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2007年1月27日 (土)

『北欧の地誌』の「ルーレオのガンメルスタードの教会村」に対するコメント

昨日の「北欧の地誌」の最終グループ発表会は時間の制約もあり、僕からのコメントが不十分で申し訳ありませんでした。とりわけ最後の発表にまわった「ルーレオ」班には申し訳ないことをしました。来年度の授業では、どんなに受講生が増えてもグループは4つまでとします。質疑応答の時間を含めると、90分の授業時間では4つの報告が限度ですね。さて、この後に昨日できなかったコメントを付けていきます。

今学期最終回のグループ報告の課題は、各グループが今学期調査に取り組んでくれた北欧の世界遺産を、似たような理由からやはり世界遺産に登録されているものと比較し、その特徴を明白にするというものでした。昨日の授業の最後に時間がなくなってしまった「ルーレオのガンメルスタードの教会村」については、14世紀以降形成されたルーレオの旧市街にあるルーレオ聖堂を中心として形成された市街区が、スウェーデン北部のノッランド特有の伝統的な市街構造を現代に保持している点が評価されています。スウェーデンにおける教区の設定基準がどのようなところに置かれていたのか、この点は今後のさらなる調査が待たれますが、一般的に言ってローマ・カトリック時代のスウェーデンの場合、人口が密集するほど教区が細分化されて設置されていることがわかりますので、極北のルーレオ教区の場合、教区住民の数が少ないわりにその版図は非常に広大になったと推測できるし、実際にそうである。こうなるとノッランド各地に散在している教区住民がルーレオに集まる際には、そこに滞在場所が必要となります。これが教区教会を中心に、宿泊施設を主たる目的とした木造家屋が密集して街区が形成されたガンメルスタードの教会村の成立の背景です。

人がある特定の地域に集住する背景には、政治・経済・文化と様々な要因が考えられますが、宗教的な要因は常に人を引きつける大きな存在です。世界遺産に登録されている文化遺産のなかにも、巡礼の対象となった「聖地」が数多く存在しますね。そうした「聖地」のなかでも、いくつかの世界遺産はただ単に人々の尊崇を集めた「点」としての寺院建築だけではなく、そうした巡礼者が滞在した「面」としての集落・都市にまで範囲を広げて、登録されているところがあります。その「面」の構成のあり方が、それぞれの文化圏の特徴を明白に表しているというわけですね。エルサレムの旧市街やサンチャゴ・デ・コンポステーラとか。世界遺産に登録されるまでもなく、あるいは聖地巡礼とまでいかなくても、日本でも各地に寺内町などが形成されていた事例はよく知られていますね。巡礼者を集める土地に築かれた集落は、(編集中)

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