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2005年6月 3日 (金)

文系学生・教員むけのプレゼン基礎知識(機材編)

昨日“年代物”の宿舎(おおよそ僕と年齢が同じ)にある古谷家にようやく光ファイバーが通りました。もとより大阪各地にある旧「公務員宿舎」というのはNTTの基地局から離れた立地条件の悪いところばかりに建っているということもあるのですが、大学のネットワーク環境に慣れているということもあってあまり劇的に速くなったと感じられないのが「痛い」ところです。それ以上に「痛い」のはMacMiniのMacOS X Pantherの言語環境が不調なことです。さまざまな処理の際に現れるウィンドウ内のコメントやアイコンの名前が文字化けしますし、ATOK 17もインストールしたはずなのに機能しない…。これはこの問題を機に「一気にMacOS X Tigerにまっさらな環境にして移行せよ」ということなのかな…。だとしたら、この週末に東京出張で上京した際、銀座のApple Storeにでも詣でてTigerを買ってこようかしら…。

さて、さる5月31日に北山様からいただいたコメントに応じ、ここでプレゼンテーション機材の情報を整理したいと思います。ここで整理する機材の前提となる環境は、大阪外大や(かつて僕がいた頃の)東大法文1・2号館のように、プロジェクターやパソコンの接続環境が教室内になく(…ましてや無線LANなんて夢のまた夢…)、すべての機材を持ち込まなければプレゼンのできない環境を前提としています。

(1)ノートパソコン。これはなんでも良いです。無線LANやBluetoothが内蔵されているものでしたら、後々ワイヤレスなプレゼン環境を構築することができますが、とりあえずVGAポート(これはアナログでかまわない)とUSBポートのあるものなら何でも良いです。

薄型軽量パソコンの場合、プロジェクタと接続させるVGAケーブルの差し込み口がオプションの場合があるので注意が必要です。たいていのノートパソコンではD subというアナログVGAケーブルの規格ですが、Macの場合はDVI-Dというデジタル接続の規格ですので、プロジェクタとの接続の際にそれぞれが使えるか確認する点がポイントになります。(個人的な経験の範囲ではD subにはほとんど対応しているようです。だからPowerBookユーザだけが気をつければ良いということです。)

(PDAでもできなくはないですが、画面が小さいので使い物になりません。おもちゃです。)

僕はIBMのThinkPad X40を使っています。持ち運びできる重さで丈夫ということもありますが、プレゼン機材としては教室や会場を暗くした際に、手元を照らし出すライトが内蔵されている点、薄型軽量でもVGAポートが確保されている点で選択しています。昨日もと大学のとある会議でプレゼンが行われましたが、会場が暗くなったのでX40のようにライトがビルトインされているものですと、メモをとったり操作したりするうえで大変重宝します。

(2)プロジェクタ。これも何でもよいです。最近は赤外線で遠隔操作できるリモコンのついたプロジェクタもありますが、赤外線は伝達距離が短く、赤外線の指向性もタイトなため遠隔操作には限界があると考えてください。またこうしたリモコンはそのプロジェクタ専用であり、汎用性に欠けるという点もあります。またパソコンとの接続方法が、(1)で記したD subか、DVI-Dかも必ず確認する必要があります。そして、肝心要のパソコンとの接続ケーブルがあるかどうかも確認する必要があります。大型のプロジェクタになれば、デスクトップパソコンのモニターに使われている汎用のVGAケーブルを使うことができますが、可搬性の高い小型プロジェクターになるとプロジェクター側の接続端子が独自の形状をとっているものが多いので、そのプロジェクタ専用のケーブルかどうかを確認する必要があるということです。

