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2010年1月 4日 (月)

プロアクティブな実践行為

僕の年頭所感に溢れる積極的な雰囲気は「プロアクティブ」という形容詞で一言にまとめられる。自発的・主体的という意味だけではなく、先を見据えた行動をとるという意味で「前向き」であるということだ。先を見据えた行動の方向性は今までの自分を取り巻く環境に対する客観的な省察から見いだされるものだから、そうした意味では「プロアクティブ」な行動は過去に対する「レトロスペクティブ」な認識を踏まえてはじめて成就すると言える。(前言の年頭所感も、そうしたことを踏まえて書いてみたつもりだ。)

例えば今、僕の手元にはイーモバイルのPocket WiFi D25HWというデータ通信端末がある。外出先でのネット環境を確保するために僕は1年半ほど前からイーモバイルのD11LCという端末を使い続けてきたが、このPocket WiFiはD11LCの使用をめぐる省察に基づいて新たに導入した端末である。確かにこの1年半ほど僕の国内における生活圏でD11LCはネット環境を確保する最終手段として重宝した。(とりわけ新幹線やバス・モノレールのなかでの通信手段として、イーモバイルは安価ながら高速・安定したネット環境を提供してくれるので、僕は傑出した選択肢だと思う。)しかしD11LCはUSBカードであるためにUSB端子の付属するラップトップPCでしか使えず、また1年半ほど前のモデルであるために理論上データ受信速度は3.6Mbpsに限られていた。実際の受信速度は1Mbpsも出ていなかっただろう…それでも便利だった。

これに対してPocket WiFi は無線接続のルータ機能を搭載したデータ通信端末である。ネットに接続させたい複数のデバイスを無線で接続できるという点がこの機種の先進的な特徴である。例えば僕が出張するとき、僕はMacBook AirとiPhoneを携帯する。ようやく一昨年に見いだすことのできたこれら道具の組み合わせは、この先しばらく変わることはないだろう。ただしこのネット社会にあってネットワークに接続されていないスタンドアローンな状態では、それらの道具の利便性は低減してしまう。これまで出先でネット接続する際にはMacBook AirのUSB端子にD11LCを鞄のなかから探しだして逐次接続させていたが、これが意外と面倒であったし、限られた通信速度にも不満があった。iPhoneは3G回線をもった携帯電話であるから、どこでもネットに接続できているようにも見えるが、僕の本務先である阪大箕面キャンパスにおいては、あろうことかiPhoneのキャリアであるソフトバンクの回線が弱い。ネットワークに繋がらなければ、iPhoneなど単なるシリコン音楽プレーヤに毛が生えたものにすぎず、僕はそんなものを必要としていない。箕面キャンパスでは最近ようやく一部の場所で阪大の無線LANネットワークが整備されつつあるが、それがキャンパス全域を覆うものとはなっていない。とりわけ僕の授業が行われている建物では皆無だ。

こうした時にイーモバイルの回線は、ネット接続を確保する最終手段となる。Pocket WiFiの最も便利な点は、鞄やポケットのなかにこの小さなルータ付き通信端末を潜ませておけば、パスワードなどの接続設定を済ませたデバイスを5台まで無線で常時接続できることにある。MacBook Airであろうが、iPhoneであろうが…はたまたiPod touchや旧式のPDAであろうが、無線LAN機能を搭載したデバイスならば、イーモバイルの回線が存在する場所ならば常時ネットワークに接続可能というわけだ。僕の書斎には、かつて一世を風靡したSigmarionやZaurusといったPDAが複数死蔵されている。数年前僕は、いずれ普及するであろう無線LANに基づくネットワーク・プラットフォームに対応することを夢見て、それらPDAの各々に無線LAN機能をおごってやっていた。しかし無線LANのエリアは早々には普及しなかった。おそらく今の日本という国にあって生活圏の大部分を覆うネットワーク・プラットフォームは携帯電話網しかない。数年前、イーモバイルはパケット・データ通信使用に対して明朗で安価な料金体系を設定した。そうすることで常時接続可能なネットワーク・プラットフォームが、ようやく僕らの前に提供された訳だ。しかしパケット通信のためのハードウェアが主にUSB接続タイプに限られていたため、数年前のPDAに対する投資は無駄なままだった。それがPocket WiFiの登場によってようやく生きる可能性を得たのである。

自宅でPocket WiFiを試用している段階では、コンスタントに2.5〜3.0Mbpsほどのデータ受信速度をたたき出している。従来のD11LCの倍以上である。そして何よりほぼスイッチを入れると即座に複数のデバイス(…現状ではMacBook AirとiPhone、iPod touchしか試していない…)がワイヤレスでネットに接続される簡便さに、僕は大きな満足を得ている。近いうちにイーモバイルはデータ受信速度の上限を理論値上21Mbps(…Pocket WiFiをはじめ、現時点でのイーモバイルの主力データ端末のデータ受信速度の理論上限値は7.2Mbpsである…)とする新しい規格へ移行するであろうし、日本や中国、台湾のメーカが作るラップトップPCなどは別の無線通信規格であるWiMaxを内蔵するものが多くなるだろう。Appleの作るラップトップPCやスマートフォンがWiMaxを搭載するならば話は別だが、少なくともPocket WiFiの契約が続くこれから二年間は、今あるMacBook AirとiPhoneの組み合わせで仕事を続けることになるだろうから、それならば現行のPocket WiFiで十分と僕は判断した。Pocket WiFiへ機種変更は、これから二年先までの状況を見越したプロアクティブな行動だったと言える。

な〜んて…正月早々Pocket WiFiへの物欲に負けた自分の購買行動を正当化するために、「プロアクティブ」というもっともらしい言葉を冒頭に掲げて、長々と文章を書いてみた。文章を書くというのは実にオモシロイ。単なる物欲ネタも、言葉を選べばもっともらしい論調で、したり顔で語ることができるのだから。というわけで新年早々の物欲ネタではあるが、今回の機種変更にかかった投資額を回収するために、仕事に精進せねばならないというのが現実である。

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