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2006年5月

2006年5月29日 (月)

大阪外大のみなさんへ!

すでに何度も予告してきた通りですが、30日火曜日の3時間目のスウェーデン語講読の授業と、5時間目の北欧史の授業は、長崎での放送大学講義撮影のため休講になります。大変申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

(しかし、その撮影内容はきっと大阪外大のみなさんのためにもなるようなものにしてきます!)

地域研究VIII

関西外大のみなさん!こちらに来週の講義ファイルをアップします。それでは、今日の3時間目にお会いしましょう!

来週の講義ファイルをダウンロード

2006年5月28日 (日)

「死のロード」

この週末、金曜日にMBSの方々と飲んでいたこともあって(…ごちそうさまでした!)、テレビ番組をまじまじと見ていました。土曜日の深夜にABCだったかで、「浪速のモーツァルト」キダ・タロー氏の作品メドレーをオーケストレーションして演奏するというドキュメンタリー番組を見て、「うーん、大阪ローカルならではのドキュメンタリーだね…しかも遊び心があるし。」と感心。日曜日は例によって『功名が辻』をチェックして、今回が有名な馬ぞろえの回だったんだけれども…仲間由紀恵さんの演技をコミカルに演出するのは良いとして、「夫をたてる(というか、たてまくる)賢き妻」という姿は…この脚本は世の男性方の「理想」をあまりに強く描き過ぎているのではないか…とかなり疑問に思っていたところ、昔懐かしの、ちょうど我が国におけるマーラー・ブームが盛り上がっていた1987年頃のシノポリによる「復活」交響曲(…僕が高校1年生の頃の話で記憶に残っている演奏だったんですが、確か昔は浅田彰氏がインタビューか、解説かしていたように思います…)が放映されていて、NHKの映像アーカイブに時間を忘れて籠もってみたい思いに駆られました。

しかし、実際にはそんな時間は今の僕にはありません。今週は月曜日に枚方の関西外大で授業をしたその足で長崎へ向かい、一泊して火曜日に放送大学の講義の一部を撮影して大阪へ戻り、水曜日に学内行政のヒアリング、木曜日に梅田JTBでの講義を終えたら、大阪外大へ戻って学内研究プロジェクトのプレゼン会の司会、金曜日は通常の講義…と、スケジュール上、一分、一秒を間違えることの許されないスリリングな週になってしまいました。金曜日まで気の抜けない状態が続き、おそらくこのブログの更新も滞ることになるでしょう。それでは、また!

2006年5月25日 (木)

「北欧」を巡る二律背反

毎週水曜日のデンマーク史のゼミでとてもおもしろい論文を読んでいます。

(また後で書こうと思っていたら、久しぶりに高熱を得て4時間も寝てしまった。のどの痛みと節々の痛みが久しぶりに激しいですね。今日は年に一度の健康診断なのに…、週末までに提出せねばならない書類がまだまだ残っているというのに…。)

Bo Stråth先生といえば、近代における「北欧」世界・社会の形成を研究する上で絶対に避けて通ることのできないユーテボリ出身の研究者(今はフィレンツェのヨーロッパ大学にいらっしゃる)です。彼の"Scandinavian Identity"と題された論文を学部のゼミ生たちと読んでいます。これが、普段僕が考えている幻想としての「北欧」…つまり歴史的地域概念として変貌を遂げる「北欧」という考えと一致していて実に痛快。

(忙しい日々のなかで学生のみんなと机を並べられる時間こそが幸せです。最近、某重大会議でご一緒させてもらっている言語学者の三原健一先生から、「こんなに忙しいと、一日最低30分でも論文を読んでいないと、バカになっちゃうよね…」という言葉を頂いて、これは誠に然りなご助言と思い、しっかり実践しています。この論文、日本における北欧学のエキスパートを養成する大阪外国語大学の学生のみなさんのためにあるような論文だよな。幸せだよな…みんな。)

地理的世界としての北欧において、いわゆる近代的なnation概念が普及するのは19世紀以降のことです。彼の論文は、それ以降現在に至るまで、北欧に生きる人たちの中に懐胎した「北欧」概念は常にアンビヴァレントな性格を有してきていて、統一された「北欧」概念などというものは抽象的に神話化された形で人々の心を捉えてきたものの、決して政治制度や文化的実態を伴った現実としては存在しない…というある意味過激な結論で閉じられています。

近代以降の幻想としての「北欧」概念が懐胎したアンビヴァレンスは、(1)nationとしての「北欧」が語られる際に、王朝・体制側から(すなわち「上から」)体制護持的に「北欧」が主張された一方で、そうした体制を批判する市民・労働者側からも(すなわち「下から」)社会変革の要求の過程で主張されたという、「北欧」という言説構築の過程にまず見られます。

次に(おそらくこれこそが地域としての「北欧」を勉強する際に最も厄介にして、重大な問題なのですが)、(2)nationとしての「北欧」が19世紀以降のスカンディナヴィア主義のなかで語られる一方で、デンマーク・ノルウェー・スウェーデンではそれぞれの国家を単位としたnationも同時並行的に語られていったという、「北欧」におけるnation概念の二重性が見られます。結局、一なる「北欧」は概念上スカンディナヴィア主義のなかで政治的・文化的言説として生産されましたが、現実にnationとして実体化されたのは、デンマーク・ノルウェー・スウェーデンだという議論です。

さらに、(3)nationとしての「北欧」概念が模索される際には、他の地域と同じように歴史的記憶の援用と伝統の創造の過程が見られました。例えば、nationとしての「北欧」が「民族」性の歴史的根拠として依拠した北欧神話は、広く見れば、近代ドイツにおけるnation構築の過程でも数多く援用されていったゲルマン神話に含まれます。つまりnationとしての「北欧」が、nationとしての「ドイツ」をカウンターアイデンティティとして構築されていく過程のなかで、自らを他者と差別化すると見られていた歴史的記憶の援用過程が実は同源であったという…近親憎悪的な二律背反の過程が見られます。

