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2006年4月

2006年4月30日 (日)

ゴールデンウィーク最終日(汗)

家族には大変申し訳ないのですが、今年のゴールデンウィークで家族サービスができるのは今日が最後になります。(明日から授業、会議、その後は籠もって学会報告の準備です。)日付は今日になっていましたが深夜に東京より帰阪し、ちょっと寝てから今日は京都の梅小路公園に出かけました。疲れを感じている暇はありません。

梅小路公園といえば、JR梅小路蒸気機関車館で有名な場所です。扇形の機関庫には、大正~昭和にかけての蒸気機関車黄金時代を担った汽車がずらっと展示されており、転車台も往時のまま保存され、(週末には実際に汽車が走りますので)実際に稼働しています。息子は先月のオーデンセのデンマーク国鉄博物館に続き、扇形の機関庫に収められた汽車の数々に興奮していたようです。

僕はといえば、汽車のことはよくわからないのですが、この蒸気機関車館の建物が大正初期(1914年)に建てられた日本でも最古級の現存する鉄筋コンクリートによる建造物だという点に興味津々。ふつう明治から大正くらいにかけての鉄道関連の建物は、例えばわかりやすい例としては東京駅のように、煉瓦造りが多いと思うのですが(…いや、東京駅については辰野金吾の時代には鉄筋コンクリートも知られていて、そのプランも提出されたようですが、辰野がかたくなに拒んだという話もありますね…)、梅小路は鉄筋コンクリート。ちょっと砂の含有が多いような肌触りでしたけど。

京都がらみで近代日本建築技術の歴史を辿ろうとするならば、それは一も、二もなく琵琶湖疎水のトンネルや橋などを見るべきだと思うのですが、そもそもフランスあたりで発明された鉄筋コンクリート技術(…コンクリートの歴史自体はとーっても古いらしいのですが、鉄筋で補強するとなると鉄鋼技術との関連が出てきますからやはり19世紀ですね…)が日本に紹介され、我が国で最初に作られた鉄筋コンクリート建造物は京都山科の日ノ岡第11号橋ってところで、これが1903年のものらしい。梅小路はそれから10年ほど後のものってことですね。

東京を中心に考えてみると、例えば安田講堂をはじめとする現在に残る東大本郷キャンパスの建物群は確かに鉄筋コンクリートなのですが、それは関東大震災後の復興計画のなかで構想されたものですから、梅小路のもののほうが10年以上古いことになりますね。一般的な視点で考えてみると、鉄筋コンクリートは例えば1920年代のアメリカ黄金時代の摩天楼群を支えた技術ですし、鉄筋コンクリートを用いて現代機能主義建築を切り開いていくグロピウスらのバウハウス運動も本格化したのは1920年代。ってなことで、梅小路の建物の先進性が浮かび上がってくるわけです。

ってなことを考えながら、たった一日の家族サービスの日が終わろうとしています。そういえば、昨日の発言の続きですが、例のECCOを使ってみたらケンペルの『日本記』("Historia Imperii Japonici")の1727年に公刊された英訳版("The History of Japan")を発見しました。うーん、すごいぞ、ECCO。この『日本記』、ケンペルが日本に滞在していた時期に収集した膨大な資料をもとに記したものですが、徳川綱吉時代の幕府体制をかなり高評価した内容で、日本をヨーロッパ諸国の模範として紹介しているんですよね。(…その発想って、なんだか後期水戸学の会沢正志斎の『新論』っぽいなぁ…。)後年、モンテスキューやカントらが引用したなんて話も聞くぐらい、18世紀ヨーロッパでは最も信頼の置かれた日本紹介本でした。ECCOの力を借りて詳細に読んでみたいのですが、これはゴールデンウィーク中には無理ですね…。

W-ZERO3のこと

昨日の東京出張の際、はじめてWillcomのW-ZERO3の実機に触れる機会がありました。かなり話題になっていたPHS端末でしたから、期待をもっていたのですが…実際に手にしてみて、「オモ、ダサ、キショイ」と僕は結論しました。

あんな重く、寸胴な筐体を常時携帯できるとは思えません。外出時には、メールチェックとメール添付ファイルの確認、Webサイトを使ったちょっとした情報検索が、とっさに「片手!(…ときには利き手でなくても扱えるくらい…)」で気軽にできることが大切だと思っています。

W-ZERO3の場合、どうしても操作には両手を使うことになるでしょう。そうすると人間立ち止まって、手元での作業に集中せざるを得ないですよね。常時すみやかな移動と行動が求められている人間には、立ちどまってポチポチと入力作業を繰り返すなんていうのは、実に非効率的な行動です。(それに傍目から見ると、その姿がなんともまぁ…スマートさを感じさせないんですよ。)ある程度の入力を伴う必要がある作業だったら、いっそのこと腰を据えてノートパソコンのほうがずっと効率的です。

W-ZERO3にご執心のガジェットマニアの皆様には申し訳ないのですが、W-ZERO3はとてもじゃないがスマートな端末と僕は言えない。(いや、もちろんおもちゃとしては面白いと思いますよ。)スマートフォンってのは、外出時の生産効率性を挙げるスマートさを持っていなければならず、例えOSに汎用性があるからといっても、あんなごてごてとした筐体では、スマートなビジネススタイルを作り上げられるとは思えません。

その点、僕はNOKIAの6630とか6680とかをベースとした端末(例えばVodafoneの702NKIIなど)のほうが、ずっとスマートだと思いました。(とはいえ、Vodafoneの3G端末だと、新幹線の高速移動とか、地下街だとか、ちょっと電波が弱々しくなるような気がするんですが…。)はい、W-ZERO3、スルー決定です。

2006年4月29日 (土)

長崎出島とバルト海ネットワーク

東京本郷から発言します。放送大学の打ち合わせが昨日あったのですが、急遽ロケ撮影で長崎出島に行くことになりました。(来月ですけど。)

放送大学の講義(というか収録)はまだ先の話になりますが、昨日の打ち合わせのなかで同じ講義を担当される一橋大の土肥恒之先生(近世ロシア史)が長崎出島でロケをするという話になり、「これは!僕も・・・というかスウェーデンも!」と是非土肥先生との共同撮影を提案したんです。

長崎出島といえば「鎖国」時代にオランダとだけ交易が許されていた唯一の場所ですが、そこにやってきていたオランダ東インド会社の社員はさまざまな地域の出身者がいました。実のところ、江戸時代には何人かのスウェーデン人がこのルートで日本に来ていて、歴史上名を残す業績を残しています。出島のオランダ商館長を務めた後、最後の台湾ゼーランディア城城守になったコイエットや、リンネの弟子で蘭学者たちとも交流があり、ペリー来航以前の欧米にあってもっとも読まれていた日本紹介の書籍を記したトゥンベリなど。出島には、彼らを顕彰する記念碑も建っています。

今回の土肥先生の話では、ケンペルというドイツ出身の医者がらみで絡んでいきます。ケンペルはドイツ出身ですが、スウェーデンのウップサーラで医学と植物学を修め、スウェーデンの外交使節としてペルシャに赴き、そのままアジアに残って、オランダ東インド会社に医者として入社し、長崎出島にやってきた人物です。彼はロシアとも絡んでいるんだそうです。そう・・・長崎出島におもむいてみれば、オランダ・スウェーデンそしてロシアをつなぐっ近世バルト海のネットワークを垣間見ることが出来るのです。

面白いことになってきました・・・。では、これから学会の打ち合わせにいってきます!

