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2007年8月

2007年8月30日 (木)

Parallels Desktop良くなりました

なんだか今朝は頭がクラクラしています。これから評価室のヒアリングを前にして目眩が…。どうしよう。そこで、気分転換にParallels Desktop for Macのことを。

最新のBuild 5120版で、MacOSのデスクトップ上のファイルがそのままParallelsのWindowsのデスクトップ上に反映されるようになりました。あえて、MacやWindowsで作成したファイルをドラッグ&ドロップしなくてもよくなったということです。ここまでくると、なんの違和感も、ストレスもなく、MacOSとWindowsの両方を立ち上げて、相互に行き来しながら作業することができます。メモリを2GB程度積んでおけば、あえてBootCampのようにリブートさせることなく、快適にMacOS上でWindowsが使える。

Parallelsの上では、一太郎も、秀丸も、Nationalencyklopedinも動きますし、Windowsのデスクトップ画面を消してしまうコヒーレンスモードにすると、それらWindowsのアプリケーションが、あたかも完全にMacOSのアプリケーションとして動いているかのようです。Build 5120からは、コヒーレンスモードで動作しているアプリケーションが、Mac OSのDockに収納されるようにもなりましたから、外見的には、一太郎も、秀丸も、MacOS上のアプリケーションのようです。

ここまでくると、ときたまWindowsのアプリケーションで作成されるファイルの編集が必要になる僕らのような人文系研究者にとって、Parallels Desktopこそが、MacOS移行へのキラーアプリケーションと断言できますね。人それぞれ、いろいろな考えがあると思いますが、今現在、Macは、安価で、高速で、安定しているPC環境の一番の選択肢と言えるのではないでしょうか。というわけで、お隣の研究室のT先生に最近発売されたiMacの購入をお勧めしました。

2007年8月29日 (水)

「負債」爆発!

今日も朝9時から大学出勤です。アイスランド出張へ行く際にわかっていたことですが、ためにため込んでいた仕事の締め切りや督促に負われて、にっちもさっちもいかなくなっています。明らかに負債の焦げ付き状態。ブログの発言が停滞しているのはそのためです。北欧歴史家会議の整理は今しばらくお待ち下さい。

7月半ばに体調回復して以来、一学期のレギュラー授業→集中講義→アイスランド出張→大学院入試→成績処理→会議&あの原稿&その原稿&この原稿&大阪外大論集最終号の編集→と綱渡りの日程で、ほとんど一日も休んでいる暇がありません。日本全国の大学関係者のみなさん、みなさんのところもそんなもんですか?おかしいですよね?自分の仕事をしたくても、大学の仕事がバンバン入ってくるので、そうなると仕事の優先順位が狂ってくるので、困っています。

(あの原稿とその原稿については、アイスランドへ持って行っても学会が充実していたので、結局できませんでした。関係者の皆様、申し訳ありません。あの原稿を終えたら、今書きかけの「大阪外大における研究の歩み」を仕上げなきゃ。9月末に法人が解消されるまで最終号の刊行を間に合わせようとすると、そろそろデッドライン。最終号の話はまたいずれ。日本における地域研究の100年を振り返るようなドエライ仕事になりました。)

というわけで、アイスランドから帰ってきてから、日曜日を除いて毎日大学へ来て仕事をしています。

2007年8月20日 (月)

アクアヴィットを巡って…

今回のアイスランド渡航で個人的に購入した土産物としては、アイスランドのアクアヴィットBrennvinがあります。ブレンヴィンは、北欧語ではいわゆる火酒を総称する名詞ですが、これは、日本でも最近出回るようになったデンマークやスウェーデンのアクアヴィットとほぼ同類のものです。アイスランドのものは、アルコール度数が37%。その飲み方は、ほかの北欧諸国における飲み方とほぼ一緒で、「冷凍庫で保存し、ビールなどをチェイサーとしてお召し上がりください。」とラベルにきちんと書いてあります。

今回、親しくおつきあいいただいている方々への土産物としても、このBrennvinを用意しました。大阪外大で働いていると、アイスランドの話もただの見知らぬ異国の話ではなく、アイスランドへの滞在経験のあるアイスランドの言語や文化に詳しい方々と、アイスランド談義に盛り上がれる楽しさがあります。たとえば、スウェーデン語専攻の同僚のS先生は、アイスランド滞在の経験も豊富で、「Brennvinはアイスランドではsvart död(黒死病、ペスト)と言われているんですよ。」と事前に教えてくれた先生。おみやげに、Brennvinとそのつまみがわりに中世以来のアイスランド特産品である干しダラ(…いろいろな食し方がありますが、つまみ代わりの場合には、バターを塗ってそのまま食べる方法が一般的…)を差し上げたら、「このBrennvin、とても爽やかな香りがするんですよね!」との言葉をいただきました。誠にその通り、このアイスランドのアクアヴィットは、アクアヴィット本来のシンプルな爽やかな味と香りをそのまま残していると思います。

