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2007年6月11日 (月)

『世界史の教室から』

悩むこと多き日々が続き…論文の筆は進まず、脱稿もできず。近世スウェーデン王国のごとく、アイスランド遠征を目前に控えては、将来的に獲得できるみこみの軍資金もすでに現時点で枯れ果て、カール11世のように強権発動して回収すべき財源もないから、「内に籠もらざるをえない」日々…なるほど1660〜1700年にかけて、近世スウェーデン王国が海外遠征を一次途絶していた理由は、こういうことだったのね…と身をもって実感。

仕事の関係で連絡を取る人々は、「新潟で会いましょう。」と声をかけてくれるも、これについては時間がなくアウト。先生、先輩、後輩…みんなに会ってみたいけど…とりわけ本郷時代に机を並べた人たちが奮闘されているらしいので会いたいのだけれど…すみません。新潟の日本西洋史学会は、欠席です。

毎年、日本西洋史学会でお会いすることを心から楽しみにしている人の一人は、東北大学の小田中直樹さんなのですが、小田中さん、いよいよ山川出版社から『世界史の教室から』を出されるようですね。小田中さんのブログを拝読させてもらいました。小田中さんの8日づけの発言から、以下を引用します。

「北は北海道から南は宮崎・熊本まで、全国51人の「元生徒に支持されている」高校世界史教員を直接訪問してインタビューするという(頭ではなく)体とカネを使ったリサーチの産物。」

以前からお話を伺っていたのですが、いよいよそれが形になったわけですね。大学に生きて歴史教育の今後に強く関心をもっている身としては、またまた尊敬すべき先輩…そして忘れてはいけない高校での歴史教育の現場にたたれている先生方とのコラボレーションによるグレイトな業績ではないかと、手にするのを楽しみにしています。

(日本西洋史学会の会場では、山川のブースに並ぶのかしら?北は北海道から南は宮崎・熊本までっていうんで…何となく旅情を誘うこのタイトルに合点がいきました。『世界の車窓から』(…あるいはNEOフリークなら『世界の社食から』)のこと、みんな、脳裏に浮かぶだろうな。)

今回の日本西洋史学会第57回大会も、興味深いシンポジウム・報告が目白押しで…昔なじみの方々が活躍される姿を思うと…翻って今のどうしようもない自分の立場に内心忸怩たるものが募ります。(二日目の午後は小シンポジウムと個別報告が乱立していてどれを聴きに行こうかと迷うことになるでしょう。)歴史教育ということでは、小シンポジウム「歴史教育への現代的アプローチ」って勉強させてもらいたいけど…あぁ、新潟へいけない…ますます欲求不満がたまります。歴史学研究と大学教育の立場から歴史教育へコミットメントする流れに、何とかして乗りたいのですが。あせりは禁物かなぁ…長生きして、いつかそのチャンスを待とうかなぁ。

いつも思うんだけど、これだけ大きな学会だったら、PDF配信で構わないので、要旨集だけでなく、シンポジウムくらいは報告集出してくれないかな?やはり面白い結果を残したシンポジウムは出版社がついてくるから、早々には情報を出すことはできないかな…。お願いします。(そういえば、去年のシンポジウムではDVDが送られてきましたが…動画のデジタル配信されるってこと?)

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コメント

古谷さん、本当にお忙しそうですね。どうぞご無理なさらず、ご自愛ください。

ちなみに拙著『教室』はほとんどインタビュー集といった趣きなので、ぼくの業績にしてよいものか否か……という点は措いておいて、話を伺った先生方(古谷さんの水戸高校時代の恩師の先生はじめ)は、みなさん本当に「すごかった」です。こんな企画を立て、こんな本を出したのも、ぜひ彼らの発言を紹介したいと思ったことが大きいです。まぁ余計なお世話というか、人のふんどしで相撲を取るな!!というか、そんな気もしますが。

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