日本では実に単純に「北欧」の存在が語られてしまいますが、実のところ、外交・軍事といったお国事情が絡む局面で北欧諸国が連携できた試しは、歴史的に見て一度もありません。しかし、なぜ一なる「北欧」というイメージがこれほどまで流布しているのか。こうした問題を考えていく上で、以上に紹介した「北欧」概念を巡るアンビヴァレンスという問題はとても重要な話になってくると思います。

2006年5月24日 (水)

季節を感じさせるもの

今日の大阪は昨日までの梅雨めいた天気から一転、とても蒸し暑い天気です。今年の5月はなんだか天候不順が続いて、すっきり爽快とした天気の日が少なかったですね。もう梅雨の到来でしょうか?地球規模で季節感がずれまくっているという話は、ここではしませんが。

ここ数年、蒸し暑い夏の到来を僕は愛用の「ビジネスウェポン」ThinkPadで感じます(爆)。この時期になると、ThinkPadのゴム足がポロポロとれてしまうんですよね。とれるたびに接着剤でつけ直して、冬の間は全く問題ないのですが、ちょっと蒸し暑くなるとすぐにとれてしまう。こんなところでしか季節感を感じられないのも、なんなんですが…そんなことが俳句の季語にならないことを祈るばかりです。(ありえませんが。)

2006年5月23日 (火)

君は炭酸コーヒーを飲んだか?

我が国固有の自販機文化とコンビニネットワークに支えられ、我が国の缶コーヒー業界の活況ぶりといったら、こりゃ世界に類例をみない発展をみせているわけで…その競争も激しいということでしょう…川の流れの泡沫のごとく、日々新しい商品が生まれては消え、生まれては消え…が繰り返されています。

今日、朝の登校時にコンビニに立ち寄ったら某N社から発売されたばかりの炭酸コーヒーが目に入ったので速攻ゲット…しかも2本。あぁ…なんと向こう見ずな冒険主義的暴挙。いやはや、こうした多少ゲテモノ的初物は、すぐに市場から消え去る可能性があるので、一期一会の精神よろしく、見かけたら即座に入手しないと後悔することになるものです。これも多忙な日常生活のなかに見いだすちょっとした「楽しみ」であります。

で、この炭酸コーヒーについては、最近のガス入りミネラルウォーターの流行(…これはすばらしい…)を受け、前々から発売されるとの噂を聞いており、「こりゃぁ、試すしかないでしょう」と思っていた一品でした。で、肝心の味のほうはというと…これ、おそらく早くて数週間後、おそくとも一ヶ月後には幻の一品になる可能性が高いですよ…って味。ガスがコーヒーに混じると、こんなにも酸味がきつくなるのか…って感じで…激しく鬱な味。こりゃ、はまりたくても、はまれません…僕はね。

コーヒーをめぐる新商品開発については、かつて某大手納豆メーカーの社長さん(といっても世代は僕らとかわらない)と話していたときに、「コーヒー納豆って意外といけるよね。」なんて話をしていたこともあるのですが…。(いや、ほんと、所詮同じ豆ですから。納豆味のコーヒーということではないですよ。コーヒー風味の納豆ということです。)そんな僕でも、ちょっと今回の炭酸コーヒーはいけませんね。もう一本残っているんだが…これは罰ゲーム用にとっておこうか(笑)。学生諸君、覚悟しておくように!

現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II

大阪外大のみなさん!ここに再来週の講義ファイルをアップロードします。来週5月30日は先刻お知らせしたように急遽長崎出張が入ってしまいましたので、休講になります。申し訳ありません。それでは、今日の5時間目にお会いしましょう!

再来週の講義ファイルをダウンロード

2006年5月22日 (月)

土に生きる

今日の大阪は大変蒸し暑く、関西外大の非常勤講師室では「酒」の話題で盛り上がっていました。曰く、スコッチでもアイラ島のものは、その香り付けの過程でいぶされるピート、すなわち藁などを含んだ泥炭による香り付けが独特だとか、同じワイン(というかぶどう種)でも、どんなに太陽を浴びる環境がよくても、チリや南アとボルドーでは土壌が違うから、やはりボルドーなのだ…とか。そう…話の核心は「土」。

僕の授業は、よく北欧の大地の性格から出発します。もとをたどれば、早稲田の村井誠人先生がしれくれたモレーン堆積の話や、東大で樺山紘一先生が農業研修へ連れて行ってくれた記憶が強いからなのですが。常に「土」の話からはじまって、同じ北欧でも、スウェーデンとデンマークの差を語りはじめます。(そういえば、僕の同郷には「土」なんて作品を書いた長塚節がいます。)

同じ北欧諸国でも、その社会や文化の微妙なニュアンスの差異を実感したければ、土に還ると良いのではないでしょうか。デンマークとスウェーデンの社会の差異を知りたければ、その根源は土に還るって話です。一度でも北欧に足を踏み入れる機会があるならば、ざくっと鍬を入れられる土壌の確保されたデンマークと、スカンディナヴィア山地にあって石のごろついているスウェーデンの土の差を感じてみると良い。耕作環境の差異は、農場の差異をもたらし、居住環境の差異をもたらし、果ては生活環境の差異をもたらしていると思います。つまり家族形態も、耕作形態も…なにからなにまで、デンマークとスウェーデンは異なってくるのです。(領主直営地を中核とした大家族経営のデンマークと、小家族経営で十分なスウェーデンの差とかね。)

北欧を十把一絡げにまとめあげるなどという発想は、一度でも土に還った者ならば、誠に馬鹿げたものとして捨て去られるものでしょう。机上の勉強にだけ終始しているだけでは、全く理解できないポイントです。もとは酒や食の話から出発する土壌の話ですが、しかし、その話の真意は社会を理解するための奥深いところに存在します。例えば、ボトル片手に現場の「土」を感じてごらんなさいな。スウェーデンとデンマークの全き違いが見えてくる筈です。

地域研究VIII

関西外大のみなさん!2週間ぶりのごぶさたです。こちらに来週の講義ファイルをアップします。今日の3時間目の授業では、5月8日付けの発言にあるファイルを持参してください。よろしくお願いします。

来週の講義ファイルをダウンロード

2006年5月21日 (日)

物欲は労働意欲の根源(笑)

