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2007年7月12日 (木)

こんな長文を書けるくらい楽になりました

多くの方に暖かい言葉をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。昨晩は会議に参加・帰宅した後、泥のように眠ってしまいました。今、こうしてパソコンに迎えるように、体調は回復しつつあります。k2さん、いばらきのははさん、元夏迪さんからいただいたご助言のように、昨日は2年か、3年かぶりに病院へ行きました。以前病院へ行ったとき、切開のための麻酔処置で気を失って以来、どうも病院へ行くことは怖くて仕方がありません。でも、一昨日の晩から昨日の朝にかけては横になることができず一睡もできませんでしたから、これはたまらず、昨日は朝一番で病院へ行って事情を説明し、レントゲン撮影も受けてみました。これといった異常も見つからなかったので、痛み止めの薬をもらって帰宅しました。

病院は怖くて仕方がないのですが、現代医学はさすがです。痛み止めの薬は効果絶大で、服用した後、数時間後には横になることができるようになりました。すでに昨日は休講の通知をした後でしたので、お昼過ぎまでは自宅にいましたが、夕方には首に湿布をあてたまま大学へ赴いて、会議を主宰してきました。この会議、昨日は遠路はるばる阪大の先生方を箕面キャンパスにお招きする会議でした。なんとしてもこの会議(というか、この会議が進めていること)は成功させねばならないものですから。(大学院の後輩であった続くんからのコメントで、「編集長並みの職務」とありましたが、実際僕は今大阪外大の編集部門の長を務めていて、ここ何号かの『大阪外大論集』は僕の名前が発行責任者になっています。そちらは、現在、外大の研究機関としての歴史を振り返る最終号の編集を進めています。)なんだか、本当にいろいろな仕事を引き受けています。

確かに35歳にしては(…大学院では決して習えなかったような…)大学行政のいろいろなことを勉強させてもらっています。例えば、通常の人文系研究では扱わないような億単位のプロジェクトの運営。世間では21世紀COE、その後のグローバルCOEが注目されますが、それと匹敵する費用と人的・物的資源を動員する研究・教育プロジェクトは他にもいろいろとあって、世間的には目立たない…そして自分個人の実績にはおよそ結びつかないプロジェクトの運営にも関わっています。それはスウェーデンのこととも、近世史のことと全く絡まないプロジェクトですから、僕個人の業績とは全く関係がない。なんで関わっているんだろう?たまたま研究推進室に関わっていたというのが直接的な理由ですが、こうしたプロジェクトの運営に関わった経験が、10年後、20年後の将来、僕らの世代が学界の中心になったときに、本当に問題関心を共有できている人たちと有意義な共同研究を進めていこうとする際に生きてくるだろうとも思っています。そういう意味では、今苦労していることも、将来への長い目で考えてみれば、宝のような貴重な経験かも知れません。就職事情が困難な学界の現状にあっては、同輩や後輩のみんなと来るべき学界を担う日のために、今は多少の困難も甘受して、こうした経験を積んでおくことが職に就いている者の責務の一つだと思っているのです。

とはいえ、COEなんて絡んだことがないので、プロジェクトの運営は誰からも教わることができずいつも手探り状態。しかも、門外漢だし。まさに「素人の手習い」といった感じ丸出しなので、COEなどに関わったことがある、しかるべき経験を積んだ学外の先生方には、僕らの素人さ加減を看破されてしまいます。研究者としては恥ずかしい限りです。このように素人がそんなプロジェクトを進めなければならないことは、大阪外大が「研究機関」として抱え込んでいた問題の一つだと僕は考えています。つまり、COEや間接経費のつく大型科研の獲得が難しい大阪外大の場合、大学を運営させるにはとにかく運営費交付金のような形でもお金をもってこなければいけない。その立案は、大阪外大にいる現場の教員の研究実績を結集した場合、どのようなことができるのかということから議論が始まるのではなく、とにかく運営のためのお金が必要なのだという緊急な発想にたって一部の人だけで行われる。その際、学内の研究実績について分析を進めて情報をもっている研究推進室の室長代理などはその立案に関わることはなく、文科省・財務省からお金がとれたとの返事があった場合にだけ、「金はとったから、あとは進めてくれ」といった形で依頼される。立案の段階で学内のコンセンサスをとることなく進められたプロジェクトは、現場の教員からすると「寝耳に水」のような話が多く、さらに深刻な問題は、そうしたプロジェクトはこの大学に属している教員の専門分野に合致しない場合が多く、「協力してくれ」と上から言われても、例え協力したくても研究者の本分からして協力の仕様がない。そうなると、たまたま研究推進室などで働いていた人間が、門外漢の素人であるにも関わらず、重責を負うことになってしまう。

この話の難しいところは、攻められるべき「戦犯」はどこにもおらず、立案をする人も、現場の教員も、「大学のために」あるいは「研究者の本分」という各々の義にたって行動しているところなんです。体調を崩しながら、最近、プライベートで現代の理論物理学の世界に関する話を勉強していたんですが、一般相対性理論のようなマクロな視点をもつ人が考えていることも、量子力学のようなミクロな視点をもつ人が考えていることも、それぞれに間違いはない…って話と似ているような気がするんです。で、万人が納得する両者を統合するヴィジョンが示されたとしたら、それは神だな。ただ一言…僕らは神ではないのだから、なにごとも、身の丈にあったことを正直にこなすことが大事じゃないでしょうかねぇ。僕は、大学が統合されたら、とにかく歴史学を研究する本分に立ち返って史料を丹念に読み込み、自分の知性が楽しいと思えることに地道にとりくんで、その楽しさを学生のみんなに伝えるという、自分の身の丈にあった正直な生き方をしたい。

昨晩は唾液を飲み込むだけで激痛が走りましたが、今はだいぶ楽になりました。それでも首を上へむけることにはまだ不自由しているので、コップにくまれた飲み物を口にするのは一苦労しています。とりあえず、今日は一日自宅で休んで、明日の授業に英気を養いたいと思います。明日は学生たちによる地誌の授業のプレゼン会とスウェーデンの歴史ゼミの研究報告会。学生たちが自分の指導した作法にのっとって僕も知らなかったような事実を発見し、それを生き生きと報告してくれる姿は、疲れた心身にはなによりの薬です。

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