2006年4月28日 (金)

ハード・アカデミズム

昨日は午前・午後と総計6時間も会議の司会進行をしていました。さすがに6時間も人前で笑顔を絶やさずご意見を伺い、話を整理し続けるのは疲れます。でも、僕ぐらいは笑ってなくちゃね。

延々と続いた研究推進をめぐる会議のなかにあって、僕は、昨日発言した高山博先生によるハード・アカデミズムの意味を今更ながら噛みしめていました。これは東大での学生時代以来、慣れ親しんできた考え方です。おおよそ、古くからある知を咀嚼し反芻していくソフト・アカデミズムに対して、ハード・アカデミズムは新しい知を創造していくアカデミズムでそれを実現できる者が研究者だということになりましょうか。

なるほど語学教育機関としての大阪外大は確かに優れていたかも知れません。それは高山先生の論法でいけばソフト・アカデミズムは実現されていたということです。しかし、新しい知を生み出そうとする研究機関としての、すなわちハード・アカデミズムを成就するための気概をもった機関としては、問題があったかも知れません。阪大との統合推進協議の中で、大阪外大のなかにいる人間は、「阪大はどうだから、外大はこうだ…」というようなところで右往左往させられ、議論が堂々巡りとなって徒労感ばかりが募ってしまいました。それらの議論には、誠にハード・アカデミズムの大局的見地が皆無の議論だったと言わざるを得ません。

ここで話を研究機関としての側面に限定するならば、「阪大がどうだ、外大がどうだ…」などという議論は誠に些末なものに思えてきます。言葉が悪くて恐縮なのですが、そんな話は目くそ鼻くそを笑うに近い議論です。本来より大局的な見地から、阪大だろうが、外大だろうが、新しく作られていくべき体制が従来の組織を止揚して、新しい知を創造できるか否かという点で考えられねばなりません。新しい知を創造することは、厳しさを求められる作業の連続ですが、しかしそれは実に創造的な仕事でもあるわけですから、自らが知を生み出す研究者なんだという立場に立てば、それは楽しさを見出す過程でもあると言えます。

というか、ぶっちゃけ、統合協議っては、旧帝大とか呼ばれている阪大と日本に二つしかない国立外国語大学の一つの大阪外大を素材として使って良いから、「大学、つくっちゃえ!」ってことですよね?たった一度の人生のなかで、「大学、つくっていいよ!」なんて言われる機会は、フツーは滅多にないことですよね?しかも理系・文系を問わず大学づくりに使って良いって言われている素材が、こんなにもよりどりみどり揃っている機会って、今までなかったんじゃないかなぁ。統合協議って、そんな言い方ではお気楽すぎますか?こんな機会に巡り会うなんて、めちゃめちゃラッキーって思ってるんですが…僕、間違ってる?

今までの協議のなかで、こうした点で楽しさを見出そうとしてこなかったところが、そもそも大阪外大の研究機関としての欠点だったかも知れません。はーいっと、今日はこれから東京へ行ってきまーす!お仕事、お仕事っと。(全く関係ないのですが、仕事の友の702NKII、良いね、これ。神機だよ…って、ぼそっと言ってみる。)

2006年4月27日 (木)

ナポレオンって…

むかーしのむかし、高校生の頃、岩波文庫にあったナポレオン言行録とか、すり切れるまで読んでいた記憶をたどると、ナポレオンって「自分の行動は熟慮のたまもの」みたいなことを、いたるところで発言していたような気がするんです。最近、僕は寝たくても眠らせてもらえない…気がついてみると部屋の床の上でごろ寝している日々が続いているんですが、ナポレオンっていえば睡眠時間が少ないってことでも知られていると思うんですけど、ありゃできすぎた話ですね、きっと。ナポレオンの言うところの「熟慮」ってのは、きっと居眠りだったんじゃないかなぁ。

こんな発言しかできなくて、申し訳ない。年を追うごとに大学の教員ってのは、こーんなにも忙しい職業だったのかと思い知らされています。特に今年度の初っぱなは忙しい。人文系の大学教員って言えば、自宅研修の日も多く、自由に研究時間も確保できる…なーんて、あまーいイメージをもつ人がいたら、それは大間違い。僕など、平日毎日出勤(…っていうか、社会的にはそれが常識なのですが…)、研究室のパソコンのスイッチを入れるやいなや、自動的に学内LANのグループウェアに接続され、出勤簿に印鑑を押すまでもなく出校状況を把握され…すぐに事務方に捕まっちゃう。仕事の内容が研究・教育だったら良いわけですが、最近は会議→書類→会議→書類→…の無限ループ状態。ようやく自分の勉強ができるのは、子供たちが寝静まった深夜以降ってわけ。

教育・研究・行政・子育ての4役をこなさなきゃならないんだから、そりゃー「ハード」な日常ですよ。なんだか、東大西洋史の高山博先生が唱えるハード・アカデミズムの「ハード」の意味が全く異なってしまっている日常なので、高山先生からは怒られるだろうなぁ。高山先生だったら、「4役をそつなくこなせてこそ、ハード・アカデミズムを担える資質をもった研究者なんだ」って、看破されるかなぁ。くーぅ、来年には単著だして先生にお持ちしますから…今しばらくお待ちください>高山先生

今日は会議の集中する「魔の木曜日」。本来は研究・教育の実績で評価されるべきなのに、なかなかそれに集中できない本末転倒な日常に忸怩たるものを感じつつも、人様から請われることは幸せなことと自らを慰めてます。今の僕にとっては、この無限ループを断ち切ってくれる貴重な機会が授業なんで、どうしてもハイテンションになりますね、楽しくって。ゴールデンウィークも近づいて来ましたが、そんなものも今の僕には全く関係ございません。えぇぇ!今、何気なく気がついたんですが、ナポレオンって35歳でフランス皇帝になってるのね…って、はい、今年僕も35歳。ずいぶんと差をつけられたものだ…って、比較の対象が完全に間違ってますね。

2006年4月25日 (火)

独り善がりな議論を避けるために…

東大西洋史の近藤和彦先生の掲示板に寄せられた話ですが、独り善がりにならず説得的な議論を組み立てようとするならば、一も二もなく、自らに先んじた人たちの研究業績を具に追うことです。これしかありません。それは膨大な量に及びますから一見遠回りなように見えても、これがもっとも有効な近道です。研究史・学説史を整理・批判するところから、自らの研究・勉強の論拠が出発することは言うまでもありません。

というわけで長いゴールデンウィークを前に、とりわけ大阪外大のデンマーク・スウェーデン歴史ゼミに参加している学生のみなさんには、はやいうちに自分の関心にあった書誌情報を網羅的に完成させようと伝えてあるので(…金曜日のスウェーデンの歴史ゼミのみなさんは、今週28日と再来週12日が休講になるので、ほぼ一ヶ月近くゼミを開くことができないんですよね…だからこその話です)、ここに北欧史研究のための書誌情報検索手段を整理しておきます。

(1)まずは自分の所属する大学附属図書館の提供するOPACにて検索。例えば、関西外大には言語学者として高名だったJ. サールグレンの所収文献が約2800点も所蔵されています。

(2)次に日本国内の大学・研究機関の所蔵文献については、NACSIS webcatにて検索。他大学・研究機関にて目的の文献が所収されていることが明らかになった場合には、文献管理番号を控えて各自の属する大学附属図書館から相互貸借サービスを用いて、コピー(あるいは貸与)を依頼。

