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2006年8月 7日 (月)

日本アクアヴィット界の夜明け?!

昨日、前々から同僚のスウェーデン人教師ラーシュ先生が、「世界で一番の品揃えのある酒屋」と、ことあるごとに僕に伝えてくれていた、箕面のカルフール(ヴィソラ)裏のミルコートという酒屋に行ってみました。

訪れてみて、びっくり!何に驚愕したかというと、アクアヴィットの品揃えです。灯台もと暗しとはまさにこのこと。思わず、「日本アクアヴィット界の夜が明けた!」と小躍りしてしまいました。なぜもっとはやくこの店に足を運ばなかったか、悔やまれるところです。今では、デンマークの Aalborgについては、ちょっとした酒屋さん(とりわけサントリー系の問屋網のお店かな)では、TaffelやJubilæumあたりならよく目にするようになりました。(本当なら、苔桃を香り付けにつかっている飲みやすいPorseなんかほしいところ。)このネットワークならば、「デンマークの養命酒」Gammel danskあたりも頑張れば手に入れられるでしょう。

もちろんミルコートには、Aalborgブランドのアクアヴィットは揃っていたわけですが、驚愕はそれ以外の地域のアクアヴィットまで品揃えがあったことです。スウェーデンのReimersholmが取り扱っているアクアヴィット、つまりスウェーデンのアクアヴィットの代名詞O.P.Anderssonや、クロフサスグリを用いた濃紫色が特徴のSvart vinbärs brännvin、本来スウェーデンでも、デンマークでもない独特な文化圏を構成しているスコーネ地方の名前を冠したSkåne(ただし現在はストックホルムのReimersholmが製造・販売を行っています)。それだけではありません。アクアヴィットのなかでは例外的に蒸留後樽詰めして熟成を促すノルウェーのLinie、北ドイツのシュレスヴィッヒ=ホルシュタイン州に位置するフレンスブルクを代表するBommerlunderまで。

おおよそ、これだけの品揃えがあれば、ここでアクアヴィットから見た北欧史の講義なんてものもできてしまいますよ。(秋に、JTB梅田の大阪外大連携講座で『酒の誘う世界の歴史と文化』って講義をやりますが…(笑))例えば、Bommerlunder。そもそもフレンスブルクという町は、北欧史を勉強する者にとってはフレンスボーといったほうが通りが良いわけで、そこは本来デンマーク人によって開かれた町であり、長らく神聖ローマ帝国の臣下としてデンマーク王に受封されていたスレースヴィ公国の拠点。「ここに、なぜアクアヴィット文化が?」と疑問に思われるならば、それはデンマーク王権を中心としたkonglomeratstatenであるヘル・スタート体制(デンマーク・スリースヴィ・ホルシュタイン・ラウエンブルクなど)を背景として知っておくと、理解がはやいように思う。

例えば、ノルウェーのLinieを思うならば、世界の海を股にかける海運業の盛んなお国柄、長く遠い航海の旅路に出た船のなかの酒樽のなかで、何がつくられていたのかを想像してみればいい。「海に育まれるノルウェー文化」の典型例かな。例えば、スコーネのこと…例えば、スウェーデンにおけるクロフサスグリのこと…。話は尽きません。僕はといえば、かつて東京にいた頃に、「勝負を決める(…何の?)」ときに使っていた六本木のスウェーデン料理やで飲んでいた(…飲ませていた?)Svart vinbärs brännvinが懐かしかったので、昨日はO.P.Anderssonとともに即購入。(後者は日本に進出を果たしたIKEAでも購入できるみたいですね。)昔、その店でSvart vinbärs brännvinをご馳走した記憶のある妻は、すっかりその思い出が消えていたようだけど。

猛々しい暑さに見舞われていますが、そのぶん、キンキンに冷凍庫で凍らせてトロトロになったアクアヴィットがとてもおいしい季節ではあります。暑い日に、アクアヴィット片手に「北欧」談義で暑気払い…なんて、いかがですか…って(笑)

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