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2009年1月27日 (火)

交響曲『宇宙戦艦ヤマト』に思う

国公立大の二次試験の出願が始まったが、各予備校のセンター試験リサーチに基づく出願予想によれば、阪大も軒並み文系の学部の出願者が増えそうということ。予想だから結果はどうなるかはわからないけれども、外国語学部ではヨーロッパ系言語の専攻の出願数はかわらず、むしろアジア系言語の専攻の出願が増えそうということ、文系でも文学部や人間科学部、法学部の国際公共政策学科あたりの出願が増えそうということから見ると、阪大と大阪外大の統合で教育体制が強化されたところに受験生の関心と期待が高まっているということだろうから、統合の成果がジワジワとでてきているといった感じ。そうした関心に応えられるよう、常に統合の成果を見届けつつ学生と社会への責任を果たしたいものだ。これはこれで元気の出る話。

元気が出る話つながりでいくと、今年の5月に東京芸術劇場で大友直人さんの指揮する東京交響楽団が、1984年にNHK交響楽団と初演したきり再演の機会に恵まれなかった交響曲『宇宙戦艦ヤマト』を再演するという話を昨日知った。この交響曲は、宇宙戦艦ヤマトを語る上で大切な二人の作曲家である宮川泰さんと羽田健太郎さんが、宇宙戦艦ヤマトの製作10周年を記念して、数々の美しいヤマトのモチーフをアレンジし、純粋なクラシック音楽作品として作り上げたもの。今は二人とも鬼籍にはいられてしまった。初演を指揮したのはほかならぬ大友さんで、その当時のN響のコンマスである徳永次男さんがソロヴァイオリンを担当し、生前の羽田さんがピアノを担当していた。第三楽章には川島和子さんによる「あの」有名なスキャットが入り、第四楽章にはヴァイオリンとピアノによる二重協奏曲の形式が用いられ、宇宙戦艦ヤマトの楽曲を後世に残すべく相当な力が入っていたのだろうと思う。

僕は映画でもアニメでも映像作品を目ではなく耳で感じる傾向があって、例えばハリウッド全盛期の名画は「もう一人のアマデウス」コルンゴルト、マックス・スタイナー、ディミトリ・ティオムキン、ロージャ・ミクローシュ…そうしたクラシック音楽の作曲家としても知られる人たちの音楽とともに記憶に残っている。アニメ大国とされる我が国ではあるけれども、そもそも宇宙戦艦ヤマトがアニメ史上に画期的だった理由は、宮川さんと羽田さんという二人のメロディーメーカがクラシック作品としても耐えうる音楽で作品の世界観を確立してくれていたという点にも求められるのだろう。かの宮崎アニメの世界観に久石譲さんの音楽が欠かせないことは誰もが認めるところだろうが、宮崎アニメの画期となった『風の谷のナウシカ』に最初久石さんが音楽をつけた年は、いみじくもこの交響曲『宇宙戦艦ヤマト』が初演された1984年だった。なんとも興味深い歴史の符合。(ジョージ・オーウェル的な「1984年」にならなかったのは、この年に発売されたMacintoshとアニメの隆盛のおかげか(笑))

それから数えて四半世紀。初演者の大友さんも、この5月の再演は感慨深いものになるのではないだろうか?残念なことは、この5月に僕は日本におらずこの演奏会を聞きに行くことができないことだ。で、Youtubeには初演メンバーによる映像があがっているのだけれども、この映像の著作権がどのようにクリアされているのかわからないので、このブログでその映像を紹介することは控える。最近は気軽にYoutubeなどの動画共有サイトにあげられた動画をブログで紹介できるようになったが、例えYoutubeがアメリカ合衆国におけるデジタルミレニアム著作権法に則りつつしっかりとしたポリシーを策定して、動画の管理を徹底していようとも、さすがに今回の交響曲の映像は、もとある映像資源を楽章毎に切っただけの長編クリップで正当な利用には思えないからだ。(例えば前回紹介した真っ赤なスカーフのクリップは、動画作成者の手による編集の度合いが高く、こちらでも紹介したけれど。)

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