(3)日本国内に所蔵されていないからといってあきらめてはいけません。次に北欧諸国の主に中央図書館が提供する文献検索サービスを使って検索し、所蔵場所が判明した場合には各自の属する大学附属図書館の指示に従って文献依頼。

  1. スウェーデンの場合には、Kungl. biblioteketの提供するLIBRISでスウェーデン全国の大学・研究機関の所蔵文献を検索。王立図書館の所収文献については別途Regniaにて検索。
  2. ノルウェーの場合には、BIBSYSでノルウェー全国の大学・研究機関の所蔵文献を検索。そのほか適宜Nasjonalbiblioteketが紹介するデータベースで検索。
  3. デンマークの場合には、Det Kongelige Bibliotekの提供するREXで王立図書館の所収文献を検索。そのほか適宜Danmarks Elektroniske Fag- og Forskningsbibliotekが紹介するデータベースで検索。

(4)古本での購入を希望する場合には、以下の検索サイトで適宜検索。(ただし個人輸入となるので支払いなどには各自注意すること。)

  1. 北欧語の古本については、Antikvariska böcker i Skandinavienで検索。
  2. その他の欧米言語の古本については、とりあえずAbebooks.comで検索。ただしAbebooksにはAmazonのようにイギリス、ドイツ、フランス版のサイトも別途存在。

これらは特定分野のデータベースをのぞく、ごく基本的な文献検索データベースの情報を整理したものです。これだけでも有効活用すれば相応の量の書誌情報に出会えるはずです。

友達になりたい…と思わせる人

古谷家的には、だいぶ以前より、同世代の女優のなかでは藤原紀香さんと友達になれたら良いね…というか友達になれたら楽しいだろうね…というかそんなことはまずありえない妄想だよな…なんてことを、しばしば語っています。まぁ、彼女が美しいことは言うまでもないわけですが、そんなことより、なんとなく彼女にはサバサバとしたイメージがあって、飲み友達になったら楽しく爽やかにもりあがれるだろうねぇと思うわけです。

そんな彼女が、先日とあるイベントで、なにやら実現できなかった夢として、(1)考古学者の助手、(2)海洋生物学者、(3)世界史の先生を挙げたそうな…。うーむ、(1)ですが、西洋史学者の助手では駄目でしょうか…インディー=ジョーンズばりのスリリングな…というかオーバーアクションの授業を展開してますが。(2)ですが、ホタルイカの沖漬けとか好物ですが駄目でしょうか。(3)ですが、いくらでも世界史教えます!

やはり妄想は妄想です。つかれてんのかなぁ…。

現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II

大阪外大のみなさん!ここに再来週の講義ファイルをアップロードします。いくつか伝達事項があります。

  1. 履修登録の締め切りが今週末に迫りましたが、必ず一学期と二学期の両方を登録してください。
  2. 来週5月2日(火)は休講です。
  3. 山川出版社へ教科書を発注しました。まだ届いてはいませんが、再来週9日(火)の授業でおそらく頒布となるのではないかと思います。一部3000円での頒布となりますから、購入を希望した人は3000円を用意しておいてください。

というわけで、今日の5時間目にお会いしましょう!

再来週の講義ファイルをダウンロード

2006年4月24日 (月)

地域研究VIII

関西外大の学生のみなさん!来週(…ゴールデンウィーク中ですが…)の講義ファイルをアップロードします。よろしくお願いします。それでは、今日の3時間目にお会いしましょう!

来週の講義ファイルをダウンロード

2006年4月23日 (日)

道って、いいよね

最近行きつけのとあるバーで、以前バーテンダーさんと格闘技の話で盛り上がっていたときに、結論としては柔道や空手道なんかの演武が最も美しいって話をしていたんですが、先日のアイロンの話に引き続き、雑念を振り払って集中できるものとして、「書道な日常」計画を画策中です。

僕は小さい頃からずっと書道を習ってきて、それ相応の水準まで達していたんですが、高校くらいから絵筆(美術)へ、大学院くらいから面相筆(プラモデル)…じゃ、なかった万年筆(研究)へ…と筆を持ち替え続けてきた経緯があります。その筆を再び和筆に持ち替えようかと思っています。

何事も技術ではありません。おそらく道って呼ばれるものの精髄は、型を為すために自ら肉体を律する呼吸にあると申しましょうか…少なくとも、僕がかつて書道を学んでいて知り得た境地はそれです。この呼吸が雑念を捨てさせ、集中力を産むんですよね。先週はハッキリ言って週の半ば以降良いことがなかったので、「書道な日常」を回復して気分をリセットさせねばなりません。挫折なんて感じている暇があったら、先へ進まなきゃ…。

(というか、最近の小学生むけの書道具セットって、とってもポップなものが多いんで、びっくーり!)

2006年4月21日 (金)

もつべきものは良い道具

新学期は順調に始まっていますが、忙しさの度合いも高まっています。そんな忙しさを少しでも軽減してくれるのは、良い道具です。

最近、すごーく「良かった!」と実感した道具の筆頭は、折りたたみ型のアイロン台です。足を引き延ばして、腰の高さくらいにアイロン台を設置できるタイプのものですね。(うちの場合には、MUJIのこれです。)僕は、大学での「作業着」としてネクタイにスーツ姿を欠かさない関係で(…学生服と同じ感覚です…)、ワイシャツのアイロンがけが必須です。しばらくは、いわゆる形状記憶型のシャツで乗り切っていたのですが、そうでないものもありますから、アイロンがけはかかせません。新しいアイロン台は、体に無理なくアイロンがけできるのでとても楽だし、効率的だからアイロンがけの時間も節約できる。これはよかったですね。アイロンがけとか、靴磨きとか…ボーッと、しかし集中して作業をしていると、頭がすっきりします。

次に重宝している道具は、前にも紹介した「超」整理手帳…というか、厳密に言うと国立商店から出ている「超」整理手帳のカバー。予定表や備忘録をA4サイズの紙にしてしまいカバーに綴じ込むというコンセプトは、パソコンからプリンタを使って情報を出力することにも、紙にメモした内容をスキャナを使ってパソコンに入力することにも対応でき、アナログな情報管理とデジタルな情報管理の融合させることができています。会議資料などは、A4サイズの紙で印刷配布されることが多いですし、論文や研究書などもA4サイズの紙で印刷しておけば、その日必要な書類を「超」整理手帳のカバーにはさみこんで持ち出すことができます。国立商店のカバーだとゴムバンドがついていて、そこにA4の紙を綴じ込むことができます。室長代理のよき相棒です。

最後に重宝している道具…っていうかサイトになるんですが、Googleのパーソナライズド・ホームページ。最近は強力な迷惑メールフィルター機能をもつGmailに公私のメールをすべて転送させて使うようになっているんですが、パーソナライズド・ホームページには、Gmailの受信トレイ、よく読んでいるブログなどのRSS、よく使うホームページのブックマーク、天気予報や各種ニュースなどを登録して、一画面でそれら情報の更新状況をチェックできるようにしています。実に効果的。ポータルサイトってのはいろいろとありますが、自分のニーズに応じて柔軟にカスタマイズできるGoogleのパーソナライズド・ホームページがもっとも効率的。GoogleはGoogle Calenderなんていう個人情報管理サービスも試用をはじめましたが、これなんかがパーソナライズド・ホームページに登録できるようになれば、今自分の日常に必要な情報をすべて管理できるようになっちゃう。いちいちパソコンやPDAを持ち歩かなくても、ネットに接続された端末さえ見つかれば、世界中どこからもこのホームページを使って、自分の必要な情報にアクセスできてしまう。Googleは、Google Scholarなんていう学術論文に特化した検索サービスもいち早く提供してきたけれど、Googleが提供しようとしているサービス群のコンセプトこそが、効率的なデジタル情報の活用の将来を示しているような気がします。

