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2005年6月 1日 (水)

自由への翼

昨日はBizTabletの失敗談を発言しましたが、今日は有効な「新兵器」をご紹介できます。以前発注していたTriLink社のAirProjector KJ-200がようやく届きました。これは既存のプロジェクタにVGAケーブルで接続させる小型の無線LANアダプタです。詳細は上記のリンクをたどって商品紹介のページをご覧いただきたいと思います。要は、このアダプタを介し画像情報を無線伝達することで、プレゼンター側で用いるノートパソコンをワイヤレスで使うことができるという代物です。これがバッテリー駆動可能なタブレットPCならば、すべてのケーブルを廃してただタブレットを抱えながら行動範囲を限定されることなくプレゼンテーションができるわけです。

昨日このアダプタを入手後、速やかに手持ちのプロジェクタに接続させましたが、何の設定もいらずあっけなくプロジェクタ側で認識。ノートパソコン側からはWindowsXP SP2の場合、Windowsデフォルトのネットワーク接続の項目で自動認識されているアダプタからの無線を指定して手動接続した後、アダプタに付属する接続ユーティリティを起動すると、プロジェクタから画像出力が問題なく出力されました。初接続させ画像表示させるまでの時間、約3分程度。あまりにあっけなくワイヤレスなプレゼンテーション環境が実現してしまったので、感動を通り越して気が抜けてしまいました。

さて無線LANによるワイヤレスなプレゼンテーション環境ですが、実にすばらしいと思います。画像の伝達速度に若干のタイムラグがありますが(とはいえそのラグは1秒ありません…きもちほんの少しだけ遅れるという感じです)、操作感は有線でプロジェクタと接続させていたときと何もかわりません。昨日は、このアダプタ入手の約1時間後には実際に授業で使ってみました。何ら操作感に違いはないのですから、さしたる問題もなく「外見上」は今まで通りプレゼンテーションができました。

(…大阪外大の学生のみなさん、僕が多少興奮していた様子で申し訳ありませんでした。でもあの場で言ったように、確かに画像を表示させるだけことなのですが、それを「何気なく」感じさせる技術はすごいことなのです…)

これはすごい!あたかも僕の講義は自由への翼を得た…といった感じです。ケーブルのとりまわしに煩わされることなく、タブレットPCを小脇にかかえてPowerPointを遠隔操作し、適宜必要な事項についてはタブレット上からダイレクトにスライドへ記入できる…これをもって僕が講義で目指したい「動的」なプレゼンテーション・スタイルの技術的環境が整ったわけです。

(ただしプレゼンテーション・スタイルは時と場合に応じて最適なものを選択する必要があると思っています。講義や講演では身振り手振りといった「身体」演出も含めた「動 的」プレゼンテーションが有効ですが、学会や研究会での発表では落ち着いた「静的」プレゼンテーションが望ましいと思います。)

しかしながら新たな問題点も浮かび上げってきました。昨日の講義で反省したことは、「外見上」技術的問題は解決されたとしても、その講義を支えるノートやファイルが従来のプレゼン・スタイルに基づいて立案されたものでは、このワイヤレスなプレゼン環境ももどかしいものになってしまうということです。つまり講義形式を完全にタブレットPCによるものに変えた場合、タブレット側で文字を入力したいときなど、文字入力の設定や文字色・ペンの太さの設定を切り替えたりする時間が必要となり、その時間が講義の「流れ」を中断させてしまうことがあります。

僕の講義の場合、「紙のノート」→「ノートパソコンによるデジタル紙芝居」と発展させてきた講義内容は、一気呵成によどみなく話すことによって一時間、一時間が構成されるものでした。つまり、こうした構成の講義内容のままでタブレットPCを用いていくと、文字入力の一時的中断の際、奇妙な「間」が生まれることになり、本来一気呵成の「流れ」のもとに組み立てられている講義内容が(死には至らないが)傷物になってしまうのです。となるとこうしたタブレットによる一時的な「間」を逆に有効に使えるように講義内容を再構築する必要があるということです。もちろん早急に「外科的処置」を講義内容に加えることは困難ですから、プレゼンにおける僕自身の「話し方」の演出に工夫を加えることが、今のところ一番手っ取り早い解決方法だと考えています。(たとえば、「間」を「間」と感じさせないような、落ち着いた「話し方」にするとかいった感じです。このあたりのことは自分をいかに「演出」するかという問題になり、技術的な話題からは逸れます。)

自由を得た後は、それを有効に活用するための試行錯誤を重ねなけらば、それを無駄にしてしまうことは、数多くの歴史が物語ってきたことです。僕は今自由への翼を得ましたが、それを生かすも死なすも、講義・研究内容の不断の革新を含めた今後の僕自身の試行錯誤次第ということです。これが学生のみなさんに対する僕なりの仁義のきり方でもあります。

AirProjector KJ-200は使用者の工夫次第で大きな可能性を秘めた道具です。

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