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2005年5月22日 (日)

文系学生・研究者のお役立ちツール(3)

早稲田大学のMt-KBさんが勉強スタイルを変革している最中だと発言しています。ここで関心した点は「読みながらPCにノートをとっていく」という勉強方法を実践中だということです。

僕もこの勉強スタイルを支持します。(それがイギリス風だとは知らなかったのですが。)いずれWindowsでも、Macでも(MacではOS X TigerSpotlightですでに実現しましたが)、ハードディスク内の全文ファイル検索機能が実現されれば、ハードディスク内に蓄積された文章を検索して逐一正確な論文やレポートの執筆が可能になるからです。しかし、論文やレポートを清書するときにはWord、プレゼンテーションするときにはPowerPoint、論文をスキャンするにはAcrobatなどとデファクトスタンダードがすでに存在するのですが、「読みながらPCにノートをとっていく」ときに一番多様する「ノート」として何を使うかという肝心な問題が残ります。文献の抜粋をノートするだけならば、最新のEndNoteはようやくユニコードにも対応しましたから欧米系言語と日本語の混在も可能になりました。しかしそれでは文献単位でノートした情報が拘束されてしまうので、論文などを書くときの俯瞰的イメージを作り上げるには難しい。テキストエディタでテキストだけのファイルを積み重ねていくという古典的にして確実な手法もありますが、マルチメディアの発達した現在(ここであらためて史料論を展開する余裕はありませんが)、図像や音声、動画さえもテキストと同列に扱えるようになっているのに、テキストファイルだけではそれらを同時にうまく扱えず、なんだか魅力的な果実を無駄にそこら中に放り投げてしまっているよう。

そんなときに「ノート」として活用したいアプリケーションが、Microsoft OneNote 2003です。このソフトは、テキスト、手書きメモ、音声、図像、動画、Web情報 などや思いついたアイデアを PC 上に集約して整理できるソフトです。小学生の頃、よく夏休みに自由研究の課題が与えられたときに、いろいろな情報を切り抜いてきてスクラップブックを作りましたよね?あのスクラップブックをパソコン上で再現したソフトだと考えてくれれば良いです。今様「スクラップブック」はデジタルデータの形式的恩恵を受けてありとあらゆる形態の情報を一カ所に集約できるようになりました。音声や画像も、テキストと同列にストンストンと落とし込みように配置していくことができますし、その配置もドラッグすれば自由にレイアウトできます。とにかく情報の形式の差に束縛されずに、思いの丈を思いのままにバーッとノートできるのです。(このブログを読んでもらえば分かるように、思いの丈を一気呵成に書き上げる僕のような人間にはもってこいのソフトです。)

WordやPowerPointなどを使っていると、いちいち使用法がわからなくて思考が妨げられることがありますが、このOneNoteは直感的に操作できる感じですので(いまだにマニュアルに目を通したことがありません…そもそもマニュアルがないんじゃないかな)、とにかく思いついたことを書き込んでいくだけ。そしてこのソフトの最大の特徴は、ファイルの概念がないこと。どういう風にデータ蓄積されているのか技術的に細かいところは置いておくとして、早い話、ノートパソコンをポンと立ち上げてしまえば、そのまま前に書きつづっていたOneNote上のノートがそのまま同時に立ち上がって即ノート書きに移ることができるのです。いちいち「あのときのメモ書きは、どのファイルだったかな」とファイルを探し出すことをする必要がないのです。この点でも思考が妨げられない。バーっとノートを書きつづった後は、目的の情報を検索して、清書しようとするならばWordにコピーすれば良いし、プレゼンファイルを作るならばPowerPointにコピーすれば良い。とにかく思ったままのことを思ったままに綴ることのできる「スクラップブック」風ノートが、OneNoteだといえます。

惜しむらくは、このOneNoteがMacOS Xに移植されていないことです。かつての予定ではMac版のOffice 2004には所収される筈だったらしいのですが、いまだ実現されていません。この点、学外や海外での史料収集ではOneNoteの使えるWindowsの薄型ノートにアドヴァンテージを感じます。早々にこのソフトがMacOS Xにも移植されることを望みます。

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コメント

なるほどー.実は古谷さんのお勧めと言うことで昨年くらいからOneNoteには目をつけていたのですが,どんなものなのかよくわからないので二の足を踏んでいたのです.いまMicrosoft Officeのサイトを見たら60日間無料体験版があるようですし,これを機に試してみますね.

コメントありがとう。勉強スタイルは、人それぞれ自らにあったスタイルがあると思いますので、OneNoteが絶対とは思わないでください。ただ個人的にはなかなか良いなぁと思って紹介しました。無料体験版があるとは知りませんでした。みなさん一度試してみると良いですね。

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