2006年4月19日 (水)

反省します

今日の授業を終えて帰ってきてみれば、巨人は8連勝もしているし。うーん、やはり指導部って重要なんですかねぇ…若手が生き生きとしてるぢゃないですか。それに新庄くんのあまりにも見事な引退表明。うーん、凄いねぇ…まさに今様カリスマの面目躍如。自分の夢は球場にお客さんを一杯にすることでそれが達成されたから引退だなんて…。はーくいしばってーの、ぼろぼろになるまでーの高度経済成長的なスポ魂がもはや昔のものってのが明々白々で、むしろ自分の役回りってのを的確に判断しての引退表明ってのは、清々しい。

ところで大阪外大で北欧史の講義に出席されている皆さん。下の発言に、来週の講義ファイルをアップロードしたので、適宜ダウンロードしてください。

いやはや、北欧史の講義の一発目が終わりましたが、大変なミスを犯してしまいました。未成年者の居る前で、堂々とアクアヴィットの話。酒をはじめ、生活の諸側面にも歴史があるという話の流れだったのですが…しかし、受講生のなかに高校生のみなさんがいらっしゃっていたことをすっかり失念していました。不適切な話題だったことをここで深く反省します。

というか…もう少しはやく高校生の人たちが僕の授業に参加していることを知らせてくださいな!<事務方様。こちらとて何気ない雑談とはいえ、講義に参加してくれている皆さんの顔を思い浮かべながら、話す内容をとっさに決めているんですから!北欧の歴史を題材にとって、僕なりの歴史学的な発想の楽しさを伝えるのが、ひとまずの北欧史の講義の役目ですが、その楽しさは僕の独りよがりではなく、講義に臨んでくれる人たちの関心と合致した場合にはじめて増してくるものです。講義は独り言ではなく、相手の顔があってはじめて成立するもの。相手の顔を知らずして、話す内容は決められません。

北欧史、来週から本格的な内容に突入します。大阪外大の学生諸君はもちろんのこと、この講義に参加登録してくれた高校生のみなさんも大歓迎!講義のなかでは、はじめて聞くことも多く、不安に思うことがあるかと想像します。でも、わからないことは決して恥ずかしいことではありません。誰もが最初はわからないことから出発するのですから。ただ、わからないということがわかった後も、わからないままにしておくことは恥ずかしいことです。そのときは遠慮なくつっこんで、話を聞いてください。大丈夫。大阪生活がまだ5年ちょっとの僕では、つっこみにぼけで対応するなんてできません。つっこまれたら、真剣にそのつっこみに応えるまでです。教室のなかでは、みんなで北欧史の楽しさを共有していきます。

2006年4月18日 (火)

現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II

大阪外大の学生のみなさん!火曜4限(A209教室)で開講される現代北欧地域論4・ 北欧文化講義II(北欧史)の講義ファイルを以下にアップロードします。この授業を受講する学生のみなさんは、それぞれのファイルを「右 クリック」→「リンク先を名前をつけて保存」してください。閲覧のパスワードは今日の授業でお伝えする通りです。

今日の講義ファイルをダウンロード

来週の講義ファイルをダウンロード

履修登録の際には、一学期・二学期の科目番号を一緒に登録してください。形式上、この授業は一学期と二学期に分かれていますが、原則的に通年履修が単位取得の条件です。(つまり半期だけの登録では成績はつきません!

2006年4月17日 (月)

カタルシス、カタルシス!

久しぶりに枚方へ遠征しました。今日から関西外大での講義が始まったためです。(関西外大のみなさん!この下の発言に、来週の講義ファイルをアップロードしましたので、お忘れなく。)大阪モノレールと京阪電車を乗り継いでの行軍は、いつも楽しいものです。モノレールから眺めることのできる摂津の新幹線操車場(鳥飼基地)あたりはまだまだ桜が見事でした。

今日の関西外大の授業では、心地よさ全快のカタルシスを久々に得ました。いやー、講義って、ほんとーに楽しいですね。講義形式の授業としては、今年度に入って今日が一発目だったのですが、学生諸君の前で講義することが、こーんなに気持ちが良いものなのかと思いました。(学生のみなさんに対しては、僕の独りよがりになっていなければ幸いなのですが。)授業終了後、非常勤講義室で他の非常勤の先生方から、「古谷さん、阪大との統合は大変だと言っているわりには、なんだかすごく爽やかそうですね。」と図星な指摘を受ける始末。いや、ほんと…阪大との統合協議なんて忘れて、実に爽快な時間を学生のみなさんとともに過ごさせてもらいました。(今日のカタルシスが、阪大との統合協議の反動から、さらに増幅されたことは言うまでもありません。)

もちろん大阪外大での授業でも全力投球には変わりはありません。しかし今年の関西外大の授業は蓋を開けてみたら、受講してくれている学生さんの数が100人を越えていて…まぁ、マイナーな北欧のことを講義する者からすれば、これは驚天動地の数。大阪外大では少人数で、少数精鋭ための授業を展開していますが、たまには多くの聞き手のみなさんに僕の北欧の話を聞いてもらうのも良いものです。もちろん、期末の成績付けの負担には不安がありますし、これだけ大人数だと学生の顔を一人一人覚えられないのがなによりも残念です。

たぶん僕が変なのだと思うのですが、僕は僕の話を聞いてくれる人が多ければ多いほど、聞いてくれる人が僕自身の感じている楽しさを共有してもらえるように、なんだか話に熱が入ってくるんです。

(僕は学部時代に一高東大弁論部というサークルに入っていましたが、まさかその血が騒ぐってことはないでしょう。某大手予備校で世界史の授業を担当させてもらった経験は大きいです。学生向けの講義の訓練するという意味で、院生の皆さんには、是非機会があれば積極的に経験を積んでもらいたいと思っています。大学の教員は教員実習も、教員免許もなく、いきなり学生の前に講義で立たされますからね。)

聞き手が少人数か、大人数かなど、場と状況に応じて講義の話し振りや身振りは替わります。それぞれに適した作法があるのですが、その作法は口で説明してくても、うまく説明できるものではなく…ときに気がついてみると、いつの間にか、何かに取り憑かれたように自然と振る舞えているんです。これがドンぴしゃ!と決まったときのカタルシス効果は劇的です。

僕の想像では、そうしたカタルシスが得られたときの講義は、聞き手のみなさんも楽しさを共有してもらっている場合が多いんじゃないかと思います。実のところ、僕は講義中、一句語る毎に誰か学生の顔を見て、表情を確認し、その先に進むべきか、もう一度同じことを繰り返し説明すべきかを瞬時に判断していますので。で、そんなことを繰り返しつつ講義も最後に至ると、聞き手の表情から安心感を得て、気持ちが解放されて爽快感が増幅するのじゃないか…と思っています。

講義はもちろん自分の研究に裏付けられた知的議論を学生の皆さんに披瀝する場ですが、生理的にはひょっとすると爽快なカタルシス効果を求めて続けているのかも知れません。いやはや、いずれにせよ、どこの大学でも、熱心に耳を傾けてくれる学生のみなさんには、感謝の言葉しかありません。講義準備の甲斐があったというものです。

明日はいよいよ大阪外大での北欧史一回目。これも語っちゃおう…っと。

地域研究VIII

関西外大の学生のみなさん!月曜3限に開講される地域研究VIII(北欧)の一学期の授業概要と今日の講義ファイルを以下にアップロードします。学生のみなさんは、それぞれのファイルを「右クリック」→「リンク先を名前をつけて保存」してください。閲覧や印刷に関してはパスワードが必要ですが、それについては今日の授業でお知らせする通りです。これから一年間よろしくお願いします!

