケーションは、セキュアなウェブブラウザの一つだけで事足りるということです。辞書ソフトも、メールソフトも、表計算ソフトも、プレゼンテーションソフトも、ワープロソフトも…なにもかもが、ブラウザソフトで置き換えられるということです。ストレージもネットワークにおいておければ、いずれ自分でノートパソコンを持ち歩く意味など、なくなってしまうかも知れません。

ま日本における教育・研究の現場において、早急なるネットワーク環境(とりわけ無線化)の充実化をますます望みたいと思います。ブラウザですべてが事足りる時代が到来するならば、液晶画面の解像度と文字入力の効率化を解決し、フルブラウザを搭載した携帯電話が登場した暁には、それであらゆる仕事を代行できるようになる…とまで考えられるわけですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月29日 (木)

SR-E10000の近況

僕個人とはあまり相性の良くないSIIの電子辞書SR-E10000ですが、それはそれ、僕の手にした最初の電子辞書ですから愛用はしています。コンテンツカードを加えた分、「もたつき」感はあいかわらずですが。(結局、紙の辞書を使う機会のほうが多いかも知れないのですが。)その後のSR-E10000ですが、ドイツ語・フランス語・スペイン語のコンテンツカードをおごってやり、外国語大学の教員が使う仕様としては、いつのまにか遜色のない仕様になりました(汗…SIIさん、SDメモリカード程度のコンテンツカードにしては梱包がやけに過剰包装で、これは資源の無駄遣いと思いましたよ!)

ドイツ語については、スウェーデン語やデンマーク語を勉強していると語彙の面で割と推測が効く部分も多いのですが、ロマンス語系の言語はそうはいきません。逐一、辞書を引いて徹底的に調べる必要があります。当然ですね。そうは言っても、コンテンツカードの辞書が普段使い慣れている紙の辞書と異なるので、この点が不便です。小学館のロワイヤル仏和中辞典だとか西和中辞典だとか、こうしたものがSIIのコンテンツカードにはありません。(白水社の現代スペイン語辞典が、どうにも使いにくいです。)Sonyの電子辞書だと、もうちょっと良さそうな辞書もありそうですね。(小学館の日本大百科事典だとか、プログレッシブ西和辞典とか。)デジタルデータ化された元の辞書内容があるのだったら、それを他社でも売ってもらいたいものです。僕は、この必要に応じて辞書内容を柔軟に変更できない点が電子辞書の欠点だと思っています。EPWINGのように辞書データの仕様が統一されていて、(というかEPWING化されているものが使えると一番良いのですが、)コンテンツカードの辞書データはユーザが自由に追加できるようになれば理想的。

まぁ、「こうしたコンテンツカードがあるだけまだまし!」と、スウェーデン語・デンマーク語の学生のみなさんからは、鋭い突っ込みをうけそうです。最近は、こうしたコンテンツが充実した電子辞書が低価格で入手できるようになっているのですから、(ほとんどの学生のみなさんはすでに持っていますし)少なくとも予習の段階で…そうでなかったら授業のその場でわからない英独仏西程度の外国語や日本語はパッとひいてもらいたいものです。一度、学生のみなさんと電子辞書検索合戦とかしてみたら、面白いのではないかと思っていますが…どうだろう?(ついでに、携帯電話を使った検索合戦とかも。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月23日 (金)

ワイヤード環境への復帰

今日、AppleのMighty Mouseを入手しました。自宅のキーボードをApple Keyboardに換えて、これが意外に快適だという話は以前したと思います。マウスもこれでワイヤードなものにリプレースです。一時期、僕は何から何までワイヤレスが快適なPC環境を作り上げるものだと思っていました。しかしワイヤレスのキーボードやマウスは接続感度はよくても、電気の消耗スピードがはやく、頻繁に電池を交換しなければなりませんでした。これがとても面倒で、不経済に思えてなりませんでした。そうしたことから、ここにきてキーボードもマウスもワイヤードなものに変更。一寸古くみえても確実な技術のほうが、快適さに直結する一例かも知れません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月15日 (木)

ThinkPad X40二周年

普段どこへ行くにも持ち歩いている僕のビジネスウェポンThinkPad X40を使い始めてから二年が経ちました。一台のノートパソコンを二年も使い続けているというのは、新しいもの好きの僕にとっては驚異的なことです。このX40、IBMが売っていた最後のThinkPadということで、ことさら愛用しているということもあります、しかし動作速度も緩慢で、バッテリーの持続時間も短いX40をよくも二年も使い続けてきたと思います。使い始めたピカピカの頃といえば、ストックホルム大学で開かれた北欧歴史家会議やケンブリッジのクイーンズカレッジでの合宿にこれを持ち込んで浮かれ気分でいました。その後、どんな仕事場へ出かけるにもこれを持ち歩き、いろいろな仕事をともに仕上げてきました。今は阪大との再編統合の渦中でX40が活躍していますが、こんなこと二年前には想像すらできませんでした。すでにハードディスクの空き容量も2GBを切っているし、バッテリーもへたり気味。筐体の黒いコーティングも剥げが目立つようになり、補修に補修を重ねてきたゴム足もボロボロといった感じです。昨日も夜の9時近くまで会議でしたが、どんなに遅く疲れて帰宅しても、僕はX40についた手垢や埃をその日のうちに綺麗にすることは怠りません。大切な仕事のパートナーですから、一日の疲れをとってあげるような感じで、毎晩掃除しています。僕はモノを大切にするってことは良い仕事をしていく上でとても大切なことだと思っています。(決して物神崇拝…フェチってことではありませんよ。)それでもこれだけ酷使してきたX40ですから、パタッと昇天しそうなので先行きは不安です。とりわけ1.8インチのハードディスクがどれだけ耐久力があるのものか、予想もつきません。使い始めて二年が経った今、退役させる時期が近づいているのではないかと真剣に考えています。(となると、本当にMacだけの環境になります。)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年5月 1日 (月)

KeyNoteに移行できない理由がなくなった

関西外大から帰ってきました。さて、僕の授業は、次から次に「飛び道具」が出てくることでも、楽しんでもらえているんじゃないかと思ってます。関西外大のみなさん、今日もささやかな、しかし大いなる実験に参加してくれてありがとう。今日は、携帯電話をワイヤレス・プレゼンターとして活用してみました。最近、関西外大のような出先にはワイヤレス・プレゼンターを持ち込んでないのですが、今日は普段いつも身につけている携帯電話を使ってみました。これは、Bluetoothを搭載したノキア端末だからこそ、できる芸当です。(携帯電話を活用するということでは、大阪外大でも携帯のブラウザを介したスウェーデン語辞書検索の方法を教えています。)

僕が授業への新しい技術の導入に積極的な理由は、ファカルティ・ディベロップメントと呼ばれるより効率的な授業方法の改善策の一環でもありますが、将来社会へと巣立つ学生のみなさんに必要となる自己表現の方法を学び取ってもらいたいという教育的配慮があります。だから、例えば、プレゼンファイルも良いプレゼン、悪いプレゼン、双方織りまぜて、授業では紹介しています。

視覚に訴えるという意味で効率的なプレゼンを行うとしたら、PowerPointよりKeyNoteの方が、はるかに優秀だと思うのです。しかし、僕は未だにKeyNoteに移行できないでいる。その理由は、MacOSに接続できるワイヤレス・プレゼンターがほとんどないためです。ノキアの携帯電話とMacの接続の相性はすこぶる良いのですが、Windowsみたいにワイヤレス・プレゼンターとしては使えません。その他のソリューションでも構わない訳ですが、学生にはもっとも身近な携帯電話の可能性を感じてもらいたいという気持ちもあります。しばらく試行錯誤を重ねてみましょう。

と思って、帰宅後ネット検索してみたら…ノキア端末とMacOS Xをワイヤレスで結んでMacを操作する接続ソフトウェアって、結構あることがわかりました。一番安価なRomeoとVeta Universalというソフトの組み合わせでは、RomeoがMacOS X 10.4.6上で動作しなかったのでアウトでしたが、この手の目的では名前の知られたソフトウェアであるSaillingClickerはインストールしてみると、あっさりとノキアの携帯電話とPowerBook G4をつないでくれ、KeyNoteの操作については、トランジションも、アニメーションも問題なくできました。ということは、KeyNoteを使わない理由はなくなったということですね。ということは…むふふ…二週間後に迫っている学会報告は…どうしよっかなぁ…うーむ、携帯電話をもちながらのシンポジウム報告なんていうのは、日本西洋史学会では今までなかったことでしょうし…心象悪いかな…(笑)。どうなっちゃうかは…お楽しみに!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年4月30日 (日)

W-ZERO3のこと

昨日の東京出張の際、はじめてWillcomのW-ZERO3の実機に触れる機会がありました。かなり話題になっていたPHS端末でしたから、期待をもっていたのですが…実際に手にしてみて、「オモ、ダサ、キショイ」と僕は結論しました。

あんな重く、寸胴な筐体を常時携帯できるとは思えません。外出時には、メールチェックとメール添付ファイルの確認、Webサイトを使ったちょっとした情報検索が、とっさに「片手!(…ときには利き手でなくても扱えるくらい…)」で気軽にできることが大切だと思っています。

W-ZERO3の場合、どうしても操作には両手を使うことになるでしょう。そうすると人間立ち止まって、手元での作業に集中せざるを得ないですよね。常時すみやかな移動と行動が求められている人間には、立ちどまってポチポチと入力作業を繰り返すなんていうのは、実に非効率的な行動です。(それに傍目から見ると、その姿がなんともまぁ…スマートさを感じさせないんですよ。)ある程度の入力を伴う必要がある作業だったら、いっそのこと腰を据えてノートパソコンのほうがずっと効率的です。

W-ZERO3にご執心のガジェットマニアの皆様には申し訳ないのですが、W-ZERO3はとてもじゃないがスマートな端末と僕は言えない。(いや、もちろんおもちゃとしては面白いと思いますよ。)スマートフォンってのは、外出時の生産効率性を挙げるスマートさを持っていなければならず、例えOSに汎用性があるからといっても、あんなごてごてとした筐体では、スマートなビジネススタイルを作り上げられるとは思えません。

その点、僕はNOKIAの6630とか6680とかをベースとした端末(例えばVodafoneの702NKIIなど)のほうが、ずっとスマートだと思いました。(とはいえ、Vodafoneの3G端末だと、新幹線の高速移動とか、地下街だとか、ちょっと電波が弱々しくなるような気がするんですが…。)はい、W-ZERO3、スルー決定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月22日 (水)

文献管理方法

昨日の発言で史学史の意義を述べたところですが、「古い」文献に価値を見いだすならば、それを網羅的にそして効率的に管理する作法も必要になります。『クリオ』への文章(「パソコン作法」)をそろそろ準備せねばならないのですが、そのなかでは文献管理方法も一つのテーマになるはずです。そこでここで簡単にEndNoteのことを整理しておきます。

例の国立大学におけるソフトウェア不正コピー事件をうけて、『クリオ』の文章も大幅に内容を見直そうと考えています。つまりOSのことは別として、それ以外の研究に必要な環境を、フリーウェアソフトを中心にできる限り安価に構築する方法を紹介しようと考えているのです。しかしながら文献管理ソフトだけは、どうしてもフリーのものを見いだすことができません。こればかりは非常に高価なのだけれども、EndNoteほど圧倒的な効果を発揮するソフトウェアはありません。

Ver.8で日本語にも対応するようになったEndNote(現行はVer.9)で、研究作業の過程で凄い効力を発揮するようになった理由は、ネット上の文献データベースと連動して書誌情報をキーワード検索し、自分の必要と思われる文献情報をほぼ網羅的に、そして瞬時に取り込んでデータベースを構築できるようになったからです。医学関連の分野では、さらにPDFなどデジタル化された研究業績を取り込んでしまうことさえ可能です。歴史学関連の分野では、まだまだPDF化された業績の数は多くはありませんが、それでも書誌情報にPDFデータのリンク先があれば、その情報を取り込むことも可能ですし、自らのローカルな環境にダウンロードしたPDFファイルをオブジェクトとして文献データベースに組み込むこともできます。MacOS XのSpotlightようにOSとデスクトップ(キーワード)検索が連動していれば、取り込んだPDFファイルのテキスト検索まで(論理的に)可能なはずです。

