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2006年2月 3日 (金)

アンデルセン生誕200年展

昨年産まれた娘に名前を頂いた同僚の田辺欧(ウタ)先生から、東京の印刷博物館でこの2月1日から4月3日まで開催さている『読みつがれる童話 アンデルセン生誕200年展』の図版目録を頂きました。さすがは凸版印刷、実に美しい図版の数々が載った目録でその技術に関心しましたが、それ以上にこの展覧会の趣旨がおもしろい。ただ単に童話作家として(だけ日本で知られている)アンデルセンを回顧するものではなく、19世紀以降の各国における翻訳・出版メディアのなかでアンデルセン文学がどのように伝播されていったのかを、それぞれの時代、それぞれの地域で公刊されたアンデルセンの書籍(現物!)を通じて明らかにしようとしている点で興味深い企画です。

で、我らがウタ先生ももちろんアンデルセン研究者としてこの企画に深く携わっておられるわけなのですが、一昨日印刷博物館で開かれたオープニングレセプションに参加し、そこでなにやら僕の話題が出たらしい。(ウタ先生、お疲れ様でした)印刷博物館といえば、東大西洋史でお世話になった樺山紘一先生が昨年秋に国立西洋美術館から移って今はこの印刷博物館の館長をなされているのですが、そこで名前が出てきたらしい。なにせ、我らがウタ先生と僕は研究室もお隣どうしの関係ですし。一昨日は(というか印刷博物館としては「昨日も」なんでしょう、きっと)酒も入ってなにやら楽しい会になった模様。レセプションが終わった後も、会場に余った酒を集めて開かれた二次会で、ウタ先生は酒好きな僕を念頭に置いて(あろうことか)樺山先生に「西洋史研究者の方々はみなさんお酒がお強いのですね。」と語りかけるや、樺山先生は開口一番「古谷くんなんか、酒が入っても、入らなくてもおしゃべりでしょう。」と初対面のウタ先生にお話になられたそうな…(汗)。誠に深い洞察力に基づいた鋭い人物評…記憶いただいているだけでもありがたい限りです。

アンデルセンの話からすっかり離れてしまって恐縮なのですが、樺山先生との学生時代の思いではたいていが酒に絡むものだったように懐かしく思い出します。僕が院生になったころは樺山先生は大変お忙しくて、先生が主催されていた新年恒例の「一斗会」も開催されなくなっていましたが、それでも学部生のころの夏休みの青森の田子町で続けられていた農村合宿の思い出は強烈です。皆でよく酒を囲み、先生の深い学識に裏付けられ、卓見に満ちた興味深い話の数々に耳を傾けたものです。自分は近世北欧史を研究していますが、大学教員となった今でも樺山先生による『ゴシック世界の思想像』は、読み返すたびに刺激されます。

ウタさん、すみません!アンデルセンの展覧会を宣伝するつもりが、なんだか大幅に脱線してしまいました。いずれにせよ、印刷博物館でのアンデルセン展、深い歴史洞察と綿密な企画力に裏付けられた展覧会とお見受けしますので、是非機会があれば、皆様来訪されることをおすすめします。しかしなんですなぁ…このような企画を(美しい図版目録こみで)実現できる知的集団、印刷博物館の今後の活動にも要注目です。

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コメント

かっこ( )が長すぎる〜。かっこのなかにかっこ。どれかどのかっことじなのか、ジーっと見入ってしまいました。

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