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2005年7月13日 (水)

SR-E10000入手

先週以来、喉の痛みが快方へ向かいません。僕の授業に出てくれたことがある皆さんならば理解いただけると思いますが、僕の授業は「声」なくして成立しない…いわば「声」こそが商売道具とも言える…のでこうした喉の痛みは致命的です。おかけでいくつか依頼されている仕事さえも頓挫しています。

さて昨日はそんな体調の悪さを一寸忘れさせてくれる「道具との戯れ」の時間を得ました。大分以前にこのブログでセイコーインスツルメンツ社の電子辞書SR-E10000のことを話題にしたと思うのですが、それを入手しました。

僕はまじめにこうした単体での辞書検索に特化したいわゆる電子辞書をこれまで使っていませんでした。EPWING形式の辞書データを加工してPDAやパソコンを電子辞書がわりとして使ってきたからです。しかしこの春にPDAをなるべく使わない日常を決意したことから、ちょっと電子辞書を使ってみようかなと思い始めました。

電子辞書の選択については、あらかじめ入力キーのできの良さで定評があったセイコーインスツルメンツ社にしようと決めていましたが、「ではどの機種?」までは決めていませんでした。そうしたときに圧倒的な収録辞書数を誇るSR-E10000が登場したので、それに飛びついたという次第です。(収録辞書については、セイコーインスツルメンツの製品紹介ページで確認してください。)

まだ手にしたばかりですから的確な感想を述べることはできませんが、手にした最初の感想は「意外と大きい、そして重い」ということ。これはSR-E10000にだけ言える感想かもしれません。240gというのは電子辞書にしては大型の部類です。でも収録辞書のすべてを実際に持ち歩くことを考えれば、これはとても軽いわけですね。筐体上面をマグネシウム合金で覆ったつくりは一見しっかりとしたものに思えますが、実のところ液晶とキーボードの開閉スイッチや入力キーに多少のぐらつきを確認しており、このあたり安価に辞書を提供する電子辞書の世界では仕方がないものなのかなと思っています。

例によってマニュアルなど一切読まないで使い始めましたが、初回起動時は電子辞書にしては多少「もたつく」感じがします。一度立ち上がってしまえば、検索速度に不満は感じていません。検索のインターフェースは単純明快で、「一括検索(いわゆる串刺し検索ですね)」の画面では英語と日本語で入力項目がわけられており、それぞれ検索語を入力すると複数の辞書から一括に検索してくれます。その際、カーソルを移動させるだけで各々辞書の内容が数行表示されるのは、辞書の引き比べが簡単にできるという点からとても便利に思います。個人的には豊富な英英辞典系のコンテンツをコーパスとして利用して用例検索ができる点を最も便利に感じています。

スウェーデン語やデンマーク語に関するコンテンツは当然ありませんが、英語と日本語を高度に運用する必要のある人には、このSR-E10000の圧倒的なコンテンツはたいそう重宝するのではないかと思っています。(個人的には百科事典系のコンテンツとして小学館の日本大百科事典や日本語の類語辞典として角川類語事典などが加わっていれば「最強」仕様だったかなと思います。当初OEDが入っているのかなと思っていましたが、OEDではなくてOxford Dictionary of Englishでした。これにはがっかりです。)

最近は学生のみなさんの多くが、こうした電子辞書を使っているので、「僕も使ってみようかな」と密かに考えていました。ジャパネットたかたで盛んに新しい電子辞書のことが宣伝されているのを見るたびに、購入への衝動が高まっていたことも事実です。この電子辞書を手にしたことによってなんとなく「外国語大学」に属する人間らしくなったかなと思っています。それにしても…なんですな…単四乾電池で長時間駆動させる必要があるとはいえ、今時このFSTNのモノクロ液晶に「ギザギザ」なフォントというのは、十数年前のノートパソコンの画面そのものですね。僕にとってはとても懐かしい感じのする道具です。いずれこの辞書を使っていて長所や短所を感じることがあれば、発言したいと思います。

とりあえず昨日の段階では、やはり昨日イギリス・ケンブリッジから届いたAnders ChydeniusによるThe National Gainの1931年初版本(1765年にスウェーデン語で出版されたものがはじめて英語訳された版です…Chydeniusに今はまっていますよ…)をこの辞書を使って読んでみましたが、とくに操作に迷うことなく一気に読めています。操作に迷うことない…道具として大切な要素をこの辞書はクリアしていますね。

翻ってスウェーデン語をはじめとする北欧語の辞書ですが、これらについては再び紙の辞書を丁寧にひくスタイルへ回帰しつつあります。一つ一つの単語の意味をひく姿は地味ですが、そうした辞書から得られる感動はいつも新鮮なものです。

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コメント

 Welcome to the セイコー電子辞典ワールド!
ぼくと家族が使っているのはSRT6500およびSRT9200ですので、少し旧いが、本質は同じだろうと想像します。小型でいつでもどこでももちあるいて参照できる、便利な器具です。
 でも、前にどこかで書いたとおり、コンテンツがイマイチ。国語辞典は、『大辞林』、可能なら小学館の『日本国語大辞典』がほしい。Oxford Dictionary というからにはOEDがほしいのと同じ理由です。辞書って、ええかげんな簡約版は引くだけ時間の無駄って観がありますね。
 電子媒体でも紙媒体でも、しっかりつくった辞典って、引いて読むことに喜びがある。学生にも知ってほしいな。

西窓妄人様、コメントをありがとうございます。まさに僕がセイコー電子辞書を選択するにあたって、その念頭には西窓妄人様が有効活用されている姿があったことを告白いたします。PDAを使っていた頃には、傍らでイギリス史研究者の方々がセイコー電子辞書を使っている姿を羨ましく眺めながらも、なかなか使用に踏み切れないでいましたが、ようやく僕もそのワールドの住人になりました。

辞書を引いて読む喜びを知ってもらうためにも、メーカーさんには辞書コンテンツの充実と適切な選択を願いたいものです。最近はシルカカードなるメモリーカードに辞書コンテンツを加えられるようですが、これといった辞書が出そろっていないことが玉に瑕です。

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