もちろん文献のデジタル化がそれほど進行していない現状においては、EndNoteで文献データベースを作っただけでは不完全で、データベースを作ったのちは逐一文献の現物収集に汗水を流す必要があります。とはいえほぼ網羅的にネット上の書誌情報を得られるようになったのですから、研究作業は大幅に効率化されました。僕など最近はコピーをとった論文は、逐一PDF化(…その際は後々のキーワード検索を見越して、必ずペーパーキャプチャ(OCR)をします…)してハードディスクにため込んでいますが、EndNoteならば上述したような過程を踏んでそれらを一元的に管理できます。そしてノートなどをとった後、実際に論文を清書する段階で、このEndNoteのデータベースから投稿論文の脚注形式に合った脚注スタイルを選んで、脚注を張り込んでいきます。参考文献リストが要求される場合には、それもEndNoteから一気に自動作成できます。

こうしたEndNoteの機能を活用することによって、僕たちはより精度の高い書誌情報をもった研究史を整理することができるわけです。ただ…最初にも述べたように、問題はEndNoteがかなり高価なこと。学部生や大学院生を対象に『クリオ』で紹介するには、実に悩ましいソフトウェアです。(僕は院生時代にバイト代を貯めては、まだ日本語の通らなかったEndNoteの旧版を買っていましたが。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月11日 (土)

いくつかの新しいソフトウェア

最近は定番ソフトといわれているソフトウェアはおおよそ一年単位でアップグレードが繰り返されます。その度に継続して必要と思われるものは購入していますが、それって感覚としては一年単位でライセンスの更新をしているといった感じ。で、ここ数日でATOK2006iWork'06などが届いたので、早速アップグレード。

ATOKは入力効率が毎回良くなっていきますから、僕が毎年更新を欠かさないソフトウェアの一つ。今回のATOK2006も改善点がいろいろと謳われていますが、新しい操作をあまり意識させることなく改善されていることに感心することしきり。とはいえ、ここ数年のATOKの進化については、以前このブログでも紹介したことですが、入力効率というよりは辞書連携機能の充実に注目しています。角川類語事典による連想変換機能については、ありきたりな日本語表現を回避させる目的で、僕にとってはもはや必須の機能となりました。まだ届いてはいないのですが、これに岩波書店の広辞苑や大修館の明鏡国語辞典が加わると、日本語変換時に単語の意味や用例がポップアップ表示される(らしい)ので、正確な日本語表現に努めようとする者には必携のソフトウェアではないかと感じています。

iWork'06については、この春からの講義におけるプレゼンテーションを従来のPowerPointからKeyNoteに置き換えてみようと画策しているので購入。「映画のような美しいプレゼンテーションを実現する」と謳われているKeyNote3ですが、デモンストレーションを見る限り映画のトレーラーのようなプレゼンファイルが作れることは事実のよう。要はPowerPointと比べて、スライド間のトランジッションやスライドにおけるテキストエフェクトといったアニメーション機能が、PowerPointと比較にならないほど美麗な効果を産み出すということ。(ただしビデオ関連機能の差からPowerBookではいけるけれども、iBookやMac miniでは一部使えない効果もある。)KeyNoteやMacの環境がない場合でも、KeyNoteのファイルをWindowsでも使えるQuickTimeムービーに書き出しておけば、KeyNote独自のアニメーション効果も再現されます。(この場合、スライドの切り替えやアニメーションは、QuickTimeの一時停止と再生を繰り返すことになります。)僕は絵心はないけれども、春以降の講義でどこまで美しいプレゼンができるものか、ちと挑戦してみたいと思っています。

とはいえ今回のアップグレードで一番驚いたのは、ATOKの名前の由来。僕は1993年のATOK8以来ATOKを使ってきましたが、ずーっとATOKというのはJustsystem社のある“阿波・徳島”の略なんだろう(…この説が有力だったと思うのですが…)と思っていました。ところが実際のことろは、“Advanced Technology Of Kana-Kanji transfer”の略称なんだそうな。正確な日本語表現をサポートしてくれるATOKの正確な名前の由来がわかったことが、今回のアップグレードでの最大の収穫だったかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 4日 (土)

合体変形ThinkPad

久しぶりに何も予定のない週末です。千里中央で散髪し、勢いで今川焼を4個立て続けに食べ、今胸焼けがひどいです。で、気分転換に一言。例によって「物欲」ネタで恐縮ですが。

最近どこへ行くにも持ち歩いているThinkPadですが、そんなことができるのも拡張バッテリーをいくつか増設できる仕様だからです。最近のラップトップパソコンはPanasonicのLet's noteを代表格としてバッテリー駆動時間が飛躍的に延びました。標準仕様でもバッテリー駆動時間お長いLet's noteに比べると、僕の愛用してきたThinkPadの駆動時間は標準仕様ではだいぶ短い。ThinkPadの熱烈な支持者である僕も、この欠点は認めざるを得ません。とはいえThinkPadの堅牢さとキータッチの良さを知ってしまえば、たとえどんなに巷の「モバイラー」と呼ばれる人たちの間でLet's noteがもてはやされようとも、ThinkPad以外のものを使う気にはなれません。今僕が使っているものはThinkPad X40という機種で今から1年7ヶ月ほど前に導入したもの。もう外装もぼろぼろですが、12インチXGAの液晶画面に18.5mmピッチ2.5mmストロークの7段配列キーボードは、外出先でも妥協なく仕事をこなすうえで僕には最適な環境であり、外出用途の機器としてこれ以外の機種を考えられません

そんなThinkPadのバッテリー駆動の短さという欠点を補うのが、用途に応じて様々な周辺機器をとっかえひっかえできる拡張性の高さです。最近は標準バッテリー(これだけだとバッテリー駆動時間は2時間ももたず本当に心許ない)に替えて、標準バッテリーに置き換えるタイプの拡張バッテリーと本体下部に貼り付けるタイプの拡張バッテリーを併用することでようやく10時間ほどの駆動時間を確保しています。(Let's note愛好者からは笑われてしまいそうですが。)これで重量は軽く2kgを超えてしまい、「重量級」の軽量サブノートという…なんだか本末転倒状態に陥っているのですが、それでもいつでもどこでも妥協のない仕事環境が保証されている点で安心です。もし出先でDVDが必要になれば本体下部の拡張バッテリーを外して、ウルトラベースX4と呼ばれる拡張装置を取り付ければよいし、もし体調が悪かったり、書籍が多かったりして重いPCを運べない場合には、すべての周辺機器を外して標準状態に戻せば軽量薄型の状態にもなる。つまり、そのときどきのニーズに合わせて合体変形を行い、機能を最適化できる点が今使っているThinkPad X40の魅力の一つなのかも知れません。

で、結論としては、こうした拡張性で機能を補うならば、数年前のPCでも十分に現役として使用に耐えうるということ。こうしたThinkPadの「合体変形」的要素は、今から6〜7年ほど前にあったThinkPad 570以来のものだと思うのだけれども、その後ThinkPad Xシリーズにはウルトラベースという形でずっと継承されてきた要素です。前も発言したことですが、例えば中古パソコンやさんやオークションでThinkPad 570(ではちと非力かな)やThinkPad X20シリーズなどを、ウルトラベース類をオークションなどで安く購入し、Linuxなどを導入していけば、大変安価に外出用仕事マシンを用意することができるのではないかと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 2日 (木)

凄いです、Mac!

梅田へ向かう御堂筋線からスマートフォン702NKを使って投稿します。先日システムクラッシュ中と書いたMac miniですが、昨晩自宅へ持ち帰り、エイ、ヤッと環境再構築してしまいました。今日は梅田のJTBで講義で、その一連の講義は毎回新ネタで用意しています(そういうことを“自転車操業”と言うのでしょうね。)から、昨晩は右手で講義ノート作り、左手でMacを操作していました。

で、Macの環境再構築は、OSの再導入に40分程、アプリの再導入に30分程で、あっという間に終わってしまいました。ポイントは、自宅の母艦にPowerBook G4があったことで、FireWireケーブル一本で両者を繋いで、あとはターゲットディスクモードで自動的にPowerBookと同じ環境が再現されるという寸法。以前、古代史の橋場弦さんの環境をそれと同じ方法で再構築したことがあって、そのときも凄い楽だと感心したのですが、今回も特に苦労しないで、ほとんど自動的に環境が再構築され、またまた感心。おかげで、今日の講義ノートもばっちり完成。Mac、凄い、凄すぎます。なんてストレスの少ない環境なんだ!

もし、Windowsのラップトップを購入しようとして20万円くらいの出費が可能ならば、iBook(出先用に11万円…iBookって、アメリカのタフな学生向けに作られているらしいので結構丈夫なのですよ…)とMac mini(母艦用に6万円)、モニターがなければモニター(17インチくらいのもので十分。最近はずいぶん安くなりましたね…ってことで3万円)、もしすでにモニターがあるならばそれを流用して残額をMac用のOfficeに充てる(3万円)ほうが、ずっと幸せになれる買いものだと思う。もちろんプリンタやマウス、キーボードなどの周辺機器はほとんどWindowsのものを流用可能だし、ソフトだってフリーのもので十分代替可能です。Intel Macなんて待っている必要はないと思う。うーん、はっきり言って、お薦め!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年1月30日 (月)

システムクラッシュ中…

今日は研究室に籠もって成績付け…。気分転換に何気に書き込みます。ところで、この研究室が今抱えている最大の問題は、2台配置してあるコンピュータのいずれもがシステムクラッシュしていて、そのまま放置してあること。一台は製作年が3年を過ぎた自作PC、もう一台は昨年導入したMac mini。どうにも、こうにもコンピュータのメンテナンスに割いている時間がなくて、そのまんま…。従って、通常の業務はいつも持ち歩いているThinkPadでこなしているという有様。「ThinkPadだけで仕事できてるんじゃん!」という真理に裏付けられた突っ込みはよしてくださいね…ハイパワーなデスクトップマシンとMac環境があるおかげで、学生のみなさんの急な要請やこの研究室界隈の方々のお役になにかとたっているのですから。

自作PCはWindowsXPの調子がおかしくなったていた昨年10月頃一気に初期化して、その環境構築途中に挫折。以来年末から今に至るまで時間をとれず放置状態。自作PCは安価に組めるという利点があるのだけれども、一度組んでしまうといろいろと「長生き」させるためにパーツをとっかえひっかえしていって、例えば今回のように初期化しようとすると後から組み込んだパーツの順番に応じてドライバの入れ替え作業をせねばならなくなったりして、何かと難儀。いっそのことPCの側を取り払って、中身丸出しにしたままにしておこうかしら。埃さえ気にならなければ、冷却効果もばっちりです…(苦笑)。こんな感じで何年も使い続けていくことになるのでしょう。(本郷の院生時代に組んだマシンは、なんだかんだとやりくりして10年近く現役でした。)Mac miniはMac OS X 10.4.4へのアップグレード中にシステムクラッシュ…。もうどうでもいいやという気分になっていて、そのまま放置状態。これはこれで春休みに入ったら自宅へ持ち込んでじっくり再構築に取り組もうと思っています。

よく同僚の方々から「古谷さんの部屋にはパソコンがいくつかあるから…」と指摘されるのですが、正直なところまともに動いているものはございません。ジャンク屋状態です。複数台抱えていると、やはりそれらのメンテに時間が多くかかるものです。はやくこれらのコンピュータをきちんとメンテナンスして、この研究室界隈の皆様の期待に応えられる状態へと持って行きたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月29日 (日)

W-ZERO3は不要

この週末にダウンしたときに寝床でのメールチェックやニュースチェックに威力を発揮してくれたのがスマートフォン702NK。で、そのときに思ったのは昨年末の発売以来巷を賑わしているW-ZERO3のこと。

最初それが発表されたときには、自分も買おうかなと思っていたのですが、今となって落ち着いてみると「やっぱ要らないなぁ…」という感じ。理由の一つは片手だけで操作できないこと、二つはBluetoothが搭載されていないこと、三つはヨーロッパ渡航時に使えないこと。

