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2007年3月 4日 (日)

よくやった!

この週末は春を思わせる暖かい陽気ですが、締め切りの過ぎた論文・報告書の類が山のようにあって、部屋に引きこもっています。そんななか、個人的にうれしい知らせが一昨日届きました。僕のスウェーデン史の学部ゼミ生の一人が、大学院進学を決めたという報せです。

僕が指導した学生としては、はじめての大学院進学生になるので、自分のことのようにうれしく思っています。大阪外大の学部における教育カリキュラムは、大学の性格上、当然!語学教育が優先であるのに対し、歴史学のような学問のディシプリンを陶冶するという点では限界があります。たとえば、スウェーデン語は「読む、書く、話す」の初歩ができるようになっても、それを使って「どういった研究を進めるのか」、そうした「研究の方法」については、時間の制約や1・2年生の頃に扱っているテキストと歴史学論文のレベルの差もあって、教える側も、学ぶ側もなかなか難しいのが現状です。それゆえに、大阪外大の限られた環境のなかで培った力で大学院進学を決めてくれたのだと思うと、うれしさもひとしおなのです。

(僕は個人的に学部1・2年生の頃から外国語教育のほかに、別途「歴史学概論」のような共通教育科目を設置して、研究方法の基礎を同時並行的に教える場が あって良いと思っています。現状で学部1・2年生の頃に行われている北欧史の授業は、はっきり言って概説史に過ぎません。北欧の言語と文化を勉強する基礎 情報の提供ということでは、そうした概説も意味はあります。しかし、それでは歴史学研究としての北欧史はできません。共通教育科目、実は研究力の養成という意味 でも、学部1・2年生の頃にやることが大切なのだと思います。やらせてくれないかな?)

今回、東大駒場の大学院に進学を決めた学生の場合、はやくから研究マインドが高かったということ、スウェーデン語に関して問題がなかったということから、先行業績を網羅的に調べさせ、ディシプリンをたたき込む指導をしてきました。大学院へ進んでからの研究で、資料批判を行う際にスウェーデン語力が求められるのは当然なのですが、しかし、大学院へ進む最初の関 門になる院試ではスウェーデン語で受けられるところはありません。そうなると、大学院進学に際してクリアせねばならないポイントは、院試で課せられるメジャー外国語、卒業論文の学術的精度、面接における研究関連の質疑応答だと思います。この三点をクリアするには、先行 研究にあたって、とにかく内外の学界動向を網羅的に把握すること(その過程で研究言語に関する語学力もつく)、その動向における自分の研究の位置づけを確認することに尽き るのだと思います。

もちろん、これを達成するには、本人の意思の力こそが大切。よくやったと思います。(東大の場合、学部前期日程の合格発表が、毎年10日のはずだから、その前までには下宿先を決めておくのがベターですね。良いなぁ…井の頭線かぁ…渋谷、下北、吉祥寺…なっつかし〜いなぁ〜・)

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