近世スペイン史の論文を読んでいたら、タイトルのようなくだりでインディオを「臣民」化する提言がなされていたことを知り…自分の人生と照らし合わせて妙に納得。(昔々、ボードリヤール流の現代社会における消費行為がなんたるかを実感する(爆)ために東大の友人と「欲しいものを120%買う同盟」なんて作っていたりした…20%増しというところが止揚のためのポイント。あぁ…なんてお馬鹿な…でも懐かしい。)帝国に、消費か…(閃)。

さてさて、この週末は物欲全快で珍しくSF映画を2本も見ました。忙しさから来る反動というやつですね。スタートレックもので恐縮なのですが(…最近、どこへ行くにもiPodのなかにはスタートレックのテーマが入っていて、「未踏の地(というか知)」に踏み込む覚悟で現場に向かっています…)、スタートレックの映画作品のなかでも傑作の誉れが高い『ファーストコンタクト』と、オリジナル・ストーリーのカーク艦長とネクスト・ジェネレーションのピカード艦長が邂逅する『ジェネレーションズ』。『ファーストコンタクト』のおもしろさは、これはスタートレックをずーっと(少なくともヴィイジャーくらいまで)見ているマニア向けのおもしろさであることを実感。いきなり見せられると???な内容だと思います。『ジェネレーションズ』もSF映画作品としてはハッキリ言ってできがよろしくないけれど、それぞれの世代のエンタープライズ号艦長の生き様の対比という点では面白かったですね。うーん、子供の頃から影響されていたということもあるんでしょうが、どんなにおじさんになって、ビール腹になってもカーク船長の生き方は明快で爽快。「(論理的思考に基づく行動を絶対視するバルカン人の)スポックに言わせれば非論理的と批判される行動でも、楽しそうならばそれに賭けてみても良い」というあまりに楽天的な冒険主義的生き方。で、(…言わんこっちゃない…)絶命間際の台詞も、「あぁ、楽しかった…。」そんな人生も悪くはありません(笑)。そんじゃなきゃ、「人類未踏の地」へなど勇躍踏み込むこともできないよねぇ…ってことで、長寿と繁栄を!

というか、最近知ったエンターテイメント系の痛快な話題なんだけど、小松左京の『日本沈没』がリメイクされるにあたって、筒井康隆の『日本以外全部沈没』も映画化されるんですってね…という話を今朝のサンデー・ジャポンで知りました。(って、サンデー・プロジェクトとかじゃなくて、サンデー・ジャポンですみません。とっても痴的でしょ。)『日本以外全部沈没』…あぁ、思い出すだけでもニヤニヤしちゃう内容なのですが…みなさん、一度読んでみてください。

めずらしくエンタメ系の話題(っていうか、スペイン史の論文もエンタメか?)で発言してみましたが、液晶テレビの導入とMac miniのリビングPC化によって、昔取った杵柄の映画熱がなにやらまたムクムクとわいてきました。(いやー、今、ルツェルン音楽祭管弦楽団の演奏会見ながら書いているんですが、クラウディオ・アバドも、ザビーネ・マイヤーも…なんだかその老いぶりが手に取るようにわかりますね…恐るべし、デジタル放送。しかし、アバドのブルックナー…演奏と解釈はなんと若々しいことか!やはりルツェルンの夏の音楽祭ってことがあるのかなぁ…どんなに年老いても、楽しさを忘れてない解放感と躍動感ってやつかな。)

家族と過ごす休日

何週間ぶりかで家族と一緒にゆっくりと休日を過ごしています。僕の記憶が確かならば、家族と一緒に外出したのは4月末の梅小路公園以来のこと。ゴールデンウィーク〜先週は学会などなどで忙しかったからねぇ。昨日は久しぶりに梅田界隈に出かけたわけですけど、誠に非常識的に劇的な展開を迎える週末になっています。事の発端は数日前の妻からの一言。うちの娘のウタさんがこの5月はじめに1歳の誕生日を迎えたので、「誕生日プレゼントをどうしようか?」という話でした。

最近、うちのウタさんは、誠に残念なことに外見が僕に似てきているのですが、妻曰く「テレビにかぶりつく」姿まで似てきているとのこと。それゆえに、妻はウタさんの誕生日プレゼントには「地上波デジタル放送のチューナが搭載された液晶テレビ」が最適だろう…という…突拍子もない提案をしてきました。えぇぇぇぇ!最近、ちょっと仕事が忙しいので、そのあまりに飛躍しすぎた議論の展開に鋭く突っ込みを返せる余裕もなく…「ま、良いか?」と結局、押し切られてしまいました。(誰が欲しいの?本当は?)

ワールドカップも近づく夏のボーナス商戦の緒戦期にあたる今、各社、夏モデルをどしどし出してきていますね。あの…意外に思われるかもしれないんですが、ぼくは綿密に情報を集めて慎重に買い物をするタイプではなく、その場の雰囲気で直感的に「これだ!」と選んでしまうタイプなのです。蓋を開けるまで結果がわからない、そのスリルがたまらないわけですね。(って、この点はつっこまれるべきポイントです。)だから、最近の薄型大画面のテレビ事情など、全く事前調査しないまま梅田にある某大手家電やさんに行って、速攻20分弱ですべてを終わらせちゃいました。むしろ突拍子もない提案をしてきた妻のほうが、実は裏でちゃんと事前調査していたようなんですが…結局、僕の直感に応じるまま妻が検討していたものではなく、別のメーカのものを購入しました。

(いまだに何がどう良くて選んだのか、よくわかっていないので、ここで具体的な説明はできません…汗。狭い宿舎故、なるべく省スペースなものをということ、それから…なぜか以前Appleのスティーブ・ジョブスがApple製品のリビングユースについてプレゼンテーションしていたときに、今回選んだテレビが使われていたことが記憶に残っていたんですよね…ただ、それだけの理由です。)

肝心のウタさん自身も、液晶テレビの広々とした画面にご満悦の様子…よかった、よかった。早速両親の制止などものともせず、液晶画面にかぶりついています。なんだかんだとこの突拍子もない買い物劇の発端をつくった妻も、地上波デジタルのクリアな映像に感激している様子…よかった、よかった。完全になし崩し的に押し切られた形の僕も、なぜか自宅に使われず保管されていたMac miniを、液晶テレビにつないでリビングPC化を計画する始末で…なぁんだ、みんな、液晶テレビをそれなりに楽しんでるんじゃない?…ってことで、久々にゆっくりと休日を過ごしています。