PHSで常時ネット接続できるというのは凄いことだけど、寝床に伏していたり、バスや電車のなかにいたりするときには、やはり片手で入力できる機器でないと操作に躊躇します。それに自宅で愛用しているPowerBookや普段外出時に必ず持ち歩いているThinkPadとはもはやBluetoothによる無線通信環境がデフォになっているので、いまさらケーブル接続なんて「うざったい」。

というか、この間、関西外大からの帰りに枚方市から京阪に乗ったら、隣の男の人がW-ZERO3を使っていたのだけれども、なんとも大きくて使っている姿が不格好だった。(昨年の江ノ島合宿のとき、「古谷くんはなぜPDAをやめたの?」と方々から聞かれましたが、第一に賭けた費用の分の元がとれない…つまり生産性が低すぎるということ、第二はなにやらポチポチ…シコシコ…と人前でPDAを操作する姿が傍目から見るとキモいということの二点を理由にあげました。)

その不格好な感じが、僕のなかでW-ZERO3熱を冷まさせる決定的理由になりましたね。ちょっと悔しくなったから僕も(やめれば良いのに)おもむろに702NKを取り出して、「スマートフォン対決」をしてみた。個人的にはユーロピアンデザインなNokia端末にスマートさを感じて、優越感に浸っていたのですけど…馬鹿ですね、自分。

ただ一言…Vodafoneの702NKの場合、パケット代金がかさむことだけが怖い!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月14日 (土)

グループウェアの導入

いよいよ僕の大学でも、グループウェアが導入されるという話を聞きました。すでに事務方で導入され運用されてきたシステムが、全学的に拡大されるようです。グループウェアというのは、メール・掲示板・予定表・書庫などの機能を同一ネットワーク内で統括的に共有する仕組みで、最近はWebブラウザを通じてOSの如何にかかわらず情報共有できるのが主流となっている仕組みです。確かに業務の効率化ということを考えると導入もわからないのではないですが、財政事情が逼迫化している独法化以後の国立大学法人でこのシステムを導入するのにかかる費用のことを思うと…。もちろん導入の真意として、法人評価の基礎資料となる業務データを統括的に蓄積・管理する必要はわかるのですが、wikiやIRCなどを使ったりして(最近はlivedoor wikiなど、ビジネスユースをもにらんだセキュリティに配慮する仕組みも登場しているみたいだし)、もう少し安価に柔軟にできる選択肢もあったのではないかと思います。そういう話も含めて1月2日の「脱メール化」への提言を行ったのですが…。やはりデータベースの蓄積という点で、まだまだwikiなんかは難しいのかな。この点については(前の江ノ島合宿で名前をあまり出さないようにと指摘されたので極力控えますが)A山学院大学にいらっしゃるY村先生がいつも鋭い指摘を頂いていて、おそらく今のような文字も音も映像も、あらゆる情報がデジタルデータ化された状況が続き、網羅的なデータベース化が不可能な状況にあるということは、ある意味これは「無文字化社会」に我ら人類が再び回帰したわけなのであり、いずれ史料に依拠した歴史学などという学問は成り立たなくなるだろうとのこと。僕もまさにそのような危惧を有しております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月13日 (金)

山川『世界史地図ソフト』とジャストシステム

今日も朝から晩まで会議詰めでした。そんななかだいぶ前に発注していた山川出版社の世界史地図・図解ソフトがようやく届きました。

このソフト、基本は高校世界史Bの定番教科書「詳説世界史 世界史B」の内容に準拠した歴史地図が網羅されており、 本来は高校世界史の先生方が教材作成などに活用できるよう作られたものです。僕の場合は、 今大阪外大で進められているeラーニング研究の文化コンテンツ開発のための参考資料として、歴史地図作成をどのように実現させているのかを吟味する目的で入手しました。 所収ファイル形式はジャストシステ社のグラフィックソフト花子に対応するもので、基本は花子を通じてデータ加工を行い、 その後一太郎やワードなどに貼り付けて使うことができます。

で、久しぶりにジャストシステム社のソフトウェアをごにょごにょと使ったのですが、 なんともそのインターフェースが懐かしくなりました。思えば、いまから10数年前に学部の卒論をはじめてパソコンで書いたとき、(・・・ それはIBMのThinkPad330Csというラップトップで、東大西洋史研究室ではじめてのDOS/V機と言われてました・・・みなに 「なぜ98じゃないの?」と突っ込まれていたのを懐かしく思い出します・・・今の学生さんにはこの「98」 という言葉が理解できないかもしれませんが、かつてはOSのようなソフトウェアではなくハードウェア(例えばこの「98」 とはNEC社の出していたPC9800シリーズのことです)を基準にコンピュータを選択していた時代があったのです…)、 出たばかりのWindows3.1用の一太郎Ver.5を使っていました。

ジャストシステム社のホームページには、一太郎ヒストリーというページがあってなかなか思い白いです。僕が一太郎Ver.5を使い始めた頃はMS-DOSというOSが主流で、まだ日本語と欧米言語を混在させるのも大変困難な時代でしたから、Windows上で欧文特殊文字を日本語と混在できた一太郎は画期的でした。そして、その後もしばらくの間、(実はこっそりと) 一太郎Lite2という大変軽快なワープロソフトを、ビューワーがわりにいつもラップトップには入れていました。

今は世の中なんでもかんでも○○の一つ覚えのように、ワード、ワード、ワード・・・と言われていますが、 原稿用紙のような伝統的な日本語による文章執筆のフォーマットをコンピュータ上で再現するには、 欧米うまれのワードラップのような機能のない一太郎による文章整形に一日の長があったのは確かです。久しぶりに花子(・・・ それから懐かしくなったので一太郎Lite2も復活させてみました・・・)をはじめとするジャストシステム社のソフトに触れてみて、 日本語による文章作成を行うなら、一太郎もまだまだいけてると思いました。

(追伸 学生の皆さんへ 論文やレポートでは、文章作成はまず基本的な文章の下書きをテキストエディタで行い、最後の最後、 文章整形の段階でワープロソフトを使うと良いと思います。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月11日 (水)

とりあえずIntelMacについて

やはり年末年始に一切仕事に手をつけなかったことの代償は大きいです。風邪をひきつつ、今書類の山と格闘しています。さて、すっかり出遅れた感がありますが、Apple社からIntelのCPUを搭載した新しいiMacMacBook Proが発表されましたので、このブログの性格上一応コメントを。だいぶ前に告知されていたことですので、個人的にはすっかり熱は冷めてしまい、冷静にこのニュースに接しています。

処理能力を高めるためにデュアルコアプロセッサを搭載する(とりわけApple社のラップトップパソコンでは悲願でしたが)のはまぁ良いとして、人文系研究者としては一言…「まぁ性能は高そうだけれども、値段もべらぼうに高い!」。これまでのiMacやPowerBook G4の性能と比べれば格段の進歩なのでしょうが、それにしてもねぇ…。僕はデスクトップには一切興味がありませんが、ラップトップでもPowerBook G4の現状に満足しており、とりわけいつでも持ち歩けるサイズとして僕は12インチ液晶信奉者なので、今回のMacBook Proはますます魅力薄。いずれ12〜13インチ程度の液晶画面の安価なMacBookが出るのかも知れませんが、それまではパスです。

最近は値段が安いわりに人文系研究の用途では十分な性能をもつコストパフォーマンスの高い機種がいろいろとありますから、それで十分でしょう?例えばアカデミックプライスならば10万円そこそこで買えるiBook G4。これは良い機種ですよ!安いのに、快速・堅牢。ソフトウェアの環境も今やクロスプラットフォームが当たり前なので、Windows系を買おうが、Mac系を買おうがそれはどちらでも構わない。どうやら今回のIntelMacではエミュレーションソフトであるVirtualPCを動作できないらしいので、一つの画面上でMacとWIndows(英語あるいはスウェーデン語のアプリケーションを動作させる)を多用する僕にとっては、むしろ現行のPowerPCプラットフォームによるMacマシンのほうにアドヴァンテージを感じています。

僕はOSの堅牢性や先進性を考えるならMacOS Xに一日の長があると思っていますが(…というかすでに2006年に入って、本務校で同僚たちの2台のWindowsのメンテナンスを果たしました…「弱いよ…弱すぎるよ…Windows。」っていうか、みなさん、僕が帰阪するのをそういう意味で待っていてくれたのですね…汗)、実のところMacOS Xの最大のメリットはVirtualPCで完全なクロスプラットフォームを実現できる点だと思っています。Windowsでは(トリッキーな手段を使わねば)基本的にMacOSは動かせませんから。IntelのCPUに対応したMacOS Xが出たからといって、Macマシン上でWindowsを動かせなかったり、またその逆であったりしては、WindowsとMacの両方のメリットを享受できないので魅力は薄い。

ま、良いのです。買いたいときが買い時で、使いたいときが使い時。今、高速処理のPCが必要で資金的に余裕がある人がMacBook Proなどに向かえばよいわけです。明日、例によってはしごしなくてはいけない数々会議の資料を作ったりしていて、最後はなんだか投げやりになってしまいましたが、結局道具より仕事の内容で勝負です。(という考えに立つならば、今回のIntelMacの発表と同時に発表されたiWork’06のほうが仕事の効果を高めるには重要。プレゼンソフトのKeyNote3は「映画のようなプレゼンを実現する」…ってあるじゃないですか…って一体どんなプレゼンなんだろう??)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 2日 (月)

脱メール化へむけて

2006年のコンピュータ関連の目標は、一も二もなくコミュニケーション手段の核心ということに置かれねばならないと感じています。一言で言えば、電子メールという古典的な手段の利用を僕たちはそろそろ見直す時期にあるだろうということです。

ここ数日間、携帯電話だけで公私二つのアカウントに届いた電子メールをチェックしているのですが、サーバー単位でウィルス・スパムメール対策の施されているプライベートアカウントを別とすれば、このブログで公開している大阪外大の僕のメールアドレスに届くメールのほとんどはスパムメールです。(パソコンがネットにつながっていれば確認できるGmailでは、公私両方のメールを転送させスパムメールを高い確率ではじいてくれていますが。)膨大なスパムメールのなかで本当に必要な学生や仕事仲間からのメールはすっかり埋もれてしまっています。

インターネットの草創期以来、Webについてはセキュリティ問題から様々な改変が加えられ、技術的発展が継続されているにもかかわらず、電子メールはほぼ十数年前のシステムが基本的に維持され現在に至っています。日進月歩のコンピュータ技術の世界にあって、僕たちはなぜ電子メールという手段だけを墨守し続ける必要があるのでしょうか?今や、古典的な電子メールという手段は膨大な迷惑メールの数々によって円滑にして、確実なコミュニケーション手段として機能しなくなっています。そしてそれを自衛するにももはや限界がある…ならば、いっそのことこの古典的な手段を勇気を持って捨て去る時が到来しているのだと考えても良いのではないでしょうか。

古典的な電子メールの最大の欠点は、サーバーに蓄積されたメールの数々をクライアント側に逐一読み込む形式にあります。それゆえにウィルスメールにクライアントPCが感染する問題も起きるわけです。こうした問題を未然に防ぐには、クライアントPCに極力怪しいメールを取り込まず、メールを確認できる術を確立せねばなりません。一つの対策としては、Gmailに代表されるような迷惑メールフィルターの強力なWebメールを用いるということです。

そして、なにからなにまですべての連絡事項を電子メールで伝達するという習慣を改めねばなりません。使用目的に応じて、コミュニケーションツールの使い分けがなされるべきと思います。例えば、同じ大学・研究室にあって、日常の些末な伝達事項はiChatやMSNメッセンジャーといったメッセンジャーソフトを使えば十分でしょう。また各自の仕事に関する日報や備忘録は、ブログを活用すればよい。仕事仲間や教員と学生の間でブログ上の日報を共有することは、やはり電子メールによって日程を回覧することを回避する手段になります。研究会やワーキンググループなどでのプロジェクト形成において、メーリングリストを使う手段もスパムメールを誘発する可能性があるので回避すべき。今や、XMLが主流となったWebブラウザー上でWikiシステムを活用すれば、複数の参加者によってWebサイトを更新することができ、それを応用すればあたかもネット上のホワイトボードとして情報を蓄積できます。

