最近のトラックバック

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 井内太郎先生へのお答え | トップページ | 今年の私的ベスト・バイ »

2009年12月24日 (木)

クリスマス・イブに僕はMicrosoft Officeを再び弾劾する

何度このブログで同じことを発言しているかはわからないが、今日もまたMicrosoft Word 2008の不具合と格闘している。25000字程度の文字数で、日本語とスウェーデン語を混在させ、脚注などの体裁をもったWordのファイルは、一文字入力するたびに、必ずハングアップする。実のところ、今日は試しに最近慣らし運転をはじめたまっさらな状態のMacBook ProにOffice 2008とAtok 2009だけを入れて作業をしていて、それでも同じ問題が発生している。従って、この問題は、僕のMacに固有な環境に依存した問題ではないだろうと思う。はっきり言って、仕事が先に進まない。こんな不出来なソフトウェアをデファクトスタンダードとしている世の中の恐ろしいこと。というか、これが問題視されないということは、日本語とスウェーデン語を混在させながら、脚注をもったそれなりの体裁の文書を仕上げる仕事をしている人がこの世の中には少ない…というか、そういう人がいたとして、みんなWord 2008なんて使わないということなのか。WindowsのOffice 2007ならそんな問題は起きないというのか?Windows 7も最近馴らし運転を始めたが非常にまわりくどいユーザーインターフェースで、目的の操作に瞬時に到達できず気持ち悪さと非効率さを感じている。とにかく「どうにかして欲しい。」とつぶやいてみても、それは結局虚しい独り言。だから虚しさついでに、サンタクロースがこの世にいる(しかも北欧圏に)とするならば、僕は日本語とスウェーデン語を混在させても落ちることのないワードプロセッサをプレゼントに頂きたい…とつぶやいてみる。

(僕は完全にWindowsを捨てた。今から10年ほど前、CD-ROMのような媒体で流布していたWindowsで動くスウェーデン語の辞書や事典も、今はほとんどがインターネット上で検索できるようになりWindowsは全く不要になったからだ。そのかわりネットワークに常時接続されている環境が必須である。デジタルデータのやりとりに関してCD-ROMやDVDといった媒体が駆逐された点がこの10年の大きな変化だろう。広く世界を見通すと、いまだにディスク媒体を過信している日本人の「ディスク」信仰は異常な存在だ。さすがにフロッピーディスクは廃れたが、いまでもCD-RやDVD-Rはよく使われているし、さらにはBlu-Ray Discが次世代の光ディスクとして喧伝されている。しかし日本をのぞいた世界ではデジタルデータのネット配信が主流であり、Blu-Ray Discにはあまり注目が集まっていない。日本人は家電をはじめとするハードウェアの革新には敏感で、それをギャーギャーと騒ぎ立てるが、ネット上のソフトウェア・コンテンツへの知見は実に幼稚。日本人の「ディスク」信仰にも「ケータイ」信仰に近い「井の中の蛙」感覚を見る。著作権に対する意識の差(日本はとても敏感)があるかも知れないが、デジタルデータ配信される書籍の問題も似たところがあって、日本だけが映像・音楽・書籍などのデジタルデータ配信の波に乗り遅れると、今年が生誕200周年だったダーウィンではないけれど、日本はあらゆる点で「ガラパゴス」化していくことになる。)

« 井内太郎先生へのお答え | トップページ | 今年の私的ベスト・バイ »

コメント

 古谷さま、はじめまして。赤江雄一と申します。ヨーロッパ中世史を専攻しています。
 いつも主にブログを通じて勉強させていただいています。とりわけIT関連(とでもいうしかないのですが)のエントリーで大いに裨益しています。
 Microsoft Word のダメさについてはおっしゃるとおりだと思います。私がとくに困っているのは、大きな文章(A4で200ページ以上)を一つのファイルでマネージすることができないことです。できる場合もあるのだと思いますが、私の場合、あまりにも何度もファイルがこわれてしまうので、Wordでは、一つのファイルではせいぜい100ページほどの文書しか怖くて扱う気がしません。結局、Wordで作成した博論は、ぜんぶで20以上のファイルをつなぎ合わせるということになってしまいました。しかし、これだと大きなテクスト内の相互参照を厳密にしようとすると、複数のファイルに跨るため、手間がおびただしく、ほとんど不可能です。それで本当に困っていました。
 (あくまで現時点の感想ですが)私の問題が解決したのは、Nisus Writer Proというワープロソフトの導入でした。
 このところ、300ページ以上のファイルを延々いじっていますが、まったく壊れることがありません(このソフトで生成するファイル形式が .rtf (リッチテクストフォーマット)であることも関係しているのだろうと思います)。ワード・ファイルのインポート機能もあります。たとえこの機能が使えない場合も、docあるいはdocxファイルをそのまま直接 Nisus Write Pro でひらけば、たいてい問題なく開きます(埋め込みオブジェクトが画像化されてしまうことを除けば)。相互参照や検索・置換などの機能も非常に強力です。
 古谷さんが問題にされている多言語対応については、私も中期英語特有のフォントなどを混在させるテクストをあつかっていますが、問題ありません(スウェーデン語について個別的にはテストしていないのでわかりませんが)。日本での発売元のマーキュリーソフトのサイトにもあるように、「Unicode 対応多言語ワードプロセッサ」ですし、おそらく試してみられる価値があるソフトではないかと思います。
 http://www.mercury-soft.com/jp/products/pro/spec.html
 実は、1995年頃に修士論文を作成したときにつかっていたソフトが、このNisus Writer Proの前身である Solo Writer というワープロ・ソフトでした(当時でも、ヘブライ語などを問題なく扱うことができました)。その後、90年代終わりからMacがほとんど死に絶えていた世界であるイギリスに留学したのでやむを得ずWindowsに乗り換え、やっと2年ほど前にMac (Intel Mac) に戻ってきました。この間、Solo Writer のことはほとんど忘れていたのですが、Nisus Writer Pro というかたちで再びであったとき、そもそも、あのソフトがまだ開発を続けていたことに驚き、今回も頼りになることを見いだして感動しました。個人的にはまわりにおすすめしまくっています。
 古谷さんはもうご存じで不思議ではないと思うのですが、このソフトについてはブログなどでの言及がないように思いましたので、ひょっとしてお役に立てるかもしれないと思い、コメントさせていただく次第です。
 いきなり長文で申し訳ないです。

