最近のトラックバック

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

« 峠は越えた! | トップページ | 神はいらした! »

2005年12月17日 (土)

怒濤の一週、終わる!

無事帰阪しました。今回は昭和女子大での仕事を終えて時間がなかったものですから、ホントーに久しぶりに新幹線に乗って新大阪まで戻ってきましたが、いやはや東京駅ではすべての緊張の糸が切れて、意識朦朧…新幹線のぞみ号の700系のゆったりとしたシートにも支えられて、もうどうやって帰ってきたのか覚えていません。新大阪止まりの新幹線で本当によかった…博多行きなんかに乗ってしまっていたら、完全に寝過ごしていたでしょうから。酷寒の札幌から日本を縦断したこの一週間、あまりの強行軍におみやげのひとつも、家族や同僚に用意することができませんでした。唯一おみやげらしきおみやげといえば、札幌で拗らせた風邪くらいのもの…。いえいえ、僕個人にとっての「目に見えない」おみやげはもっと大きなものがあったわけですが。

さて、今回の出張の最大の目的は北海道大学スラブ研究センターで行われた国際シンポジウム「中・東欧の地域:過去と現在」にコメンテーターとして出席することでした。僕が参加したセッションの報告原稿は前日に届きましたが、話そうと思っていた内容の骨子は頭に一応用意しておきました。今回の僕の役目は、「バルト」沿岸地域における地域概念を「北欧」側からどのように考えるのかを、歴史的視座からコメントするというものでした。「バルト」に関して門外漢ではありますが、「北欧」に関しては聴衆の皆様に理解できるように簡潔な内容をあらかじめ整理しておきましたので、なんとか本番には理解していただける主旨を、英語としてもおかしくないようお伝えできたのではないかと思っています。

(緊急の英語作成にあたっては、SIIのSR-E10000と大杉三郎著『携帯会議英語』(大修館書店)がとても役だったことを参考までに付記しておきます。後者は数週間前に関西外大の書籍部で急遽購入したもの…僕としては大学受験以来、久しぶりに手にした参考書です。)

いわばロシア・東欧研究と北欧研究のコラボレーションという非常に挑戦的な課題を与えられたというわけですが、「北欧」から「ロシア・東欧」がいかに理解されてきたかについては、来年2月に予定されている東欧史研究会での報告や、いずれ公になるであろう『東欧史ハンドブック』で明らかにします。

個人的に今回のシンポジウムで勉強させてもらった反省点としては、「北欧」史の知見を共有していない方々を前にいかに「北欧」をイメージしてもらい、それとの比較のなかで「バルト」との歴史的共通性・相違性を理解してもらうか、それに要するボリュームはどの程度が適当であるのかという問題です。

コメンテーターとして僕に与えられていた時間は10分程度。僕が参加したセッションの数十分前までコメントを用意し、とりあえず1500ワード程度の原稿があったものの、英語にメリハリをつけた話を進めていると当然時間は足りなくなる。結局、話しながらその場で急遽話したい内容の1/3程度を割愛し、結論にもって行かざるを得なくなりました。セッションが終わってから「古谷さん、間の取り方がうまいですね…。」なんて声をかけてくれた方がいらっしゃったのですけれども、あれは「間」をとろうと思ったプレゼンテーション戦略上の「間」ではなくて、急遽割愛内容を考えパソコンをスクロールしたりしていたゆえの「間」でした。それでも、話す内容をユニット化して構成していましたから、2/3程度の内容から結論にもっていって論理的にOKな内容で、セッションの流れとして問題はなかったと思います。とはいえ、個人的には割愛した1/3の内容こそが、「北欧」概念における「農民」像の神話化を例に、特定の地域概念を作り上げる基盤となっていく歴史認識の共有を問うネタであって、実は一番話したい内容でした。

他分野との知的交流はとても刺激的な挑戦ですが、それに要する基本的知識の共有という問題は、いかんともしがたい…僕の論拠は「北欧」史にあるわけだから、「北欧」を語らねば論陣を張れないということです。やはりはやくから準備をし、時間配分・内容配分に綿密な検討を要するということでしょう。この反省点は、僕にとっての大きなおみやげですが、もっと話しておかねばならないことがあると思うので、別項をたてます。

« 峠は越えた! | トップページ | 神はいらした! »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/85145/7686754

この記事へのトラックバック一覧です: 怒濤の一週、終わる!:

« 峠は越えた! | トップページ | 神はいらした! »