いずれ活字化せねばならない『クリオ』誌への「西洋史学研究者のためのパソコン活用入門」で明らかにしようと考えている一つのテーマは「クロスプラットフォームの重要性」ということです。常時接続が当たり前となった現在のネットワーク環境において、誰もが接することのできる手段であるWebベースの情報手段を、古色蒼然としてそのシステムに大きなリスクを抱えるようになってしまった電子メールに代替するコミュニケーション手段として活用すべきではないかと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月21日 (水)

史・資料の取り込み革命

(この発言は当初「文系教育者・研究者のお役立ちツール(5)」という表題で発言しましたが、YC-400の汎用性を鑑みて上記の表題を撤回します。僕個人としては、基本的に「文系教育者・研究者のお役立ちツール」という表題で発言する場合には、より汎用性・普遍性の高い道具の紹介に徹していきたいと考えています。)

忙しい日々でも、教育・研究に直結しそうと判断した新たな技術の導入には積極的です。今日、CASIOのマルチプロジェクションカメラYC-400が届きました。これはいわゆる持ち運び可能なコンパクトな書画カメラなのですが、カメラユニットが一般的なデジタルカメラ(このYC-400の場合には2年ほど前の機種でEX-Z4という400万画素カメラと同等)であるところに特徴があります。ごく簡単に使用法を説明すると、パソコン(OSとしてはWindowsに限定)にUSBで接続し、モニタ・プロジェクタへ文献などを直接投影させることができます。当初はプレゼン用の携帯できる書画カメラとしてYC-400を選定したのですが、それ以上のポテンシャルが秘められていると判断し、ここに紹介するものです。

さて、これだけの紹介では単なる書画カメラと何ら変わらないのですが、このYC-400の驚異的な性能は資・史料の読み取りの機能にあります。一頃、いろいろな人からデジタルカメラを使った資・史料の画像取り込みについて質問を受けたことがあるのですが、結局のところ、それほど画素数にこだわる必要はなく、むしろ解像度の高さに重点を置き、撮影の際には露出を高める一方、手ぶれを防止して…程度しか答えることができませんでした。手にしてまだ間もないのですが、僕のこれまでの経験に基づく直感から判断して、こうした資・史料のデジタル化の問題を一挙に解決してしまう道具がYC-400だと断言できます。

YC-400の場合、文献を設置する書見台とカメラユニット(高さにしておよそ40cm程度)に固定されているので、画像撮影でぶれる心配はありません。室内が暗い場合でもカメラユニットの設置部にライトがついているので、文献だけを照らすことが可能です。カメラユニットは基本的にデジタルカメラですので合焦のスピードは非常に快速。これが単なる書画カメラでないのは、デジタルカメラであるがゆえに文献をそのまま画像(基本はJPEG)撮影し、パソコンに取り込むことができることです。デジタルカメラですから露出やホワイトバランスなども適宜調整できますが、もとより書画撮影モードを積極的に開発してきたCASIOのEXILIMが母体になっていることもあって、これら撮影設定はすべてオートで任せきりです。

驚きはYC- 400をパソコンから動作させるソフトウェアの出来の良さで、書画カメラモードからスキャナモードに切り替えると、あとは書見台上の文献を取り替える(ページをめくる)だけで自動的に合焦、トリミング、方向修正、露出調整をし、最適な大きさで画像を取り込んでくれることです。A4程度の大きさの文献であればくっきり、はっきり取り込まれ、あとはJPEGファイルですからパソコン側の画像加工ソフトやOCRソフト、PDF加工ソフトなどで、煮るも焼くもお好きなように…とった感じ。とにかく、シャッターを切ったりする必要さえなく、YC-400の使用者はただ書見台に撮影したい文献を置いていくだけで、資・史料が読み込まれていくのです。画像取り込みといっても、一般的なスキャナーとは違ってデジカメですから、シャッターが切られればあとはパソコンに画像が保存されるまでの時間を待てばよいだけで、取り込み速度は驚きの速さ。

A4に印刷された文書ならば、最近は富士通のScanSnapのようなドキュメントスキャナがあって、大変快適に文書をデジタル化できるようになりましたが、製本されている文献の場合、それをデジタル化する手段は、フラットベッドスキャナーでだらだらと読み込ませるか、デジカメで手ぶれに怯えながら撮影するかのいずれかでした。このYC-400は両者の欠点を一挙に解決して、製本された文献を効率的にデジタル化する画期的道具であると思います。(手にしたときは興奮のあまり、「史料読み込みの革命だ!」と一人研究室のなかで騒いでおりましたが、興奮が冷めた今でもYC-400には高いポテンシャルを感じています。逆にYC-400側から考えてみると、史料撮影にはそれほど新しいデジカメは必要ないということがわかりますね。2〜3年ほど前の400万画素程度のもので十分。あとは書見台やカメラスタンドなどいかにしっかりと撮影できる環境を整えるかということと、露出などの撮影設定をどうするかということですが…YC-400でのスキャナーモードでのカメラ設定がもしわかれば、いずれ皆様に紹介します。)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005年11月22日 (火)

西洋史研究者のためのパソコン活用入門へのお誘い

ちょっと嬉しい話なので、まだ具体化していないけど一言発言します。関係者の方々、先走りは良くないというのでしたらご一報ください。この発言を即刻削除します。

1998年から2000年にかけてパソコンが西洋史学研究に定着した時期に、最初は今はオクスフォードにいる工藤晶人くんと共著で、その後は単著で東大西洋史学研究室の学生諸君が刊行している『クリオ』誌に『西洋史学研究者のためのパソコン活用入門』を連載したことがあります。西洋史学研究に必要とされるだろうパソコン利用の基本的な技術情報を整理した内容でしたが、日進月歩のIT技術の世界にあって今となっては大変古ぼけた内容となってしまいました。

これを現時点の内容を踏まえリファインするという企画の依頼を『クリオ』編集部から受けました。公私にわたり忙しいのは事実なのですが、こういった企画の仕事ならもう即座にO.K.です。個人的には趣味と実益をなかば兼ねる仕事で執筆そのものに全く苦を感じないという私的事情もありますが、自分の研究・教育の経験から得たノウハウを公開したうえで、共有あるいは批判していただける仕事は実に公益性の高いものと感じています。

新たな企画についてまだ頭のなかでは朧気ながらの構想しかありませんが、タイトルは仮に『西洋史研究者のためのパソコン活用入門〜情報の効率的活用をめざして(案)』とでもし、全体を大きく二部構成にわけて第一部を「情報インプット編(仮)」、第二部を「情報アウトプット編(仮)」としたいと考えています。前者の内容については、実のところ以前この企画で文章を書いた頃より劇的な変化はありません。むしろかつては玉石混淆状態で様々な実験的情報が存在していたのですが、今はそうした技術情報の淘汰がすすみ、本当に必要な技術が何か…すっきりと整理されたところにあると思っています。むしろ力点は後者にあって、情報のアウトプットをいかに効率的に、魅力的に行うべきか…そしてそうしたアウトプットの工夫こそが今の学界と大学での教育の現場に必要とされているのだという僕の考えは、このブログでも繰り返し主張してきました。

で、どうでしょう?例えば、このブログをご覧になっている皆さんのなかで、「こういう情報が必要だ!」だとか、「こういう問題にはどういう解決策があるの?」だとかご意見、ご提案がありましたら提示していただけませんでしょうか?(この発言へのコメントという形で。)関係者の皆さんの了解を得ないまま、このブログで先走ってこのことを発言するのは、このブログを今回の『活用入門』に利用してみようと考えたからです。つまり、今回の『クリオ』誌の企画の紙幅にちょっとだけ余裕があるので、このブログに寄せられた現場の研究者・教員・学生のみなさんの意見を活かした内容にしてみるのも、面白い試みだと思っているのです。インターネットという公共空間がつくりだす可能性をちょっとばかり試してみたいと思っています。『クリオ』編集部からの依頼としては、今回もできるだけ具体的に基本的情報を提示することが最大の要請なので、どんな初歩的な内容でも良いと思っています。皆様の知見が頂けるならば、誠に幸いなことと思います。

うん…かえすがえすも、こうした企画は実に楽しい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年11月18日 (金)

電子黒板の魅力

今朝のNHKニュースで、今時の小学校での授業風景が特集されており、電子黒板(電子ボード)を用いた授業の様子を目の当たりにして愕然としました。(最近はテレビの天気予報などで、気象予報士が画面に触れたり、書き込んだりしながら、天気予報を伝えている光景を目にしますよね。要は、あれです。)

電子黒板にもいろいろとありますが、パソコンと直結させプレゼンテーションソフトを黒板上からインタラクティブに操作させる機能は、プレゼンテーションの飛躍的な向上への可能性を感じさせます。ネットに繋がっていれば、授業中にいろいろな情報を世界中から検索して紹介できますし、ローカルに蓄積されているマルチメディアファイルも、黒板にポンポンとタッチするだけで自在に扱うことができます。もちろん適宜書き入れたい内容については、その黒板の上の画面を手でなぞればすぐに画面に反映されます。

これまで僕は授業についてはタブレットPCを用い、プロジェクターでそれを映写する形式を実践してきましたが、設備環境が整っていない教室では、どうにもこうにも接続準備に時間がかかり、結局授業時間を無駄にしてしまうこともありました。電子黒板ならば、スクリーンなどない教室にも、これだけを持ち込めばすぐに用いることができます。また実際に黒板に書き入れた内容などをそのまま印刷したり、データ保存してネットワークで共有できるという点でもメリットは大きいですね。

で、これがいくらくらいするものなのか、早速調べてみたらかなり高価…インタラクティブ機能をもったものは、30万円くらいはしますねぇ…ということで、自らの授業への導入は断念。データを扱う際の即応性という観点からみて、効率的な取り回しのできる電子黒板は、授業改善や研究プレゼンなどに、大いなる可能性を秘めています。どうにかして、これを使える機会ができないものでしょうか…(と、ぼやいてみる)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年10月25日 (火)

スタンフォード大学のPodcastingによる講義配信

合衆国のスタンフォード大学で講義などのPodcasting配信が来年度から始まるらしい。講義などの実験的な配信はiTunes Music Storeで聞けるらしいですね。いずれはスタンフォード大学で受講している学生しか、受信できなくなるようです。いやはや、こうした動きはいずれでてくるだろうと予想していましたが、アメリカは流石に動きが速い。

これまでもe-learningの試みは内外のいろいろな大学で行われてきたと伺っていますが、軒並み失敗しているとも聞いています。自前でサーバにコンテンツを蓄えて、音声・動画配信を行うことは技術的にクリアしなければならない問題が多々あると思うのですが、何よりそれを受ける側の学生にとってはそれに接するインターフェースとしてパソコンしか想定されていないというのが、今までのe-learningが失敗した理由の根源にあるのではないかと僕は思っています。

パソコンに詳しい人が思うほど、パソコンが万人のために開かれたツールになっているとは思えない。放送大学やNHKの教育放送が社会的に普及しているのは、メディアとしてのラジオやテレビがとても簡易に扱えるツールとして万人に開かれているからであり、そもそも講義に接する前の段階でそこに至るまでにクリアしなければならない問題が多いパソコンは、道具の性格として「使う人」を「使える人」だけに制限してしまっている。教育機会は均等に与えるべきなのに、本末転倒な話です。

それに比べれば、iPodはより家電に近い感覚の万人むけのツールになっていると思います。が、問題はどこでPodcastingを得るためのiTunesにコネクトさせるかということになるでしょうか…iTunesに至るまでにはやはりちょっとしたスキルが必要。そもそもiTunesを使えるくらいのスキルがある人がiPodを使っているのかも知れませんが、いずれ大学や街角に、ガソリンスタンドのようにつないでしまえばあとはPodcasting配信を受けとるだけの、iPodのコネクタが用意されたiPod Barなんてできてくるかも知れませんね。

| | コメント (0)

2005年10月20日 (木)

W-ZERO3発表

しばらく仕事に集中しようとブログへの発言は授業関連にのみに控えようと思っていたのですが、ガジェットマニアにはたまらない一品が発表されたので思わず発言。

WillcomからWindowsMobileというOSを搭載したSharp製のスマートフォンW-ZERO3が発表されました。携帯電話とPDAの中間のようなものですが、見る限りPDAに近いデバイスです。こうした多機能なスマートフォンは世界的にみて流行の兆しがあり、そうしたことはNokia 6630を紹介したときにも発言したのですが、ようやく日本もその流れに門戸が開放されたということでしょうか。

