最近のトラックバック

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 2013年10月 | トップページ | 2013年12月 »

2013年11月

2013年11月18日 (月)

北欧史概説b

阪大外国語学部で金曜4限に北欧史概説bを受講しているみなさん。今週以降の講義で用いる講義ファイルをアップします。スカンディナヴィア主義の説明が無事に終わったので、19世紀後半〜20世紀初頭の北欧諸国における議会主義の展開について内容が進みます。なお、Keynoteの配布資料作成機能の変更に伴い、横置きレイアウト1ページ2スライドの形式で講義ファイルを作成しています。(それでも読みにくいと思います。このアップデートは改悪だと思っていますが、申し訳ありません。)旧版のKeynoteの復活方法に関するご教示を頂きました。(ありがとうございます!)その結果、以前通りのレイアウトで講義ファイルを提供できます。以下のリンクは入れ替えました。で、よろしく。

11月22日の講義ファイルをダウンロード

西洋近世史特殊研究1・西洋史特殊講義・西洋近世近代史・西洋史

神戸大学の人文学研究科・文学部で、月曜4限に西洋近世史特殊研究1・西洋史特殊講義・西洋近世近代史・西洋史を受講されるみなさん!遅れてしまいましたが、こちらに今日以降の講義ファイルをアップロードします。今日の講義は、取り急ぎ先週説明をはじめた「バルト海帝国」における礫岩政体のかたちについて説明を続けます。(ですので前回の講義ファイルを持参してください。)もし、その話が終われば、ここにアップロードしたファイルに従って、「バルト海帝国」にみられた普遍君主のありかたについて、グスタヴ2世アドルフとゴート主義を例に説明します。なお、この発言では、前回アップしたファイルの改訂版にあったように横置きレイアウト1ページ2スライドの形式でファイルを作成しています。旧版のKeynoteの復活方法に関するご教示を頂きました。(ありがとうございます!)その結果、以前通りのレイアウトで講義ファイルを提供できます。以下のリンクは入れ替えました。で、よろしく!

11月18日の講義ファイルをダウンロード

2013年11月14日 (木)

漂流するポストAppleの模索

まさか、このようなタイトルの発言をこのブログに書くことになろうとは、数年前なら想像さえできなかった。数年前ならば、ひとつの流れとして知的作業を途切れさせることなく、それを支援してくれる道具は間違いなくApple社の提供してくれる一群の商品だった。


そうした感覚にぼんやりと違和感を覚えるようになったのは、iPhone5とiPad miniが出た頃だった。ブラック&スレートなiPhone5は弱々しい塗装はさることながら、筐体後背面の段差があるつくりは気泡なく保護フィルムを貼ることもかなわない。筐体デザインの断片化が知的作業の断片化を生み出すとまで、議論を飛躍することはできない。けれど、iPhone5をはじめて見たときに、完全なエコシステムの構築に万全を期してきたAppleのコンセプトに、ちょっとした「ヒビ」が入ったような感覚を得たものだ。iPad miniもそう。iPad miniは市場での7インチクラスAndroidタブレットの隆盛に後押しされ形で登場した感じがする。売れたとは思うけれど、iPad2クラスの処理能力のままretinaディスプレイを搭載できず、とりあえず小さな筐体ででっち上げられたようなものなので、中途半端さは拭えない。講義の際、処理能力の低い初代のiPad miniではスライドの切り替えに時間を要することがしばしばあり、何度「ごめん、ちょっと待って下さいね」と詫びたことか。(スマートが売りだったApple社の製品が「鈍くささ」を醸し出すようになった。)MacOS X Mavericksやそれに伴うiWorkのアップデートに至っては無償化という点が大きく宣伝されたけれども、新たに創造力をかきたてられるような機能の「提案」があったでもなく、逆に多言語間キーアサインの不一致などに不具合や、iWorkでの一部機能の後退などもあり、明らかに知的作業の「流れ」を断絶させる方向に僕を導いた。(iPhone5Sは使っていないのでわからないが、A7プロセッサの64bit化が大きく処理能力を向上させたらしいけれど、それに伴ってOSの挙動が不安定になっては本末転倒というものだろう。)


一言で言えば、最近のApple社の製品に、僕は「焦りに基づく取り急ぎ感」を見ているのだ。かつてのApple社のラインナップは、自社の目指すエコシステムに位置づけられ、とても明確だった。シンプルなラインナップは、ひとつひとつの製品の品質をじっくりと確認する余裕も与えただろう。一方でiTunesあるいはiCloudを核としたエコシステムがそれなりに機能するようになり、他方でその模倣が他社から提供されることになった結果だろうか、ここ数年、シンプルなラインナップの構成は完全に崩れた。タブレット端末はiPadとiPad mini、スマートフォンはiPhone5SとiPhone5Cといったように。僕は企業経営や市場戦略の専門家ではないから素人の戯言としてここに記すけれども、消費者はあるひとつの用途を求めてひとつの端末を購入するわけでから(・・・マニアでも無い限り、タブレット端末やスマートフォンを複数購入するなどということは普通はしないだろう・・・)、同じ会社で似たような機能をもつ端末を複数ラインナップにあげるということは、市場のパイをせばめることになるのではないか(・・・みんながみんなApple社のものばかりを買うことはないだろうから・・・)と思う。ラインナップを増やすということは、それだけそれぞれの商品の品質管理の負担が増えるということだから、ひとつひとつの製品に丹念に時間をかけられたシンプルな時代とは異なり、当然品質管理の面でも手が回らず、問題が起きやすいということになる。簡単に言えば、欲を出しすぎると足下が掬われるということだ。それは企業にとってもっとも大切にせねばならない信用を失わせる結果となる。先に紹介したiPad miniやMavericksの話は、こんなところを背景にして出てきた問題んだのではないかと感じている。