(あのぉ…くれぐれもこんな買い物の仕方はまねしないでください。)

2006年5月19日 (金)

物欲メッタ切り…

「綱」渡り…どころか「蜘蛛の糸」の上を歯を食いしばりながら渡る日々を過ごしています。今や、「綱」渡りくらいなら太くて確実と思えるようになっているところが怖い。気分転換に、夏のボーナス商戦にむけて続々と発表されている新製品のうち、注目されているものをメッタ切り。

Sony VAIO typeU …3年前までの僕ならば速攻おちてしまった商品でしょうね。Ultra Mobile PC というカテゴリにはいるPCで、重さが約540gのちっさなパソコンです。よくここまで小さなパッケージに収めたとおもいますよ。その技術力には脱帽。しかしなぁ…液晶が4インチ程度でしょう?あのキーボードでしょう?実のところ、僕はVAIO U1~U101っていうちーさな、ちーさなPCを一時期ずーっとモデルチェンジされるたびに、買い換えて使っていたのですが、結局のところ、軽くて持ち運びに便利なのは事実だけれど、仕事には全く使えない…つまりただその小ささを周囲に見せびらかして自己満足に耽るだけ…ということで、3年くらい前にその手のパソコンから「足を洗った」経緯があります。あぁ…小さな小さな液晶画面とにらめっこしながら両手で持って、喜々としながら親指でポチポチとキーボードをうつ人たちの姿を想像すると実にあほらしい。マニア路線を突き進むこういう品をクールと思って製品化してしまう感覚がよくわからない。

Apple MacBook…うん、これはお金に余裕があって(…というかだいぶ安いと思いますよ…)ちょうど今パソコンの買い換えを考えている人がいたら、素直に「買い」の商品じゃないですか?とりわけ、Macのラップトップとしてはひさびさに採用されたブラックモデル。これは仕事にも、プライベートにも、なんでもこなせるオールマイティな機能をもっているだけでなく、もっているだけでなんだか「自分って、すごーくクリエイティブな人間?!」と錯覚してしまうようなパッケージングではないですかね?Intelプロセッサを搭載して以降のMacは、BootCampというツールを使うとそのまんまWindowsXPが動いてしまうPCにもなりますし。約2.4kgってのはちょっと持ち運ぶには重いかもしれませんが、一台だけで自宅でも、外出先でもなんでもこなそうと考えている人には、もう迷わずこの選択肢しかないでしょう。学生・教員の人なら、Appleの教育機関むけプログラムで購入するのが吉。(僕も正直に言えば欲しいですけれど、持ち運びのことを中心に考えているので、軽いPowerBook G4 12inchをしばらく使い続けると思います。)

Vodafone (ソフトバンク) 804NK…実のところ、これこそが一押し。Vodafoneはソフトバンクってロゴにかわるらしいので、ちょっと野暮ったいイメージになっちゃいますけど。でもいまのところヨーロッパと日本を行き来する可能性のある人にとっては、Vodafonneの3G携帯に一日の長がありますね。これはパソコンとかじゃないですけれども、仕事に使える道具としてはスマートフォンが大きな効力を発揮するのは、普段の授業やこの間の学会でも体験済み。これはNokiaのN71というモデルをベースにしています。一度Nokiaのスマートフォンの便利さを知ってしまうと、国産の携帯電話に戻れなくなってしまうのが怖い…(笑)。本当に助かるんですよ、例えばワイヤレスポインタがなくてもパワーポイントを操作できちゃったり、カンニングペーパが急遽必要になったときにワードやエクセルやPDFを手元で閲覧できたり、スウェーデン語の意味を検索できたり…。手のひらのうえだけで、こちらの要求に的確に答えてくれるということ。今僕が使っている702NKIIと比べると、2.4インチでQVGAの解像度をもった液晶だとブラウジングも容易になるだろうし、それに2メガピクセルなカメラにも期待。(これでマクロ機能がついていれば、鬼に金棒だろうな。)とにかく、こうして携帯電話文化の鎖国大国「日本」にスマートフォンが定着していくことは良いことです。こういう世界標準な道具を出していくというならば、ソフトバンクを応援しても良いと思うくらい。(個人的には手のひらにスポッと収まるストレート端末がスマートだと思っているのですが…うーん、悩みます。)

以上、物欲を刺激する道具の数々をメッタ切りさせていただきました。

2006年5月18日 (木)

北欧文化演習V-2・VI-1

スウェーデンの歴史ゼミのみなさん!すみません。論文のページが一部欠落していたようなので、ここに完全版を急遽アップします。よろしくお願いします。

B. Henningsen, "The Swedish Construction of Nordic Identity", Ø. Sørensen and B. Stråth (eds.), The Clutural Construction of Norden, Scandinavian University Press, Oslo, 1997.をダウンロード

2006年5月16日 (火)

現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II

大阪外大のみなさん!来週の講義ファイルをアップロードします。それでは5時間目に!

来週の講義ファイルをダウンロード

2006年5月15日 (月)

ありがとう、千葉大学!

日本西洋史学会第56回大会が終わりました。学会に参加していつも思うことは、開催校の裏方で学会運営に携われているみなさんのこと。充実した学会の討議も、有意義な研究者間の交流も、すべては裏方のみなさんのご尽力があってこそです。今回の学会も、とても楽しく、そして有意義な時間を過ごすことができた…つまり学会を終えた今、充実感が得られているということは、それすべて裏方のみなさんのサポートがしっかりとあってくれたお陰だと思っています。千葉大学のみなさん、ありがとうございました。

昨年の神戸大学のときにも似たようなことを書いたと思いますが、今回の学会もリラックスしながら、知的な時間を過ごすことができました。リラックスして臨めれば、いろいろなことが冷静に見えてくるものです。さすがに懇親会のときに突然「シンポジウムの挨拶をして!」と言われたときにはあせりましたが、それもスマートフォンでシンポジウムリーダからのファイルを閲覧してなんとかこなし(スマートフォンさまさまです)、翌日は無事小シンポジウムも終わらせることができました。

