最近のトラックバック

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 小泉首相のスウェーデン訪問 | トップページ | 『クリオ』第20号 »

2006年5月 7日 (日)

ご冗談でしょう、近藤先生(笑)

ゴールデンウィークもいよいよ終わりますね。うちも家族が帰ってきて、途端に賑やかさがましました。僕は、日本西洋史学会での報告を控え、配布用ハンドアウトなどをほぼ完成させました。これから本番までの間で、報告原稿の修正・微調整をしていくといった感じでしょうか。プレ ゼンファイルは、PowerPointとKeyNoteでそれぞれ作ってみたのですが、今取り組んでいる研究ではずーっと「相棒」としてつきあってきてく れたThinkPad X40に、今回もつきあってもらおうかと思います。いえねぇ…、昨晩、PowerBook G4で作業していたら、ThinkPadのほうが突然ハングアップして、「こりゃ、明らかに焼き餅焼いてるな!」と直感したんだよね…。って、モノに魂を 感じてるなんて…あぁ、自分はなんて典型的日本人なんだろう。そのうち筆供養ならぬ、PC供養とか…絶対、どこかの神社がはじめると思うよ。というわけで、古色蒼然たるThinkPadとPowerPointの組み合わせで地味にプレゼンいかしてもらい ます。

で、学会絡みなのですが、いやはや、東大の近藤先生の掲示板になにやら…

「昨夕は2組の幸せなカップル来臨。一組は既知のご夫妻ですが、もう一組はサプライズ‥‥というのはぼくだけで、皆さんには周知のことだったの?
 G陛下のために、参照ページ↓を記します。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~kondo/seiyoshi_1990s.htm
これで分からなかったら、せいぜい日本西洋史学会大会で取材してくださいな。」

…なんてことが書かれています。(学生のみなさんに説明しておきますが、この業界で「G陛下」という名前に接したら、たぶん僕のことです。)

うーん、この期に及んで、ご冗談でしょう、近藤先生!参照ページを示されても…わ、わかりません!学会報告やら、学内行政やらで大忙しのときに…誰? 誰?誰?と、気になって、気になって…仕方がなくなるばかりです。こんな風に話しを振られてしまうと、学会報告どころじゃ、ありませんね(笑)。こりゃ、学会で取材せにゃならなくなりました。

日本西洋史学会の大会といえば、そりゃ一年に一度の大がかりな「同窓会」のようなものなのですが(…そんじゃなきゃ、結婚の話なんて聞けないよぉ…)…もとい、貴重な「研究交流の場」なのですが、この大会について最近思ってるのは、「日程が二日じゃ、足りないよな」ってこと。日本西洋史学会は所属会員数も膨大だし、大会のうち二日目の個別報告は…古代から現代まであわせると何十人の人が報告するんだろう…とにかく、日本って狭い国のなかで、自分の国の歴史でもないことを研究している人がこんなにもいるんだ…(って、自分のことも含めてだよ…もちろん…)と驚くばかりです。

大学院生たちにとって、貴重な研究報告の場を提供することはもちろん大切なことなんだけど、三年に一回開かれている北欧歴史家会議(次回はレイキャヴィクね)なんかに出てみて思うことは、4~5日くらいかけて、ゆっくりと議論と人脈形成の場が提供されているんだよね。偉い先生方の基調報告を踏まえた大がかりな(一日がかりの)シンポジウムが3つほど用意されていて(…つまり、それだけで三日…)、それ以外に小規模・中規模の研究グループによる報告会ってのが、同時進行で行われていたりする。それは、国籍と世代を超えて共同研究を立案した研究者グループによる成果報告もあれば、若手世代中心の萌芽的な内容の報告もある。

(そして、市をあげての歓迎会に、ホスト大学の研究者宅へ分かれてのホームパーティーに、ちょっとした遠足…なんてものまである。嫌が応にも、研究者同士、仲良くなりますね。とりわけ市を挙げての歓迎ってのは、ヨーロッパってとこは歴史学の認知度が高いというか、「諸学の勇」と認められている…というのかな、その国の文化と社会のなかに歴史学が密接に生きているんだということを肌で感じますね。今までオーフス市庁舎とストックホルム市庁舎の歓迎レセプションしか体験したことがないですけれども。ストックホルム市庁舎の場合、ほら、12月のノーベル賞授賞式の後の晩餐会と同じ会場で歴史家たちがもてなされたわけですから。これからの日本西洋史学会大会も、東北学院大学のときの仙台市や神戸大学のときの神戸市のように、これだけ大きな由緒ある学会なのですから、自治体を取り込みながら進めていくべきでしょうね。)

さてさて、日本の学界でも、最近は21世紀COEを筆頭に大がかりな共同研究もそれなりに進んできてはいるけれど、そうした研究スタイルの多くが、どうしてもまだまだ「お祭り」型で、「なんか、今度こういう研究資金の募集があるんだけど、パーっとやっちゃえ!」ってな、打ち上げ花火的感覚でつくられていて、その成果がなかなか学界の底辺にまで定着しないような気がするんですよね。(理系的な発想ではそれで良いのか?「打ち上げ花火的」な研究ばかりでは、基礎研究は定着せんぞ!)西洋史学研究(あるいは人文学研究)のレーゾンデートルが問われて(…はや、何年??…)いる現在、有為な研究者を結集した共同研究っているスタイルを、新しい知を生み出す一つの回路として機能させるためには、例えば、日本西洋史学会の大会でも共同研究グループの成果報告と議論の場を設けて、地道に斬新な研究内容・研究スタイルを育成していく場ってのが必要なんじゃないかな。

そんなこと考えていると、日程が2日(…実質、報告の日は1日に限られている…)だけの現状では足りないような気がするんです。でも…4日とか、5日とかなると開催校の負担も大きくなるだろうし…なにより、「同窓会」的に毎夜、毎夜繰り広げられる宴の連続に、肝臓と「懐」にも負担は大きくなってしまう…(汗)。あぁ、でも、実はそうした交流の場が、新たな研究プロジェクトを促す場としても機能する(…これが本当の「歴史は夜つくられる」…ってやつですか…)んですから、悩ましいところですね。

« 小泉首相のスウェーデン訪問 | トップページ | 『クリオ』第20号 »

コメント

 学生諸君は、グスタフ先生が修士課程を修了したときの勇姿をあらためてご覧ください。最前列です。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~kondo/seiyoshi_1990s.htm

 グスタフ先生=G陛下ご自身は、動揺することなく、学会シンポジウムの準備をS、C両先生とともにお進めください。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ご冗談でしょう、近藤先生(笑):

« 小泉首相のスウェーデン訪問 | トップページ | 『クリオ』第20号 »