一学期の授業概要をダウンロード

今日の講義ファイルをダウンロード

来週の講義ファイルをダウンロード

2006年4月16日 (日)

まだまだ若い…

久々にどこにも遠出することのない週末を過ごしました。今、ラトル&BPOの昨年のサマーコンサートの放送を見ながら書いています。くだけた感じが実に良いねぇ。N響アワーからこの番組になだれこんだんですが、今年はショスタコービッチの生誕100周年でもあったんですね…モーツァルトの影に埋もれている感があります。しかし、なんですなぁ…不祥事続きのNHKですが、ショスタコービッチを番組として取り上げるなら、ゲストに竹中直人さんを「ショスタコビッチ三郎太」として招くくらいの度量を見せて欲しかったのですが…はい、わかる人だけ、笑ってください。

テレビといえば、大阪の週末の昼を彩る番組は、なんといっても吉本の新喜劇なわけですが、今日の昼間の録画では池乃めだか師匠と猫ひろしさんが共演していて、思わずそのコラボレーションというか、シナジー効果に度肝を抜かれましたねぇ…。実に幸せな気分。(より正確に言うと、これが企画されたのは新喜劇そのものというよりは、朝日放送の『横町へよ〜こちょ!』っていうNGKで収録さrているバラエティー番組でした。)早晩、「猫つながり」で両者は結びつくのだろうと予想していましたが、吉本興業の企画力は相当にスピードがはやい。大阪に来てたかだか5年ちょっとの僕には、現代大阪文化・経済に欠くことのできない吉本興業という存在を論ずるには、まだまだ若すぎます。

若すぎるといえば、久しぶりにいろいろなものを計測できるヘルスメーターで自分を計測してみたんですが、体脂肪や内臓脂肪の数値が低く抑えられている一方で、基礎代謝の値が高く、結果、体内年齢が18歳!という恐るべき結果がでてきました。最近は白髪も増えてあまり若くみられること…例えば新学期に学生に間違えられるとか、そんなことは全くなくなったのですが、まだまだ若いってのが数字で示されると、妙に嬉しかったですね。アクアヴィットの効果かな…(笑)。心も、体もまだまだ燃えやすい室長代理です。

2006年4月15日 (土)

授業はボディーブローのように効いてくる

今年度のデンマーク史、スウェーデン史のゼミ初回が両者無事に終わりました。一学期は英語文献(デンマーク語・スウェーデン語のものを読まないのは忸怩たる思いもあるけれど)という制約はありますが、「近代北欧におけるアイデンティティの文化的形成」という大きな問題をデンマーク、スウェーデンそれぞれのゼミで共有させ、それぞれデンマーク、スウェーデンの見地から検討してもらおうと思います。よろしくぅ。

北欧地誌の授業も初回を終えましたが、デンマーク語の学生ばかりで面食らいました…あたしゃ、スウェーデン語の教員なのに(汗)。ま、4年生になってから取ってくださいな。それから僕の担当ではもちろんないのですが、今年度から新たに開講されたノルウェー語の授業、受講者数が40名を越える大盛況ぶりと耳にしました!時代はノルウェーっすか!うーむ、援護射撃として歴史や地誌の授業でノルウェーのことも触れざるを得ないってことですね。

さて、新年度にあたり、学生の皆さんは「どの授業にでよう?」と悩みながら、履修計画を練っているところだと思います。僕は、単位数を埋めていくという考え方に立って単位数ギリギリで履修計画を立てるべきではないと考えます。これは、最後の最後で必修単位数が揃わず、進級や卒業ができなくなることを回避するためではありません。必修単位数に絡む授業以外でも、いくつか授業を余分にとっておくべき理由は、長い目で見たときに、今はそれが自分にとって必要だと明白にわからなくても、後々の人生でボディーブローのように効いてきて、「あぁ、あのとき勉強しておいて良かったな!」と思えるときがくるからです。

僕が学生だった頃を振り返ってみると、僕が属していた東大本郷の西洋史の先生方の授業はどれも当然勉強になりましたし、その影響は今に至るまで大きいことは言うまでもありません。ここでは、それ以外の先生方が提供してくれた授業のことをお話ししましょう。例えば、東大駒場にいらっしゃった坂井栄八郎先生の授業。この2月に亡くなられたR.コゼレックによる『批判と危機』などをテキストに啓蒙期の社会思想を厳格に教えていただきました。この授業は全く自分の単位と関係なく参加していました。僕は紆余曲折を経て今啓蒙期スウェーデンの自己理解などを研究していますが、今そうなるなんて全く予想せずに坂井先生の授業には出ていました。学生時代に単位なんて何処吹く風で駒場の授業に参加し、坂井先生の議論を拝聴できたことは大きな資産になっています。

最近は、共同研究をみんなで立ち上げていこう!ということで、全国の同世代の歴史学研究者と垣根なくおつきあいさせていただく機会が増えています。そんなときにユニバーサルな関心から、自分の専門分野(…そもそもスウェーデン語やスウェーデン史の授業なんて、東大にはなかった…大阪外大の学生のみなさんは幸せです…)とは関係なくとも、イギリス・フランス・ドイツ・ロシア…はたまた古代から現代に至るまで…分け隔てなく授業を取り、様々な知見を身につけることができたことが、今の自分のいろいろな人との交流を可能にさせているのだろうと思います。そして、スウェーデンを見る目、問題の切り口、視角といったものも、そうした多くの地域・時代の事例を知ることによって鍛えられました。

例えば、最近このブログで紹介したスペイン史との関係を考えてみると、東京外国語大学の立石博高先生による啓蒙期スペインの授業や一橋大学の斉藤修先生によるプロト工業化の授業など、東大の学部生時代に勉強した知識が、今の交流を想像する基盤になっていると言えます。これも、たまたま非常勤の先生方によって提供されていた授業をどん欲にとっていった結果です。(このような先生方を非常勤として招いてくれた東大西洋史の教務計画にも感謝せねばなりません。)まさか30半ばにスウェーデンとスペインの共同研究があーだ、こーだ…なんてことになるなんて、学生時代に予想できたはずもありません。でも、その効力は大きい。

今述べたような話から、学生のみなさんにはわかってもらえると思うのです。今のみなさんの立場から将来がどうなるかは全く予想できないわけですが、可能な限り、将来の未知なる可能性に対処するためには、単位数などに捕らわれずに多くの授業に出ておくことが大切ってこと。今とった授業が、後々の人生でボディーブローのように効いてくるはずです。

2006年4月14日 (金)

北欧文化演習V-2・VI-1

大阪外大で上記の演習に参加される皆さん金曜5限(A306教室)にて 開講されるスウェーデン近現代史演習で講読するファイルを以下にアップロードします。閲覧用のパスワードと一学期の授業日程は今日の授業で決定したとおりです。それではこれから一年間、楽しく参りましょう!