(3)リモコン。赤外線接続による遠隔操作は、はっきり言って難儀なものです。個人的にいろいろ赤外線方式のリモコンを試しましたが、駄目とは言いませんが、良くもない。そこでBluetoothという規格で無線接続できるもの、レーザーポインタ機能がついているものということで、Logicool Cordless Presenterをお奨めします。(先日の日本西洋史学会の公開シンポジウムでみなさんが使っていたものです。)Bluetoothという無線接続の規格は非常に広範囲の接続を可能にしていますし、赤外線にみられる光線の指向性という問題もありません。このCordless Presenterはレーザーポインタとしてスライドに指示を与える一方で、本体にある左右ボタンを押すことでスライドの前進・後進も指示でき、作動モードを切り替えるとコードレスマウスとしても使えるという優れもの。パソコンにBluetoothが内蔵されていなくても、Bluetoothの機能を付加するとても小さなUSBモジュールが付属しますので、汎用性は高いと思います。しかしながら問題はMacで使えないことと、その驚異的に高い値段です。

(4)スクリーン。大型の教室ならば教室備え付けのスクリーンで対応できますが、そうした設備のない中小規模の教室には携帯可能なスクリーンを持ち込みます。昨今大変な批判の的になっている我が国の「ゆとり教育」ですが、教育現場の技術的見地からすると、大きな副産物として、「総合学習の時間」でさまざまな形態の授業が模索されたために、それに対応する目的から大変便利な機材が開発・販売されたということがあります。(うがった見方ですが、「ゆとり教育」での試行錯誤がなければプレゼン環境を支える便利な技術の蓄積もなかったかも知れません。なにせ今や小・中学生がインターネットで調べものをし、パワーポイントでプレゼンをする世の中ですから。)

僕はIzumi-Cosmo社のテーブルトップスクリーンを持ち運んで使っています。20人弱程度なら50インチくらいのものでもいけます。このIzumi-Cosmo社のマグネットスクリーンなどは学校の既存の黒板をいかにして子供たちのプレゼンテーション用に再活用できるかという観点からよく練り込まれて作られており、大変感心します。なにせスクリーンに書き込みまでできますからね…Izumi-Cosmo社、良い仕事をしています。

最低限必要な機材は以上の4点になるかと思います。これらがあれば、従来よく目にする「静的」プレゼンテーションを行うことができます。実際の接続の際には、Windowsならば画面を右クリックして出てくるメニューから「画面のプロパティ」を表示させ、右端のタグ「設定」下の詳細設定において画像出力をプロジェクタへもっていきます。この際、パソコンのモニタとプロジェクタを同時に出力させないと、パソコンの画面に何も表示されなくなります。

パソコンとプロジェクタの両方に同じ画面を表示させることをクローンモード、また(一部のノートパソコンなら可能なのですが)パソコンとプロジェクタの画面を別々に表示させることをデュアルディスプレイモードと一般的には呼びます。後者を選択すると、例えばプロジェクタ側にスライドショーを出力しておき、パソコン側にパワーポイントの「発表者ツール」やエディタなど…いわゆる発表者が読み書きする“講義ノート(…ときにはカンニングペーパーにもなる)”を表示させることができます。先にコメントを頂いた北山様はこのモードを使って、授業中に適宜必要な情報を記入するということです。

それからWindowsには大きな欠点があって、WindowsMediaPlayerなどを使って動画を、見せたい場合、パソコン側のモニタ出力を切って、プロジェクタ側だけに動画出力しないと表示されません。つまり動画を扱うときには、パソコンの画面上から操作ができないという…なんともスットコドッコイな仕様です。動画を使ったプレゼンをする際には、ご注意ください。

プレゼンテーションの機材について基本的な情報はこれくらいかと思います。僕はもっと授業中に教室中を動き回りたくて、完全ワイヤレスなプレゼンテーション環境を模索していますが、これはすべての人がそうあるべきとは思いませんし、みなさんの好みもあるでしょうから、そのノウハウをここで詳細に示すことは控えます。簡潔に示すならば、完全ワイヤレスなプレゼン環境に必要な機材は、(1)無線LANとBluetoothが内蔵されたタブレットPC、(2)無線LANプロジェクタ・アダプタ、(3)プロジェクタ、(4)スクリーンとなります。この場合には、直接タブレットからペン操作ができますので、レーザーポインタやリモコンは必要ありません。小脇にタブレットPCを抱えながらのプレゼンになります。

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