最近のトラックバック

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 急告 デンマーク歴史ゼミに参加しているみなさんへ! | トップページ | やはりビールでしょう! »

2005年5月28日 (土)

大学の財産

感傷的な話で気恥ずかしさもあるのですが、個人的にはとても嬉しいことがあったので発言します。昨日はデンマーク歴史ゼミで学生たちと一緒に図書館へ書庫利用と文献検索のガイダンスに行ったのですが、図書館の職員さんから彼ら・彼女らの丁寧かつ真摯な態度を誉められました。これはとても嬉しいことでした。

僕の本務校である大阪外大は「こうした学生に救われている」のではないかと感じることが多くあります。大阪外大は教室やキャンパスの設備はよくありません。近くに喫茶店やレストランやコンビニもありません。コンパをしたければ、30分以上バスに乗らないと一番近くの繁華街にまで出ることはできません。このように書くと、なんと不便な大学だろうと思う人がいるかもしれません。確かに一般的な生活から言えば便利な大学とは言えないと思いますが、僕はそれをもって悪い大学だとは答えられないと思っています。

設備も悪く、不便な立地条件にある大学が悪くないと思えるのは、先にも挙げたような学生が大きな「財産」としてあるからだと言えます。これは大阪外大の外からはなかなか見えてこない部分ですが、大学の質を判断するうえでとても大切な基準の一つであると思っています。よく経済週刊誌などで見られる大学評価の基準は、財政収支の健全性や教育・研究の実績など、外見的に調査・判断できる側面だけに限られ、その大学で勉学に励んでいる学生の質にまで目が向くことはありません。確かによくマスコミでなされる評価からすると大阪外大は芳しい評価を受けることは少ないのですが、外からなかなか見えてこない「そこで勉学に励んでいる学生の質」は高いものだと思っています。ぼくの授業について言えば、ほとんどの学生は出席をよくしてくれるし、(驚くべきことに!)講義中に雑談や居眠りをする学生もほとんどいません。課題もこちらの期待以上の成果でこなしてくれますことが多く、こちらが勉強させられる機会が多い。

一般的な傾向として大阪外大の学生が他大学の学生と異なる点は、勉学への動機付けを入学後も高く維持し、積極的に勉強を続ける姿勢が比較的長くみられることです。大阪外大には、特殊な言語を短期間で習得せねばならない環境だとか、すぐに個人の名前を特定できるような少人数の学習環境だとかいった特殊な条件があります。もちろん大阪外大のすべての学生が真剣だとは言い切れませんし、他の大学にも真剣な学生がいることを僕は知っています。しかし、ここの学生にみられる向上心は特筆に値するものであって、そうした学生からの突き上げがあればこそ、大阪外大は学生の欲求を満足させられるようなカリキュラムをつくりあげてきたわけです。それゆえに今ある大阪外大の教育(…研究は除く…)環境は「向上心をもった学生」を資本として築き上げられてきたものだと言えるでしょう。最近大阪外大をめぐる将来についていろいろと外野で噂されているようですが、現場の教員は大阪外大の財産とは何かを今一度理解する必要があります。

昨日図書館の方から学生たちが誉められたときに、また「この大学はこの学生たちに救われたな」と思ったわけです。こんな学生たちに次回以降のゼミでどう「恩返し」をすべきか、手ぐすね引いて考えています。とりあえずしっかりと論文を読んでもらうことからはじめましょう(笑)。

« 急告 デンマーク歴史ゼミに参加しているみなさんへ! | トップページ | やはりビールでしょう! »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大学の財産:

« 急告 デンマーク歴史ゼミに参加しているみなさんへ! | トップページ | やはりビールでしょう! »