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2008年3月12日 (水)

これから帰ります…

ウップサーラから戻ってきました。ウップサーラにゆっくりと滞在したのは7年ぶりくらい。雨交じりだったけれども、今は大ルードベックやリンネの事績を踏まえているので、地図など見なくても足取りは軽かった。ウップサーラでは、最近ウップサーラ大学歴史学部で博士号ととった学位論文をいくつか目を通したのですが、もう衝撃的。1990年代の10年間よりも、2000年代に入ってからのほうが、僕の関心を刺激する研究が多くなっている…気がする。まぁ、「スウェーデン」性に懐疑的になる時代精神を彼らも僕も共有しているわけで、あれも、これも問題関心の通じるところがあるのは当たり前だよね。う〜ん、う〜んと唸る研究ばかり。問題関心の設定の仕方はこちらもすぐに理解できますが、史料の扱い方は目から鱗が落ちるものばかりです。大学行政が忙しいなどと弱音を吐いてウダウダしている場合ではありませんね。

(一言言えるのは、前々から直感していたのだけれども、もはや「大国の時代」だとか、「自由の時代」とかいう、スウェーデン史の時代区分が過去の遺物になっていること。当たり前だよね、国民主義的なスウェーデン史が崩壊した現在なのだから、それはロスキレ条約350周年をめぐる議論をみても一目瞭然のように、「大国」っていったってそれはスウェーデンだけの話ではない。冷静に考えてみても、スウェーデン軍が圧倒的優位だったのは、1630年代前半と50年代後半の合計10年弱ぐらいの期間でしかないのに…なんで、スウェーデンが「大国」だとか、「軍事的覇権を築いた」とか言えるんだ?それこそ、「大国の時代」という神話に踊らされてきたんだ、僕たちは。今や、「複合国家」論を前提として、その統合軸として古代性に依拠したスウェーデン性の模索といったものが当然の研究動向の流れになってきたし、軍事面の研究だって、もはや「大国の時代」というスウェーデンにとって異常だった「お祭り騒ぎ」みたいな時代より、それが終わった後の平常時における研究が主流になっている。)

晴耕雨読な研究滞在も今日でおしまい。これから帰ります。帰りも乗り継ぎが悪くて、フランクフルトで足止めくって、足かけ24時間の長旅になります。文書館の収蔵状況も、最新の研究動向も、追いかけることで精一杯でしたが、自分の問題が明らかになったということでは良い滞在。問題山積だけれども。これだけ長文のブログが書けるくらい、復活しています。って、ふと我に返ると、確か…来週あたり、なんか国際シンポジウムで報告があったような?もうお金がないので、フランクフルト観光はあきらめ、空港で仕事します。もう…頭抱えるよ。

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