今回の小シンポジウム「地域概念としてのヨーロッパ」については、準備時間が限られていたものの、東大西洋史の尊敬すべき学兄である東京外国語大学の篠原琢さんと千葉敏之さんのしっかりとした問題の設定と方針づけに助けられ、シンポジウム全体としてのコンセプトはみなさんにお伝えすることができたのではないかと思います。今振り返れば、それは「地域概念としてのヨーロッパ」と銘打っておきながらも、「地域概念」という概念の再考と「ヨーロッパ」という概念の再考という、二重の批判的再考を目指すといういささか野心的な内容でした。僕は、前日の懇親会で帝京大学の宮崎揚弘先生から頂いた「スウェーデンの事例が日本西洋史学会のシンポジウムでとりあげられるようになった時代の意味を考えて臨みなさい」と言葉を噛みしめながら舞台に上がっていました。僕としては、大阪外国語大学の一員として(←諸々の意味を込めて、ここが重要なポイントね!)、しっかりとしたスウェーデン語史料の読み込みと最新のスウェーデンにおける学界動向をもとに、「北欧」概念の歴史的変容とスウェーデン・アイデンティティの変容との相互関係を具体的に語ることに徹しました。(あの…なんていうのか、言葉尻だけで実にかっこよく耳に響く議論も結構なことですが、最近は、地味ながら深く現場の事情に沈潜していってその時代と「場」の実態をとらえるほうが、ずーっとクールな気がしています。)

で、みなさん、楽しんでいただけました?プレゼンについては着席の形式でしたので、「飛び道具」などだす必要もなく、用意した原稿を読み上げるという…大変古典的な報告形式になりました。(懇親会とその後の酒宴のアルコールも残っていたのか…滑舌悪くなっていてちょっとカミカミでしたけどね。これはまた別な意味で反省です。)その点、期待されていた方には申し訳ありません。すでに静岡県立大学の栗田さんからは、ご自身のブログで「あの史料のスライドはどうやってつくったの?」というご発言を頂いておりますから、その種明かし(というほどでもありませんが)はこのブログでおいおい発言いたします。(しかし、さすがは栗田さん、鋭いですね!普段からパワーポイントをお使いになられている方でないと、一枚のスライドでスウェーデン語原文から日本語訳文へ転換させる手法がちょっとトリッキーだということは気がつかないはずです。)

予想外にたくさんの質問をフロアからいただきました。いずれもが、厳しくも的確なご指摘の数々です。ですから逐一それら貴重な質問に回答できなかったことが悔やまれます。一人一人の方には、お会いしたときにお答えできればと思います。また「北欧」ということに関しては、「北欧」は「北欧」で、東京大学の羽田正先生が言うところの歴史的地域としての実態・変遷をより慎重に精査していく必要があり、それは今後の我が国における北欧史学界の課題の一つでしょう。バルト・スカンディナヴィア研究会のみなさんも多くシンポジウムに参加していただけましたので、いずれ僕の反省がてら、「北欧」の話をバルト研で展開できたらとも思います。

とにかく楽しかった。ありがとう、千葉大学!(で、よろしくね、来年の新潟大学!今年の懇親会の目玉は、千葉の地酒20数種類の飲み比べでしたね。愛知県立大学でのマグロの解体ショーと言い、神戸大学での神戸牛(本当にそうだっだの?もちろん僕は信じています)と言い、例年懇親会の企画は開催校の頭を悩ますものだと思います。そして新潟…嫌が応にも期待は高まってしまいます。)

2006年5月14日 (日)

仰るとおりです、近藤先生(笑)

いやはや、日本西洋史学会の懇親会では、突然挨拶など任されたりして、かなーり焦りましたが…でも、普段なかなかお目にかかることのできない方々と楽しいひとときを過ごすことができました。

で、小シンポジウムのことはもちろんなんですが、その場で気になっていたのは、例の東大西洋史研究室内での結婚話だったのですが…ろくすっぽ取材することもできず…というか、懇親会の場で取材できる人がほとんどいなかったというのが問題もありましたが…、その結果、東大の近藤先生から頂いた「なーんだ、フルヤくんの情報収集能力ってのは、そのテードのものかい?(大爆笑)」というご指摘は、誠に仰せの通りです。

インターネット上のデジタル情報を検索するなんてのは、現時点では実に表層的な部分に限られます。とりわけ人間関係のような具体的な問題に迫ろうとするならば、アナログな方法にこそ、信頼が置ける。『クリオ』に偉そうなことを書いておきながらも、究極的には「人間とは何か?」という人文学の根本問題を懐胎する歴史学に関わる者としては、決して忘れてはならない部分です。

ね…だからこそ、懇親会とか、その後の酒宴とか…僕は人と直に接することのできるそういう場を大切にしているんですよ。(単なる飲み助…というキビシーつっこみはやめてください(笑))

2006年5月13日 (土)

日本西洋史学会第56回大会

日本西洋史学会が千葉大学ではじまりました!ということで、立った今、千葉に到着。昨年の神戸大学では裏方をやってましたが、まさか今年は表舞台に出て行くことになるとは思いませんでした。小シンポジウム「地域概念としてのヨーロッパ」で報告させていただきます。その関係で、多少(柄にもなく)ナーバスになっているかもしれませんが、このブログをお読みの方で僕を会場で見かけられたら、どうぞ気軽に声をかけてみてください。ネットの世界は開かれているように見えて、実のところ顔が見えない閉じられた世界とも言えます。一年に一度の学会は、全国から研究者が一カ所に結集する貴重な機会ですから、実のところ僕は直に交流のできるこの機会を楽しみにしているのです。新たな出会いは大歓迎です!みなさん、千葉でお会いしましょう。(『クリオ』もよろしくお願いします。)

2006年5月11日 (木)

デンマーク人の知恵

学会報告を控えているのに、学内外の仕事が「待ったなし」で舞い込んできています。(TBSの『世界遺産』は、いつの間にナレータがオダギリジョーくんから中村勘太郎くんへ変わったのだろう…。僕の頭のなかではオダギリくんの声をイメージして監修しているのに…半年ってのは短すぎるぅ。)

