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2010年1月 4日 (月)

プロアクティブな年頭所感

あけましておめでとうございます。東に目を遣れば日韓併合から100年にあたり、西に目を配ればこの9月の総選挙でスウェーデン史上初の女性首班(モーナ・サリーン女史)が誕生するのかが注目される2010年を、僕は大雪の金沢で迎えました。最近はTwitterのような新しい表現手段もあり、2000年代初頭から普及しはじめたBlogという媒体も古くなりつつあると感じています。(教材の配布なども、最近は各大学のオンライン教務システムでできるようにもなってきました。)

十年一昔とよく言いますが、昨年末モノ好きな僕にとってとても面白い記事を読みました。「この10年を定義づけた10のガジェット」という記事です。そこで紹介されているモノは、懐かしいモノばかりです。10年前に僕は東大大学院を休学して、ルンド大学歴史学部へ留学しました。(昨秋久しぶりに本郷に訪れたときに、本郷で生活していた期間よりも大阪で生活している期間が長くなったことに気がついたきには愕然としました。)この記事の筆頭に紹介されているキャノンのデジカメは初代IXY digitalで、隆盛を極めているコンパクト・デジカメの流れを決定づけたカメラです。10年前、妻と一緒にルンドへ留学したときにカメラ好きの妻はこのデジカメを使っていましたし、ルンドへ遊びに来てくれた東大西洋史以来の友人Yくんもそれを持参してました。IXYを持参しながら、3人でスコーネをドライブした思い出は忘れられません。翌01年春に僕は大阪外大に着任しましたが、そこにいらした東大西洋史の大先輩であるHさんが、この記事で2番目に紹介されているPowerBook G4(Titanium)を導入されており、それをうらやましく思いながらHさんのお手伝いをさせてもらったことを懐かしく思い出します。PowerBook G4(Titanium)のプロダクト・デザインのコンセプトは先進的で、AppleのハードウェアがIntelプロセッサ基盤へ移行した後も現行のMacBook Proへ至るまでそのデザイン・コンセプトに大きな変更はありません。この記事の3番目に紹介されているWindows XPは今でも大学各所で運用されているOSであり、現在のネット社会におけるパーソナルな領域を確立するに多大な貢献をなした基幹ソフトです。パーソナル・コンピューティングが一般的になって以来、これほど長く使われ続けているOSはないのではないでしょうか?ルンド大学に留学していたとき、歴史学研究所のシステム・アドミニストレータ的存在だった友人Rと、「ダイスケ、Windows XPのXPっていうのは、どういう意味か知っているか?Windows Expensiveだぜ。」とMac愛好者同士、冗談を言い合っていたことも懐かしい思い出です。

こう思うと、僕の生活をめぐるプラットフォームは10年前に定義づけられていて、今でもそのプラットフォームの上で僕は生かされているように見えます。昨年末に事業仕分けの対象になった大学関連予算をはじめ運営をめぐって様々な問題が山積する大学についても、考えてみれば10年以上前からこうなることが定義づけられていたプラットフォームだったと言えなくもありません。しかし2000年の僕と2010年の僕とでは、そうした大学というプラットフォームで生かされた結果、仕事の内容に激しい変化を経験して結果的に物事の考え方や感じ方が変わりました。確かに人はプラットフォームの上で生かされているのですが、そのなかで成長とでも言うべき変化を経験します。その変化は所与のプラットフォームに順応しようとする場合もあれば、適応障害を起こしてしまう場合もあるでしょう。そして、そうした変化をめぐる経験から次の時代を切り開く新たなプラットフォームを生み出す変化が出てくる場合もあるでしょう。僕たちの生きている社会は、人の変化を梃子にするからこそ静態的ではなく、動態的でありうるのです。だからこそ、十年一昔に定義づけられたプラットフォーム上で自分は受動的に生かされていると「後向き」に思うのではなく、自分自身の変化を明らかな証拠としつつ能動的に生きているのだと「前向き」に思いたい。

それでは、プロアクティブな新年を!

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