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2005年11月22日 (火)

西洋史研究者のためのパソコン活用入門へのお誘い


ちょっと嬉しい話なので、まだ具体化していないけど一言発言します。関係者の方々、先走りは良くないというのでしたらご一報ください。この発言を即刻削除します。


1998年から2000年にかけてパソコンが西洋史学研究に定着した時期に、最初は今はオクスフォードにいる工藤晶人くんと共著で、その後は単著で東大西洋史学研究室の学生諸君が刊行している『クリオ』誌に『西洋史学研究者のためのパソコン活用入門』を連載したことがあります。西洋史学研究に必要とされるだろうパソコン利用の基本的な技術情報を整理した内容でしたが、日進月歩のIT技術の世界にあって今となっては大変古ぼけた内容となってしまいました。


これを現時点の内容を踏まえリファインするという企画の依頼を『クリオ』編集部から受けました。公私にわたり忙しいのは事実なのですが、こういった企画の仕事ならもう即座にO.K.です。個人的には趣味と実益をなかば兼ねる仕事で執筆そのものに全く苦を感じないという私的事情もありますが、自分の研究・教育の経験から得たノウハウを公開したうえで、共有あるいは批判していただける仕事は実に公益性の高いものと感じています。


新たな企画についてまだ頭のなかでは朧気ながらの構想しかありませんが、タイトルは仮に『西洋史研究者のためのパソコン活用入門〜情報の効率的活用をめざして(案)』とでもし、全体を大きく二部構成にわけて第一部を「情報インプット編(仮)」、第二部を「情報アウトプット編(仮)」としたいと考えています。前者の内容については、実のところ以前この企画で文章を書いた頃より劇的な変化はありません。むしろかつては玉石混淆状態で様々な実験的情報が存在していたのですが、今はそうした技術情報の淘汰がすすみ、本当に必要な技術が何か…すっきりと整理されたところにあると思っています。むしろ力点は後者にあって、情報のアウトプットをいかに効率的に、魅力的に行うべきか…そしてそうしたアウトプットの工夫こそが今の学界と大学での教育の現場に必要とされているのだという僕の考えは、このブログでも繰り返し主張してきました。


で、どうでしょう?例えば、このブログをご覧になっている皆さんのなかで、「こういう情報が必要だ!」だとか、「こういう問題にはどういう解決策があるの?」だとかご意見、ご提案がありましたら提示していただけませんでしょうか?(この発言へのコメントという形で。)関係者の皆さんの了解を得ないまま、このブログで先走ってこのことを発言するのは、このブログを今回の『活用入門』に利用してみようと考えたからです。つまり、今回の『クリオ』誌の企画の紙幅にちょっとだけ余裕があるので、このブログに寄せられた現場の研究者・教員・学生のみなさんの意見を活かした内容にしてみるのも、面白い試みだと思っているのです。インターネットという公共空間がつくりだす可能性をちょっとばかり試してみたいと思っています。『クリオ』編集部からの依頼としては、今回もできるだけ具体的に基本的情報を提示することが最大の要請なので、どんな初歩的な内容でも良いと思っています。皆様の知見が頂けるならば、誠に幸いなことと思います。


うん…かえすがえすも、こうした企画は実に楽しい。

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コメント

ちょっと質問です.「情報のアウトプット」とは具体的にどのようなことを指すのでしょう? 例えば[1]研究会や学会でのプレゼンテーションの仕方,あるいは[2]見やすくインプレッシブなレジュメの作り方,あとは[3]webを使ったCVや業績の公開,などでしょうか? どの水準を対象にするかで,必要な技術や方法も異なってくるように思われますが......

 清純なる凹山くんよ、きみの質問は善良にして優秀な院生として自然かもしれない。しかし、remember, remember 一番大事なアウトプットは、じつは[4]リサーチ・分析、とその成果の[5]学術雑誌への投稿、です。とりわけ[5]では、
 第1に「‥‥の△的な□史の○論的転回のテーマの生半可のディヴェロップメントの‥‥」といった文章を書かない。そして「かろうじてカクカクの偉いさん(の本があること)は知っています」という言い訳以外に意味のない註はつけない。
 第2にパラグラフを意識してつける。そんなこと当然と言うなかれ。悠久の歴史を誇る立派な学術雑誌への投稿原稿にも、A4で何ページにもわたって段落のない文を書いてくるお馬鹿さんがいます。
 第3にタイトルは熟慮する。キーワードを2度も登場させて、長くて、しかも「 」つきのタイトルはダメ。きみに神経症の気味あり、ということを伝える効果しかない。
 第4にルビや色鮮やかな強調、フォントも工夫した「見やすくインプレッシブな」原稿は、編集の専門家からみるとまったく意味がないのです。そうではなくて、明晰にして清明な(リズム感ある)文章のボディこそが重要。
 圧倒的で目も眩むような材料と問題意識を、快刀乱麻、いかにして明快でひとの心躍らせる文章にしてゆくか。その秘訣をこそPCとインターネットを自家薬籠中のものになさったグスタフ先生が解き明かしてくださるのですぞ。

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