古谷大輔,“近世スウェーデンにおける祖国概念”,『IDUN』Vol.16,2004.をダウンロード

B. Henningsen, "The Swedish Construction of Nordic Identity", Ø. Sørensen and B. Stråth (eds.), The Clutural Construction of Norden, Scandinavian University Press, Oslo, 1997. をダウンロード

2006年4月13日 (木)

室長代理と呼んでくれ!

今日、大阪外大での研究推進を担う部署の室長代理っていう役目に就きました。最近、「楽しさを見いだせ!」だとか、「共同研究の化学反応!」だとかいう発言が続いていましたが、これはずーっと僕が大阪外大の研究をどうやったら盛り上げられるかを考えてきたことの反映です。

学生のみなさん!大学は高校までの教育機関とは違って、本来研究機関なのだということをお忘れなく。大学での教育ってのは、その研究成果が反映してこそ、充実したものになります。ですから、大学での研究活動が停滞していては、学生のみなさんへの教育もおもしろいものにはなりません学界的にも、社会的にも楽しさや問題関心が共有されるような研究成果は、きっと学生のみなさんへの教育効果も高いものになるはずです。(理念的には。)

先刻ご承知の通り、大阪外大は阪大との統合協議の渦中にあるわけです。今はその協議と書類作成とであらゆる教職員が大わらわなのですが、常勤教員が忘れちゃいけないのは、それぞれの評価は研究業績を大きな柱にして行われるということ。所属が大阪外大だろうが、阪大だろうが、実のところ、そんなことはあまりたいした問題ではありません…とまで断言しないまでも、研究活動をおろそかにしてしまっては、せっかく教育組織の箱ができあがったとしてもその中身が魅力的にならないのでは、長期的に見てその箱も無駄になってしまうということです。肝心なのは、大学教員の信用(クレジット)は個々の研究業績に基づくということ。

大阪外大の統合協議がのろうがそろうが、いずれにせよ、研究で評価されるという点は大学の名前がどうあろうと大学という機関のもつ公理なわけだから、大阪外大の研究推進をサポートする体制作りに関わるというのは、ながーい目で見てみて、実にやりがいのある仕事であることにかわりはない。ま、酒さえあれば、(酒がなくても…という話もある)根っからのお気楽主義な僕ですから、独りよがりではなく、知的な楽しさを共有できる試みがあれば、それはいろいろと提言していきましょう。

っていうか、室長代理っていう肩書き、次長課長みたいで結構気に入っているのですが…(はい、ここは笑う箇所です)。室長代理のはじめての仕事をこなした今晩、帰宅して飲んだGammel Dansk(…二十数種類のハーブが入ったアルコール度数38%ほどのリキュール…「デンマークの養命酒」との異名あり…)は、胃もすっきりして、実においしかった!

余談。北欧の火酒ってのは胃腸の調子を良くするハーブが入っているのが多いので、アルコールがきつくてもなぜか体がすっきりするという…酒飲みにとって、ありがたいんだか、ありがたくないんだか…うーん、やっぱありがたいと結論せざるをえない飲み物なんですよね。ってことで、室長代理の次は、日本アクアヴィット協会設立準備委員会幹事あたりの肩書きを狙っている僕としては、手始めに日本バーテンダー協会協賛の公開講座「酒と歴史を味わう」なんてのを企画してみようかと思っています…冗談。大阪外大との連携企画に興味をお持ちの方は、どうぞご一報ください(笑)

そして光は東からさしこむ

大志は南をめざしますが、光明は東からもたらされます。

昨日、東京大学で我が国の大学としてはいち早くポッドキャスティング(TODAI Podcasting)で講義配信されるというニュースに接しました。このブログでは、以前からポッドキャスティングの教育効果について高く評価し、欧米の大学における試みを紹介してきました。僕自身、大阪外大でのe-larningプロジェクトで何度かそれを提言したこともあります。さすがは東大と思った次第。

しかし、そのようなこと以上に我が国の歴史学研究にとって大きな、そして重要なニュースは、Thomson galeが提供しているEighteenth Century Collections Onlineの試用公開が知らされたことです。以下、東京大学大学院の近藤和彦先生が主催されている掲示板からのご発言を引用させていただきます。

本日gale/thomsonの方から許可をいただきましたが、ECCOを使用したいひと、だれでも試用サイト

 http://infotrac.galegroup.com/itweb/japan_demo

からパスワード sakura で入れるとのことです。一定期間に限定されていますが、1700年〜1800年の英語出版のいかなる局面を対象にしている人でも、キーワード検索をしてみたらその威力を感じるでしょう。ダウンロードも自由なのですよ!
世論喚起のためのサーヴィスです。

ECCOは、一言で言って18世紀に英語圏で出版された一次文献を網羅的にデジタルアーカイブしたオンラインデータベースです。ライセンス使用料がとてつもなく高いため、例えば大阪外大のような地方国立大学での使用など夢のまた夢…と思っていました。ですから、我が国の学界を思えば誠に英断と思います。近藤先生も「狭義のイギリス史、英文学, etc. には留まりません。18世紀ならアメリカは当然、オランダでも、オスマン帝国でも役に立つかも。ECCOを利用することによって、やがて、とんでもなく高度の修論・博論が出るでしょうね。」と発言していらっしゃいますが、もちろんそれは北欧についても言えるわけです。この試用公開が公にされてからというもの、時間をとれるときにはひっきりなしに思いついたキーワードを入れては、検索を繰り返しています。

かえすがえすも、「すばらしい」の一言。しかし、だからといって楽天的ではいられません。残念なのは、こうした公益性の高いデータベースがこれまでも使用できたにもかかわらず、高額なライセンス料を理由にその使用に踏み切れないできた我が国の人文学をめぐる環境です。ここに紹介する試用も期間が限定されています。問題は試用期間が切れた後、どのようにしてこれを継続的に使い続ける環境を実現するかということ。人文学は長期的なスパンに立ってその成果を考えるべき学問であり、だからこそこうしたデータベースも長期的・継続的に多くの人によって使われねば意味はありません。これは一人の研究者、一つの大学では到底解決不能な問題であり、我が国の人文学に関わる者が広く意識を共有し、議論すべき問題の一つに思います。これは声を大にして言いたい!

2006年4月12日 (水)

北欧文化演習V-1・VI-2

大阪外大で上記の演習に参加される皆さん!水曜3限(A210教室)に 開講されるデンマーク近現代史演習で講読するファイルを以下にアップロードします。閲覧用のパスワードと一学期の授業日程は今日の授業で決定したとおりです。それではこれから一年間、楽しく参りましょう!

古谷大輔,“近世スウェーデンにおける祖国概念”,『IDUN』Vol.16,2004.をダウンロード

B. Stråth, "Scandinavian Identity: A Mythical Reality", N. A. Sørensen (ed.), European Identities: Cultural Diversity and Integration in Europe since 1700, Odense University Press, Odense, 1995. をダウンロード

D. Thorkildsen, "Religious Identity and Nordic Identity", Ø. Sørensen and B. Stråth (eds.), The Clutural Construction of Norden, Scandinavian University Press, Oslo, 1997. をダウンロード

スクリヤビン、びん…ぷち、ぷち、プッチーニ

ブログ開設一周年を迎え、発言には慎重にならざるを得ないと思っていたのですが…大阪外大の学生のみなさんから直に得た意見としては、以前のようにテレビネタに、芸能ネタに…「ぶっちゃけてください!」との声があります。うーむ…結構、悩むところもあるのですが、他ならぬ学生のみなさんからの要望ともあらば、仕方がない。このブログ、学生向けに語りかけているということをご了解いただき、また「ぶっちゃけ」路線に回帰しようかと思います。

リハビリ程度に最近の音楽ネタから行くならば、一昨日のN響アワーで見たスクリヤビンのプロメテウス…。いやー、N響もすごい企画をやらかしてくれましたね。プロメテウスのスコアにあるように、光の演出まで実現したこの2月の演奏会の録画でした。現在の音楽監督アシュケナージは以前デッカからベルリン・ドイツ響とスクリヤビンの交響曲全集を出していたんですが(…もちろん彼はピアニストですからスクリヤビンのソナタもすばらしいのですけど…)、今回のプロメテウスでは、そのときの録音と同じくピアノパートは、我らがペーテル・ヤブロンスキー(以下、ヤブさま…と呼ばせてください)が担当していました!

