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2005年7月18日 (月)

オープンキャンパス

巷では連休だったようですが、僕はその恩恵に預かることはできませんでした。今日は今日で大阪外大のオープンキャンパスでした。どうやら、あの交通の便の悪い…狭いキャンパスに全国から3,500人以上もの受験生のみなさんが集まったようです。運営自体は、大阪外大の学生諸君のボランティアと事務方の周到な準備もあって、問題もなく進んだようです。我がスウェーデン語専攻も、今年からスウェーデン人を交えてのミニ会話講座など新たな企画を盛りこんで臨み、僕個人は専攻企画のあと入試相談会にも参加していました。学生のみなさん、スタッフのみなさん、お疲れ様でした。

梅雨明けしたこの蒸し暑い日に、大きな事故もなく終わったことで正直ホッとしています。いわゆる「全入時代」を迎えて旧国立大学系の大学でも積極的に受験生の獲得に乗り出さざるをえない現状では、こうしたオープンキャンパスの開催も必定かも知れません。とりわけ外国語大学のような特殊な目的をもって教育・研究を実践している大学は、なおさら普段外からは見えにくい姿を公開する必要があります。で、こうした機会は普段あまり耳にすることのない大阪外大の評価を外からやってくる人たちから耳にすることのできる機会でもあります。今日僕は普段着でオープンキャンパスに臨み、ひっそりと会場内や帰りがけのバスに潜んで、オープンキャンパスに参加している人たちの声に耳を傾けていましたが…

「大阪外大は、こ汚い万博会場のようだ」

だとか(…言い得て妙な例えだ…)

「大学の先生は面接の段階でキショい人が選ばれるので、キショい人ばかり」

だとか(…うーむ、そうだったのか、知らなかった…)いう声が聞こえてきて、正直減なり。オープンキャンパスはざっくばらんに大学の内情を知ってもらうために外部の受験生や親御さんに開放する企画ではあるのだけれど、少しは高等教育・研究機関としての大学に敬意を払ってもらいたい。大学経営が困難に直面していてオープンキャンパスが必要な状況があり、そうした状況を改善するために学生・教員・職員が休日返上で協力して力を尽くしているのに、最近受験生やその親御さんたちに足下を見透かされすぎ…で、そうした人たちのなかには、「自分たちは客なのだから徹底したサービスを受けるのは当たり前」と言わんがばかりの態度を示す人も多い。最近は大学経営も客商売のビジネスだと公言して憚らないむきもありますが、オープンキャンパスで訪れる人から言われ無き中傷を受けてまでそんな立場に堕するなんて僕は嫌です。大学は知的関心を共有する者が作り上げる共同体。その共同体から社会に還元された知的作業の結果が世の中の尊敬を受けて、互いに認め合う大学と社会の関係があるはず。僕らは大阪外大での教育と研究に自負をもち、学生諸君の協力を得てその一旦をわかりやすい形でオープンキャンパスで公開しようとしているのに…なんだかやるせなくなります。こうしたオープンキャンパスのような企画をするたびに、大学と社会の関係にはもはや知的「仁義」など毛頭存在しないのだと感じ…落胆します。

すみません、愚痴ってしまいました。というか、僕らも僕らで普段やってないような「楽しげ」な企画をオープンキャンパスのためだけの「客寄せ」としてするのではなく、実際に普段やっている授業だとかを「妥協なし」にそのまま見せたほうが良いと思う。現実の大学の教育と研究がどんなものなのか…本物を見せることによってその厳しさと良さを判断してもらえば、受験生だって入学後の実際の姿とのギャップに悩むことはないだろうし良いと思う。それを理解できないような受験生や親御さんには別に興味をもってもらう必要はないし、それを理解できた者だけが選ばれて大学に来るべきです。

だから今日は帰宅後、バーンスタインのハチャメチャな指揮でも見て気分を「復活」させようと、 1973年に録画されたロンドン交響楽団でのマーラーの「復活」交響曲をDVDで見ていたら(…しかしまぁ、よくあんなにピョンピョン跳びはねてオーケストラがついていくもんです…)…あらまぁびっくり。この演奏会場、どこかで見たことがある教会だなと思ったら、去夏訪れたイーリーの大聖堂でした。うちの息子は全く覚えていないようでしたが。効果的にイーリー大聖堂の彫刻や壁画のインポーズが用いられていて、マーラーの交響曲の雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。で、イーリーの教会もすばらしいのですが、1970年代初頭の男性のスタイルがまたすばらしい… 多くの演奏者が顎髭までもみ上げを伸ばして熱演しています、ルパン三世も真っ青です。ちなみにウニテルが1970年代に録画したバーンスタインのマーラー・チクルスでは、「悲劇的」交響曲の映像でバーンスタイン自身の髭をボウボウに伸ばしきった姿を見ることができます…ちょうど「あなたの顔なんか見たくないわ」と言い残して彼の奥さんが死んだ直後の録画だったようです(…なんと「悲劇的」…家族関係ってのは難しいですね…)。

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