僕が大学院生の頃流行した某アニメ作品で、電源ケーブルかバッテリーでしかエネルギー供給されず、しょっちゅう暴走ばかりしている汎用人型決戦兵器ってのが、とある暴走中に永久機関を捕食した結果、電源供給がいらなくなった…というシーンが頭をよぎります。僕も暴走寸前のところで永久機関を体内に取り込みたい気持ちですが…さてさて、今日は同僚のウタ先生から良い話を聞きました。

最近、僕はほんの少しだけ(ショットグラスに5mm程度)、毎日Gammel Danskというお酒を飲んでいます。アルコール度数が40%近いけれども、各種薬草で香り付けされたこのお酒のことは以前このブログでも紹介したと思います。これをちょっとでも飲むと、なんだか体がカーッとあつくなってすっきりする感じがするんです。疲れているときなどもってこいだ!と個人的に感じていて、ほんの少しだけ飲んでいました。

「まるで養命酒みたいですね。」と、昨日、隣の研究室のウタ先生(アンデルセン研究者で、このブログではすでに紹介済みですね…僕の娘の名前もウタさんからいただいています)に話してみたら、「Gammel Danskって、デンマークでは誕生日をお祝いするときに、誕生日を迎える人の枕元に注いでおいて、朝起きたときに健康と長寿を祝って飲ませるんですよ。」との興味深い回答がかえってきました。ウタ先生も、Gammel Danskが養命酒のようであり、デンマークではちょっとした健康のための体の潤滑油だとおっしゃられていました。

これで合点がいきましたね。確かに、永久機関を体内に捕食したいほどに忙しいのですが、これといってあまり疲れは残っていない。Gammel Danskが功を奏しているとしか思えません。デンマーク人の知恵といった感じのお酒ですね。でも、もちろん強いお酒ですから、たくさんの量をガブガブというのでは逆に体に毒でしょう。中毒にならないよう、気をつけなければなりません。何事も適量というものがございます。

(全く関係のない話ですが、ブリトニー=スピアーズが前の子供を産んでからまだ8ヶ月くらいしか時間が経っていないのにもう次の子供を妊娠している…ということをCBSのデーヴィット=レターマン・ショーで告白したという話を妻から聞きました。スウェーデンに留学していた頃、僕はデーヴィット=レターマン・ショーをほとんど毎晩のように欠かさず見ていました。日本では、疲れて帰ってきた夜にあのようなエンターテイメント番組を見ることができないってのが実に残念です。)

2006年5月 9日 (火)

現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II

大阪外大の学生のみなさん。来週の講義ファイルをアップロードします。なお、今日の授業で教科書を頒布します。価格は3000円。購入を希望した人は3000円を用意してきてください。よろしく。

来週の講義ファイルをダウンロード

2006年5月 8日 (月)

地域研究VIII

関西外大の学生のみなさん!こちらに再来週の講義ファイルをアップロードします。先週の授業でもお伝えしたように、来週15日は休講です。その分の補講は、来月6月19日(月)の5時限目に予定していますが、正式に補講の日程が決定次第お知らせします。それでは、今日の3時間目にお会いしましょう。

再来週の講義ファイルをダウンロード

『クリオ』第20号

日本西洋史学会第56回大会(於千葉大学)がこの週末に迫ってきたということもあり、そろそろ『クリオ』第20号の宣伝をしてもよろしいでしょうか?>クリオの会(東大西洋史学研究室)の皆様

東大西洋史学研究室の院生有志のみなさんが発行を続けてきた『クリオ』が、今年も無事に公刊の見通しです。今年で『クリオ』も第20号。感慨深いものがあります。継続は力なり…とはまさにこのことですね。第20号は、院生諸君の論文・研究動向の力作4点。毎号『クリオ』の雑誌としての質を高めている特集記事は、吉村忠典先生と毛利晶先生による「ローマ史 『古代ローマ帝国の研究』をめぐって」です。そして、だーいぶ以前にこのブログでも発言しましたが、今回、久しぶりに僕も寄稿させていただきました。とはいえ、特集記事や論文・動向と比較すると内容が???なので、巻末の余白にひっそりと、「研究入門:歴史研究とパソコン」とさせてもらいました。(『クリオ』の特徴の一つは、だいぶ以前より歴史学研究の技術的問題を果敢に議論してきた点にあります。)

今回の僕の文章は、「西洋史研究者のためのパソコン活用入門~効率的情報活用のための7つの提言」というタイトルです。パソコン初心者の人を対象にした「西洋史研究者のためのパソコン活用入門」っていうタイトルの文章を寄稿するのは、1998年(工藤晶人さんと共著)、1999年、2000年以来のことになります。この企画、なかばライフワークのようになりつつあるのですが(…「まだアイツ、あんなことやってんのかよ!」なんて突っ込まれそうですが、一度マニュアルめいた文章を書いてしまったら、技術の進歩とともにその内容をアップツーデートに更新していかざるをえないですよね。でも、これ、原稿が溜まったら単行本にするってのも良いかもしれません。)、今回の文章は、『クリオ』編集部のみなさんのご厚意を得て、過去5年間の空白を埋め、その間に実現された常時接続可能な高速度ネットワーク環境を前提としたパソコン活用法への提言を、「ごくごく簡単」に整理しています。

この3月にスウェーデンへ行っていたりして時間が限られていたものですから、具体的な設定マニュアルのような文章ではありません。僕自身が研究していてパソコン活用の際に必要と思われる「心構え」程度の内容を、初心者の方にも理解していただけるように(←ここが重要!)7つの提言に整理しました。それら提言に一貫するテーマは、「クロスプラットフォームなオープンウェアによる安価にして確実なパソコン環境の実現」です。Windowsユーザだろうが、Macユーザだろうが、はたまたLinuxユーザだろうが、なんでもござれ!の内容です。(ネットワーク関連では斬新な提言もあるかと思います。)紙面の関係上、具体的なソフトウェアの扱い方などを期待している方には物足りない内容かも知れませんが、『クリオ』の記事をご覧になった方で詳細を求められる場合には、このブログと連動する形で議論を続けていきたいと思います。