で、このBrennvinを買ってきて、我が家の冷凍庫は、スウェーデン・デンマーク・アイスランドのアクアヴィットであふれかえる状況になってしまいました。そこで、昨日から、ビールを買うことを控えて、自宅ではアクアヴィット消費週間をスタートさせました。さすがに、ストレートばかりの飲み方では量を消費できませんので、以前から「レッドヴァイキング」というカクテルから学んで励行していた飲み方を実践。さらに、それを簡略化して、ライム果汁と炭酸水で割る、いわば「アクアヴィット・ライムサワー」的な飲み方でも、とても爽やかにおいしくいただけます。トニックウォーターでもいいでしょうね。うだるような夏の暑さを乗り切るには、とても良い飲み物だと思います。

そういえば、アクアヴィットといえば、そろそろスウェーデンは、夏の最後の風物詩であるザリガニパーティーの季節ですね。(北欧歴史家会議のガラパーティーに出て、一部のデンマーク人たちがこのスウェーデンの伝統行事を知らなくて驚いた。やはり北欧は一つじゃありませんね。)

2007年8月19日 (日)

追いつかない…

前回の北欧歴史家会議に関する発言、もう少し待ってください。週末は土曜日に大阪大学大学院としてはじめての大学院入試を乗り切り、今日は近所にしゃぶしゃぶ食べ放題へ家族と出かけて日本の物価安の恩恵を実感した後、ずっと寝てました。帰国後数日して、明らかな時差ぼけの悪影響。午後をまわるとどうにも意識が朦朧としてきます。体がついていかないです。山のようにたまっている仕事にも、追いつかない。

追いつかないといえば、新たに導入したMacBook Proのスピード。これの処理速度はすばらしくはやく、そして処理能力はパワフルで、MacOS X上でのWindows XPの動作もサクサクで快適そのもの。人文系研究者には少々オーバースペック気味かとも思われますが、今後少なくとも3年の僕の研究を支える相棒にはふさわしい力強さ。二世代前のiBook G4を愛用している僕の妻も驚きで、いろいろとMacBook Proの違いについて質問される度に、僕は、「iBookやMacBookとは違うのです。なにせ、これはProですから!」と答えています。正直に告白して、僕が十数年ほど前にはじめてパソコンを使うようになって以来、モバイル用途以外でのデスクトップユースなラップトップとしては、今回のMacBook Proがはじめてのもの。同じ20万円台の投資をするならば、ちんまいモバイルユースなWindowsのラップトップを購入するのではなく、ドーンと妥協なく、フルスペックラップトップを買ってよかったと思います。放熱は激しいけれど、これはこれですばらしい。お金に余裕がないならばIntel Core2DuoなMacBook、少々余裕があるならばMacBook Pro。皆にお勧めします。重さとか、軽さとかに目を奪われてはいけません。

それにしても、近所の本屋さんに立ち寄り、久しぶりに立ち読みに惚けていたときに感じたのだけれども、最近の「北欧」ブームはどうだろう?北欧デザイン、北欧ライフスタイル…このブームの高まりにも、正直、追いつかない。この週末は、土曜日の『世界不思議発見』もフィヨルドとヴァイキング、今晩の『NHKスペシャル』もフィンランドの森と暮らし。北欧が様々なメディアでフィーチャーされることはいいけれど、洗練された風に見える北欧スタイル、自然と調和する風に見える北欧ライフ…といった「定型的、紋切り型の情報伝達」の姿を目にする度、アイスランドの荒涼とした世界から帰ってきた身には、北欧の実態に「あたらずもとおからず」的な情報に依拠するばかりで、理想化された北欧イメージを妄想猛々しく一部の日本人が膨らましている気がして、鬱になります。

(というか、誰か、講談社から出ている小林敏明著の『廣松渉 近代の超克』を読みましたか?今日は、本屋さんで思わず子供の世話を忘れて読みふけりました。難解な廣松哲学を、小林敏明さんの筆致はいつも明快にして簡潔に整理してくれていて、すばらしい。いつか、大阪外大(あるいは統合後の大阪大学で)廣松や近代の超克論をめぐって議論をふっかけてくるような意気揚々とした大学院生に巡り会いたいですね。)

2007年8月17日 (金)