プロメテウスを光の部分まで再現して演じること自体ありえない企画なのですが、ヤブさまの勇士を久方ぶりにテレビでチェックできたのが何よりうれしかった!僕は東大時代の一時期(まだスウェーデン史を志す前に)スウェーデン出身の、しかも同年代のヤブさまを「おっかけ」していた時期があったのです。そもそも僕がスウェーデンと接するきっかけをもたらしてくれたのは、このヤブさま体験が最初だったかもしれません。かつてはノルウェーのアンスネス、フィンランドのムストネンらとともに「北欧三羽がらす」なんて通称されていた時期もあるヤブさまでしたが、デッカとの契約が切れてからはあまり活動がぱっとしていなかったのでちょい心配していました。しかし、ヤブさま、師匠のアシュケナージの依頼はさすがに断れなかったか…いな、いな、プロメテウスをまんま実演してしまおうとする(正直)変態企画に賛同しちゃうだけの「切れ味」は昔のまんま残されていたんですね…変に無難な「おっちゃん」になっていなくて、その点、うれしかった。

で、今週は帰国後発注しようと思っていたプッチーニのCD二種を首尾良くゲット!先月のスウェーデン滞在時にも、iPodになぜか「トスカ」、「ボエーム」、「トゥーランドット」をしっかりため込んで聞きまくっていたのですが、三部作(「外套」、「修道女アンジェリカ」、「ジャンニ・スキッキ」)も最高の演奏で欲しくなり、帰国後間髪入れずテバルディやデル・モナコらが1962年に録音したフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団との録音を発注。ついでにカラヤン晩年の1982年に彼の生涯でたった一度だけ録音した「トゥーランドット」も発注。

三部作は、幼子がぎゃーぎゃー泣き叫んでいるのが日常の我が家で流していても、うちのかみさんが「良い演奏ね!」とわかるくらいのでき。これはこれまでも評価の高い録音だったから、まぁ間違いはありませんでした。むしろめっけもんは、カラヤン&ウィーンフィルの「トゥーランドット」。いやはや、凄い録音をカラヤンは残していたもんです。これまでいろいろなカラヤンのオペラ録音を聞いてきましたが、僕個人としてはこの「トゥーランドット」の録音が総決算だったかのように感じながら聞いてしまいました。で、この録音、歌手のできで聞いてはいけません。はっきり言ってリッチャレッリのトゥーランドットやドミンゴのカラフなんてどうでも良い。やはり聞くべきは、精緻なデジタル録音によって残されている(…というか、録音に録音を重ねて作り上げられたであろう…)再生芸術の極致ともいうべきカラヤン&ウィーンフィルの響き。終始ゆっくりめの重厚にして、しかしデジタル録音の特性を活かしたクリアな響きは、「トゥーランドット」を覆う暗く冷たい世界を表現するに成功しているように思います。「カラヤンのオペラって、いったいどんなん?」とこれまで聴いたことがない人がいたら、最初にお奨めしたい一品となりました。彼のオペラに対するアプローチが明々白々に感得できる録音と思います。

2006年4月11日 (火)

スウェーデン史研究は南をめざす(改)

日曜日に天王寺動物園へ行ってしまった結果、動物アレルギに花粉症もちな僕は、ここ数日思い切り体調を崩しています。ありゃ、自殺行為だったか…。思わせぶりな発言をしておきながら、すみません。で、前回の発言の続き。スマッシュヒットはとは何だったか。シェリー片手に…という文言から、「スペイン!」と直感された方がいらしたら、今度大阪でお会いしたときに一杯奢ります(笑)。

僕は常々近世ヨーロッパの世界像を実態に即しつつ、より立体的に理解するには、西欧を軸として考えることももちろん重要だけど、北欧や南欧といった地域を結びつける視点からヨーロッパ世界を俯瞰すること(…東大教養学部時代に習った比較文化論の平川祐弘先生のように考えれば「文化の三点測量」っていうのかな…ちと第三項の設定が他の二項とレベルが異なるのですが…)が必要だと思ってきました。そこで、例えば、ときには「ゴート」つながりでスペイン・スウェーデンは論じられないか、ときには「複合国家・王朝」でスペイン・スウェーデンは論じられないか…と、何人かのスペイン史を研究している人たちに猛々しく語ってきました。大抵の場合、構想は妄想としてしか理解されてきませんでしたが。

で、この間、大阪外大の同僚でスペイン近世史研究をされているNさんと飲んでいたら、「古谷さん、カルロス3世とグスタヴ3世の啓蒙専制を比較している論集を見つけたよ。」との助言をもらったのです。これが、どえらい助言だった…。酔いが醒めてから翌日これを調べてみると、な、なんと…スペイン・スウェーデン歴史会議なる組織のコロークを活字化したものではありませんか!しかも、第11回目のコローク…そのときのテーマは「啓蒙専制」とある…。だいたいスペイン語で…しかもスペインの大学を舞台として開かれているようなコロークの存在を、日本でスウェーデン史研究をしている僕など知るよしもありません。「これだ!このスペイン・スウェーデン歴史会議!」と、上に述べたような関心をもっていた僕の頭のなかに、このときばかりは電光石火の閃きが走りました。

速攻神保町のスペイン語書籍の取次店リブロに件の論集を発注してみたら、な、なんと劇速24時間もしないうちにその実物が手元に届き、その内容を現在は首尾良く精査中(…スペイン語なんですが…)。今回、話題にあがったコロークは、マドリードのカルロス3世大学を会場として2003年4月に開催されたもので、スウェーデン側からはストックホルム大学に属する18世紀社会思想史(とりわけ啓蒙)研究の大家Bo Lindegren先生らが参加。Nさんからの情報によれば、スペイン側からはやはり啓蒙専制研究の大家であるCarlos Martinez Shaw先生らが参加しており、このスペイン・スウェーデン歴史会議が確たる陣容をもって企画されている組織であることは判明しました。

スペイン・スウェーデン歴史会議のコロークを調査してみると、どうやら1990年代以降、スペインの各大学を会場として頻繁に開催されいるようです。なぜこのような組織が企画されているのか…それを明らかにするのは今後の課題なのですが。(「そんなん、スウェーデンの人がスペインに行きたくてでっちあげた組織よ。」なんて、一部スウェーデン事情通からのキビシー指摘もありますが…本音の部分、それがあながちないとも言い切れない理由と思えるのが怖いところ。)しかし、「啓蒙専制」以外にもこのコロークでテーマとされたものには、スペインとスウェーデンを貫く比較研究を可能にするようなヒントがたくさん隠されていそうです。現に「啓蒙専制」の回のものだけでも、「こりゃ、凄い!」と思わせる報告があります。ちなみにコロークは7割方はスペイン語、残りは英語で報告されているみたいですね。久しぶりにロマンス語系の言語と格闘しています。