赤江さん!はじめまして!とても貴重なコメントをありがとうございます!新しい情報を教えて頂いて、とても嬉しく思います!

Nisus Writerは、個人的に言ってとても懐かしいワードプロセッサソフトです。僕がはじめてMacに触れたころ(漢字Talk7だったか、System 8だったか…)、ユニコードが導入される前の時代のワープロのなかでは、多言語処理が可能だったのは、Word Perfectか、Nisus Writerかぐらいしか選択肢がなかったですよね。MacのLC IIIとか、PowerBook 190とかを弄んでいた頃、僕も使っていた記憶があります。そのNisus Writerが今でも着実な進化を遂げているのですね!この情報を僕は知らなかったものでしたから嬉しく、そして同業者の方がやはりMicrosoft Wordで苦労されたというお話を聞いて、同志を得たような思いでもいます。

最近は、iWork09にあるPagesがEndNoteとの連携機能もあってなかなかよいつくりになってきました。長文のファイルを作成していても、PagesのほうがWordよりはるかに安定しています。ですが、Wordと代替させようと思うと、本来XTML形式なのでファイル互換性には理屈の上で問題のない筈のdocx形式のファイルをインポートさせるとレイアウトがくずれてしまいます。とりわけ問題は、日本の学術誌などで言われる1行○○文字、1頁○○行とかいう設定の指示で、カーニングをデフォルトとして発展してきたWordはどうにもこれが融通きかないし、Pagesへのインポートでこうした書式設定はずたずたにされてしまいます。(たまに一太郎を使ったりまでしています。)

もしよろしければ教えて頂きたいのですが、Nisus Writer Proの場合、(1)Wordファイル(doc形式でも、docx形式でも)インポートの際、書式設定は崩れず、そのままNisusにも引き継がれるでしょうか?(2)Nisusで編集したファイルをWord形式でエクスポート(出力)する際、やはり書式設定はそのまま崩れず、Wordに引き継がれるでしょうか?取り急ぎこの二点に問題がないというならば、真剣にNisusの導入を考えてみても良いかなと思っています。(今のところは、Pagesでも、OpenOfficeでも、安定はしているのですが、以上の問題については似たり寄ったりといった感じで、なかなか踏ん切りがつけられないでいます。)

繰り返しになりますが、本当に貴重な情報をありがとうございました!

古谷さん、お返事ありがとうございます。

ともかく、ご質問の2点について、可能な範囲でお答えします。

Nisus Writer Proの場合、(1)Wordファイル(doc形式でも、docx形式でも)インポートの際、書式設定は崩れず、そのままNisusにも引き継がれるでしょうか?

私の場合は少なくともpagesよりは全然「上」という判断です。

(2)Nisusで編集したファイルをWord形式でエクスポート(出力)する際、やはり書式設定はそのまま崩れず、Wordに引き継がれるでしょうか?

おそらく、こちらのほうが、1)の答えよりも多少落ちると思います。いま扱っている巨大なファイルは「エクスポート」しようとするとうまく保存できないのですが、同じファイルを保存の際に.docとして保存させることは可能です(後者も「エクスポート」ではないか、というとそうなのですが、少なくともNisus Writer Proのメニュー上ではとりあえず別の機能のようです)。後者の場合は、そのままOKとはかならずしも行きません。それでも9割5分はOKという感触です。

後者でもそこそこ大丈夫な理由は、昨日も書きましたように、Nisus Writer Proのファイル形式が.rtfであるためだろうと思います。.rtf自体、そのままワードで開けるわけですが、その場合、Nisus Writerで加えた様々な編集情報が落ちてしまいます。しかし、Nisus Writer Proが.rtfを.docに書き換えるなら(たとえ.docに最適化したかたちで「エクスポート」するのではなくても)書式情報の相当部分が.docに継承されるということだと理解しています。