北欧歴史家会議にみる研究の作られ方

今回のアイスランド大学における第26回北欧歴史家会議で、僕は2000年代に開催された三回の北欧歴史家会議に参加したことになります。弱輩の身としては、日英歴史家会議を別とすれば、この北欧歴史家会議のほかに国際学会に参加したことはありません。恥ずかしながら、まだまだ未熟者です。だから、北欧歴史家会議だけをとりあげて、「これが国際学会というものだ。」と一般化することはできませんが、この学会に出てみると歴史学研究の作られ方について、一つの特徴…それはときにうらやましくもある特徴があると思うので、ここで紹介します。

日本における歴史学研究の多くは、日本における歴史学研究の分野が長らく日本史・東洋史・西洋史という枠組みで構築されてきたために、同じ日本の歴史学研究者であっても、なかなか分野横断的な研究はなされません。もちろん、最近はそうした枠組みも徐々に乗り越えられつつあり、それぞれの分野の歴史学研究者の間で、問題関心の共有と知見の披露、議論の交換がなされています。しかし、若い駆け出しの研究者の間では、自分たちの個人研究に集中することが第一とされ、なかなか広く問題関心を共有し、研究動向を相互に知り合う機会は少ないでしょう。

北欧諸国の場合(これは欧米の大学で一般的といえることですが)、研究・教育機関あるいは研究養成の機関として歴史学部があって、そこに様々な地域・時代を研究対象とした研究者が集っています。そうした場にあって日々の公私にわたるつきあいのなかで、それぞれの研究について語らい、議論し、意見交換をし、お互いの研究に対する理解に基づいた研究ネットワークが醸成されています。北欧歴史家会議のような大規模な学会になると個人報告は少なく、そうしたネットワークを背景にして生み出されていったプロジェクト型の共同研究報告が多くなされます。

(…続く。アイスランド帰国以来、日曜日を除いて毎日大学に来ていますが、大学の仕事が終わりません。今しばらく、お待ち下さい。)

2007年8月16日 (木)

堪えられないあつさ

コペンハーゲンで一泊し、昨晩ようやくアイスランドから帰ってきました。日本の暑さには正直驚いています。気温については、むこうに滞在していたときに経験した最低気温と比べると、およそ30度の気温差があります。体に堪えます。一晩あけて、今日の大阪は大変な暑さですが、おそらく激しく照り返す日光のため、目が開けていられません。目がしょぼしょぼとして充血がひどく、こんな症状ははじめて経験します。これも急激な気温差を経験したせいでしょうか?

(それと日本の物価の安さにも驚いています。日本は安い。というか、バブルの頃と比べると、貧しくなったのかな。外から見て、はじめてわかる「デフレってこういうことだったの?」という実感。質の良いものが大量に、しかも安く売られている日本。僕の妻が、「日本がこれだけ人口が多い理由は、実は生活しやすい環境だからではないか?」と言っていたけれど、うがった見方をしてみれば、なるほどそうした意見も一理あるね。)

今日は、早速大学に出向いて仕事をしています。やり残していた仕事が山のようにある現実。そして、この二週間の出張中に新たに貯まった仕事。これが仕事ですから、これも給料分ですから、やります。今日、大学へ来てみたら、新しい仕事のパートナーも(ようやく…忘れたころに…)届いていました。MacBook Pro。仕事場の傍らでセットアップ中ですが、これまた堪えられないあつさを吐いています。

アイスランド話はまた後ほど。とにかく無事です。

2007年8月13日 (月)

レイキャヴィーク雑感

レイキャヴィークに滞在して、アイスランドで消費生活を送るということがどのようなことなのか、はじめてわかった。こちらのアイスランドクローナによる値付けの感覚は、日本円によるそれに近い。けれども、現在、1アイスランドクローナはおよそ2円のレートだから、日本円の感覚で消費生活を送ると、あっという間に実質数千円や数万円を使い果たすことになる。

(一昨日、レイキャヴィークに最近できた巨大なショッピングモールへ行き…まずそこへ向かうバスの運賃がおよそ500円強というのに驚いたが…、さらにそこに入っていたアップル・ストアで MacBookやMacBook Proの値段を見て驚いた。クローナで見ると日本円と変わらない数字が付けられているけれども、それは実質2倍。例えば、MacBookは、およそ30万円弱で売られていることになる。)

日本円で給料をもらっている人間にとって過酷に見えるレイキャヴィークの生活は、それでもとても快適なもの。今回は、レイキャヴィーク中心街のランドマークになっているハットルグリム教会にほど近い街区にフラットを借りた。レイキャヴィークの中心街はとても狭く、一時間もあれば歩き回れてしまうほどで、散歩するにも、買い物するにも、人が生活するにちょうど良いといった大きさだと思う。