ネット通信についてはPHSですので安価に実現されており、問題はないと思います。それに無線LANも使えるので、たいていの公共の場で通信はこれ単体でいけるでしょう。(無線LANが使えるということは、Skypeもいけるということかな…だとしたら海外との通話も大分安くできるようになる。)ただBluetoothが搭載されていないようなので、PCとの接続はUSBケーブルに限られる点…この一点が個人的には惜しい。今時ワイヤードなんて、無粋。

外部ストレージとしては携帯電話で一般的なMiniSDが使えるようなので、PDAの分野で育まれてきたWindowsMobileの資産を活用すれば、EBpocketのようなEPWING辞書ビューワも使えるわけで、こうなると電話も、メールも、オフィス文書閲覧(修正も可)も、スウェーデン語辞書や百科事典も、なんでもこなせる多機能デバイスになりうる予感がします。

ただこうしたモバイルガジェットはうたかたにむすんではきえる泡沫のように、マニアだけに独占されてまって市場でひろく受け入れられなければ、あっという間に消える運命にあることは、これまでのPDAの経験から予想できます。WillcomとSharpが国産スマートフォンを出そうとした英断には高い評価を与えますが、今後こうしたスマートフォンが普及するか否かはわからない。その多機能さゆえに今は一寸眩惑されてますが、結局それが時間ばかり喰うだけで非効率な道具なら、PDAと同じように見切りをつけなければならない。結論は留保です。

ところで、もし効率的な教育・研究環境を実現するというならば、ひっそりとこの秋冬の商戦に投入された二つのコンバーチブル型のTablet PC、富士通のFMV-LIFEBOOK FMV-P8210と日本hpのHP Compaq tc4200 Tablet Cをお勧めします。前者は小型化が進んでいる分高価ですが、後者は重さに目をつぶることができるならばリーズナブルな選択です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005年10月13日 (木)

ThinkPadリカバリー中…トホホ

かつてマーフィーの法則なるものが流行りましたけれど、誠に皮肉なもので忙しいときに限ってパソコンという道具は調子が悪くなる…。昨年導入したThinkPad X40ですが、昨日のスウェーデン歴史ゼミでNationalencyklopedinが起動せず、「おかしいな、おかしいな」と思っていたら、案の定、仮想CDドライブが全く認識されなくなっている。Nationalencyklopedinの他にも、Svenskt biografiskt lexikonとか、Nationell arkivdatabasとか、仮想ドライブに保存されてきた参考文献はいわば僕の研究ツールの生命線なので、これがなくてはどうにもこうにも勉強がすすまない。

この1年半ばかりほとんどメンテナンスらしきメンテナンスをせず、酷使してきたThinkPadですから、最近DiskXツールというPC診断ソフトを使ってみても、その「健康」状態がとても悪い状態だったことは知っていました。しばらくはまだ大丈夫だろうと思っていたのですが、問題が起きるときはあっという間に進行しますねぇ。仮想ドライブの問題を究明している暇もありませんので、とりあえず仮想ドライブだけが使えない状態で、文章データとメールデータだけ外付けハードディスクにバックアップし、「えーいままよ」と工場初期出荷状態へのリカバリを始めました。

まぁ、もとよりメインのコンピュータ環境はWindowsも動かせるPowerBookにすでに移行していたので、今回のトラブルで実害はなく、今も仕事を続けられています。それにしても厄介だなぁ。今はとても忙しいので、これまで培ってきたWindowsのソフトウェア環境を再整備している時間的余裕はありません。ですから、しばらくの間はPowerBookを非常勤などの出先での仕事にも持ち歩かざるを得ません。それこそ「一台」体制となるわけですが、しばらくの間リスク分散ができないのは一番の不安…。しかもこの「しばらく」の間にはいろいろと大切な仕事が控えているのにもかかわらず…です。

メンテナンスを怠っていては、いずれは致命傷を負う厄介なWindowsですが、ThinkPadのリカバリシステムは快適そのもの。ボタンを数回おしただけで、あとは全自動です。しかしだなぁ…リカバリシステムが快適でも、それは実に本末転倒な話だよ、まったく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年10月11日 (火)

OpenOfficeのこと

PCトラブルに見舞われていた早稲田大学のMt-KBくんが無事に研究会を乗り切ったという発言に接しました。トラブルに巻き込まれた際に、僕はOpenOfficeという無料のオフィスソフト(ワープロ、表計算、プレゼンソフトなどひとまとまりになったもの)を紹介したのですが、それが役だったようです。良かったですね、Mt-KBくん。

多くの人がPCに接するようになり仕事を着実にこなされていますが、周りを見回してみると使っているソフトウェアはWordとExcelくらいで処理しているという人を多く見かけます。もちろんそれでも良い訳ですが、Microsoft Officeはときたま不安定な挙動に陥ることが多く、しかもそれはプラットフォームであるWindowsそのものを巻き込むものだから、作りかけの文章などそのまま水泡に帰した経験が誰しもあるはずです。つまりMicrosoft Officeでは、とても大きいリスクを抱えたまま作業をしなければならず、しかもそれは不安定なものでもあるにかかわらず法外と思えるほどに高価だという問題があります。

数の論理とは誠に恐ろしいものです…。結局周りの皆が使っているとなれば、どんなに納得できないものでも自分も使わざるを得ないからです。こうした問題を現状の不安定なWindowsというプラットフォーム上で回避するには、なるべくリスク分散型の手法をとるしか手はありません。例えば、まずテキストエディタで文章を書きすすめ、最後の最後でワープロソフトで文章を整形するという過程です。テキストエディタではかつての京大式カードのようにメモをとっていくわけですが、それらはメモのテーマ別に日本語、スウェーデン語…という風に言語別をかえて書いていく。(現状ではテキストファイルにおける多言語処理は文字コードに関するちょっとしたテクニックがいるためです。)最後の最後の過程でそれらをまとめるときにだけWordを起動し、それらを整理するという感じです。こうするだけでだいぶリスクは回避できるでしょう。

最大の問題は最近Wordファイルそのものの提出を求められる仕事が多々あることです。みながWordを買っていて、それを使っているわけではないでしょうから、こうした慣行が蔓延するのはいかがなものかと思います。校正が必要なファイル提出についてはテキストファイルでの提出、どのみち最終的にハードコピーを必要とするファイル提出(例えば脚注などはこれで付しておいて、あとは印刷してもらって校正してもらえばいいのです…結局ほとんどの出版社など、ハードコピーを要請されますから…確実なのは紙とペンということでしょう…その考えには賛成です)についてはPDFファイルなどでの提出で十分と思っています。WordをはじめとするMicrosoft Officeが強制されない環境ならば、ワープロソフトは文章整形さえできれば何だって良いわけで、一太郎でも良いだろうし、OpenOfficeだって良い。

例えば、学生のみなさんのなかで財力的に余裕がないという方がいらっしゃったら、是非OpenOfficeの使用をお奨めしますね。OpenOfficeは、基本的にMicrosoft Officeのファイルを互換性をもった高機能な(強力な)オフィスソフトですが、Microsoft Officeにない機能としてPDF作成の機能があらかじめ搭載されているという利点があります。これはOpenOfficeを使う最大のメリットになるところで、なぜなら高価なMicrosoft社のOfficeやAdobe社のAcrobatを購入しなくても、ワープロやプレゼンのファイルからPDFファイルという普遍性をもったファイルを作成できるからです。この一点だけとってもOpenOfficeの導入をお奨めできます。(OpenOfficeの利点は、これがクロスプラットフォームに対応しているということにもあります。Linuxでも、Windowsでもいけますし、Macでもちょっとした工夫をすればOpenOfficeそのものが動き、これのMacOS X移植版NeoOffice/Jというのもある。いずれも無料です。)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年9月25日 (日)

iPodの効用の続き

前の発言から、ついつい長い眠りについてしまいました…というのは冗談で、実のところ休日返上で大学の営業活動に勤しんでおりました。それは良いとして、iPodの感想の続きを…。

まずiTunes Music Storeの「恐ろしさ」について。これは、音楽の聴き方の根本を変える可能性を感じたので実に「恐ろしく」なりました。iTunesをいうソフトウェアを使うと、あっという間に欲しい音楽を探し出し購入できますから…「危うし、レコード屋さん」。Apple社もなかなか商売上手で、僕はApple Storeでしか今まで買い物をしたことがなかったのだけれども、そこに登録されていたクレジットカード情報がiTMSにも連動していて、なんだか(本当に!)あっという間に何の苦もなく(サクっと)音楽を買えてしまった…これではお金の使いすぎが心配。iPodとiTunesの連動によるシンプルな操作体系は実にスマートな音楽生活を可能にするけれども、同時に大変「危険」な臭いもします。

iTMSデビューにあたっては、まずは正直にいつも手放さず聞いておきたい音楽ということで、躊躇なくバッハの『マタイ受難曲』とワーグナーの『指環』を購入してみました。(ちっちゃなiPod nanoと音楽史上に残る大作というギャップがいいでしょ(笑)…ともに抜粋版ですけど。)選定の基準は「スウェーデンに添い遂げる!」というテーマのもと二人のスウェーデン出身の名歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(『マタイ』のアルト・アリア)とビルギット・ニルソン(『指環』のブリュンヒルデ)で選んでみましたが(…恥ずかしながらショルティ&VPOの記念碑的『指環』を購入したのはこれがはじめてです…)、試しにハードディスクに取り込んでおいた今年発売されたバルトークのピアノ協奏曲集も含めると、1960年代初頭(『指環』)、1980年代末(『マタイ』)、2000年代初頭(バルトーク)の録音ということで、クラシック音楽の録音技術を四半世紀ずつたどる結果になりました。

(ただしクラシック音楽に関しては、まだまだ登録されている音楽の数が少ない(例えばユニバーサルミュージックの音源のはずなのにリヒターの『マタイ』など見あたらなかった)のと、楽曲を検索する手段が非常に不出来で目的の楽曲になかなか行き当たらない(例えばショルティの『指環』など思わず見過ごすところだった)という問題が現状のiTMSには残されている気がします。)

『指輪』はステレオ録音初期のものですから、iPodなんかで雑音のない音源に直に接してしまうと録音の粗さがよくわかります。今後アナログ録音された音源はどんどんデジタル処理して保存しておかないと、マスターテープの劣化がとともに歌手たちの歴史的な歌声も残念なことになってしまいかねない。文化財保護のひとつのかたちとして、アナログ音源のデジタル保存もありかなと思います。ガーディナーの指揮する演奏は優等生すぎてあまり面白くなかったけど、デジタル録音の革新性を感じたのは『マタイ』。今聞いても遜色のない明瞭な音空間が再現されているので、こうした録音手法が広まった1980年代は録音技術史上一つの画期だったこと、そしてデジタルデータの普遍性は時代と空間を超えるものであることを実感しました。

話がiPodから逸れましたので、もう一つだけiPodで感心したことを挙げてこの発言を閉じましょう。それはPodcastingについてです。PodcastingはiTunesにリアルタイムにため込まれる放送番組で、番組の配信者が新たな録音を提供すると自動的にそれをiTunesが取り込む仕組みになっています。iPodと連動させれば、iTunesに溜め込まれた番組を簡単に出先に持ち出すことができます。外国語大学で教員をしている立場としては、これは(誰もが容易に想像できるように)語学の手段として有効活用できそうです。試しにスウェーデン語関連の放送をチェックしてみるとSveriges Radioだけでも多くの放送が無料で配信されています。これを切り出してiPodで持ち出せば、通学・通勤の時間にいつもスウェーデン語に耳を慣らしておくことができるわけです。

ネット上で配信されているストリーミング放送をエアチェックする方法が意外と難しいものであることは以前発言したことがありますが、このPodcastingならば実に簡単に世界中の様々な言語による放送を高音質のまま切り出して持ち出すことができます。この技術はいずれ動画配信にも応用されていくでしょうから、そうなるとスウェーデンでしか見ることのできなかったニュースや討論番組などにも接することができるようになるでしょう。衛星放送を使ってみても未だにスウェーデンのニュースなど日本で見られる機会はないのですから、Podcastingが刺激する情報のグローバル化のインパクトは大変なものだろうと想像します。衛星放送なんて設備投資に莫大な出費が必要になるけれど、iPodならばshuffleで1万円そこそこ、nanoで2万円そこそこの出費で世界中の情報が得られるようになるのですから現状でもっとも安価な「越境」の手段ではないでしょうか。

