最近のトラックバック

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 仰るとおりです、近藤先生(笑) | トップページ | 現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II »

2006年5月15日 (月)

ありがとう、千葉大学!

日本西洋史学会第56回大会が終わりました。学会に参加していつも思うことは、開催校の裏方で学会運営に携われているみなさんのこと。充実した学会の討議も、有意義な研究者間の交流も、すべては裏方のみなさんのご尽力があってこそです。今回の学会も、とても楽しく、そして有意義な時間を過ごすことができた…つまり学会を終えた今、充実感が得られているということは、それすべて裏方のみなさんのサポートがしっかりとあってくれたお陰だと思っています。千葉大学のみなさん、ありがとうございました。

昨年の神戸大学のときにも似たようなことを書いたと思いますが、今回の学会もリラックスしながら、知的な時間を過ごすことができました。リラックスして臨めれば、いろいろなことが冷静に見えてくるものです。さすがに懇親会のときに突然「シンポジウムの挨拶をして!」と言われたときにはあせりましたが、それもスマートフォンでシンポジウムリーダからのファイルを閲覧してなんとかこなし(スマートフォンさまさまです)、翌日は無事小シンポジウムも終わらせることができました。

今回の小シンポジウム「地域概念としてのヨーロッパ」については、準備時間が限られていたものの、東大西洋史の尊敬すべき学兄である東京外国語大学の篠原琢さんと千葉敏之さんのしっかりとした問題の設定と方針づけに助けられ、シンポジウム全体としてのコンセプトはみなさんにお伝えすることができたのではないかと思います。今振り返れば、それは「地域概念としてのヨーロッパ」と銘打っておきながらも、「地域概念」という概念の再考と「ヨーロッパ」という概念の再考という、二重の批判的再考を目指すといういささか野心的な内容でした。僕は、前日の懇親会で帝京大学の宮崎揚弘先生から頂いた「スウェーデンの事例が日本西洋史学会のシンポジウムでとりあげられるようになった時代の意味を考えて臨みなさい」と言葉を噛みしめながら舞台に上がっていました。僕としては、大阪外国語大学の一員として(←諸々の意味を込めて、ここが重要なポイントね!)、しっかりとしたスウェーデン語史料の読み込みと最新のスウェーデンにおける学界動向をもとに、「北欧」概念の歴史的変容とスウェーデン・アイデンティティの変容との相互関係を具体的に語ることに徹しました。(あの…なんていうのか、言葉尻だけで実にかっこよく耳に響く議論も結構なことですが、最近は、地味ながら深く現場の事情に沈潜していってその時代と「場」の実態をとらえるほうが、ずーっとクールな気がしています。)

で、みなさん、楽しんでいただけました?プレゼンについては着席の形式でしたので、「飛び道具」などだす必要もなく、用意した原稿を読み上げるという…大変古典的な報告形式になりました。(懇親会とその後の酒宴のアルコールも残っていたのか…滑舌悪くなっていてちょっとカミカミでしたけどね。これはまた別な意味で反省です。)その点、期待されていた方には申し訳ありません。すでに静岡県立大学の栗田さんからは、ご自身のブログで「あの史料のスライドはどうやってつくったの?」というご発言を頂いておりますから、その種明かし(というほどでもありませんが)はこのブログでおいおい発言いたします。(しかし、さすがは栗田さん、鋭いですね!普段からパワーポイントをお使いになられている方でないと、一枚のスライドでスウェーデン語原文から日本語訳文へ転換させる手法がちょっとトリッキーだということは気がつかないはずです。)

予想外にたくさんの質問をフロアからいただきました。いずれもが、厳しくも的確なご指摘の数々です。ですから逐一それら貴重な質問に回答できなかったことが悔やまれます。一人一人の方には、お会いしたときにお答えできればと思います。また「北欧」ということに関しては、「北欧」は「北欧」で、東京大学の羽田正先生が言うところの歴史的地域としての実態・変遷をより慎重に精査していく必要があり、それは今後の我が国における北欧史学界の課題の一つでしょう。バルト・スカンディナヴィア研究会のみなさんも多くシンポジウムに参加していただけましたので、いずれ僕の反省がてら、「北欧」の話をバルト研で展開できたらとも思います。

とにかく楽しかった。ありがとう、千葉大学!(で、よろしくね、来年の新潟大学!今年の懇親会の目玉は、千葉の地酒20数種類の飲み比べでしたね。愛知県立大学でのマグロの解体ショーと言い、神戸大学での神戸牛(本当にそうだっだの?もちろん僕は信じています)と言い、例年懇親会の企画は開催校の頭を悩ますものだと思います。そして新潟…嫌が応にも期待は高まってしまいます。)

« 仰るとおりです、近藤先生(笑) | トップページ | 現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ありがとう、千葉大学!:

« 仰るとおりです、近藤先生(笑) | トップページ | 現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II »