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2006年2月22日 (水)

文献管理方法

昨日の発言で史学史の意義を述べたところですが、「古い」文献に価値を見いだすならば、それを網羅的にそして効率的に管理する作法も必要になります。『クリオ』への文章(「パソコン作法」)をそろそろ準備せねばならないのですが、そのなかでは文献管理方法も一つのテーマになるはずです。そこでここで簡単にEndNoteのことを整理しておきます。

例の国立大学におけるソフトウェア不正コピー事件をうけて、『クリオ』の文章も大幅に内容を見直そうと考えています。つまりOSのことは別として、それ以外の研究に必要な環境を、フリーウェアソフトを中心にできる限り安価に構築する方法を紹介しようと考えているのです。しかしながら文献管理ソフトだけは、どうしてもフリーのものを見いだすことができません。こればかりは非常に高価なのだけれども、EndNoteほど圧倒的な効果を発揮するソフトウェアはありません。

Ver.8で日本語にも対応するようになったEndNote(現行はVer.9)で、研究作業の過程で凄い効力を発揮するようになった理由は、ネット上の文献データベースと連動して書誌情報をキーワード検索し、自分の必要と思われる文献情報をほぼ網羅的に、そして瞬時に取り込んでデータベースを構築できるようになったからです。医学関連の分野では、さらにPDFなどデジタル化された研究業績を取り込んでしまうことさえ可能です。歴史学関連の分野では、まだまだPDF化された業績の数は多くはありませんが、それでも書誌情報にPDFデータのリンク先があれば、その情報を取り込むことも可能ですし、自らのローカルな環境にダウンロードしたPDFファイルをオブジェクトとして文献データベースに組み込むこともできます。MacOS XのSpotlightようにOSとデスクトップ(キーワード)検索が連動していれば、取り込んだPDFファイルのテキスト検索まで(論理的に)可能なはずです。

もちろん文献のデジタル化がそれほど進行していない現状においては、EndNoteで文献データベースを作っただけでは不完全で、データベースを作ったのちは逐一文献の現物収集に汗水を流す必要があります。とはいえほぼ網羅的にネット上の書誌情報を得られるようになったのですから、研究作業は大幅に効率化されました。僕など最近はコピーをとった論文は、逐一PDF化(…その際は後々のキーワード検索を見越して、必ずペーパーキャプチャ(OCR)をします…)してハードディスクにため込んでいますが、EndNoteならば上述したような過程を踏んでそれらを一元的に管理できます。そしてノートなどをとった後、実際に論文を清書する段階で、このEndNoteのデータベースから投稿論文の脚注形式に合った脚注スタイルを選んで、脚注を張り込んでいきます。参考文献リストが要求される場合には、それもEndNoteから一気に自動作成できます。

こうしたEndNoteの機能を活用することによって、僕たちはより精度の高い書誌情報をもった研究史を整理することができるわけです。ただ…最初にも述べたように、問題はEndNoteがかなり高価なこと。学部生や大学院生を対象に『クリオ』で紹介するには、実に悩ましいソフトウェアです。(僕は院生時代にバイト代を貯めては、まだ日本語の通らなかったEndNoteの旧版を買っていましたが。)

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