『クリオ』第20号は、今号も頒布価格据え置きで1000円とのこと。(切れが良いなぁ!)まずは日本西洋史学会大会で買えると思いますが、クリオの会に直接オーダーすることもできるでしょう。(『クリオ』のバックナンバーは、こちら。第1号からあらためて目次を見返してみると、錚々たる顔ぶれが揃っているなぁ…とあらためて驚きます。)よろしくお願いいたします。

2006年5月 7日 (日)

ご冗談でしょう、近藤先生(笑)

ゴールデンウィークもいよいよ終わりますね。うちも家族が帰ってきて、途端に賑やかさがましました。僕は、日本西洋史学会での報告を控え、配布用ハンドアウトなどをほぼ完成させました。これから本番までの間で、報告原稿の修正・微調整をしていくといった感じでしょうか。プレ ゼンファイルは、PowerPointとKeyNoteでそれぞれ作ってみたのですが、今取り組んでいる研究ではずーっと「相棒」としてつきあってきてく れたThinkPad X40に、今回もつきあってもらおうかと思います。いえねぇ…、昨晩、PowerBook G4で作業していたら、ThinkPadのほうが突然ハングアップして、「こりゃ、明らかに焼き餅焼いてるな!」と直感したんだよね…。って、モノに魂を 感じてるなんて…あぁ、自分はなんて典型的日本人なんだろう。そのうち筆供養ならぬ、PC供養とか…絶対、どこかの神社がはじめると思うよ。というわけで、古色蒼然たるThinkPadとPowerPointの組み合わせで地味にプレゼンいかしてもらい ます。

で、学会絡みなのですが、いやはや、東大の近藤先生の掲示板になにやら…

「昨夕は2組の幸せなカップル来臨。一組は既知のご夫妻ですが、もう一組はサプライズ‥‥というのはぼくだけで、皆さんには周知のことだったの?
 G陛下のために、参照ページ↓を記します。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~kondo/seiyoshi_1990s.htm
これで分からなかったら、せいぜい日本西洋史学会大会で取材してくださいな。」

…なんてことが書かれています。(学生のみなさんに説明しておきますが、この業界で「G陛下」という名前に接したら、たぶん僕のことです。)

うーん、この期に及んで、ご冗談でしょう、近藤先生!参照ページを示されても…わ、わかりません!学会報告やら、学内行政やらで大忙しのときに…誰? 誰?誰?と、気になって、気になって…仕方がなくなるばかりです。こんな風に話しを振られてしまうと、学会報告どころじゃ、ありませんね(笑)。こりゃ、学会で取材せにゃならなくなりました。

日本西洋史学会の大会といえば、そりゃ一年に一度の大がかりな「同窓会」のようなものなのですが(…そんじゃなきゃ、結婚の話なんて聞けないよぉ…)…もとい、貴重な「研究交流の場」なのですが、この大会について最近思ってるのは、「日程が二日じゃ、足りないよな」ってこと。日本西洋史学会は所属会員数も膨大だし、大会のうち二日目の個別報告は…古代から現代まであわせると何十人の人が報告するんだろう…とにかく、日本って狭い国のなかで、自分の国の歴史でもないことを研究している人がこんなにもいるんだ…(って、自分のことも含めてだよ…もちろん…)と驚くばかりです。

大学院生たちにとって、貴重な研究報告の場を提供することはもちろん大切なことなんだけど、三年に一回開かれている北欧歴史家会議(次回はレイキャヴィクね)なんかに出てみて思うことは、4~5日くらいかけて、ゆっくりと議論と人脈形成の場が提供されているんだよね。偉い先生方の基調報告を踏まえた大がかりな(一日がかりの)シンポジウムが3つほど用意されていて(…つまり、それだけで三日…)、それ以外に小規模・中規模の研究グループによる報告会ってのが、同時進行で行われていたりする。それは、国籍と世代を超えて共同研究を立案した研究者グループによる成果報告もあれば、若手世代中心の萌芽的な内容の報告もある。

(そして、市をあげての歓迎会に、ホスト大学の研究者宅へ分かれてのホームパーティーに、ちょっとした遠足…なんてものまである。嫌が応にも、研究者同士、仲良くなりますね。とりわけ市を挙げての歓迎ってのは、ヨーロッパってとこは歴史学の認知度が高いというか、「諸学の勇」と認められている…というのかな、その国の文化と社会のなかに歴史学が密接に生きているんだということを肌で感じますね。今までオーフス市庁舎とストックホルム市庁舎の歓迎レセプションしか体験したことがないですけれども。ストックホルム市庁舎の場合、ほら、12月のノーベル賞授賞式の後の晩餐会と同じ会場で歴史家たちがもてなされたわけですから。これからの日本西洋史学会大会も、東北学院大学のときの仙台市や神戸大学のときの神戸市のように、これだけ大きな由緒ある学会なのですから、自治体を取り込みながら進めていくべきでしょうね。)

さてさて、日本の学界でも、最近は21世紀COEを筆頭に大がかりな共同研究もそれなりに進んできてはいるけれど、そうした研究スタイルの多くが、どうしてもまだまだ「お祭り」型で、「なんか、今度こういう研究資金の募集があるんだけど、パーっとやっちゃえ!」ってな、打ち上げ花火的感覚でつくられていて、その成果がなかなか学界の底辺にまで定着しないような気がするんですよね。(理系的な発想ではそれで良いのか?「打ち上げ花火的」な研究ばかりでは、基礎研究は定着せんぞ!)西洋史学研究(あるいは人文学研究)のレーゾンデートルが問われて(…はや、何年??…)いる現在、有為な研究者を結集した共同研究っているスタイルを、新しい知を生み出す一つの回路として機能させるためには、例えば、日本西洋史学会の大会でも共同研究グループの成果報告と議論の場を設けて、地道に斬新な研究内容・研究スタイルを育成していく場ってのが必要なんじゃないかな。

