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2011年3月

2011年3月30日 (水)

海外でのスマートフォン使用のすすめ(修正版)

短期間ですがフィンランド・エストニアへ出張していました。(いろいろと公務がありますので、3月末という時期しか今年度は出張時期を選択できませんでした。)今回の出張で僕は何を考えていたのかは別の発言に整理するとして、僕の経験のなかで皆さんにも役立つ情報をこの発言では整理します。

それは海外でのスマートフォン使用についての情報です。これまでも携帯電話の国際ローミングサービスなどありましたが、高い通信費が懸念され、またデータ通信を行えないなど難点がありました。これに対してプリペイドSIMカードが使えるスマートフォンならば、通信費を気にすることなく携帯電話として使え、また単体としてデータ通信ができることはもちろんテザリング機能があるものならばモバイルルータとして外出先でのラップトップPCによるネット接続も可能にします。

今回、僕はイー・モバイルで売られているPocket Wifi Sをフィンランド・エストニアに持ち込みました。Pocket Wifi Sについては、従来からイー・モバイルのデータ通信端末を使っていたため、国内ではそのSIMカードを継続して使う(つまり電話としての通話機能は使わない)ということで、端末を一括購入(19800円ほど)しモバイルルータとして使っています。端末本体の価格が2万円を切るスマートフォンは現時点でPocket Wifi Sくらいしかありません。(ただしバッテリの持ちが悪いとか、処理速度が遅いとか、画面解像度がQVGAなのでAndroid用のアプリがすべて使えるわけではないとか…格安端末ならではの問題はあります。)

僕は、普段iPhoneを愛用しています。もしiPhoneで海外のプリペイドSIMカードが使え、テザリング機能が解放されていれば、Pocket Wifi Sを買う必要は全くないのですが、国内でSoftbankが売っているiPhoneはSIMがロックされ、テザリング機能も閉じられています。それゆえ、海外でSIMカードも使え(いわゆるSIMフリー…ただしイー・モバイルは公式にはこれを認めていません)、テザリング機能をもった端末(…国内ではほとんど使わないのだから、できれば格安で…)が必要で、Pocket Wifi Sはそうした僕の必要性に最も適う端末でした。

今回ははじめての海外運用ということでしたが、結果から言えば、出張中最も役立つ道具となりました。まずフィンランドのヴァンター空港に降り立ち(…すれ違いで帰国だった津田塾大学のIさんとビールを一杯ひっかけた後に…)R-KioskiでSaunalahti.fiの7ユーロもしないプリペイドSIMを買いました。ヘルシンキの町中へ向かうバスのなかで、早速Pocket Wifi Sの裏蓋を開け、E-mobileのSIMカードと交換します。電源を投入するとSaunalahti.fiの場合、まずPINコードの入力を聞いてきますので、ここで初期設定値である1234を入力するとロックが解除されます。その後、Android携帯の場合には、自動的に18258というSaunalahti.fiの番号へSMSが送られ、言語設定がなされます。このときEnglishを選択します。電話の機能だけならば、これでおしまい。あとはプリペイドSIMに含まれた料金分の通話ができます。

データ通信を試みる場合には、設定→無線とネットワーク→モバイルネットワークでAPNの設定が必要になります。新しくアクセスポイントを作成し、Saunalahti.fiの場合には、APNでINTERNET(USERやパスワードはなし)、MMSの設定として、APNでmms(USERやパスワードはなし)、URL:http://mms.elisa.fi の入力だけで、スマートフォン単体でのメール送受信やアプリを介したデータ通信ができます。(Saunalahti.fiのHPにもAndroid端末向けのAPN設定情報があるのですが、僕の場合それではダメで上記の設定だけでいけました。)Pocket Wifi Sの場合には、テザリング機能のON/OFFは最初からデスクトップ画面にその機能と連動したウィジェットがあるので、データ通信設定がうまくいっていれば、このウィジェットからテザリングをONするだけで、無線のモバイルルータとしてラップトップPCのネット接続も使えるようになります。(ヘルシンキとトゥルクの間のVRの車内で僕はMacBook Airをこの手を使ってネットに接続していました。)

プリペイドSIMカードに含まれた料金分だけに限ってデータ通信ができるということは、様々なメリットがあります。もちろんテザリング機能を使ってラップトップPCをネット接続できる点は便利ですが、それ以上にPocket Wifi Sにある様々なアプリを使って、速やかにこちらが欲しい情報を得られることの効果は絶大です。例えば、今回の場合、WorldMateというアプリにすべての旅程を登録しておきました。飛行機の時間やホテルの場所などを逐一このアプリは教えてくれます。Googleのマップと連動したTripAdvisorなどのアプリがあれば、地元の施設情報なども確実におさえられますし、道に迷うことは一切ありません。Androidにデフォルトで入っている時計というアプリはアラームだけでなく、その時間の地元の天気状況についても知らせてくれます。個人的に一番役だったのはGoogle翻訳のアプリ。今回の出張でも僕はいつもと同じように毎日地元のスーパーで買い物をして自炊していましたが、エストニア語やフィンランド語はわからないので、そうしたときにちょっとした商品にある単語を調べる際にこのアプリが役立ちました。(Google翻訳について文章の翻訳は全く使い物になりませんが、緊急時に単語帳代わりにはまぁ使えるかなといった感じです。)

こうしたことは、データ通信ができるからこと得られるメリットです。テザリング機能を含めて考えてみると、5年前には「海外でもデータ通信が使えれば便利になるだろうに…。」と夢に思い描いていたことが、ようやくSIMロックフリーでテザリング機能を備えたスマートフォンの登場で実現したといった感じです。僕は国内ではiPhoneを愛用しているので(…iPhoneを手放せない理由は北欧語の辞書アプリが充実しているためです…)、スマートフォンを2台所有することになってしまいましたが、もし海外と日本とを往復する機会の多い方で、これからスマートフォンを購入する予定がある人には、SIMロックフリーでテザリング機能をもった端末(…格安なPocket Wifi Sでも良いのですが、もし端末一括購入に資金的余裕(40000円ほど)があるならば、バッテリの持ちがよくや処理速度のはやいイー・モバイルのHTC Ariaなどその後、HTC Ariaは携帯回線の旧規格であるGSMには850/900/1800/1900MHzの各帯域で対応しているため問題なく海外でも使えるのですが、HSPA/W-CDMAという高速データ通信を可能にするような規格にはイー・モバイル独自の1.7GHzしか対応しておらず、無線モバイルルータとして海外で高速通信を行うことはできなさそう…であることがわかってきました。Pocket Wifi Sの場合には、HSPA/W-CDMAについては1.7GHzと2.1GHzに対応していて海外での3G通信にも対応する可能性が大きいです。ということで低機能でもPocket Wifi Sで決めうちでしょうか)を1台所有しておくと、海外での活動をより充実したものにできる…と、今回の僕の経験から確信しました。

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