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2009年5月 8日 (金)

Erasmus Mundusの精神

Euro_cultureいよいよスウェーデンでも新型インフルエンザへの感染者が見つかった昨日、僕は、ウップサーラ大学での連続講義の最終回を無事に終えた。最終回はいつもと教室が異なり学生も、僕も混乱したけれど、終わりよければすべてよし…話すべき内容もすべて話し終え、爽快感の残る終え方を迎えた。最後の回のテーマは、「日本におけるスウェーデン・イメージの歴史的形成」についてだったから、僕が話しを終えた後には、受講生たちの出身国におけるスウェーデン・イメージはどうなのかについて討議した。

修士課程レベルの大学院生が各学期ごとにいくつかのヨーロッパ諸国の大学を巡りながら学業を修めるEuro CultureというErasmus Mundusの教育プログラムは、これに参加する学生たちにとっては、ヨーロッパ各国の大学で行われている様々な領域の授業を受講できる(…だから受講生の専門は様々である…)という点で大きなメリットがある。さらに、授業を運営する教員にとってみても、これに参加する学生たちの出自が様々だから、例えばスウェーデン・イメージを議論の種としながら、「うちではこんなんだけど、あんたんとこはどう?」…なんて感じで、分野横断的・地域横断的に討議を盛り上げることができる点、メリットは大きい。

教員はただ漫然と自分の研究の一端を授業で公開すれば良いというわけではない。授業の盛り上げ方にはもちろん工夫が必要だ。ものすごく当たり前すぎる話で気恥ずかしいくらいだけれども、それは洋の東西を問わず同じこと。今回の僕の講義の場合には、前半戦でスウェーデンにおける日本・イメージの形成、後半戦で日本におけるスウェーデン・イメージの形成という話だったから、受講生それぞれの出身国で形作られている定型的「日本・イメージ」や「スウェーデン・イメージ」と比較することができ、理解しやすかったのだろうと思う。いまだに信じられないことだが、この授業を終える度に頂いた拍手の理由はおそらくそんなところにあったのだろうと、今は考えている。母国語の通用しない相手と対峙することで、あらためて日本の歴史をどう伝えるべきか、そして僕の専門であるスウェーデンの歴史をどう伝えるべきかを深く考え、自分の原点に回帰する機会にもなったということでErasmusu Mundusはよい経験となった。国境を越えた文芸共和国的な雰囲気のなかで原点回帰という人文主義の精神を知る…なるほどこのプログラムがエラスムスの名前を冠している理由は、そんなところにあるのかも知れない…ね(笑)。

(ここに紹介する写真は、最終回の授業をお開きにしちゃった後、「お茶しにいこう!」ってことで残っていた人と撮影された写真。授業の最初にでも、みんなと撮影しておけばよかった。)

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コメント

元気そうで安心しています。お花ありがとう。
よしこさんによろしくお伝えください。

連絡が遅れて済みません。こちらでは忙しく過ごしています。みんな元気にしております。花が届いたようでよかったです。茨城の皆さんにも「お元気で」とよろしくお伝え下さい。

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