(ちなみに学生・教員のみなさんがなるべく安価にiPodを購入したいならば、AppleStoreの教育機関向けプログラム(AppleStore for Education)を活用しない手はありません。総じて1割程度市価より安く購入できます。)

iPodについては、ほかにもファイルストレージとしての機能やボイスレコーダーとしての機能、OutlookやiCal/アドレスブック(これはMacOS Xデフォルトの機能)と連動する住所・予定閲覧の機能など、およそ日常生活で必要になる機能が網羅されています。「母艦」となるパソコンが必要にはなりますが、シンプルな操作体系ゆえにiPodがもつ可能性はただ音楽を聴くだけではなく、ユーザーの創意工夫に応じて無限に開かれていると感じました。「母艦」が高価で用意できないというならば、ユーザーアカウント別に環境設定の変えられる大学などのクライアント環境にiTunesを導入して「母艦」とし、iPodだけ自分で用意すればよい。(新学期に高価なパソコンの購入を迫るよりも、iPodの購入を勧めたほうが教育的効果は高いかもしれません。)以上に紹介したiPodのもつ効用を勘案するならば、当世の学生事情における三種の神器とは、これすなわち携帯電話・電子辞書・iPodということで決まりでしょうか。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2005年9月22日 (木)

iPodの効用

昨日、最近巷を騒がせている“黒くて薄いブツ”が我が家に届きました…。iPod nanoです。僕がはじめて手にするデジタルオーディオデヴァイスですが、これが音楽を聴くこと以外に一体どういう可能性を持つ道具なのか、折を見てこのブログに発言したいと考えています。iPod nanoについてはすでに各所で詳細が伝えられていると思いますので、ここでハードウェアの説明をするような「野暮」な行いはしません。ただ一言、ありとあらゆる「野暮」の対極に位置してデザインされた道具という感想をもっています。このデザインセンスはいつも僕の買い物に批判的な妻も舌を巻くばかり…そして次の瞬間に一言「私も欲しい」と妻をして言わしめる圧倒的な力をもっています。

iPodがなぜこれほど市場で受け入れられているのか…これを手にしてみてはじめてその理由を実感しましたが…とにかくiPodはシンプルにしてスマートな操作体系を実現している点、驚愕しています。パソコンとケーブル一本でつなげれば、パソコン上にインストールされたiTunesを介していつの間にかデジタル化された音楽・放送がiPodに取り込まれ、あとは聞くだけ…。何を今更…と思われる方がいるかも知れませんが、このシンプルさこそが市場に「破壊」的なインパクトをもたらしている理由なのだとうと、三十路おやじの僕は妙に納得させられたわけです。これまで僕はPDAで音楽を聴いてきましたが、PDAでの音楽を聴くまでの煩雑な操作を思えば、なぜPDAが普及せずiPodがこれほど普及したのか理由もわかります。PDAはその小さな画面にあれやこれやの多機能を盛り込もうとした…なんというか…踏ん切りのつかない、潔さの感じられない、実に「しみったれ」た発想の道具ですが、iPodはその対極にあって潔く機能を絞った道具であり、その潔さに感心しています。

これで音楽を聞くということについてですが、正直なところiPod自体よりは、iPodに楽曲を提供するiTunes Music Storeに「恐ろしさ」を感じています。(ちょっと寝てきます…続きはまたあとで!)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年9月18日 (日)

ネット放送を家中に飛ばす!

今日は連休中日ということもあって、大阪弁天町にある交通科学博物館に家族ででかけました。東京の万世橋にある交通博物館のように鉄道メインの博物館ですが(…まぁ、僕は鉄道のことは本当にちんぷんかんぷんなんですが…)、昭和30年代末〜40年代半(つまり僕が生まれる直前)の公共建築の雰囲気が、何とも言えない「よい」雰囲気を漂わせている博物館です。それにしても親子連れの多いこと、多いこと…。息子もかなりはしゃいでいましたが、帰宅後何が一番楽しかったのかと尋ねると、「行き帰りの電車の車内放送」と答えていて、やはり「なまもの」のもつリアルな感覚に博物館は及ばないことを実感しました。

さて最近は忙しくて、本当に買い物に行く時間はないのですが、その反動からちょこまかと思いつくままにネットで「衝動買い」をしてしまいます。今日はAmazonからBelkin社のTune Cast II Mobile FM Transmitterが届きました。(いえいえ、これについては妻との相談のもとちゃんとした古谷家での利用目的を鑑みて購入に踏み切ったのですが。)これは、読んで字のごとくFM電波に載せてパソコンやデジタルオーディオ機器の音声を飛ばすための道具(FMトランスミッター)です。最近のiPodの流行を受けて、たとえば車のなかでiPodを聞いたりする人がこうしたFMトランスミッターを購入して、iPodから飛ばした音楽をFMラジオで拾って聞くことが、それなりに普及しているようです。古谷家では、書斎でほぼ24時間垂れ流し状態のSveriges Radioのスウェーデン語によるストリーミング放送を、居間でも聞くことはできないか…ということから導入が決まりました。(効用に比せば、安価な道具と思います。)

まずPowerBook G4のヘッドフォン(音声)出力端子にFMトランスミッターを接続します。(あらかじめ出力端子には二股分岐ケーブルを購入しておきましたので、書斎のアクティブスピーカにも音は出力されています。)このBelkinのFMトランスミッターは一定程度の連続した音源を関知すると自動的に電源がOnされ、逆にそうでないとOffされるつくりになっています。接続したあとは、トランスミッターで適当なFM周波数を設定し、隣の居間にあるステレオ(これはもちろんFM受信のできるラジカセでもよい)でそのFM周波数を拾えば、PowerBook G4に流れているストリーミング放送が居間のステレオでも流れるという仕組みです。

このトランスミッター自体の電波出力が弱いような気がするのですが、3mくらいの距離ならば、なんとか電波を拾います。遠く離れれば、FMラジオと同じような感覚で雑音が混じります。音源元の出力程度による違いかもしれませんが、電源を直接とっているPowerBookからの音ならば雑音も少ないのですが、バッテリ駆動しているPDAからの音だと雑音が混じってきます。古谷家の場合、普段はPowerBookで接続しているネット放送を、すぐ隣の居間(…しかもステレオのチューナならびにアンテナ線はFMトランスミッターと壁越しに向かい合うように配置されている…)に転送する用途なので、音質に神経質にならなければ、「まぁこれで十分かなぁ…」といった感じ。

このトランスミッターは使い方によっては、なかなかよい語学ツールにもなりえます。最近は世界中の言葉によるネット放送がいつでも、どこでも、よい音声で聞けるようになりました。しかしその放送をパソコン上に録音するなら、まだなんとかソフトウェア的処理によって可能なわけです(とはいっても、ネット放送を録音する方法は意外と厄介です)が、これをたとえば従来からあるMDやカセットテープに録音する簡単な方法はなかなかありませんでした。しかしこのようにパソコンからFM電波に載せて、従来のラジカセやステレオでネット放送を聞けるならば、ふつうにラジオ番組をエアチェックするのと同じように、それをMDやカセットテープに録音できるということでもあります。

繰り返しになりますが、まぁ、あまり音質にはこだわらなければ…の話です。FMトランスミッターはその程度の道具なんですが、使いようによっては便利な道具かもしれません。しかしだなぁ…中秋の名月に蟋蟀かなんかが部屋の片隅に巣くっている…この今の宿舎では音質もへったくれもありゃぁしませんぜ…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年9月17日 (土)

PowerBook G4のデスクトップPC化

残暑が厳しいからでしょうか、あいもかわらずPowerBook G4の冷却ファンは騒音をたてながらまわりっぱなしです。最近はパソコンの冷却ファンで季節を感じるようになりました…これもいずれ季語になっていくのでしょうか…。で、自宅書斎机のスペースを拡げようと、(安かったので)Cut&Paste社のPower Stand for Power BookをAppleStoreで購入しました。 PowerBook G4には、前より愛用のHappy Hacking Keyboard Lite2とLogicoolのV500 Cordless Notebook Mouseを接続。(ただしHHKには、MacOS X接続用のドライバーを別途購入する必要あり。)ここまでは快調に環境を構築しましたが、自宅でこれまで長らく使ってきたLogitec社のLCM-T172AD/S(S)という17インチ液晶モニタを接続させる時点で、MacOS Xの「謎」の仕様にぶつかりました。

PowerBook G4は外部出力端子を(当然)もっていて、DVI-Dの24ピンデジタルコネクタにも、アナログコネクタにも対応できます。今回は前者でモニタに接続させようとしましたが、最初、 液晶モニタには黒い余白がうまれ、XGAの範囲までしかモニタには反映されませんでした。で、(1)一度外付けキーボードとマウスをPowerBookに接続させた後、「スリープ」状態にし(この状態でPowerBookの液晶を閉じる)、(2)「スリープ」状態のまま外部ディスプレイを接続させ、(3)外付けキーボードから適当にキー入力して「スリープ」状態を解除するという過程を踏むと、確かにPowerBookの液晶は閉じたままで、外部液晶モニタにSXGAの解像度でPowerBookの画面が再現されました。しかしPowerBookを起動させたときに、この過程を毎回辿るのは実に面倒。「謎」です。

PowerBookのこの仕様は「謎」ですが、使い始めてはや半年…Logitecの液晶モニタは安価だったのに機能十分で、個人的にお奨めです。液晶モニタの選択も考え出すときりがないのですが、大きさ・解像度…といったチェックすべき最低限の基準のほかに、接続端子の形式も重要な要素になってくると思います。通常はアナログ入力端子(…これは安価)か、デジタル入力端子(…24ピンのものではっきりとした映像が実現できますが、多くのラップトップPCではまだまだアナログ端子しか対応していないので、変換アダプタが必要になります)かのいずれかだと思いますが、このLogitecのものは、両方の入力端子がついています。自分のパソコンがアナログ、デジタルのいずれに対応しているかわからない場合には、こうした両方の端子がついているものを選択してもよいでしょう。

僕はデジタル端子にMacをつないで、アナログ端子にはThinkPad(Windows)を接続してよく使っています。画面の切替はボタン一つでO.K. 僕はこの機能を使って、プロジェクタを使うプレゼンテーションの予行演習をよくやっています。(いちいちプロジェクタを持ち出すのは面倒ですからね。)実際に持ち出すノートパソコン(ThinkPadである場合が多い)を、プロジェクタに見立てた液晶モニタに接続して演習を行うのです。自宅でプレゼンの練習をするには、こうした複数の入力端子があるモニタがあると便利ですよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Gmailに脱帽

最近プライベートなEメールも、大学のEメールもすべてGmailへ転送するようにしていますが、いったいGmailはどのようなフィルタリング機能を持っているのでしょう…こちらはほとんど何も設定らしい設定をしていないのに、毎日大量に送られてくる迷惑メール(スパムメール)を見事にはじいてくれています。最近一番困っているのは、いわゆるinfoスパムと呼ばれる相手方のメールアドレスがinfoのものですが、完璧に迷惑メールとして処理しています。ThunderbirdやMail(MacOS X標準のもの)は迷惑メールフィルタの設定が育つのに時間がかかる(それでも後者はよくはじくようになりました)ので、いきなり高い精度と迷惑メールをはじいてくれるGmailには脱帽です。

| | コメント (0)

2005年9月16日 (金)

EndNote Ver.9

昨日は午後10時まで会議が続いていましたが、そんな「怒濤の会議デー」の合間を縫ってThomson Daleのデータベースソフトウェア開発部門の日本代理店であるユサコ社からEndNote Ver.9のアップグレードCD(Windows版)が届きました。7月のリリースですから落手するまで2ヶ月以上かかったわけですが、突然届いたのでなんだか得した気分です。(2005年内にVer.8を購入してユーザー登録をした者には無償アップグレードの権利があるので、当然なのですが)どたばたとしていてまだ詳細を確認していませんが…Ver.8がメジャーアップグレードを果たした版でしたから、今度のVer.9はその「バグ取り」版といったかなりマイナーな感じ。どこが変わったのか、まだよくわかっていません。突然CDが届けられたので「Mac版は?」と不安になりましたから、即座にユサコ社に電話連絡。Mac版のVer.9のアップグレードCDははやくとも11月まで届かないそうです…。いやはや一年に一度のペースでのアップグレードですか…ATOKなんかもそうなんですが、いちいち買える資金的余裕がないので「決定」版をドーンと出してもらいたいもの。

| | コメント (0)