学会の開催されたアイスランド大学(…その本部講堂は、ハットルグリム教会や国立劇場と同じく、大陸からアール・ヌーヴォーやアール・デコといった様式を紹介した20世紀アイスランドを代表する建築家Guðjón Samúelssonの手によるもの…)までは、町の中心に位置する公園を抜けながら歩いて通う。中世以来のサガ文学と写本文化の遺産を現代に重視し、ある意味、「人文学」立国を実現しているアイスランドでは、この大学周辺が文教地区で、国立博物館、本部講堂、アルニ・マグヌッソン研究所といった施設が集中している。今回の学会は、そうしたアイスランド大学の人文学系施設を会場にして開催されたが、会場となった教室のいずれにも無線LANと個別のACプラグが用意され、学会のノート取りも資料閲覧もすべてその場にもちこんだラップトップで可能だった。しかるべき技術に裏付けられた「人文学」立国の姿。これに比べると、いずれの点も日本は中途半端に過ぎる。

日本に流布しているアイスランドへの人文学的知見と言えば、ヴァイキングや北欧文学といった事実に集中している。けれども、そうした知見だけではレイキャヴィークを知るには無理があるだろう。例えば、レイキャヴィークを代表する美味は、Pylsaと呼ばれるホットドッグと、デーニッシュ・ペーストリーだ。デンマークの食文化に関心のある人ならば、すぐにこの両者が本来デンマークで有名であることに気がつくだろう。(ただしアイスランドのPylsaは、デンマークのPølseとは若干異なり、パンのなかに刻んだ生タマネギとからっと揚げたタマネギのフレークを敷き詰めた上にソーセージをのせ、さらに若干甘めの味付けのマスタードを塗って食べる。)

国民主義的な見地に立ったアイスランドの概説史を読めば、カルマル連合あるいは宗教改革以降20世紀半ばまで続いたデンマーク統治時代は、自治の失われた「暗黒時代」ということになっている。けれども、現在のレイキャヴィークの礎は、少なくとも17世紀のデンマーク絶対王政下における重商主義政策のなかで推奨された羊毛産業の導入にある。そして、レイキャヴィークの本格的な発展は、やがて17世紀末から18世紀にデンマークによるアイスランド地方行政の拠点がそこに本格的に整備されたことによる。従って、ことレイキャヴィークに限って言うならば、近代デンマークの統治を知らずして、その発展は語れない。

ハードな学会のセッションを終え腹を空かせつつも、アイスランドの物価の高さに頭を抱えながらレイキャヴィークをぶらつく僕は、頬張ったPylsaの美味さのなかに期せずしてレイキャヴィークに残るデンマークを感じ、そこに「救い」を見いだした。

 

第26回北欧歴史家会議終わる

先ほど、第26回北欧歴史家会議の最終日のガラディナーを終えて、フラフラになりながら帰宅したところです。今回の会議の感想と成果はまたゆっくりと整理するとして、今回のサプライズの一つは最後に残されていました。次回、第27回の会議は…ノルウェーのトロムセで4年後に開催されると発表されたことです。この学会は、1950年代以来、西暦の末尾が1年、4年、7年の各年に開催されているので、次回が4年後というのは通常進行です。

トロムセ…そこは北極圏。(レイキャヴィークはまだ北極圏ではありません。Wikipedia情報によれば、世界最北の大学はスピッツベルゲン島にあるそうだけれども…。)そして、北欧歴史家会議がサーミの歴史と文化と邂逅するということ。これまでは、19世紀以来作り上げられてきた「北欧」の知的権威を代表する大学での持ち回りで開催され、「北欧」とは言えこの学会も各構成国の権威によって構成される感じがありました。

そういう意味では、トロムセでの開催は、現代「北欧」の知的構成にとって事件のような気が個人的にはしているんです…けど、「そんなに深く考えているのかな?」って感じもする。

規模も大きくなり、運営も大変なのでしょう。例えば、この学会の公式行事として開かれているHemma hos(ホスト大学の研究機関に属する研究者が、ゲストの研究者たちを自分の自宅に招くホームパーティ)も、今回のアイスランド大学では当日まで、誰が誰を接待するのかということが発表されず…その裏では困難な大会運営が、なんとなく予想される事態となりましたから。「北極圏のトロムセまで行く人がどれくらいいるのかな?」ってところで、参加人員の数をシャッフルにかけているような気がします。(…って、レイキャヴィークに滞在するほうがよほど高くつくのだけれども。)

今回もいろいろな出会いがあり、収穫のあった学会。収穫の質と量から、正直、僕は途方に暮れていますが、これから2011年まではその問題を解決するために、コツコツやっていくことになるのでしょう。で、これから帰国の途につきますので、(これからどんなに急いでも、大阪に帰着するのは水曜日になりますが)、詳しくは帰国後に。今は、疲れていて、これが限界。

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