取り急ぎ僕にとって大切な問題は、Apple社の製品が僕の知的作業を「鈍くさい」方向に導きつつある今、次のオルタナティヴを選び出すという点である。僕はAppleマニアだったからApple社の製品を愛用してきた訳ではない。Apple社の製品がエコシステムの上に絶妙に配置された結果、知的作業の流れを最もスムーズに支えてくれたからこそ愛用してきたのである。つまり僕の仕事の作業上、一貫した知的な流れをストレスなく補ってくれるものであれば何でも構わない。こういう観点に立って、僕は今年に入ってからいくつかの道具を試してきた。僕の仕事の根幹は文章執筆だから基本となる道具はPCである。これについてはMetro UIを搭載したWindows8の動くノートパソコンをしばらく使ってみた。僕はWindows8自体は軽快で安定していてよいと思う。ただしWindows上で動くスウェーデン語やデンマーク語の辞書もないものだから、Windowsのよさはただ一点高度なビジネス文書の編集ができるMicrosoft Officeが使えるということだけに限られる。CroverTrailの搭載された商品だったことがいけなかったのだと思うけれども、とにかく処理速度が遅く、まともにPowerPointなどが動かない。それと、ある作業を行おうとするときに経由しなければならないプロセスの多さ。これらは無用な時間のロスとストレスしか生みださない。Windowsの使用をあきらめ、PCに関しては不具合を承知にMacしか選択肢はないのだと思っている。


問題はスマートフォンやタブレットなどの携帯端末だ。この夏のスウェーデン滞在の際には、Windows8の運用に併せてWindows Phone8の実力を測ろうとNokiaの端末を持参した。Nokiaのハードウェアのできも、OSとしてのWindows Phone8のできもよかった。けれど、スマートフォンなどというものは、MicrosoftやNokiaがいくら頑張ってみても、ユーザ側から見れば結局のところ導入されるアプリの質によってその善し悪しが決まってしまうものに思う。Windows Phoneに関してはアプリの数が圧倒的に少ない。いや、正確に言えばアプリの数自体は多いのだけれども玉石混淆・・・というよりはっきり言って石が多い。iOSやAndroidで提供されているような質が維持されておらず、現時点での継続的運用は不可能と判断した。そして現在、僕はAndroid端末をいくつか試験的に運用している。5インチクラスのスマートフォンであるNexus5と7インチクラスのタブレットデヴァイスであるNexus7である。これらの運用当初、「Androidもヴァージョン4に至って、アプリの充実度もiOSにおいついたのかな」くらいに思っていたのであるが、個々のアプリの質の点で僕はAndroidはiOSに劣っていると言わざるを得ない。とりわけビジネス文書編集用のオフィス系のアプリ。iOSではiWorkのサブセット版が提供されており、それだけでもそれなりの編集作業ができる。これに匹敵する編集能力をもったオフィス系のアプリは、Androidではいまだ存在しないだろう。それともうひとつ。Android端末の決定的な短所は、画像出力機能の貧弱さである。Nexus7の場合、SlimPortという外部出力端子があってHDMI接続が可能らしいのだが、そもそもこのSlimPortに対応したHDMI変換アダプタが市場に出回っていない。もしそれが手に入ったとしても所詮HDMIへの出力となってしまう。いまだ巷に多く出回っているVGAとの接続には、不安と工夫が伴うことになる。


現時点で、Android端末は趣味的な使用に関しては多いに僕を満足してくれるものだけれども、知的な作業を支援する道具としては不満を感じざるを得ない。この点では明らかにiOS端末が上を行くものであるけれど、日本におけるiOS端末には決定的な問題があって継続的な使用を再考せねばならないとも思っている。SIMロックという問題である。海外での知的交流が日常的な業務となっている身としては、SIMロックの問題は回避できない重要な問題である。これはApple社の問題というよりも、日本の通信キャリア側の問題であることは承知している。グローバルな基準で開発され実力をもった製品が、日本国内における市場戦略からSIMロックを施され、その実力をグローバルに発揮てきない現状がそこにはある。そうなると勢い、僕の関心はSIMフリー端末へと向かわざるを得ない。GoogleのNexusについていまだ知的作業を支援する道具として欠点を感じつつも、僕が試験的に運用をはじめた理由は、この一点にのみ帰せられる。これまでもSIMフリー端末は、Androidのヴァージョン2クラスやWindows Phoneでも使用してきたが、世界的に時代はLTEのような第4世代の高速大容量データ転送へむかっているから、Nexus5とNexus7というSIMフリー端末を選んだ次第である。


いささか漂流気味ではあるが、はたして僕のポストAppleの模索はどこへと向かうのか。折を見て、このブログでも報告していきたいと思う。


« 2013年10月 | トップページ | 2013年12月 »