2005年9月 9日 (金)

コンピュータの目

ある意味、仕事に疲れたときの逃避としてコンピュータをネタとする話題は僕にとって最適なものですから、今日もまたコンピュータネタを一題。

常々ラップトップパソコンを用いたプレゼンテーションで、「あったら便利だろうな」と考えていた機材は書画カメラです。書画カメラはスキャンできない資料をプレゼンの現場で即座に見せることができるので大変便利な機材なのですが、欠点が二つあります。一つは個人で所有するには大変高価であること。二つは大学などで用意されていても据え付けであったり、例え持ち運べるとしても大型のため機動性に欠けること。(例えば、カシオからはYC-400という書画カメラがあって、確かにコンパクトで魅力的なのですが…高い、高すぎる。)そこで、あまり使う機会はないがいざというときの資料提示のために、可搬性の高い書画カメラ機能を代替できる機材を探していました。つまり持ち運びのできる「コンピュータの目」を探していたということです。

ここで考えられた選択肢は二つ。一つはWebカメラ機能をもったデジタルカメラをラップトップパソコンに接続して使うこと、二つはラップトップパソコンに接続したWebカメラを胃カメラのようにして使うことでした。前者の方法を先に試そうと思ったのですが…最近のコンパクト型デジカメってのはなんですなぁ…たいていのものはクレードルという台にデジカメを置いて、それを経由することによってパソコンと接続させる。デジカメ本体を直にパソコンへケーブル接続できるものが意外と少ないことには驚きました。これではリアルタイムに画像をパソコン上に表示させることはできないわけです。(例外的にサンヨーのザクティや富士フィルムのファインピクスにWebカメラ機能をもったものがありましたが、前者は値段が高いこと、後者は記憶メディアが特殊なことを理由にめあきらめました。)

コンパクトなデジタルカメラの現況に絶望した僕に残された選択肢は、必然的にWebカメラに絞り込まれました。Webカメラについては、Skypeなどの流行を背景に、手軽にテレビ電話・会議を構築できるツールとして最近意外と多くの種類のものがとても安価に出回っています。しかし今回の僕の用途は書画カメラの代替であって、30万画素くらいの低い画質のWebカメラ、あるいは対象への近接撮影ができないWebカメラでは目的を達しません。そこでいろいろとWebカメラの情報を集めた結果、一般的なWebカメラの値段と比べると多少高価なもののApple社のiSightが画質的には一番良さそうだと判断しました。

iSightなのですが、一言でまとめれば操作をスマートかつ簡潔に行いうるようにデザインされたWebカメラだと言えます。ただケーブル一本接続するだけで自動的にカメラの認識と電源の供給が行われ、関連するソフトウェアが起動します。映像をキャプチャして、JPEGファイルに出力することもできます。また外への持ち運びのことも十分考えられており、いろいろな環境で対応できるように様々なスタンドやケースが付属している点は好印象です。そして、ただカメラだけでなくマイクまで内蔵され、PowerBookに「視覚」だけでなく、鋭敏な「聴覚」まで付加される点には感心しました。音を拾ってくれるということは、例えば会議などをしているときに、その会議に参加している自分を相手に映し出すだけでなく、その場で進行している議事をリアルタイムに録音できるということです。この機能は非常に便利で、例えばMicrosoft Word 2004にある「Wordノート」で議事をメモすることにしていれば、「Wordノート」には音声メモをファイルに埋め込み、それをインデックス化する機能があるのでほぼもれなく正確な議事録が作成できるわけです。(なるほどMacOS XにおけるMicrosoft OneNote(…以前このブログで紹介したWindowsのソフトウェアです…)は、「Wordノート」へ機能的に取り込まれていたのですね。)

さてさて話が脱線しましたが、肝心の画像の質なのですが、安価なWebカメラに比べれば、さすがに画質は綺麗なほうだと個人的には判断します。(ただしあくまでも主観的印象です。)5cm程までなら接写も可能で(…しかもオートフォーカス…合焦のスピードも快速…)、文字もクリアとは言えないレベルですが、「おおよそ」認識可能なレベルで映し出してくれます。ですから、当初僕が目論んでいた書画カメラ機能を代替できるものと判断しています。(ただし実際にまだ講義で使ったことがないので、現場に臨んでみないとこれが本当に使えるかどうか、結論は出せません。)とはいえ問題をいくつか感じてもいます。まず蛍光灯程度の室内の明るさではiSightが映し出す被写体の画像はいささか暗いものであること。これについてはiSightの周辺機器としてGriffin SightLightというライトが販売されていますので、これを使って被写体を明るく照らすことによって画像をより鮮明にできるのではないかと考えています。

最大の問題はiSightが映し出す画像が、鏡のように左右逆にディスプレイに映し出されてしまうことです。これは書画カメラとしての機能を期待していた僕としては最大の誤算でした。まるでレオナルド・ダ=ヴィンチが書いた文書のようにiSightは文献を映し出します。これはiSightの仕様らしいので抗いがたい問題です。これまでApple社には結構好印象を持ち続けてきたのですけれども、このiSightについてはこの謎の「鏡の写し絵」仕様がなぜ存在するのか、その理由を全く理解することができません。ま、緊急避難的に書画カメラを代替する目的で導入したものですから、あまり詳細に画像を映し出す必要はないのですが。iSightについては、100点満点で50点くらいの辛口評定を下します。実際に講義で使えるのかどうか…これについては秋学期以降、乞うご期待…って感じです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年9月 7日 (水)

大学に届いたメールの転送方法

一昨日の発言でGmailをご紹介しました。このGmailをはじめ、一般的なWebメールは、ネットに接続された端末からWebブラウザを通じてメールを送受信できるという普遍的な利便性をもっています。@niftyなど、一般的なネット接続代行業者から提供されているメールアカウントの場合、最近ではWebメールのサービスやメール転送サービスが提供される場合が多くなりました。しかし、例えば自らが所属している大学から付与されているメールアカウントの場合、そこに届いたメールがWebメールへ転送されなければ、結局ローカルなパソコン環境を持ち歩きメールクライアントソフトを用いる必要がでてきてしまいます。(もちろん一部の先進的な大学ではWebメールサービスやメール転送サービスを公開していますが。)そこで今回の発言では、大学のメールアカウントに届いたメールをWebメール上に転送する方法を整理します。

転送方法の骨子は、大学のホストコンピュータ上に設定されている自らの領域に .forward というファイルを作成するということになります。.forward のなかには、(1)自らの大学から与えられているユーザーネームと(2)転送したいメールアドレスを書き込むだけです。

この .forward を設定するには二つの方法があります。まず自らのローカルなコンピュータ環境上でテキストファイルを作成し、FTPを用いてそれをホストコンピュータにアップロードするという簡単な方法をご紹介します。

この方法の場合、まず適当なテキストエディタを使って、.forward.txtというファイルを作ります。そしてそのファイルのなかに以下の内容を記述して保存します。

\○○○,△△△@□□□.com

この事例の場合は、大学から与えられているユーザーネームが○○○で、△△△@□□□.com というメールアドレスに転送したいということです。この記述を行うと、大学のホストコンピュータに届いたメールを蓄積したまま、メール転送が可能になります。次にFTPソフトを使って、ホストコンピュータから提供されている自らのFTPディレクトリに接続し、public_htmlという名前のフォルダと同列の場所に、ここで作成した.forward.txt をアップロードします。最後にアップロードしたファイルの名前から.txtを削除して、.forwardとします。これで作業は完了です。

次にご紹介する方法は、 sendmail というメールサーバソフトを採用しているUNIXで管理されている大学のホストコンピュータで適応できる方法です。おそらく通常の大学ではサーバはUNIX系のシステムで運用されていると思いますので、汎用性の高い方法と思います。しかしこの方法では、telnetというソフトウェアとコマンド編集の技術が必要になります。

まずtelnet を用いて、大学のホストコンピュータにに接続します。Windows の場合は「ファイル名を指定して実行」に"telnet 接続先の大学のメールサーバネーム"を入力します。大阪外大の場合ならば、telnet webmail.osaka-gaidai.ac.jp を打ち込みます。そうするとまずLogin: という表示がでてきますので、ここで自分が使っているメールアドレスの@より前の部分を入力します。次にPassword: と表示されますので、メールの送受信で使っているパスワードを入力します。

次にコマンドラインに以下のように入力します。

echo \○○○,△△△@□□□.com > .forward

これであとはexitを入力して、サーバとの接続を切断し、telnetを終了すれば完了です。ここでechoの後に入力されている バックスラッシュは、キーボードで \ を入力すればOKです。場合によっては \ で表記されることも、バックスラッシュで表記されることもありますが、気にしないでください。もしエラーがでたり、転送を試みて失敗する場合には、同じようにtelnetでLoginとPasswordを入力した後、

cat .forward

と打ち込んでみてください。これで.forwardに記載された内容を確認することができます。どうしても転送がうまくいかず、.forwardを一度削除してあらたに設定し直したい場合には、

rm .forward

と入力してください。.forwardの設定が消去され、元通りの環境に戻ります。 ポイントはすべて半角文字で入力することと、最初のバックスラッシュ(あるいは\)を確実に入力することでしょうか。もちろん転送先のメールアドレスを正確に記載することも確認する必要があります。なぜならばもしこれが間違ったアドレスだと、例えば最悪の場合、その間違ったアドレスを用いている他人に自分のメールが転送されてしまうからです。一度でも転送がうまくいけば、あとは出先でいながらにしてWebメールで集中的にメール管理をすることができますが、こうしたリスクを伴う設定は常に自己責任の原則で行われるべきであることは言うまでもありません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年9月 6日 (火)

厄介なLinux ZaurusにおけるBluetooth設定

スマートフォンを機能的に補完しようと復活させたLinux Zaurusですが、今日Bluetoothの設定ができず、本当に疲れてしまいました。

最近はeXpansysというWeb上のコンピュータショップを使うと、欧米で販売されているパソコン機器が簡単に入手できるようになりました。そこで世界的に通信関連の周辺機器では定評のあるBelkin社のBluetooth CF アダプタを購入したまではよかったのです。

Linux Zaurusには初期出荷状態ではBluetoothの設定情報はありません。ですからLinux用のBluetooth設定を自らZaurusに加えていく必要があります。具体的にはBlueZというBluetooth用のプロトコルスタックを導入し、スマートフォンとの接続設定を確立してダイアルアップ接続にもっていく過程を辿ります。

で、今回購入したBelkin社のBluetoothアダプタはLinux用のドライバが用意されていないのですが、BlueZの公式サイトの使用可能機器リストにあったので大丈夫かと思いました。しかし、これがなかなかどうしてうまくいかない。このカードは最近のBluetooth CF アダプタとしては一般的なCSR社のチップセットを用いたシリアルポートタイプのものでしたから、BlueZの提供するドライバにhci_uartとこのカードの設定情報を加えれば(あるいはbluez_csr_serialというモジュールを加えれば)、作動できると思っていました。しかし上記のモジュールを導入し、必要とされる設定情報をターミナルから書き込んでみても、アダプタの青いランプが点滅するばかりで一向にスマートフォンとのペアリングはできない。すなわち電源供給まではうまくいっているにもかかわらず、このアダプタの設定情報がどうしても見つからないためドライバがうまく適応されず、結果的にターミナルからlsmodで確認しても、hcitoolで確認してもZaurusはこのアダプタを認識できていない状況です。

もう一歩のところまで来ているのはわかっているのですが、はっきり言って時間の無駄だし、面倒になったのでやめました。(僕は意外と短気なのです。)このBelkin社のアダプタは、WindowsXPの動いている(しかしBluetooth機能のない)ThinkPad X40では全く問題なく動作し、スマートフォンとのペアリングも完璧なのでThinkPad X40専用にしようかと考えています。さすがThinkPad。無駄な機能がない分、新たに周辺機器を加えたときの安定度が高いです。