あまりにも電撃的な展開!助言を頂いてから数日間のうちに文献が手に入いり調査に入れたことからも、「これは天の思し召しか!」…というか「つべこべ言わず、やれ!」って言われているような出来事に僕には思えたのです。近世における広域支配秩序の比較としては、スペイン帝国とバルト海帝国の比較もおもしろそうですし、それぞれの帝国を維持した秩序理念の比較なんてこともおもしろそう。もちろんただ二者を単純に比較しただけでは、「はい、スペインとスウェーデンを比較してみました。どうですか、こんな比較は今までなかったでしょう?」で終わってしまう可能性がありますから、そこは両者が秩序形成に至る際の参照枠、あるいは準拠枠としてのヨーロッパというものをいわば第三項として絡めて、より広範な近世ヨーロッパ世界研究として論じていく必要はあるでしょう。

冷戦終結も今は昔の話となり、ヨーロッパ統合が進む今、果たして僕たちは、「ヨーロッパ」という世界をどれだけ客観的に理解しているのでしょうか?日本人の問題関心に応じて構想されたイギリスやフランス、ドイツといった国々のフィルターを通じ理解されてきたこれまでの「ヨーロッパ」観は、どれだけ実態に即したものなのでしょうか?こんな問題関心を抱くようになったのは、それぞれの地域で語られている言語をベースに、現地の文化や社会を客観的に明らかにしようとする大阪外大での経験が生きています。

まぁ、今回のような電撃的な経験を得られるのも、大阪外大が多士済々な人材を抱えていて、気軽に興味をもった話を打ち明けてみると、いろいろな学問分野の知見から助言を頂ける環境にあるからです。こうしたシナジー効果には、心から感謝するしかありません。こうした知見をうまく組み合わせると、そりゃおもしろい研究につながる化学反応もまだまだ大阪外大から導き出せるんじゃないか!

『荘子』に言う図南鵬翼の故事にあるように、僕のスウェーデン史研究は勇躍南を目指し飛び立とうとしています。

2006年4月 8日 (土)

スマッシュヒット!

一昨日のとあるバーでの話。今後やり方によってはすごい展開を期待できそうな研究の話を同僚から聞きました。(Nさん、ありがとう!)阪大との統合協議なんて忘れさせてくれる久々の痛快なスマッシュヒット!ワトソンとクリックがケンブリッジのパブ「イーグル」でエール片手にDNAの二重らせん構造の議論をしていたって話は有名だけど…(そんなにどえらいことには無論ならないだろうけど)…個人的にはそれくらいの高揚感と興奮をもった話でした…僕らの場合にはシェリー片手にでしたけどね(笑)。さて…どんな話だったのかの詳細は、明日の梅田での講演を終えてから、この週末に整理しましょう。それが実に痛快で楽しさに溢れた話であることは事実です。

開設1周年を迎えて

このブログを開設して1年が過ぎました。これからもよろしくお願いします。さて、この一年間、ブログをつけつづけて良かったことは

  1. 授業連絡手段としては成功した
  2. 新たな出会いや仕事が広がった
  3. 気分転換の手段として実に有効だった

悪かったことは

  1. このブログの読者対象の位置づけが難しい(学部学生向けに書いていますが、いろいろな方々に読んでもらっているので、時に恥ずかしくなります。)
  2. 人名等、プライベートな情報は表現しづらい(憤慨された方々には、この場を借りて再度お詫び申し上げます。)
  3. 多忙になると発言・コメントが疎かになる(僕の努力でなんとかなりますが、ブログを継続するというのは大変な作業に思います。)

といったところでしょうか。

昨日は大阪外大デンマーク語・スウェーデン語の履修説明会があり、このブログを授業連絡の手段として用いることを伝達しました。当初このブログ開設の意図は、授業連絡手段としての有効性を確認することにありました。この点でとても良い手段だということがこの一年で確認できましたので、これからもこのブログを継続し、授業連絡手段として用いることとします。

2006年4月 5日 (水)

コメントの件

今日久しぶりにMt-KBくんからコメントを頂きました。

実のところ、帰国後このココログのコメント欄をチェックしてみましたら、過去にいただいたコメントの一切が消えてたことに気がつきました。以前よりコメントを頂いた皆様には大変申し訳ありません。

無論、これは僕が意図的に削除したというのではなく、先月来のココログにおける不具合の影響の結果です。ココログにアクセスすると、自分の管理ページには皆様からのコメントがきちんと保存されているのですが、それを肝心の表のブログに表示できないでいるのです。

Mt-KBくんから頂いた今日のコメントで、確実に新規のコメントは表示できることが確認できました。新学期を迎え心を新たに、時間が許す限りコメントにも回答を試みる所存です。

今後ともよろしくお願いいたします。

で、楽しいだろ!

Mt-KBくんのブログを読むと、ちょっと「笑い」をとれたみたい。(笑ってもらおうと思って書いたものだし、別にそんなシリアスな話でもないよ。 > Mt-KBくん)

そうそう、(コロンボ風に言うと)うちのかみさんが良い写真が撮れたって言うんで、ブログのプロフィールの写真を替えてみました。今までの写真が2000年にベルゲンで撮影したものでしたから、だいぶ以前の僕の髪の毛がまだ黒かった頃のもので、最近の姿とはちょっと違ってました。(ビールはあいかわらずですが。)今回の写真は、ついこの間、フレゼリクスボー城のあるヒレロズからコペンハーゲンへ帰る(デンマーク国鉄の誇る近郊列車)S-togのなかで撮影された写真です。寒そうでしょう…(笑)。

最近とある同僚から、「古谷さんって、アイヌの血が混じってますか?」と、どう解釈してよいのか…対応に躊躇した言葉をもらったのですが、(…その方の意見によるとアイヌの南限は宮城あたりよりももっと南で、茨城あたりも入るんじゃないかとのことなんですが…)、アイヌとまでは行かなくても縄文あるいは南方系っていった風貌は伝わる写真です。(アイヌといえば、白髪のすっかり多くなった僕の頭のなかではスウェーデンと繋がるのですが…アイヌ研究とスウェーデンのことはまたいずれ発言します。)

帰国して間がないのですが、会議やら、書類執筆やら、講演準備(…なぜか今週二回も学外で講演…)やら…数時間単位で、やること、なすことを強制的に区切って時間を過ごさねばなりません。おしゃべりな僕のブログが更新を滞らせている場合は、大抵そんな感じで忙殺されているのだとお考えください。ま、良い感じで時差ぼけが残っているんで、夜更かしも辛くないんですが…。これが楽しくないことの連続でしょうか…否、考えと気持ちの持ちようによっては、楽しさはどこにでも宿ってる…とも言えますね。そうでも思わなきゃ、つぶれますです、はい。楽しさは見出してこそ価値がある。

例えば、今日はAdobeのIllustratorとJustsystemの花子を駆使して書類を作っていたんですが、結果、花子って使い勝手の良いグラフィックソフトだってことが、よーくわかりました。Justsystemのソフトは、一太郎でも、花子でも使用者との対話型のインターフェースが良いんですよね…って、こんな楽しい勉強ができるのも、数時間おきで修正依頼の舞い込む書類作成の仕事があるからこそです…べらんめえ(笑)

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