ともかくも、いずれのご質問についても、こちらがどれくらいの要求をするか、という問題があるので、古谷さんの要求水準を十分満たしていると自信を持って申し上げることは残念ながらできません。この点、申し訳ないです。

(もし差し支えないようでしたら、テストされたいファイルを添付ファイルなどで送ってくだされば、Nisusで開いてみたり、exportしてみたりといったことはできますので、ご遠慮なく。)

ちなみに、pagesは使ってみたのですが、ワープロとしての機能が、おもに段組や脚注(のレイアウトなどの細かい設定)や相互参照機能について、Nisus Writer Pro と比べると(あるいはWordと比べても)まだできないことが多すぎると思ってしまいます。ただし、私がEndnoteを使っていないので、Endnote連携機能を生かせていないことはあります。

古い時代の多言語対応ワープロソフトについてはおっしゃるとおりですね。漢字 talk 7なんて、すごく懐かしい。僕は中古で買ったPowerbook 150をずっと使っていました。イギリスにも連れて行きましたが、しまいにはトラックボールの動きを感知するセンサーの導線が錆びて切れてしまいました。お金がなかったこともあるのですが、マックの修理をしてくれるところがないイギリスの地方都市でしたから、自分で分解して、はんだづけして修理するという、涙ぐましいことをやっていました。(結局、最終的には、臨時で入った翻訳のアルバイト代を元手にWindowsの軍門にくだったわけですが)。

別エントリーへのコメントになってしまいますが、Eastern Shape はほんとうにいいカバンつくりますね。ご紹介のカバンを買いに行ったつもりが、結局トートのほうを買ってしまいました。貧乏性で大量の荷物を持ち運んでしまう僕にはこのバッグは最高です。頑丈で汚れがつきにくいので、電車で座ってたとき(あるいは立っていても)足下に立てて置ける点がポイント高いです。カバンは網棚に上げたくない、でもMacbookで作業するために膝の上をカバンでとられたくないので。
http://www.easternshape.com/phaedra/index.html

すみません、内容もないのに、ついつい長い書き込みをしてしまいました。

たまに通りがかっては、楽しく拝読させていただいています。

前回の記事で触れられていた、論文の投稿がWordであるという点にそもそも大変驚きました。
私は、理系の大学院生なのですが、「TeXでPDFを作成する。」というのがスタンダードな環境で過ごしてきたためか、Wordで論文を書くなんてそもそも不可能なことにしか思えませんでした。

学会かなにか分かりませんが、この記事でおっしゃられているように「Microsoftに依存してちゃ駄目だ!」と説得して、PDFでの投稿を認めさせた方が、早いと思います。

西洋人のように自分に不利ならそもそものルールを変えてしまうという作戦です。いかがでしょうか?

古屋様初めまして。若松久仁光と申します。コンサートフルーティストで永年ヨーロッパで勉強とオーケストラに所属して演奏家作動を続けてきました。専門は音楽ですが、早稻田大学で人間形フルート演奏ロボットの研究も行っています。NisusWriterに関する情報を探していてこのサイトに辿り着きました。Office2008も検討していましたが相変わらず導入を迷っています。赤江氏とのやりとりを見せていただき懐かしい限りでした。私も漢字Talk7以前からマックを使い始め、日本語以外の言葉も何とか扱えるワープロがNisusWrterでした。今回はUlysses2.0というアプリとの相性がよいものを探していました。今自分の師匠であるフルートの神様と呼ばれたマルセル・モイーズとの約束を果たすべく、彼の教えとフランスの古き良き伝統を次の世代に残すべく文章を起こしています。どうしてもフランス語と日本語の併用になることが多く、また時々音楽の説明をするための引用では、ギリシア語、ドイツ語。ラテン語を使わざるを得ません。そのため色々探した結果、私の場合Ulyssesという物書き用のソフトを選択しました。TeX,PDF,DOC,RTF,RTFDなど様々なアウトプットが可能なのですが相手に渡す時のファイル形式がWord形式が多いと予想されるので色々迷わされていました。今回このページのご意見を拝見させていただき、やはりNisusWriterを選択するか。と傾きかけています。
いまNisusを試用してWordファイルのチェックをしていますが
画像が配置されていなければ、大きなレイアウトの乱れは無いように感じました。(投稿が2009年なのでこのコメントは全く意味がありませんね。)赤江氏のご指摘のように、2010年9月現在でもNisusWriterについてのコメントを探すのに苦労しております。漸くここへ辿り着いたという次第です。G3Blue&WhiteでMacOS9を立ち上げてNisusWriter4.1.6を使う手が有るが、MacProとの書類の変換を出来ないのが残念です。
色々脱線してしまいましたが時々ブログを拝見させていただきます。若松久仁光拝

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 井内太郎先生へのお答え | トップページ | 今年の私的ベスト・バイ »