で、こうなってくるとネットワークに繋がらない僕のLinux Zaurusは「音楽や動画も鑑賞できる電子辞書」でしかありません。一応WordやPowerPoint、PDFは閲覧できますし、テキストエディタもあるのでちょっとした仕事には使えますが、復活当初の目論みだったスマートフォンを補完するブラウザ機能を使うことはできません。ですから、このZaurusは、体力が減退していてどうしても荷物を軽くしたいときなどの「病床」用デバイスとして、再びお蔵入りさせようかと思っています。

やはりPDAは設定に時間を労した分に見合うだけの価値や成果を見いだせる道具には思えません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年9月 5日 (月)

文系教育者・研究者のお役立ちツール(4)

このタイトルで発言するのは久しぶりになります。学年暦としてはまだ夏休みが続いている大学も多く、それゆえに海外へ研究滞在や旅行をしている方々も多いでしょう。そうした海外と国内との行き来の際にちょっとした問題になるのはパソコンを持ち運ぶか否かということです。パソコンはちょっとした重さの荷物になりますし、精密機械ですからその扱いに気を遣う必要もでてきます。また海外にパソコンをもっていったとしてもそれをネットワークに接続させることができなければ、情報収集機器としてのパソコンの役割が半減してしまいます。ですから海外の滞在先で長時間キーボードにむかって集中する仕事がなくメールチェックくらいができればよいならば、あえてパソコンを持ち歩く必要もないとも言えるでしょう。また日本語を入出力できるコンピュータ環境が滞在先にあるとするならば、メールだけでなく書きかけの原稿ファイルなどもそれだけを持ち歩けば事足りると言えます。

今回この発言で紹介するツール(正確にはサービス)は、そうした海外のような遠方への外出時に役立つものです。それは検索サイトとして有名なGoogleが提供しているGmailというサービスです。GmailはMicrosoftが提供しているHotmailのようなWebメールサービスです。しかしGmailがHotmailのようなWebメールと決定的に異なるのは、無料で提供されているサービスながらユーザーが使用できるストレージ容量が2GBもあることです。(GmailのGは、GoogleとGiga Byteをかけているという話があります。)

一般的に言ってWebメールの利点は、いちいちノートパソコンを持ち歩かなくてもネットワークに接続された端末があるならば、いつでもどこでもメールの送受信ができることにあります。Webメールの場合、自分の私書箱にあたるストレージ領域がホストコンピュータ側に設定されているわけですが、理論上このストレージ領域はメールの保存先としてだけはなく、ワードやエクセルなどで作成したファイルやデジカメで撮影した画像ファイルなどを貯め込んでおくことができます。つまりネットワークに接続された環境があれば、世界中のどこにいても自分が日本で作成していたファイルを引き出して使うことができるというわけです。こうしたインターネット上にファイル保存領域を提供することに特化したサービスも、JustsystemのInternet Diskのようなものが知られています。しかしながら通常のWebメールとファイル保存のサービスは一元化されておらず、しかも無料でそれらのサービスが提供されていたとしてもそのデータ領域は数十〜百MBといった感じです。もちろんお金を払えばそれ相応のスペースを確保できますが、限られた資金で学究生活を送らねばならない私どもにとっては無料であることが重要です。そうした点をすべてクリアしているサービスがGmailです。Gmailは無料で2GBのスペースを提供されているだけではなく、多言語環境にも対応しています。また対スパムメール機能も付加されている点、Hotamailなどより信頼できるソリューションです。

Gmailは普通に使う分にはWebメールなのですが、GMail Driveというツールを用いるとマイコンピュータ上から一つのドライブとしてGmailのストレージ領域を認識させることができ、ローカルな環境でファイル保存・削除をするのと同じような感覚でネットワーク上のGmail領域を用いることができます。(ただしこのGmail DriveはMacOS Xには対応していません。)2GBも領域があると、それをメール用途だけで使うにはずいぶんと広すぎるわけですが、ファイルのストレージとして使用するにはこれくらいの容量が必要でしょう。Googleではこの広大なストレージにメールを消去することなくどんどん蓄えていって、お家芸の検索技術で即座に目的のメールにたどり着けることがこのGmailの最大の利点だと言っていますが、僕はWebメール機能をもったファイルストレージとしての利点に着目しています。もちろん検索が高速で優秀であることは言うまでもありません。

海外をはじめ外出先でも仕事をしたい場合、あらかじめこのGmailのストレージにファイルを貯め込んでから出かけ、出先でGmailのWebページをチェックできるパソコンがあれば、Gmailの添付ファイルとしてそれらのファイルを引き出すことができます。あとはUSBメモリなどにそのファイルを保存して仕事をすればよいのです。出先に必要なファイルを忘れた場合でも、このGmailのストレージに保存しておけばあせる必要はありません。Gmailはまだ日本のGoogleでは正式には開始されていないサービスであり、アカウントを取得するには既使用者から招待状を得る必要がありますが、工夫次第でいろいろと使用方法の可能性が広がるサービスであることには違いありません。これが普及した暁には、自分がもっているすべての電子メールアカウントをGmailに一元的に転送させておき、小さなUSBメモリだけをもって海外滞在するという時代がやってくるかも知れません…いや、もうやってる人も多いはずです。

| | コメント (2)

2005年8月25日 (木)

スマートフォンの欠点

今日は台風が接近しているので、大事をとって自宅研修。で、帰省中活躍してくれたNokiaのスマートフォンのメンテナンスを行いました。乗り換えして1ヶ月あまり、嬉しくていろいろなアプリケーションをとっかえひっかえ入れ替えしていたので、大部OSの中身に無駄なファイルが多くなったようです。まずはそれを一つ一つ”掃除”。どうもBluetoothを使った母艦コンピュータとの接続が安定しないので、Bluetooth接続の設定見直し。これについては、どうも一回、一回、その都度接続を新しく設定しなおすしか方法はなさそう。実に不便。

不便といえば、この帰省中最も不便だったのはVodafone Live!にあるモバイルバンキングができなかったこと。3G端末標準のブラウザからVodafone Live!に接続させた場合、これまでのPDC携帯電話ならば僕のメインバンクである大手都市銀行のサービスがあったものがどうしでも表示されません。で、直接その銀行に問い合わせてみたら、3G端末でのVodafone Live!では将来にわたってその銀行のモバイルバンキングサービスを提供する予定がないとのこと…。なんてことだ!

(その大手都市銀行は近々別の大手都市銀行と合併する見通しなのですが…後者は3GのVodafone Live!でもモバイルバンキングを提供している。今時モバイルバンキングサービスを提供できない銀行など、はやく合併されてしまえ!)

そんなこんなで、やはり携帯できるブラウザ環境が必要かなぁと思い、研究室に埋もれていたLinux Zaurus (SL-C750)を昨日研究室に行ったときに持ち帰ってきました。すっかりバッテリが乾上がっていましたが、なんとか起動…。ん?「Linux ZaurusってPDAじゃないの…お前はPDAを捨てたんじゃないか?」って、つっこみが返ってきそうですが、僕の頭のなかではLinux ZaurusはマルチタスクOSのLinuxが搭載された世界最小のパーソナルコンピュータと考えてます。ほとんどこれで個人情報管理をしようなんて考えていません。個人情報管理はスマートフォン(ないしは紙の手帳)で十分。Zaurusでは、ターミナル使ってばりばりコマンド打ち込んで、がしがし仕事に必要な電子辞書、PDF/Word/Excelビューワ、音楽ソフトなど複数のアプリを立ち上げて使います。液晶も発色が実に美麗で、個人的には今ある様々な液晶デバイスのなかでも一番気に入っている色あいです。

かつて構築した仕事用のZaurusの環境はちゃんと保存されていましたが、問題は通信環境とバッテリ。通信環境は今やスマートフォンだけですから、どうやってBluetooth環境をZaurusに加えるかが問題。良いBluetooth CFアダプタが見つかりません。このままでは単なる電子辞書状態。それからバッテリが完全に劣化してしまっていて、1時間と持ちません。バッテリがもたなければ、こんなのただのブロックに過ぎません。Linux Zaurusを復活させるには、以上の2つの問題を克服する必要があります。後者はバッテリを別途購入すればよいものの、前者については日本にBluetoothがほとんど普及していないだけにCFアダプタを購入できる機会がほとんどなく、実に厄介な問題です。

| | コメント (0)

2005年8月 6日 (土)

ブログ投稿クライアント

長期の帰省を前にしてブログ投稿クライアントを試しています。つまり帰省先の一つに常時ネットワークに接続された環境がないので、ブログ投稿にはローカルに発言を蓄積しておく必要があるためです。(僕が利用している@niftyのココログだと、基本はネットに接続して発言をする形式です。)おそらく帰省時にリアルタイムでは携帯電話を使った数行程度の発言を続け、後からノートパソコンのブログ投稿クラインアントに蓄積された発言を一気に投稿する形になるでしょう。

Windows環境ではこれまでもubicast Bloggerを使ってきたのですが、今回の帰省ではこの一年間フル稼働が続いたThinkPadを休ませて、PowerBookだけを担いで行こうと考えています。そこで今日はMac環境にectoを導入してみました。なかなか良い感じですね、このソフト。海外製のソフトですが、インストールしてみるとしっかりメニューは日本語化されています。いろいろな機能がついていますのでこれから慣れる必要がありますが、いつもネットに接続しているわけではなく、ブログの下書きをパソコン上でやりたい人には最適のソフトだと思います。

050722f

続きを読む "ブログ投稿クライアント"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年8月 5日 (金)

想像力を刺激する技術

最近Microsoftが発表した次のWindows、Windows Vistaに関する様々な情報をいくら読み返してみても、これを使った新たなワークスタイルを想像できないでいました。つまり今のところWindows Vistaについては想像力を刺激するほどの新たな機能を見いだせないでいるのです。それに比べて、昨今のiPodをめぐるApple社の攻勢には感心させられることが多くあります。

昨日から日本でもiTunes Music Storeがオープンしました。いわゆる音楽の有償ダウンロードサービスです。試しにiTuneを開いて接続させて見ましたが「100万曲のストック」と報道された曲数は伊達ではなく、クラシック音楽関連でさえ結構なメジャーレーベルが楽曲を提供しています。値段もCDを買うよりはだいぶ安いですし、何よりiTuneがあればどんな田舎に住んでいても楽曲にアクセスすることができます。

かつて田舎に育った僕はクラシック音楽に接する機会などほとんどなく、だから東京にはとても憧れました。それはHMVのような外資系のレコード店が日本に展開する前で、僕は上京するたびに東京各地に点在する老舗のレコード店に目当てのレコードを探し歩いたものです。しかしiTunes Music Storeはネットに接続できる環境にあれば地理的な格差を解消するため、かつて僕が経験した音楽への接し方、あるいは音楽(のような文化活動)を介した地方と中央の距離感のあり方を変化させそうです。

iTuneはiPodとの連携によって、その簡便性・利便性が際だつことは言うまでもありません。iTunes Music Storeで購入した楽曲をダウンロードし、それをそのままiPodの項目にドラッグするだけで外に持ち出せるのですから。しかしこのiTuneとiPodとの連携技術にみられる革新性はこの音楽ダウンロードの機能よりは、Podcastingという新たな放送・通信方法の提案に見いだせると思っています。

PodcastingはiTuneに登録したネットラジオの番組を自動収集して、番組内容の更新があると自動的にその内容をダウンロードし、iPodに転送する仕組みです。従来のラジオは緊急事態用の確実な放送手段としては生き残るでしょうが、例えば教育目的でも語学講座などはこうしたPodcastingに置き換えられる可能性があります。Podcastingは現在のところ音声データだけですが、いずれ映像データへの展開も予想するならば、放送大学にみられるような通信教育もこうしたPodcastingでの配信によれば、上で述べたようなネット環境の普遍性を背景として、番組放映の時間などに気にすることなく「いつでも、どこでも」勉強ができるようになる可能性があります。

つまりこれらの話をまとめるならば、iTuneとiPodの技術はメディアの受け手を束縛してきた地域性と時間性を解消し、iPodに蓄積された