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2009年4月17日 (金)

ウップサーラでの講義に思う

ウップサーラ大学での二回目の講義、無事に終了。Erasmus Mundusの学生のみんなは多国籍なので、日本史、スウェーデン史について基本的な理解が全くない。それゆえ、それらを丁寧に補足しながら(そして僕のスウェーデン生活のアドリブを加えながら)進めると、授業時間がとても短く思える。スウェーデンのなかでも(少なくとも僕が経験したことのある)ウップサーラ大学とルンド大学の授業は、開始時刻の15分後に教員が遅れて教室に入って授業をはじめ、45分くらい話した後に1度授業途中に15分間のブレイクをいれることが慣行となっている。本来なら120分の授業時間なのだが、30分は時間が使えないわけだから90分勝負となり、しかも途中にディスカッションが加わると実質僕が思いの丈を話せる時間は60分強くらいになってしまう。これでは明らかに短い。今日は、近世のウップサーラという地に懐胎したゴート主義やリネー学派に代表される「世界の体系化」にむけた知的雰囲気が、江戸時代における日本とスウェーデンの交渉にどのような影響を与えたかについて持論を展開したが、これはさすがに難しかったようである。それに比べれば、明治維新以降の日本とスウェーデンの交渉は、日本から見た殖産興業の意図とスウェーデンから見た東アジア市場への参画の意図が合致するという点で、理解しやすかった模様。時間が過ぎるのを思わず忘れてしまい最後は学生たちに笑われたけれど、終わりには拍手をもらった。聞けば、こうした拍手は良いと思えた授業に対して捧げられる一般的な習慣なのだそうである。日本でも、スウェーデンの学生のように良い授業だと思ったら拍手をする、悪い授業だと思ったら途中退出するくらい学生の意思表示がはっきりしてくれれば、自分の講義内容の質に嫌が応にも意識的にならざるをえなくなるだろう。スウェーデンの大学はそれがはっきりしているから、ある意味残酷、ある意味明快。僕としては毎回授業を閉じるのが惜しいと感じるくらい講義の準備に気合いが入るし、それを終えた後の爽快感は何ものにも代え難い。今日は週末。となれば、大学をはけた後に訪れるSystembolagetで買うスウェーデン・ビールの味もまた格別だろう。

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