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2005年12月21日 (水)

史・資料の取り込み革命

(この発言は当初「文系教育者・研究者のお役立ちツール(5)」という表題で発言しましたが、YC-400の汎用性を鑑みて上記の表題を撤回します。僕個人としては、基本的に「文系教育者・研究者のお役立ちツール」という表題で発言する場合には、より汎用性・普遍性の高い道具の紹介に徹していきたいと考えています。)

忙しい日々でも、教育・研究に直結しそうと判断した新たな技術の導入には積極的です。今日、CASIOのマルチプロジェクションカメラYC-400が届きました。これはいわゆる持ち運び可能なコンパクトな書画カメラなのですが、カメラユニットが一般的なデジタルカメラ(このYC-400の場合には2年ほど前の機種でEX-Z4という400万画素カメラと同等)であるところに特徴があります。ごく簡単に使用法を説明すると、パソコン(OSとしてはWindowsに限定)にUSBで接続し、モニタ・プロジェクタへ文献などを直接投影させることができます。当初はプレゼン用の携帯できる書画カメラとしてYC-400を選定したのですが、それ以上のポテンシャルが秘められていると判断し、ここに紹介するものです。

さて、これだけの紹介では単なる書画カメラと何ら変わらないのですが、このYC-400の驚異的な性能は資・史料の読み取りの機能にあります。一頃、いろいろな人からデジタルカメラを使った資・史料の画像取り込みについて質問を受けたことがあるのですが、結局のところ、それほど画素数にこだわる必要はなく、むしろ解像度の高さに重点を置き、撮影の際には露出を高める一方、手ぶれを防止して…程度しか答えることができませんでした。手にしてまだ間もないのですが、僕のこれまでの経験に基づく直感から判断して、こうした資・史料のデジタル化の問題を一挙に解決してしまう道具がYC-400だと断言できます。

YC-400の場合、文献を設置する書見台とカメラユニット(高さにしておよそ40cm程度)に固定されているので、画像撮影でぶれる心配はありません。室内が暗い場合でもカメラユニットの設置部にライトがついているので、文献だけを照らすことが可能です。カメラユニットは基本的にデジタルカメラですので合焦のスピードは非常に快速。これが単なる書画カメラでないのは、デジタルカメラであるがゆえに文献をそのまま画像(基本はJPEG)撮影し、パソコンに取り込むことができることです。デジタルカメラですから露出やホワイトバランスなども適宜調整できますが、もとより書画撮影モードを積極的に開発してきたCASIOのEXILIMが母体になっていることもあって、これら撮影設定はすべてオートで任せきりです。

驚きはYC- 400をパソコンから動作させるソフトウェアの出来の良さで、書画カメラモードからスキャナモードに切り替えると、あとは書見台上の文献を取り替える(ページをめくる)だけで自動的に合焦、トリミング、方向修正、露出調整をし、最適な大きさで画像を取り込んでくれることです。A4程度の大きさの文献であればくっきり、はっきり取り込まれ、あとはJPEGファイルですからパソコン側の画像加工ソフトやOCRソフト、PDF加工ソフトなどで、煮るも焼くもお好きなように…とった感じ。とにかく、シャッターを切ったりする必要さえなく、YC-400の使用者はただ書見台に撮影したい文献を置いていくだけで、資・史料が読み込まれていくのです。画像取り込みといっても、一般的なスキャナーとは違ってデジカメですから、シャッターが切られればあとはパソコンに画像が保存されるまでの時間を待てばよいだけで、取り込み速度は驚きの速さ。

A4に印刷された文書ならば、最近は富士通のScanSnapのようなドキュメントスキャナがあって、大変快適に文書をデジタル化できるようになりましたが、製本されている文献の場合、それをデジタル化する手段は、フラットベッドスキャナーでだらだらと読み込ませるか、デジカメで手ぶれに怯えながら撮影するかのいずれかでした。このYC-400は両者の欠点を一挙に解決して、製本された文献を効率的にデジタル化する画期的道具であると思います。(手にしたときは興奮のあまり、「史料読み込みの革命だ!」と一人研究室のなかで騒いでおりましたが、興奮が冷めた今でもYC-400には高いポテンシャルを感じています。逆にYC-400側から考えてみると、史料撮影にはそれほど新しいデジカメは必要ないということがわかりますね。2〜3年ほど前の400万画素程度のもので十分。あとは書見台やカメラスタンドなどいかにしっかりと撮影できる環境を整えるかということと、露出などの撮影設定をどうするかということですが…YC-400でのスキャナーモードでのカメラ設定がもしわかれば、いずれ皆様に紹介します。)

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