そんなこと考えていると、日程が2日(…実質、報告の日は1日に限られている…)だけの現状では足りないような気がするんです。でも…4日とか、5日とかなると開催校の負担も大きくなるだろうし…なにより、「同窓会」的に毎夜、毎夜繰り広げられる宴の連続に、肝臓と「懐」にも負担は大きくなってしまう…(汗)。あぁ、でも、実はそうした交流の場が、新たな研究プロジェクトを促す場としても機能する(…これが本当の「歴史は夜つくられる」…ってやつですか…)んですから、悩ましいところですね。

2006年5月 5日 (金)

小泉首相のスウェーデン訪問

Dagens Nyheterを何気に読んでいたら、小泉首相がスウェーデンを訪問して、パーション首相と首脳会談をしたニュースが、「ごくごく簡単」に記事になっていました。(全く知らなかったのですが、現役の日本国総理大臣でスウェーデンを訪問したのは、今回の小泉首相が最初なんですってね。)スウェーデン側の報道によると、スウェーデンからは日本の対外輸出のあり方に関心が寄せられたようで、日本側の報道によると小泉首相の対中姿勢が問われ、東アジア市場における安定した日中関係が重要とパーション首相との間で確認されたとあります。やはりスウェーデンからすれば、日本…というよりは中国市場への関心が高かった会談だなと結論せざるを得ませんね。

しかし、今回の小泉首相の外遊、アフリカからスウェーデンだけまわって即帰国というのは…裏で何が動いているのか、小泉政権の末期にかけて起きるだろう展開をいろいろと想像してみたくなります。今回の会談、裏テーマとしては北朝鮮問題があるというのは深読みしすぎでしょうか?なにせ、スウェーデンと北朝鮮との関係は結構深いものですし、伝統的に日本の外交政策にとってスウェーデンの位置づけってのは、表に見えない部分を作り出す舞台になってきましたから。でも、この段落の発言は妄想ってことで。あまり信じないように。

2006年5月 3日 (水)

しばらく沈黙します…

前日の戦国武将成分分析(…未だにその結果に関するうまい解釈を見いだせませんが…)で紹介した静岡県立大学の栗田さんから、「西洋史研究者ブロガの国際ハブ空港とも、さまよえるネット・ヒストリアンの慈悲深き灯台ともいえる方」とのありがたいお言葉を頂きました。ありがとうございます。しかしながら、このゴールデンウィーク中、しばらく沈黙したいと思います。理由は単純明白、日本西洋史学会にむけた勉強に集中するためです。今朝は家族を新大阪の駅から見送り、妻の実家に帰しました。ちと部屋に籠もって、集中したいと思います。8日の月曜日には発言を再会します。みなさん、よいゴールデンウィークをお過ごしください。

2006年5月 2日 (火)

戦国武将成分分析

静岡県立大学の栗田和典先生のところで、戦国武将成分分析なるものが紹介されていたので、まぁとりあえずやってみましたよ。

古谷大輔の74%は毛利元就で出来ています
古谷大輔の13%は真田幸村で出来ています
古谷大輔の9%は明智光秀で出来ています
古谷大輔の4%は森蘭丸で出来ています

という結果ですが、これはこれでどう解釈したら良いんですか?元就ってのは意外でした。真田幸村とか、森蘭丸とか、義に生きて散るってやつですか?ふー。良くわからないので、どなたかうまく説明をつけてみてください(笑)。

2006年5月 1日 (月)

KeyNoteに移行できない理由がなくなった

関西外大から帰ってきました。さて、僕の授業は、次から次に「飛び道具」が出てくることでも、楽しんでもらえているんじゃないかと思ってます。関西外大のみなさん、今日もささやかな、しかし大いなる実験に参加してくれてありがとう。今日は、携帯電話をワイヤレス・プレゼンターとして活用してみました。最近、関西外大のような出先にはワイヤレス・プレゼンターを持ち込んでないのですが、今日は普段いつも身につけている携帯電話を使ってみました。これは、Bluetoothを搭載したノキア端末だからこそ、できる芸当です。(携帯電話を活用するということでは、大阪外大でも携帯のブラウザを介したスウェーデン語辞書検索の方法を教えています。)

僕が授業への新しい技術の導入に積極的な理由は、ファカルティ・ディベロップメントと呼ばれるより効率的な授業方法の改善策の一環でもありますが、将来社会へと巣立つ学生のみなさんに必要となる自己表現の方法を学び取ってもらいたいという教育的配慮があります。だから、例えば、プレゼンファイルも良いプレゼン、悪いプレゼン、双方織りまぜて、授業では紹介しています。

視覚に訴えるという意味で効率的なプレゼンを行うとしたら、PowerPointよりKeyNoteの方が、はるかに優秀だと思うのです。しかし、僕は未だにKeyNoteに移行できないでいる。その理由は、MacOSに接続できるワイヤレス・プレゼンターがほとんどないためです。ノキアの携帯電話とMacの接続の相性はすこぶる良いのですが、Windowsみたいにワイヤレス・プレゼンターとしては使えません。その他のソリューションでも構わない訳ですが、学生にはもっとも身近な携帯電話の可能性を感じてもらいたいという気持ちもあります。しばらく試行錯誤を重ねてみましょう。

と思って、帰宅後ネット検索してみたら…ノキア端末とMacOS Xをワイヤレスで結んでMacを操作する接続ソフトウェアって、結構あることがわかりました。一番安価なRomeoとVeta Universalというソフトの組み合わせでは、RomeoがMacOS X 10.4.6上で動作しなかったのでアウトでしたが、この手の目的では名前の知られたソフトウェアであるSaillingClickerはインストールしてみると、あっさりとノキアの携帯電話とPowerBook G4をつないでくれ、KeyNoteの操作については、トランジションも、アニメーションも問題なくできました。ということは、KeyNoteを使わない理由はなくなったということですね。ということは…むふふ…二週間後に迫っている学会報告は…どうしよっかなぁ…うーむ、携帯電話をもちながらのシンポジウム報告なんていうのは、日本西洋史学会では今までなかったことでしょうし…心象悪いかな…(笑)。どうなっちゃうかは…お楽しみに!

地域研究VIII

関西外大の学生のみなさん!来週の講義ファイルをアップロードします。よろしくお願いします。今日は世の中的にはゴールデンウィーク中ですが、授業はあります。それでは、3時間目にお会いしましょう!

来週の講義ファイルをダウンロード

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